Ver. |
日付 |
内 容 |
2.00.00 |
'12.07.19 |
■プログラムの機能追加・改善
- 平成24年道路橋示方書に関する機能を追加しました。
- 鉄筋の材料データベースにSD345、SD390、SD490を追加しました。従来のSD490に設定されていた許容引張応力度を平成24年道路橋示方書の数値に変更しました。
- コンクリートヒステリシスの変形性能基準を平成24年道路橋示方書の限界圧縮ひずみεcclに変更しました。
- 鉄筋ヒステリシスの変形性能基準に許容引張ひずみεstを追加しました。
- 耐震性能2、3の限界状態曲げモーメントを算出するようにしました。
- 耐震性能2、3のM−φ特性を断面から自動生成するようにしました。
- 耐震性能2、3の曲率による照査機能に対応しました。
- 残留変位の照査機能に対応しました。
- 平板要素のメッシュ分割アルゴリズムを改善しました。任意形状の図形を四角形で自動分割できるようになりました。四角形と三角形を混在させた自動分割にも対応しています。三角形分割の品質向上も図りました。
- 速度べき乗型の減衰要素(F = C * V^a)を追加しました。
- 変位図等のアニメーションを録画する機能を追加しました。
- 初降伏曲げモーメントMy0の計算において、圧縮側コンクリートのひずみを指定できるようにしました。たとえば、-2000μを入力すると、My0は鉄筋が降伏ひずみに達するとき若しくはコンクリートが指定されたひずみに達するときのいずれか小さい方で算出されます。従来は、My0の計算ではコンクリートのひずみは便宜的に終局ひずみで固定値としていました。
- 断面と連動したM−φ特性をフレーム要素に設定しているときは許容曲率をフレーム計算後に再算出するようにしました。この結果、許容曲率は応答曲率が最大最小となるステップにおける軸力を用いた値になります。断面と連動したばね特性(M−θ)についても同様に、許容回転角は応答回転角が最大最小となるステップにおける軸力を用いて再算出した値になります。ただし、平成24年道路橋示方書ではばね特性の具体的な設定方法が記載されていないため、ばね特性の自動算出および許容回転角の再算出は実施されません(平成14年道路橋示方書のときに実施されます)。
- Reissner-Mindlin理論の適用範囲は板厚tと平板要素の辺の長さLの比t/Lが約1/10〜1/1ですので、平板要素の厚みと辺長の比がこの範囲にあるかどうかをチェックし、範囲外にある場合は警告メッセージを出すようにしました。t/Lが1/10よりも小さい場合はせん断ロッキングという現象が生じて面外方向のせん断力や変位および曲げモーメントの精度が低下することが知られています。本プログラムではこれを回避するために減退積分を行なっているため、面外方向の曲げ変形や曲げモーメントは信頼できる解となりますが、せん断力についてはt/Lが1/10よりも小さい場合に過大な数値になります。警告メッセージが表示されましたら、t/Lが1/10程度になるようにメッシュ要素の分割を調整してください。
- 表形式入力画面にある削除ボタンで要素を削除すると、宙に浮いてしまう節点も削除するかどうかの確認画面を出すようにしました。該当する表形式入力画面は、フレーム要素、ばね要素、剛体要素、平板要素、プリミティブ、ケーブル要素、減衰要素です。メイン画面で選択状態になっている状態で、各要素の表形式入力から要素を削除するときは、メイン画面の選択状態を無視して、表形式入力での要素選択を優先するようにしています。
- 結果タブのグループ結果に「平均荷重ケース」という名称のボタンがありましたが、平均荷重ケースの抽出結果だけではなく、ランの抽出結果も表示されますので、「抽出キー」という名称に変更しました。
■プログラムの不具合修正
- 固有値解析で累積有効質量比が100%以上に表示されることがありましたので修正しました。整合質量マトリクスのときにこの問題が生じていました。集中質量マトリクスのときは問題ありませんでした。この修正は計算結果には影響がありません。
- 曲率の照査で、許容曲率がゼロのときに厳しい結果として判定されていませんでした。許容曲率がゼロのときは(応答曲率)/(許容曲率)の値を大きくして最も厳しい結果として判定するように修正しました。
- M−φ要素の抽出キーの結果が数値として表示されていませんでした。
- UC-win/FRAME(3D)データを読み込むときにランに設定している抽出キーを正確に取り込んでいませんでした。Engineer's
Studioでは、ランと平均荷重ケースに設定する抽出キーは一致している必要がありますので、UC-win/FRAME(3D)データの平均荷重ケースに設定している抽出キーを平均荷重ケースに含まれているランにも適用した上で取り込みます。平均荷重ケースに含まれないランの抽出キーはそのまま取り込みます。
- オプションのライセンスがなしの状態のときに、アウトラインの自動複製や、クリップボードへコピーして貼り付ける操作を行うとアドレス違反が生じる不具合を修正しました。
- 円形アウトラインのなかに円形アウトラインが多数ある場合にエラーが発生して操作ができなくなる不具合を修正しました。
- AMD(ATI)のグラフィックカードを使用しているコンピュータでは、照査用詳細入力プロパティ画面に表示される断面に余分な線が表示されていた問題を修正しました。
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2.00.01 |
'12.09.14 |
■プログラムの機能追加・改善
- 「断面照査用詳細入力|初降伏ひずみの値と発生位置」の設定において、任意入力された引張降伏ひずみと圧縮降伏ひずみを同時に定義していたときのMy0の
計算は、両方同時に考慮していましたが、今回より個別に考慮するように変更しました。つまり、引張(圧縮)降伏ひずみを考慮するときは、圧縮(引張)降伏ひずみを無視するようにしました。
- 「断面照査用詳細入力|初降伏ひずみの値と発生位置」の設定で任意入力した引張降伏ひずみと圧縮降伏ひずみがあるとき、自動算出したM−φ特性「トリリニ
ア型|ノーマル」の第1点、第2点が一致することによって「パラメータを見直してください」という制限がありましたが、緩和しました。
- ばね要素が長さを持っているとき、警告メッセージを出すようにしました。解析では長さを一切考慮しません。これは、i端とj端の距離による曲げが発生しな
いことを意味します。ばね要素が長さを持つと考えてモデル全体の力の釣り合いを考えるときは、このことに注意する必要があります。ばね要素は解析上長さを無視していることを理解した上でのモデルであれば、警告を無視してください。
- 道路橋示方書Vのせん断耐力を算出するときに、正負交番作用に関する補正係数Ccをプログラム内部で自動決定していましたが、任意の数値を入力できるようにしました。
- 質量の単位の表現を「tonnes」から「t」に変更しました。1000kgの意味は変わりません。
- リボン「モデル|追加|平板」のボタンを押して呼び出されるメッシュ要素の設定画面に、「平板断面」だけでなく「平板鉄筋」も選択できるようにしました。さらに、ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」の表形式入力で、基本平板断面を選択したときに、平板鉄筋が入力されていれば最初の平板鉄
筋を基本鉄筋として表示するように改善しました。
- 動画を録画するとき、最後のステップまで到達すると自動的に録画処理は終了していますが、録画ボタンは押されたままの状態となっていました。録画処理が終了すると同時に録画ボタンも元に戻すようにしました。
- 平板要素の結果をCSV形式でエクスポートするときにグループの単位で出力できる設定を追加しました。従来は全グループが出力されていましたが、グループの単位で選択できます。
- 従来は「名前を付けて保存」画面のファイル名の欄にフルパスで表示していましたが、ファイル名のみを表示するように変更しました。
■プログラムの不具合修正
- ケース載荷のモデルで分布ばねが設定された部材に温度荷重が載荷されているときは温度荷重を無視していますが、その部材に対して温度荷重以外の荷重が載荷されたとき、分布ばね部材に発生する断面力の数値は間違っていました。分布ばねを設定していない部材、節点の結果、ばね要素の結果等には問題がありません。
- 複数のランが多数あり、一部のランを計算しない設定にしたとき、断面照査や曲率の照査およびばね要素の照査結果が間違っている場合がある不具合を修正しました。
- 任意設定のM−φ特性を作成したときに、許容曲率の算出式がφa = φy + (φu
- φy)/αで算出していました。M−φ特性が任意設定のときはφa = φy + (φu
- φy)/αかφa = φu/αのどちらで算出するかを指定するようにしました。
- 固有値解析の結果画面「減衰モデル」において、有効質量の単位や数値が間違っていました。
- 計算実行後、残留変位の照査結果をレポートへ追加した後に「照査レポート|プレビュー」をクリックすると「無効なクラス型キャスト」エラーが出て照査結果の画面が表示できない不具合を修正しました。
- 照査用照査入力プロパティ画面「鉄筋」の曲線パラメータにおいて、H24道示Vの塑性ヒンジ長Lpの数値が、zp(+)、yp(+)、zp(-)、
yp(-)という順番になっていました。正しくはzp(+)、zp(-)、yp(+)、yp(-)という順番でしたので修正しました。
- 節点数約3万2千、平板要素プリミティブ数3万2千の大規模平板モデルの固有値解析を64bit
Solverで実施すると不明なエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
- 曲率の照査結果を標準出力したとき、重複していましたので出力枚数が膨大になっていました。重複しないように修正しました。
■サンプル
- 減衰要素なしのモデル(Lohse-before-dampingElement.es) を追加
- 減衰要素を使ったモデル(Lohse-after-dampingElement.es) を追加
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2.00.02 |
'12.11.12 |
■プログラムの機能追加・改善
- これまでに計算できなかった大規模モデルを最後まで計算できるように改善しました。
(例1)節点数2500、ファイバー要素2100、弾性梁要素300、ばね要素300、ラン3個の合計が6万ステップ
(例2)節点数4500、弾性梁要素2900、ファイバー要素2300、3万ステップ
(例3)節点数900、弾性梁要素230、ファイバー要素520、ラン11個の合計が11万7千ステップ
(例4)節点数840、弾性梁要素920、M−φ要素190、ラン30個の合計が18万ステップ
(例5)節点数48000、ばね要素17000、RC非線形を含む平板要素160(プリミティブ31000個)、1300ステップ
- 四角形8節点要素のコンタ図において、ガウス点位置の色とCSV出力したときのガウス点の数値が一致するように改善しました。
- M−φ特性を断面から自動生成するとき、予備計算で算出された軸力が過大(過小)なためにMyやMuを算出できない場合があり、その場合にFEM解析を実
施するとin.xmlが作成できません、というエラーがでていました。M−φ特性の骨格が決定できない旨のエラーメッセージを出すように改善しました。
■プログラムの不具合修正
- 部材に設定した分布ばねだけで安定するモデルに対して初期断面力の計算ができなかった不具合を修正しました。初期断面力の計算においても一番最初のランが「支点ケース無+分布ばねケース有」の条件で計算可能になりました。
- 示方書条項が「道示V-H24[Mu,Ma]」でかつ「鋼製橋脚」に設定しているとき、照査用詳細入力プロパティ画面の断面要素に対して許容ひずみεa/εyを直接数値で与えてもesファイルに保存していませんでした。
- 最小鉄筋量に関する「照査用詳細入力プロパティ」画面において、H14/H24道示IVを指定してコンクリートの応力ひずみ曲線をH24道示-Vにすると
入力画面のレイアウトが壊れていた不具合を修正しました。H14/H24道示IVを指定したときのコンクリートの応力ひずみ曲線のデフォルトはH14
/H24道示Vにしました(H24道示V-p.186解説文準拠)。
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2.01.00 |
'13.01.22 |
■プログラムの機能追加・改善
- 限界状態設計法に基づく照査機能を追加しました。主に、終局限界、使用限界、疲労限界、耐久性(腐食)、安全性(断面破壊、疲労)を照査できます。参考としている規準は以下のとおりです。
・平成8年制定コンクリート標準示方書[設計編]
・2002年制定コンクリート標準示方書[構造性能照査]
・2007年制定コンクリート標準示方書[設計編]
・鉄道構造物等設計標準・同解説 コンクリート構造物(平成11年10月)
・鉄道構造物等設計標準・同解説 コンクリート構造物(平成16年4月)
- 平成24年7月版NEXCO設計要領第二集のM−θモデルに対応しました。許容回転角θpa2も自動算出します。断面から生成するばね特性をばね要素に割り当てて使用します。
- 鉄筋材料やPC鋼材、鋼板材料の破断強度という名称を引張強度に変更しました。従来どおり、材料データベースから作成した場合は引張強度は降伏強度の1.5倍の数値で作成されます。
- 荷重ケースの中に設定されている荷重値を合計すると相殺してゼロになるとき、荷重ケースとしての重心位置が定まらない不定の状態になります。このときに、重心位置の表示(Xo,Yo,Zo)に有意な数値が表示されることがありましたが、ゼロと表示するようにしました。
- 「インテル HDグラフィックス(Intel HD Graphics 3000等)」を搭載しているコンピュータで動画を録画するときに、メモリ不足が発生してプログラムが止まってしまう現象が確認されました。グラフィック
カードのドライバの問題なのですが、Engineer's Studio側でこの問題が発生しないように制御しました。NVIDIA
GeForceシリーズではこのような問題は発生しません。
- 支点条件の設定画面でコピー/ペーストができるようにしました。
■プログラムの不具合修正
- 四角形2次要素を用いて平板要素を定義するとき、中間節点の位置にくる既存の節点を新しい要素の節点として使用しない場合がありました。正しく認識して要素の節点に含めるように修正しました。
- 断面から自動作成するテトラリニア型の水平勾配(Mu点からMn点)が数値計算誤差の影響により負の勾配になることがありました。第1勾配の1/10^5程度とするように変更しました。
- リボン「照査|断面照査」において、フィルタOFF(全結果)と設定し、フィルタ種類を荷重ケースに設定したとき、フィルタの設定に従って厳しい結果が表示されなかった不具合を修正しました。
- 減衰要素だけを選択してグループに入れることができない不具合を修正しました。
- 計算結果を確認する画面に「平板断面」ボタンがなくなっていましたので復旧しました。
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2.01.01 |
'13.06.26 |
■プログラムの機能追加・改善
- 「フレーム要素の分割」コマンドに距離指定を追加しました。従来は等分割数のみでした。この機能を使うことで平板要素(メッシュ要素)の作成が便利になります。具体的には、最初にフレーム要素の分割を行い、その後、平板要素をフレーム要素の両サイドに作成すれば、平板要素の境界部分の節点を2つの平板要素で共有することができます。類似の機能「着目点生成」コマンドにも距離指定を追加しました。
- 表入力形式でとびとびに選択された複数の節点や要素を1箇所にまとめる機能を追加しました。
- 平板要素のコンタ図(平板要素断面力、平板要素ひずみ、材料応力、材料ひずみ)において、方向を指定したときに、直交2方向のそれぞれについて、コンタ図凡例の最大最小の範囲を自動決定するようにしました。ただし、材料応力のうち、Misesは対象外です。この結果、方向を切り替える度にコンタ図の配色が変化します。
- 任意形状メッシュ要素、四角形メッシュ要素、アウトライン形状のいずれかの機能を用いて既存の平板要素の隣に別の平板要素を作成する操作では、同一座標であれば節点を共有する処理があります。このとき、同一座標と判定する誤差を1mm未満としました。この結果、1mm未満の座標値の違いで新規の節点が追加されることがなくなりました。
- 任意形状メッシュ要素、四角形メッシュ要素、アウトライン形状のいずれかの機能を用いて平板要素を作成するコマンドを改善しました。従来のOKボタンを廃止して適用ボタンとすることで、同一コマンドを連続して何回も使用できるようにしました。また、適用ボタンを押す機能をスペースキーでも代用できるようにしました。平板要素を次々に作成するときに便利な機能です。
- UC-win/FRAME(3D) 6.1.4の断面から自動生成するばね特性は、平成24年7月版NEXCO設計要領第二集のM−θモデルで、h、δy、δls2をθxlとθzlのそれぞれに入力するようになりました。Engineer's
Studioでこのデータを正しく読むようにしました。
- FEM結果モードで照査に関する入力ができるようにしました。照査とは断面照査、曲率照査、ばね要素の照査です。断面から連動したM−φ特性などはFEM解析の要素剛性に必要なのでFEM結果モードでは修正・変更はできません。入力モードに戻って修正することになります。
- 多数のアウトラインを作成した後に、それらのアウトラインを削除しても、使われないデータとして残っていました。計算やデータとしては正常ですが、無駄な
メモリ消費につながることやファイルに保存したときのファイルサイズ増大という問題を誘起しますので修正しました。旧版のデータを読んだときも無駄なデー
タは削除されます。
■プログラムの不具合修正
- 終局ひずみ発生位置の設定において圧縮縁からの距離が外側の図形(断面要素)を超えて内側の図形(断面要素)に達しているとき、終局曲げモーメントMuあるいは限界状態曲げモーメントMlsの算出が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。具体的には、外側のコンクリート(断面要素)の終局ひずみは無視するべきでしたが、考慮したまま処理していました。これに該当する断面では、断面から連動したM−φ特性、および断面から連動したばね特性(M−θ特性)の算出結果にも影響します。
- ケース載荷のモデルで、活荷重とプレストレス荷重が存在し、部材に設定されている着目点がj端側にだけ設定されているときに、断面照査のための断面力算出が間違っていました。この条件に合致しない場合は問題ありません。
- 道示III 4.3.4「Asreal>As、Afrpreal>Afrp」照査一覧表示が逆になっていました。表示上の不具合であり、計算結果には影響しません。
- 鋼製部材のひずみ照査の設定がされている状態でランや平均荷重ケースを削除して計算させるとアドレス違反が発生する不具合を修正しました。
- UC-win/FRAME(3D)のデータファイルを読込むときの変換処理に不具合があり、そのまま計算させるとエラーが発生する問題を修正しました。該当するUC-win/FRAME(3D)データは、断面と連動したばね特性を作成しており、かつ、そのばね特性において「任意設定」のスイッチをオンにしている場合です。
- 入力データのレポート出力「ばね要素照査」において、許容回転角θaの数値がM−φ要素の軸力を用いて算出されていました。ばね要素に接続しているフレーム要素の軸力を用いて算出するように修正しました。レポート出力の問題であり、計算自体には影響しません。
- 平均荷重ケースに対する曲率の照査結果一覧では、抽出キーの種類が表示されていませんでしたので表示するように修正しました。計算直後は表示されていましたが、正しく表示されていませんでした。
- 入力データのレポート出力「φ照査」において、マイナス側の許容曲率ypの数値のうち、タイプIとタイプIIが逆転していた不具合を修正しました。
- フレーム要素に割り当てる断面の断面剛性が極めて小さいモデルを計算させると、断面照査等で予期しないエラーが発生する問題を対策しました。従来は断面剛性AE(kN)、EIy(kNm2)、EIz(kNm2)、GJ(kNm2)
がそれぞれ過度に小さい値となっているかのチェックをマイナス20乗で行なっていましたが、マイナス9乗で行うように変更しました。その結果、AE(kN)<1e-9、EIy(kNm2)<1e-9、
EIz(kNm2)<1e-9、GJ(kNm2)<1e-9に該当する場合はエラーメッセージを出して計算できないようにしました。
- 平均荷重ケースに設定されている抽出キーが平均対象のランに設定されている抽出キーと一致しているかどうかのチェック処理に不足があり、不整合な状態のまま計算されてしまう問題を対策しました。
- アウトラインを使って平板要素のモデルを作成するとき、フレーム要素以外の節点(たとえば、剛体要素)を平板要素の頂点として認識する処理に失敗していた不具合を修正しました。
- レポート出力リストに追加した後にランの削除などモデルの修正を行うと、不整合な状態となり、操作中にエラーが発生する不具合を修正しました。
- アウトライン形状の機能を用いて平板要素(メッシュ要素)を作成するとき、穴のあるアウトラインにもかかわらず、穴が埋まってしまうことがある不具合を修正しました。
- 断面に非構造材料を含む場合に入力データチェックによりエラーと認識されてファイバー要素の解析ができませんでした。
- ナビゲーション「荷重|質量一覧|ケーブル要素質量」において、表示されているケーブル要素の質量の値が1/1000となっていました。表示上の不具合であり、計算結果には影響しません。
- 断面照査用詳細入力リストや限界状態照査用詳細入力リストをコピーして貼り付けると整合のないデータとなる場合があり、原因不明のエラーが発生する要因になっていました。正しいコピー・ペースト処理に修正しました。
- 「2006年デザインデータブック」のT型断面をアウトラインデータベースに追加しましたが、Ver
2.01.00の改訂履歴に漏れていました。
- 剛体要素があるモデルで、死荷重(St.)や水平震度荷重などのプログラムが自動生成する荷重ケースをコピーするとプログラム内部でエラーが発生し、入力画面が操作できなくなる不具合を修正しました。
- 平板要素に載荷する平板面荷重を描画する処理でアドレス違反に関するエラーが発生することがありました。計算結果には影響しません。
- 荷重値の入力において、対象となる要素が重複した状態のときに、その要素1つを削除するとエラーが発生し、モデル全体が壊れてしまう不具合を修正しました。
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