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日付 |
内 容 |
8.00.00 |
'18.12.10 |
■プログラムの機能追加
- 非線形平板要素に対して、土木学会「コンクリート標準示方書(2012, 2017)」の損傷指標である偏差ひずみ第2不変量と正規化累加ひずみエネルギーの算出と各照査に対応しました。
- 各種照査でNGとなった要素(フレーム要素、ばね要素)をモデル図内で赤表示する機能を追加しました。対応している照査結果は、断面照査、限界状態照査、曲率照査、塑性率照査、変位照査、残留変位照査、ばね照査です。
- 従来は抽出キーの種類が「Max、Min、Abs」の3種類で固定でしたが、「Maxのみ、Minのみ、Absのみ、Max/Min、Max/Min/Abs」の中から選択できるようにしました。ナビゲーション「照査設定|断面照査用荷重定義」、ナビゲーション「限界状態照査|照査用荷重」、ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査用荷重定義」で選択できます。
- ナビゲーション「モデル特性|アウトライン」に「アウトライン要素」を追加しました。アウトラインで入力した全てのアウトラインを一覧表形式で確認・変更ができます。
- 近接する複数の節点を検索して表示する機能とそれらを1つの節点に結合する機能を追加しました。
- 活荷重の計算(影響線解析)で、ばね要素の結果を算出するようにしました。
- 入力画面、結果画面のモデル図をクリップボードにコピーまたは画像ファイルとして保存する機能を追加しました。
- 表形式入力画面に「ヘッダ付きでコピー」というボタンを追加しました。右クリックメニューにも追加しました。表内のセルを範囲選択後にこの機能を利用すると数値とヘッダ(タイトル行)がコピーされます。
■プログラムの機能改善
- ナビゲーション「モデル特性|解析設定」に非線形平板要素を対象とした収束設定を設けるとともに、非線形平板要素が収束しにくい問題を改善しました。
- ナビゲーション「照査設定、限界状態照査、部分係数設計」に「照査用詳細入力リスト」を追加し、各照査用詳細入力を一覧表形式で確認・編集することを可能にしました。
- 活荷重の計算(影響線解析)で、指定された節点の変位結果を算出するようにしました。
- 活荷重の結果「影響線」では、衝撃係数やT荷重割増を考慮する前の最大最小となる位置を図示していましたが、衝撃係数やT荷重割増を考慮した位置を表示するように変更しました。
- アウトラインデータベースから円形を選び、それに対するファイバー断面の設定で、メッシュ割に「円形グリッド」を選択できるようにしました。
- 従来は、FEM解析後の計算結果画面の「テーブル表示」はグループの表示/非表示に関係なくモデル全体の数値結果が表示されていましたが、表示する設定にしたグループに含まれる節点や要素のだけが数値表に表示されるように改善しました。
- 従来の支点や分布ばねを表す図は、選択された荷重ケースに依存していましたが、それに依存せずに支点ケースや分布ばねケースを指定して描画する設定をナビゲーション「表示設定」に追加しました。
- FEM解析後のシーケンス結果「ラン」または「抽出キー」の「テーブル表示」において、モデル図内の節点や要素を選択すると、選択された節点や要素だけの数値表になるようにしました。選択していない場合はモデル内の全ての数値結果が表示されます。
- ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰一覧」においてRayleigh減衰のαとβを「モードを選択せずに直接与える」場合に表形式で可能なようにしました。要素別剛性比例型のときは振動数を表形式で直接入力が可能です。
- JMA地震波データをインポートするときに、JMAファイルの{NS成分、EW成分、UD成分}を{Xw、Yw、Zw}のいずれかに割り当てることができるようにしました。
- 平板要素鉄筋の線幅は従来は自動決定でしたが、自由に線幅を変更できるよう設定を追加しました。
- 約900個の節点に5万ステップの波形を多点入力したときにin.xmlを作成できないというエラー(内部的にはメモリ不足)が発生して計算できない問題を改善しました。これを超えるような大規模モデルではメモリ不足が発生する可能性は依然として残ります。
- 非線形平板要素の設定をした節点数が約7万の大規模モデルを計算後に変形性能基準の結果を表示させるとメモリ不足が発生していた問題を改善しました。この例ではステップ1だけで約2.3GBを消費していましたので、解析ステップ数が増えるとメモリ不足が発生する可能性は依然としてあります。
- たとえば、ばね要素が1万7千個あるケース載荷の大規模モデルをFEM解析した後に、ばね要素を表示させた状態で変位の結果を表示させるとメモリ不足が発生していた問題を対策しました。
- ヒステリシス、M−φ特性、ばね特性の内部履歴を確認するためのひずみリスト、曲率リスト、変位(回転角)リストをファイルに保存したり読み込んだりする機能を追加しました。UC-win/FRAME(3D)のリストを読み込むことも可能です。
- リボン「照査|結果」内の断面照査タブ内に表示される結果のコメント欄に抽出された断面力のステップを表示するようにしました(シーケンス載荷時)。
- 平板要素のCSVエクスポートの書式を変更しました。具体的には全ての行にステップ番号やメッシュ要素名称をつけるようにしました。
- ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す画面において、小さな断面要素(たとえば鉄筋1本)が多数配置されていると、接続点が多数表示されて断面要素が選択されている状態(ハイライト、選択)が識別困難な場合がありました。接続点を描画する/しないの設定を設けました。
- ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトラインサムネイル」とナビゲーション「フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出した画面で右クリックメニューからを呼び出した「プロパティ|2D入力グリッド」において、「グリッドの表示、クロスカーソルの表示、現座標の表示」のチェック状態をレジストリに記録するようにしました。これにより、他のアウトラインや断面を呼び出したときに以前の設定状況が反映された状態で呼び出されます。
- FEM解析後のシーケンス結果「抽出キー」のカテゴリ「断面力」に曲率の抽出キーを追加し、さらにカテゴリ「曲率」に断面力の抽出キーを追加しました。これにより、曲率が最大最小となるときの軸力の値や、断面力が最大最小となるときの曲率の値を確認することができます。
- ナビゲーション「節点と要素|ケーブル要素」の入力で張力に負の値が入力可能でしたが、張力は常に正で入力するので、負の値が入力された場合は赤表示とし、FEM解析実行時はモデルチェックを行って計算できないようにしました。
- 入力データの出力「断面」において、材料毎の面積、鉄筋量、鉄筋径、本数の情報を出力するようにしました。
- 荷重ケース結果、シーケンス結果、固有値解析結果において材料色をモデルに適用するようにしました。具体的には、ナビゲーション「表示設定|節点・要素」において「断面」の列にチェックを入れてソリッド表示した後に「色」の列にチェックを入れた場合に、材料色表示をモデルの描画に適用するようにしました。
- 節点や要素などの表入力画面(テーブル)の「状態」列において、スクロールしながら複数選択すると自動的に上方へスクロースされて操作が不便でしたので自動的にスクロールしないように改善しました。また、「状態」列で一度選択したセルを再度CtrlキーやShiftキーを押しながらクリックすると選択を解除できるように改善しました。
- FEM解析後の変形性能基準のモデル図を断面付きで表示(ソリッド表示)させた場合において、表示設定を材料色表示に指定することで、弾性梁要素や線形弾性の平板要素を材料で指定された色を使って描画するように改善しました。
- 変位図などをアニメーション録画する時にグリッドを表示させた場合はその状態で録画するようにしました。
- H29道示IIIのPC部材に対する詳細レポート出力に、コンクリートのクリープ・乾燥収縮・鉄筋拘束を考慮していないこと、コンクリートの斜引張応力度σIdは鋼材無視した条件で算出していることを明記しました。
- モデル図に要素名称を描画するとき、要素名称を四角形で囲むかどうかの設定を追加しました。
■プログラムの不具合修正
- 非線形平板要素の鉄筋構成則を正しく更新していなかった不具合を修正しました。具体的には、ひび割れ面と鉄筋軸とがなす角度に応じて、ひび割れ発生後の鉄筋構成則を再設定していませんでした。また、破壊パラメータK0に応じた低減係数wをコンクリート構成則に正しく適用していない不具合および同低減係数wを圧縮側だけでなく引張側にも適用していた不具合を修正しました。
- ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」において平板要素(メッシュ要素の単位)の減衰定数を入力できない不具合を修正しました。
- ばね要素の照査に関して、平均荷重ケースの絶対値(ABS)の算出方法を修正しました。従来は、各ランの絶対値(ABS)を合計してラン数で割ることにより算出していました。これはばね特性が非対称の場合には適用できませんでしたので、各ランの正側最大(MAX)の平均値と各ランの負側最大(MIN)の平均値をそれぞれ求め、それらの絶対値が大きい方を選び、符号を維持するようにしました(シーケンス結果の抽出ではこのように処理されていました)。これらの変更により、非対称なばね特性では従来の平均の絶対値(ABS)の照査結果が変わることがあります。
- 複数の活荷重領域が定義されており、かつ、計算しない活荷重領域が設定されているf3dファイルを読み込むと、計算しない活荷重領域を計算するように変更できない問題を対策しました。具体的には各活荷重領域に計算する/しないの設定を追加しました。
- 荷重値の設定が不完全な場合(全体座標系か要素座標系の指定無、荷重の方向ベクトル指定無)にFEM解析するとin.xmlを作成できないというエラーが発生していました。荷重値の設定が不完全な場合を検出して適切なエラーメッセージをだすようにしました。
- ナビゲーション「照査設定|橋脚残留変位照査」または「部分係数設計|橋脚残留変位照査」を設定して照査を行い、詳細レポート出力したときの印刷プレビュー画面においてCRが常にゼロと表示される不具合を修正しました。
- 変位図有りの変形性能基準をソリッド表示無しで表示させると、M−φ要素の断面の方向が正しく描画されていない不具合を修正しました。
- 標準出力のレポート出力において、「曲率照査|M−φ詳細」にチェックを入れて印刷プレビュー画面を呼び出すとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- FEM解析後のシーケンス結果「ラン」において、減衰要素の数値結果(変位、力、速度)をレポートリストに追加しても数値が正しく追加されていなかった不具合を修正しました。
- 共通ファイル形式(*.ess)でエクスポートされたPFD照査要詳細入力のデータ(材料、アウトライン、断面、PFD照査用詳細入力を含む)を「貼付けデータを維持」(置換)にてインポートすると、アドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
- 標準出力のレポート出力「ばね要素照査」において、「ばね要素照査」にチェックを入れてレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- フレーム要素時刻歴結果「モーメント−曲率」の「骨格」にチェックを入れるとM−φ特性の骨格曲線がグラフ領域を超えて描画される不具合を修正しました。
- リボン「照査結果」の「断面照査」において、「ナビゲーション|示方書条項」を切り替えると「整数のオーバーフロー」エラーが発生する不具合を修正しました。
- ナビゲーション「部分係数設計」において、H29道示III 6.2.2(RC部材の鋼材耐久性)に関する照査のうち、部材軸方向鉄筋に対する制限値が正しくない不具合を修正しました。断面要素に対してデフォルト値を100N/mm2とし、任意設定で変更できるようにしました。
- 断面照査の詳細レポート出力において、プレストレス力及び軸方向力によるコンクリートの応力度が引張縁で0となる曲げモーメント「Mo」の計算式中のyとσceの数値が正しく表示されていない不具合を修正しました。また、Moとσceの計算式中の+と−を修正しました。Moの値自体は正しく計算されていますので、計算結果は変わりません。
- 平板要素断面力のコンタ切断図の2次元図の符号が正しくない場合がありましたので修正しました。
- 平板要素を作成するときに平板モデルジェネレータ「円盤」を使って四角形1次要素を指定すると、円の中心部分に三角形1次要素が生成されるべきでしたが、三角形2次要素が生成されていた問題を修正しました。
- H29道路橋示方書「5.2.7 せん断力を受ける部材の設計(3)」の照査において、コンクリートの平均せん断応力度τmが正しくない不具合を修正しました。
- 断面作成時に「簡易形状RC断面」で作成した断面を使用した「詳細用詳細入力」やM−φ特性を自動複製するとエラー「Attempt to access a default object...」が発生していた不具合を修正しました。
- ファイバー断面の入力画面でメッシュの分割方法を「円形グリッド」にしたときに、インフォメーション列の書式説明が抜けていた不具合を修正しました。
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8.00.01 |
'19.02.01 |
■プログラムの機能追加・改善
- 平板要素(メッシュ要素)内のプリミティブ座標系を表示する設定を追加しました。
- メッシュ要素を構成するプリミティブの座標系をオーバーライドしているときに、結果として確定するプリミティブ座標系は節点の並び順に依存していました。そのため、平板要素断面力、レイヤの順番、要素分布荷重の符号規則に影響していました。このプリミティブ座標系のオーバーライド処理の依存関係を廃止し、第2ベクトルを導入することで、プリミティブ座標の向きを正確に制御するようにしました。これに伴い、理論ノート「PlateCoordinateSystems_JPN.pdf」も更新しました。
- テキスト形式の加速度ファイル(*.acc)をインポートすると常に振幅を常に1/100にする処理がありますが、これとは別に多点入力用の荷重や変位の時刻歴のテキスト形式(CSVファイル)を新たに読み込む機能を設けました。そのCSVファイルを読み込む場合は、振幅を1/100せずにそのまま取り込まれます。
- モデル内の節点や要素をクリックすると表形式入力画面で自動的にスクロールするかどうかのスイッチをシステムオプションの基本設定に設けました。
■プログラムの不具合修正
- 平板要素を非線形とし、かつ、面外の応答曲率が大きい場合に、面外の解析結果が正しくない不具合を修正しました。
- 平板要素の計算結果「平板要素断面力」を全体座標系やその他の座標系に従って表示させるとき、モデルのコンタ図は正しく表示されていますが、テーブル表示「平板要素 現在情報」は常に「平板要素毎の要素座標を使う」の数値になっていた不具合を修正しました。
- FEM解析後に節点や要素を選択して右クリックメニューから時刻歴結果画面を呼び出すときに、1回目の呼び出しは正常ですが、2回目の呼び出しでアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
- 簡易照査画面を開いた後にEngineer's Studio Section形式(*.esec)でエクスポートしたファイルをEngineer's Studio Sectionで読むとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- 簡易照査画面の曲げ応力度分布図において、鉄筋の応力度と鋼板の応力度は同じ程度なのに、各応力の図の大きさが正しく表示されていなかった不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。
- ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性サムネイル」において、任意のばね特性を選択し、複製ボタンで複製を作成し、それをダブルクリックして編集しようとすると「行を挿入できません」というエラーが発生していた不具合を修正しました。
- ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰一覧」において、「要素別剛性比例型減衰」と「モードを選択せずに直接与える」を指定したときに、振動数の欄に数値を入力できない不具合を修正しました。また、ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」に直接与えた振動数(デフォルトでは1.0Hz)が、f(Hz)欄に表示されずに0.000と表示される問題も表示されるように修正しました。直接入力以外で固有値解析を実施していない場合は<未計算>と表示されます。
- ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す画面など、「状態」列がある表形式入力画面の内容を「ヘッダ付きコピー」ボタンによってクリップボードにコピーすると、ヘッダと中身がずれてしまう不具合を修正しました。
- せん断応力度照査をレポート出力するとギリシャ文字を使った照査名が正しく表示されない不具合を修正しました。
- 非線形の平板要素に破断強度よりも降伏点が大きい鉄筋を割り当てて計算させるとソルバーの計算結果に数値ではないNaNが発生し、収束結果や計算結果がゼロと表示される問題がありましたので、入力データチェックによって検出するようにしました。
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