Ver. |
日付 |
内 容 |
5.00.00 |
'15.04.15 |
■プログラムの機能追加・改善
- 平板要素でモデル化する際の留意点等を解説した文書「PlateElementUsageGuidelines.pdf」を追加しました。この文書には、平板要素の結果が正しいかどうかを判断する材料と対策案が記載されています。
- 平板要素の時刻歴結果を全ステップ保存可能としました。平板要素時刻歴クエリで設定します。開始ステップと終了ステップを入力可能なので応答の大きい範囲の時刻歴結果を対象として保存できます。また、従来のようにグループ毎に最大最小が発生するステップの結果を保存することも可能です。
- 平板要素のコンタ図を処理する方法を強化しました。スムージング方法として{完全、なし、平均}の3種類の中から選びます。「完全」では、ガウス点結果を外挿して各要素内の節点位置における値を求めた後、各要素からの節点値を平均し、その平均値を用いて再度ガウス点位置での値を内挿して求めます。ガウス点位置の結果は元のソルバー結果と異なりますが、最も滑らかなコンタ図になります。「[なし」では、ガウス点結果を外挿して各要素内の節点位置における値を求めます。ガウス点位置の結果は元のソルバー結果そのものです。節点位置では、その節点を共有する各要素からの値が混在します。
「平均」では、要素内のガウス点結果を平均して終了します。プリミティブ1個で1つの色になります。ガウス点位置の結果は元のソルバー結果と異なります。最も粗いコンタ図になります。
従来は、ガウス点位置ではソルバーの結果そのもので、節点位置では各要素の平均値となっていました。
- 平板要素断面力のコンタ切断図(2次元の断面力分布図)を図化する機能を強化しました。従来は画像ファイルとテキストファイル(*.csv)にエクスポートする機能でしたが、この版では、結果画面で図と数値を表示し、かつ、複数の異なるコンタ切断状態をファイルに保存可能になりました。ガウス点位置も図示され、さらにガウス点や節点をマウスでクリックすることで自由に切断箇所を指定できます。また、断面力の方向指定が平板要素のときはグループに定義されている最初の要素のメッシュ要素座標系を参照して断面力の向きが決定されていました。メッシュ要素を選択できるようにしました。
- 曲率照査を行うときの許容曲率φaをFEM解析前に決定したM−φ特性の骨格曲線から求めるスイッチを追加しました。ナビゲーション「照査設定|曲率照査|φ照査用荷重」に「同時性」という列を追加し、チェックオンの場合に解析後に発生した軸力を用いて許容曲率を再算出し、チェックオフのときはFEM解析前に決定したM−φ特性の骨格曲線より求めた許容曲率となります。デフォルトはチェックオンです。
- メイン画面のリボンから「結果レポート」と「照査レポート」を1つの「レポート」にまとめ、その中で、入力データレポート、標準出力、ユーザ定義の3つへ再構成しました。各レポート出力の内容はツリー構造として一覧表示されます。ユーザ定義リストでは出力する項目数が表示されます。全てのレポート出力をする/しないを一度に制御できるほか、ユーザ定義リストを一度に削除するボタンも配置しました。ユーザ定義リストの図をプレビューすることも可能です。これらの再構成によりレポート出力の内容の確認や管理が容易になりました。
- M−φ特性とM−φ要素の入力を変更しました。従来のナビゲーション「モデル特性|M−φ特性」内のM−φ特性サムネイルから呼び出す画面では、M−φ要素毎の骨格形状が表示されていましたが、今回ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素」に移動しました。また、M−φ特性サムネイルでは各種設定ができませんでしたが、設定ができるように改善しました。これにより、モデル特性のM−φ特性はまだ要素に割当てられる前の独立したデータ、M−φ要素では要素毎のM−φ特性となり、わかりやすくなりました。また、M−φ要素毎のM−φ特性に関して、Mとφの数値一覧表とCSVエクスポート機能を追加しました。
- 断面と連動した場合のばね特性(M−θ特性)とばね要素の入力を変更しました。従来のナビゲーション「モデル特性|ばね特性」内のばね特性サムネイルから呼び出す画面では、ばね要素毎の骨格形状が表示されていましたが、今回ナビゲーション「節点と要素|ばね要素」に移動しました。また、ばね特性サムネイルでは各種設定ができませんでしたが、設定ができるように改善しました。これにより、モデル特性のばね特性はまだ要素に割当てられる前の独立したデータ、ばね要素では要素毎のばね特性となり、わかりやすくなりました。また、ばね要素毎のばね特性に関して、Mとθの数値一覧表とCSVエクスポート機能を追加しました。
- ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す「照査用詳細入力プロパティ」画面の内容を他の「照査用詳細入力プロパティ」にコピーする機能を追加しました。「照査用詳細入力プロパティ」画面においてツリーの最上段にある断面に設定されているデータは、同じ示方書条項が設定されている他の「照査用詳細入力プロパティ」に複数同時にコピー可能です。ツリーの2段目以降にある断面要素に設定されているデータは、同じ示方書条項かつ同じ材料が設定されている他の「照査用詳細入力プロパティ」に複数同時にコピー可能です。
- FEM解析後に節点やフレーム要素をクリックして右クリックメニューから時刻歴結果画面を呼び出す機能を追加しました。
- 平板要素のコンタ図に結果の数値を付加するオプションを用意しました。各プリミティブで1個の数値が表示できます。数値はプリミティブ内の各ガウス点位置の結果を平均した値です。
- 平板要素のコンタ図凡例設定画面に、現在表示されているコンタ図凡例の最大最小を読み取って入力済みの色数に応じた境界値の割付けを自動生成する機能を追加しました。この境界値自動生成機能は、要素座標系の方向、全体座標系の方向、任意座標系の方向で結果を表示しているときに凡例の最大最小をステップに依らず固定値となるのでコンタ図の時刻歴アニメーションに便利です。従来は、時刻歴アニメーションを想定していなかったため、ステップを進める度に凡例の最大最小が変化していました。一方、主軸に関する主値の結果は解析中に全ステップから最大最小を検出しているため、ステップを進めても凡例の最大最小は変化しません。
- 平板要素の結果レポートに、平板要素の厚み、平板断面名称、プリミティブ名称、結果の平均値を表示したコンタ図を出力できるオプションを用意しました。結果画面でいずれかを指定し、その後レポートリストへ追加することで出力可能です。
- 表形式入力の画面で1つのセルの内容を複数のセルに対して貼り付けることができるようにしました。複数のセルを選択状態にした後にCtrlキーを押しながらVキーを押すと同じ内容が多数ペースト可能です。
- 表形式の入力画面のソート機能において、同値のリストの順番がソート前後で変更されてしまうことがありました。ソート方法を改善して同値の順番はソート前の並びを維持するようにしました。
- 複数の支点に設定するばね値(xl、yl、zl、θxl、θyl、θzlの6個とそれらの連成項12個の合わせて18個)を表形式で入力できる画面を追加しました。
- 入力データのレポート出力にグループ毎のモデル図を出力するスイッチを追加しました。また、ユーザ定義のレポート出力「モデル図」において生成ボタンを追加しました。生成ボタンを押すとソリッド表示、節点名称図、要素名称図をそれぞれモデル全体と各グループで図化するレポートリストが追加されます。
- 節点が4万個、支点が1万個、ばね要素が1万個、平板要素プリミティブが1万個、ユーザ定義の結果レポートリストがケース載荷とランの両方で約千個の大規模モデルをFEM解析した後に、計算状況画面のOKボタンを押すと、ランの結果画面が表示されるまでに3分半程度かかっていた処理速度の問題を対策し、20秒程度で表示されるように改善しました。
- メイン画面のリボン「結果」タブや「照査」タブの左側パネルを取り外し可能なドッカブルインターフェースに変更しました。
- 節点変位の抽出キー結果をモデル図に表示するときに、並進と回転の矢印をそれぞれ個別に描画できるようにしました。
- メッシュ要素内のプリミティブを並び替える機能を用意しました。プリミティブが不規則に並んでいるときに規則的な順番になるので便利です。
- 許容曲率の照査一覧画面で、応答曲率と許容曲率は絶対値で表示していましたが、符号付きで表示するように変更しました。
- 平板要素のヤング係数が1kN/m2(=0.001N/mm2)以下の値のときに計算しないように制御していましたが、閾値を1.0E-12kN/m2に緩和しました。
- リボン「照査|断面|断面照査」の照査結果一覧において、せん断耐力の照査結果では、曲げモーメントの数値を符号付きでコメント欄に表示するようにしました。
- グループの数が多い平板要素モデル(例えば2000個のグループ)を解析した後に、平板要素断面力の結果画面を表示させようとすると描画処理に時間がかかっていた問題を改善しました。
- 断面要素の設定画面の鉄筋を配置する入力画面「断面要素 鉄筋エディタ|変換」において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーができるようにしました。
- ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面要素」の表形式入力において、多数の断面要素に対して数値をペーストするときの処理速度を改善しました。たとえば、PC鋼材の有効プレストレスや配置角度を複数行に貼り付けると完了するまでに時間がかかっていた問題を対策しました。
- 平板要素断面力のコンタ図において、要素座標系の方向で表示するとき、全体座標系の方向で表示するとき、任意の座標系で表示するときにそれぞれコンタ図の数値の方向を矢印で表示するように拡張しました。面外方向等一方向を図示できない場合は表示されません。
- メイン画面のリボン「結果」内の「グループ結果|ラン」においてカテゴリを平板要素断面力としたときの結果をレポートリストに追加すると、「平板要素(Max/Min)」と「平板要素-現在情報」の両方が常にレポート出力されていましたが、後者の方をレポート出力するかどうかのスイッチを設けました。
■プログラムの不具合修正
- 平板要素に対するt/Lの警告メッセージを廃止しました。従来はt/Lが1/10より小さいときに面外せん断力が過大になる傾向があるので警告を出すようにしておりましたが、t/Lがその範囲以外でも該当することがあるためです。面外せん断力が過大になる事例を理論ノート(ESMindlinPlate.pdf)に追記しました。同時に平板要素の改善を予定しています。
- フレーム要素とばね要素を用いたモデルで初期状態を「ランで初期断面力を使用しない+固有値解析で初期断面力を使用する」と設定していてもランの解析では初期断面力を考慮して計算していた不具合を修正しました。
- ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」において荷重を定義した直後にアンドゥとリドゥを順番に行うと荷重が正しく設定されていない不具合を修正しました。本版より古いデータファイルを読み込んだときは荷重の設定をチェックして不正な状態の場合は自動的に検出して修正し、警告メッセージ「無効な状態の荷重値が検出され、修復されました。解析結果を確認してください。」を表示します。
- 曲率の照査で抽出キーABS(絶対値)を平均荷重ケースに指定しているときの許容曲率算出が間違っていた不具合を修正しました。平均応答曲率は各ランの応答曲率の絶対値をとり合計してラン数で割って求めています。許容曲率は各ランの許容曲率の絶対値をとり合計してラン数で割って求めるようにしました。従来は、許容曲率に関して、各ランの正側の許容曲率を合計してラン数で割ったものを正側の平均許容曲率、各ランの負側の許容曲率を合計してラン数で割ったものを負側の平均許容曲率として求め、常に正側の平均許容曲率を採用していました。
- ばね特性で固定と指定した成分に対して初期断面力を与えたとき(ナビゲーション「荷重|ラン|初期状態|ばね要素」で入力したとき)、ばね要素に発生する力がゼロと表示されていました。与えた初期断面力の数値がそのまま表示されるべきでした。この問題は他の計算結果には影響しません。
- アウトラインの再利用で作成された図形に対してファイバー要素のためのメッシュ分割を行うとき、円形グリッドを選択することができない不具合を修正しました。
- ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」から呼び出す表形式入力画面において、メッシュ要素座標系のセルをコピーすると、単位ベクトルや角度の有効桁数が表示どおりの少ない状態でコピーされていました。入力されている実際の数値の有効桁数を考慮したコピーに変更しました。
- 照査用詳細入力を400個以上作成している状態で、照査用詳細入力プロパティ画面の「次へ」ボタンを470回以上押すとシステムリソース不足が発生してプログラムが制御不能になる不具合を修正しました。
- 鉄筋コンクリート断面をファイバー要素でモデル化して断面をセル分割したときに鉄筋がちょうどセルの境界に載っていると、セル面積から鉄筋面積を控除する処理が適切に実施されない場合がありました。たとえば、正方形のセルが2×2で並んだ格子状の中心位置に鉄筋中心が存在しているとき、1つのセルだけが空になる場合がありました。各セルから鉄筋面積の四分の一を控除するように修正しました。ファイバー断面を密に分割していれば、計算結果に及ぼす影響は小さく、粗な分割では影響が大きい可能性があります。
- 道路橋示方書IIIコンクリート橋編のウェブコンクリートの圧壊に対する耐力Sucを算出するときにPC鋼材のプレストレスによる鉛直力を常に符号付きで加算して考慮していました。応答せん断力の正負とPC鋼材の配置角度に応じてせん断耐力が増加・減少するようにしました。
- ケース載荷モデルの組合せ荷重ケースの変位図において、フレーム要素を含む剛体要素が変位しない不具合を修正しました。
- 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の斜引張破壊に対する耐力Susを算出するときにPC鋼材のプレストレスによる鉛直力Spを常に符号付きで加算して考慮していました。応答せん断力の正負とPC鋼材の配置角度に応じてせん断耐力が増加・減少するようにしました。
- ナビゲーション「性能基準|ファイバー要素|ひずみ基準|コンクリート」の引張レベル1のひずみ値(デフォルト)が間違っている不具合を修正しました。コンクリートヒステリシスがHoshikuma(堺川島)のときは、引張側のヒステリシスを考えないので引張レベル1に大きな数値(デフォルト値1E+07)となるべきでした。コンクリートヒステリシスがHoshikuma(F3Dオリジナル+引張無視)のときも同様です。
- UC-win/FRAME(3D)の「断面諸量と断面計算オプション|せん断|オプション」で斜引張鉄筋をオフとしたf3dファイルを読み込んだとき、斜引張鉄筋の降伏点σsy、実配筋量Awreal、間隔a、部材軸からの角度θを照査用詳細入力プロパティ画面に設定していたため、許容応力度法や終局強度法のせん断照査の結果がUC-win/FRAME(3D)と異なっていました。
斜引張鉄筋がオフのf3dファイルを読み込むときは、Awreal=0、a=0、θ=90度に設定するようにしました。同様に、f3dファイルでFRPがオフのときは、道示IIIの場合にσfrp=0、Afrpreal=0、a=0、θ=90度と設定し、かつAfrpreal>Afrpの査をしないように設定しました。道示IVと道示Vの場合はFRPのオンオフ状態とσfrp、Afrpreal、a、θの数値をそのまま設定します。
- コンタ図の凡例を設定する画面で、正側無限大(+∞)の終了色を変更してもコンタ図に反映されていなかった不具合を修正しました。
- 時刻歴クエリで入力されているステップの範囲が、計算しないランに対してもチェックされていました。計算しないランに対してはチェックをしないようにしました。また、従来は時刻歴クエリの終了ステップが各ランに含まれていない場合に入力データチェックでエラーとしていましたが、これを可能としました。新しい計算可能条件を時刻歴クエリの開始ステップが各ランに含まれていることとしました。
- ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」から呼び出す画面で「基本荷重」タブ内の列「名称」をソートした後で、+ボタンにより1行追加しても表示されない問題(ソート解除すれば追加されている)を修正し、ソートした後でも行が追加されるようにしました。
- プログラム起動後にモデルを新規作成すると、「平板鉄筋材料1」がデフォルトで作成されていましたので、作成しないように変更しました。
- ライセンスがLite版の状態で地層特性を与え、平板要素に多数のばね要素(地盤ばねコマンド)を生成し、ファイルに保存すると非線形ばね要素オプションがないために読み込めない問題がありました。ライセンスがLite版のときは地盤ばねコマンドを無効にして生成できないようにしました。
- 入力データのレポート出力にナビゲーション「モデル特性|地層特性」の内容が出力されていなかった不具合を修正しました。
- メインウィンドウをディスプレイ画面全体に広げて表示した後に、元の大きさに戻すとメインウィンドウに表示されていた表の大きさが大きいままとなって残り、表示されない箇所がでてくる問題を修正しました。直前のメインウィンドウの大きさと表の比率で表の高さを決定するようにしました。
- CADデータ(DXF/DWG形式)をインポートして断面データを生成するときに、CADデータの中に含まれている非表示のBLOCKデータを取り込んでエラーが発生する場合がありました。非表示のBLOCKデータを取り込まないようにしました。
- 解析設定がケース載荷のときに抽出荷重ケースで設定した反力(節点の抽出キー)の結果をレポートリストへ追加しても反力の数値表が出力されない不具合を修正しました。
- 断面照査「Sh≦Suc」(ウェブコンクリートの圧壊に対する耐力Sucの照査)の標準出力レポートで、Sucの詳細が出力されていませんでした。
- レポート出力「断面照査|標準出力|許容応力度法のせん断照査|道示-IV H14 [5.1.3]」において、Aw=0のときでもAw/Awrealにゼロでない数値が表示されていた不具合を修正しました。
- 入力データのレポート出力「モデル」において、要素座標系(LA)や主軸座標系(PA)にチェックを入れてレポート出力しても要素を選択しない限り座標軸の絵が描画されない問題がありました。レポート出力の時は常に全ての要素を選択した状態として出力するようにしました。入力画面や結果画面では、従来どおり、選択された要素が対象となります。
- モデルを新規に作成したときにデフォルトで用意されるヒステリシスを全て削除した後に、リボン「プラグイン|断面ジェネレータ」で断面を作成しようとしたとき、入力画面が呼び出されない不具合を修正しました。
- 弾性梁要素に割当てられているM−φ特性の骨格曲線が正しく成立していない状態のままM−φ特性より固有値解析剛性低減係数を自動算出する指定で固有値解析やFEM解析を行うと構造不安定というソルバーエラーが発生していました。M−φ特性の骨格曲線が成立していないことを検出してエラーチェックする処理を追加しました。
- フレーム要素に不正な連続分布荷重を載荷した荷重ケース(たとえば、連続していない要素に載荷している等)がモデル内に存在し、同時に初期断面力を任意の荷重ケースから算出するシーケンス載荷モデルを解析実行すると、プリ処理でアドレス違反エラーが発生していました。問題のある連続分布荷重を入力データチェックで検出するようにしました。
- UC-win/Section形式(*.rc2)でエクスポートすると、鉄筋SD490の許容引張応力度はUC-win/Section Ver.3のデータベース値である250N/mm2となっていました。Engineer's Studioでは鉄筋材料に許容応力度がないので(照査用詳細入力画面で断面要素毎に許容値がある)、UC-win/Section Ver.3とVer.6のいずれで読んでもH24道示の許容値290N/mm2をエクスポートするようにしました。
- UC-win/FRAME(3D)の断面作成ウィザードで作成した断面を持つデータ(*.f3d)をEngineer's Studioで読み込むとき、あるいは、それを含むEngineer's
Studioのデータファイルを読み込むときに、Engineer's Studio側では不要なパラメータを取り込まないようにしました。
- FEM解析後の変形性能基準をソリッド表示しているときに、弾性梁要素は常に灰色で表示されていました。弾性梁要素は損傷しないので損傷なしの色としました。
- ランの設定でシーケンス荷重が「<<なし>>」になっているときにモデルチェックを行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- 標準出力レポートにおいて、終局荷重作用時のせん断力による部材軸方向の必要鉄筋量As算出式が、応答せん断力からコンクリートのせん断耐力を引いて求めるSh'となっていました(H14道示III、H24道示III)。せん断補強筋が負担するせん断耐力式Ssが正しいので修正しました。計算自体は正しく実施されていました。
- メイン画面で描画するモデルの大きさを決めるときに平板要素の厚みを常に考慮していましたので、平板要素の厚みが大きく、かつ、平板要素の断面を非表示にしていた場合にモデルが小さく描画されていました。平板要素の断面を非表示にしている場合は厚みを無視してモデルの大きさを決定するようにしました。
- インストールフォルダに同梱されている平板要素の理論に関する文書「ES Mindlin Plate.pdf」(英語版)と「ES Mindlin
Plate_JPN.pdf」(日本語版)を修正しました。図8から図16におけるグラフの横軸は1+log(t/L)でしたが、正しくは「1+log(L/t)」でした。縦軸の説明も追記しました。
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5.00.01 |
'15.06.03 |
■プログラムの機能追加・改善
- 照査用詳細入力プロパティ画面のせん断照査に関する有効高さと有効幅の入力場所に軸方向鉄筋量Astをコピーできるように列を追加しました。ただし、有効高さdと有効幅bを「直接入力」とした場合はAstは表示されません(計算後の標準レポート出力で確認できます)。
- ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素詳細|M−φ要素詳細」の列に「軸力N'」を追加しました。CSVエクスポートにも追加しました。
- モデル「新規作成」を行うショートカットキー「CTRL+N」を削除しました。
- ナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」のi端側断面とj端側断面を選ぶ「断面選択」画面の大きさを変更できるようにしました。これに伴い、従来あったOKボタンとキャンセルボタンは廃止されました。断面を選択することで確定されます。
■プログラムの不具合修正
- システムオプション「結果ファイル|作業フォルダの設定」において、日本語名称のフォルダを作業フォルダに指定している場合にFEM解析を行うと「[4261] Xml エラー: ファイルを開けません」というエラーが発生する不具合を修正しました。
- メッシュ要素内で隣接するプリミティブの境界で切断したコンタ切断図の描画が正しく処理されない不具合を修正しました。数値表内に表示される各エッジの値は問題ありません。
- 平板要素断面力のコンタ切断図(2次元の断面力分布図)では各メッシュ要素で独立した処理により図を作成していますので、隣接するメッシュ要素の境界部分には重複したエッジが存在します。このエッジが重複して存在する場合のコンタ切断図の描画方法を修正しました。これにより、Ver4.0.4以前のコンタ切断図(1つのグループ内にある多数のメッシュ要素があたかも1つのメッシュ要素のように処理されていました)に近くなるようになりました(完全には一致しません)。コンタ切断図を作成する元であるエッジの値自体に変化はありません。図の描画結果だけが変わることがあります。
- ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す「照査用詳細入力プロパティ」画面の「海洋架橋H17 [Mu]」において、「任意設定Efrp/Es」をチェックオフにしてもEfrp/Esの欄がグレーになって入力不可となっていませんでした。グレーにして入力不可とし、かつ、内部算出値が表示されるように修正しました。「任意設定 k1,k2,k3」についても同様の修正を行いました。また、同画面「k1,k2,k3」のデフォルト値を炭素繊維のときはk1=k2=k3=1、アラミド繊維のときはk1=k2=0.4,k3=2.2としました。さらに、同画面の鉄筋拘束材料をオフにすると、横拘束筋の降伏点やヤング係数、体積比がグレーになり、コンクリートの応力ひずみ曲線には使っていないようにみえていましたが、実際は内部でそれらを使っていました。内部で使わないように変更しました。この修正による影響は、画面下に表示される応力ひずみ曲線のグラフだけに影響します。Mu等の計算には影響しませんので計算結果には影響しません。また、同画面の「海洋架橋H17 [Mu]」、「NEXCO二集 FRP [Mu]」、「JH二集 [Mu]」に表示されるコンクリートの応力ひずみ曲線のグラフ中にEdesの数値が表示されますが、E'desの値が表示されていました。Edesの数値を表示するように修正しました。
- 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の斜引張破壊に対する耐力Susを照査した結果画面で、Susの値がゼロのときに照査比率がゼロでNGと表示され、一覧表示にNGの結果が表示されない問題がありました。Susがゼロのときは無限大「∞」の表示にして、一覧表示に表示されるようにしました。
- 複数のランが存在し、かつ、計算するランとしないランが混在しているモデルにおいて、コンタ切断図のリストを切り替えるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- ファイバー要素モデルをFEM解析してリボン「照査|ファイバー一覧」より損傷状態をレポートリストへ追加した後に、編集モードに戻りヒステリシスを全て削除、その後ファイルへ保存するとそのesファイルが読めない不具合を修正しました。
- 限界状態設計データを含むUC-win/FRAME(3D)のファイルをEngineer's Studioの古い版(Ver1、Ver2)で読込み保存されたesファイルを読み込むことができない問題を対策しました。
- ナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」の「要素座標系」の列で表示される情報が間違っていました。解析は設定されている値で正しく実施されますので計算結果には影響しません。
- コンタ切断図エクスポートによって出力された画像ファイルに荷重ケース名称の表示が抜けていましたので修正しました。
- Ver 5.0.0より古い版で保存されたファイルを読み込むと、古い版と同じ結果となるように平板要素時刻歴クエリが設定されますが、この変換処理がVer 5.0.0で保存したファイルに対しても実施されていました。この結果、平板要素時刻歴クエリを削除して保存しても再度読み込むと変換処理により復活する不具合がありました。これを修正するとともに、Ver 5.0.0より古いデータを読み込むときに変換処理が作動するようにしました。
- 荷重ケース名称に半角アンダーバー「_」や半角プラス「+」がある場合に、断面照査結果を荷重ケースでフィルタしてレポートリストへ追加し、レポート出力すると表が壊れる不具合を修正しました。
- リボン「照査|曲率照査」において、φ/φa、φ/φy、φ/φcをの列タイトルに不要な単位(1/m)が表示されていましたので削除しました。これに該当するレポート出力も修正しました。
- 平板要素断面力の「コンタ切断図パラメータ」画面に「全体共通の座標軸オプション|あるメッシュ要素の要素座標系を使う」を指定したときのメッシュ要素名称の列が不足していましたので追加しました。
- 平板要素断面力のコンタ切断図において、任意入力で追加した凡例を削除した後のアンドゥ機能が正常に動作していなかった不具合を修正しました。
- 平板要素に割当てられている平板断面(平板鉄筋有り)を削除してFEM解析を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- ナビゲーション「節点と要素|平板要素|平板断面力」から呼び出す「平板断面力エディタ」において、1万個以上のメッシュ要素が描画されない不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
- 『2012年制定コンクリート標準示方書[設計編]』の「安全性-断面破壊-ねじり」照査結果を標準レポート出力したときのMtudの値や判定結果(OK/NG)が間違っていた不具合を修正しました。
- ナビゲーション「荷重|活荷重の定義」で「T荷重とp2荷重」や「連行荷重とp2荷重」を考慮したときにp2荷重に対する衝撃係数を入力することができない不具合を修正しました。
- ナビゲーション「荷重|活荷重の定義」から呼び出す活荷重の設定画面で節点や要素を非表示にするために「モデル表示設定」画面を呼び出したまま、活荷重の設定画面の入力を続けるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
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5.00.02 |
'15.07.28 |
■プログラムの機能追加・改善
- 平板要素断面力のコンタ切断図(2次元の断面力分布図)では各メッシュ要素で独立した処理により図を作成していましたが、複数のメッシュ要素を指定するような設定「スムージング対象範囲の設定」を追加しました。これにより、指定された複数のメッシュ要素があたかも1つのメッシュ要素のように処理され、スムーズなコンタ切断図となります。
- UC-1 FRAME(面内)のFMDファイルの中の個別モデルを選択して読み込む機能を追加しました。
- 平板要素断面力のコンタ切断図エクスポートに、全ての荷重ケース、全てのグループ、全ての断面力種類、最大最小の種類を組み合わせる生成機能を追加しました。
- メイン画面のタイトルバーに、カテゴリ「Ultimate/Advanced/Lite」のいずれかを表示するようにしました。ライセンスがベースと各オプションの組合せの場合は表示されません。
- 道路橋示方書V耐震設計編のせん断耐力Psを求める際、部材の種類を「橋脚」とした場合でもせん断スパン比の影響を考慮する補正係数CdcとCdsを考慮できるように拡張しました。通常はこれらを考慮しませんが、「(財)海洋架橋・橋梁調査会、既設橋梁の耐震補強工法事例集、平成17年4月」の参考資料3にディープビーム効果を考慮する考え方が示されているため、これに対応しました。
- フレーム要素の断面力結果を断面力を6成分選択してレポート出力した時、A4用紙の横幅に入るように4成分の表と2成分の表で分けて出力していましたが、列幅を狭くして6成分を1つの表に入れて出力するように変更しました。
- 道路橋示方書の耐震設計編Vおよび下部構造編IVのせん断耐力Psを算出するときの正負交番作用に関する補正係数Ccを任意入力する場合にタイプI用とタイプII用の2種類を入力できるようにしました。従来は1種類のみでした。
- 軸方向引張鉄筋比に関する補正係数Cptを任意入力するときは、zp軸とyp軸に対して各1個の数値を与えることができましたが、正の曲げ時と負の曲げ時を考慮できるように、zp軸とyp軸に対して各2個を設定できるようにしました。該当する場所は、許容応力度法-せん断-土工指針H22、許容応力度法-せん断-道示IV、終局強度法-せん断-道示IV、終局強度法-せん断-道示Vです。
- FEM解析後の変位図において、変位倍率の文字の色が赤で固定色でしたが、システムオプションのカラー設定で文字色を変更できるようにしました。
- 平板要素断面力のコンタ切断図(2次元の断面力分布図)の数値の色を変更できるようにしました。デフォルトの色は赤です。
■プログラムの不具合修正
- 2012年制定コンクリート標準示方書の限界状態照査「使用性-外観ひび割れ-ねじりひび割れ」を標準出力したレポート出力の内容に漏れや間違いがありましたので修正しました。
- ケース載荷モデルで組合せ荷重ケースに温度荷重を設定した基本荷重ケースを含めている場合に、組合せ荷重ケースの断面力値に温度荷重ケースの数値が反映されていませんでした。
- 平板要素の非線形解析を行い、平板要素の結果をCSVエクスポートしたとき、主軸応力度や主軸ひずみの角度の数値がラジアン(radian)となっていましたので度(degree)の値に修正しました。平板要素の時刻歴結果での表内も同じ問題がありました。
- 平板断面の画面でY方向の鉄筋をなしとしたときにY方向の引張硬化/軟化係数Yに間違った数値が表示されていましたので計算に使用する数値を表示するようにしました。
- 道示IIIの最小鉄筋量の照査で有効幅bと有効高さdを「直接入力」とした場合に、軸方向引張主鉄筋の断面積Astがゼロで固定されているため、照査結果が常にNGになる不具合を修正しました。「直接入力」とした場合はAstを入力できるようにしました。
- 部材の種類が「フーチング」の場合のせん断耐力Psにおいて、断面照査用荷重定義でせん断用荷重タイプが「交番繰返し載荷」の場合にせん断スパン比による割増係数Cdcとせん断スパン比による低減係数Cdsがどちらも1.0となっていました。Cdcは正しいですが、Cdsは間違いなので修正しました。
- 初降伏曲げモーメントの照査結果で、My0の解がみつからない場合に照査の比率(安全率)がゼロと表示され、一覧表示にその照査結果が厳しいとして表示されない問題がありました。My0の解がみつからない場合は比率を無限大「∞」の表示にして、一覧表示に表示されるようにしました。
- 鋼断面に対して許容曲げ応力度照査を行う設定にしているUC-win/FRAME(3D)のデータ(f3dファイル)を読み込むと許容曲げ応力度照査が実施されませんでした。原因は鉄筋の許容応力度の設定「σsaの荷重種類」が「なし」になっているからでしたが、鋼断面に対しては「σsaの荷重種類」が「なし」でも照査が可能なので、「σsaの荷重種類」が「なし」の場合は「一般」に変更して(変更した旨の警告メッセージがでます)照査を実施するようにしました。
- ナビゲーション「荷重|活荷重の定義」から呼び出す活荷重の設定画面で節点や要素を非表示にするために「モデル表示設定」を呼び出して節点を非表示にしてもその画面のモデル図に反映されない不具合を修正しました。
- 節点抽出クエリや節点時刻歴クエリが設定されており、ランの設定が「シーケンス荷重=<<なし>>」の状態でFEM解析(シーケンス載荷)を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- コンピュータのディスプレーアダプター(グラフィック)がIntel HD Graphicsの場合に、節点や部材の時刻歴グラフが結果画面に描画されない問題を対策しました。
- 全体座標系X-Y平面内に作成したモデルをFEM解析し、結果画面でフロントビューにしてDXF/DWGエクスポートすると、「致命的なエラーです」エラーが発生する不具合を修正しました。エラーの原因は、DXF/DWGエクスポート時に作成する支点の記号とフォント情報がフロントビューの場合に大きさをもたないことでした。
- フレーム要素やばね要素などの要素名称に漢字を使っている場合に、入力データレポート「グループ」でA4用紙サイズ幅に収まらず、はみ出してしまう不具合を修正しました。
- ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性表」から呼び出す「ばね特性」画面(変位と力のグラフ表示)では各入力項目がグレーとなり、データの変更等ができない状態になっていましたので、入力できるように修正しましました。
- アプリケーションメニュー「インポート」から3次元CADデータ(DXF/DWGファイル)を選択して実行しても取り込まれない不具合を修正しました。
- 平板要素のモデルで面積が極めて小さいつぶれた三角形要素があるとき、平板面荷重の荷重図を描画する処理でメモリ不足が発生する不具合を修正しました。
- 残留変位の照査結果画面で「平均から」を選択してレポートリストへ追加するとコメント欄にstep=4のように意味のない情報が付与されていましたので修正しました。
- 照査用詳細入力プロパティ画面で数値断面の断面要素をクリックするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- 平板要素断面力のコンタ切断図エクスポート機能がケース載荷の場合に動作していませんでした。この不具合はVer 5.0.1だけが該当します。
- ナビゲーション「性能基準|ファイバー要素|ひずみレベル」と「性能基準|ファイバー要素|ひずみ基準」でタブ名「鉄筋」と表示されていましたが、正しい表記は「鋼材」でした。
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5.00.03 |
'15.11.11 |
■プログラムの機能追加・改善
- モデル上で節点や要素を選択したときに各表入力画面でも選択状態になるように改善しました。範囲選択した場合も同様です。これにより、集める機能、リナンバリング(名称の自動付け替え)、表中での上移動や下移動、複数行の削除などがモデル選択後に表中で実施できます。モデル上で選択を解除(何もないところをクリック)すると表中の選択状態も解除されます。
- 要素をコピーしておき、クリップボードから貼付けるときの画面「貼付けオプション|コンフリクトオプション」に同一節点とみなす閾値を定義できるようにしました。入力された閾値より小さな範囲にある節点を共有します。閾値以上の範囲にある節点は追加されます。この閾値のデフォルト値はシステムオプション「描画オプション」で設定されている値です。
- アプリケーションメニュー「システムオプション|描画オプション」に節点が重複しているとみなす閾値を定義できるようにしました。入力された閾値より小さな範囲にある節点に対してくさびの記号を表示して重複していることを明示します。閾値以上の範囲にある節点はくさびの記号は表示されません。
- 円板のような構造を平板要素でモデル化した場合に、メッシュ要素座標系やメッシュ要素内の各プリミティブ座標系を円の中心に向けるコマンドを追加しました。
- 節点や要素を位置でソートする機能を追加しました。位置は、直交座標系、円筒座標系、球座標系のいずれかを指定できます。ソートした後に名称変更も行うことも可能です。
- 選択した要素(フレーム要素、平板要素、剛体要素など)をある平面に対して鏡像の位置に移動またはコピーするコマンド「ミラー」を追加しました。
- 断面照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が「道示-V H14 [Mu,Ma]」のときに、タイプIに対するコンクリート応力ひずみ曲線の設定に「Edesを考慮する」スイッチを設けました。道路橋の耐震補強設計の場合に便利です。
- リボン「照査|限界状態設計法|限界照査」において、左側パネルの一覧より下の項目を指定したときに比率の値だけが右側表の列に表示されていましたが、比率算出時の分子と分母の値も列に追加しました。
- ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す終局強度法の曲げの「照査用詳細入力プロパティ」画面に表示される断面要素の応力ひずみ曲線図を入力データのレポート出力に表示するようにしました。
- リボン「モデル|編集|変換|移動・回転」は、選択した節点や要素を移動するコマンドでしたが、コピーするオプションを追加しました。
- ナビゲーション「照査設定」にある「断面照査、曲率照査、ばね照査」とナビゲーション「限界状態照査|限界状態照査」に行を複製するボタンやクリップボードにコピーするボタンを追加しました。
- 断面と連動したM−φ特性やばね特性をM−φ要素やばね要素に割り当てて、初期状態の荷重ケースを選び、線形弾性解析を行って軸力を自動算出するデータを読み込んだ直後にリボン「ホーム|計算|モデルチェック」をしても問題がなく、FEM解析を行うとエラーが発生して解析できない場合があります。モデルチェックでは軸力の自動算出を実施しないので、ファイル読み込み後に問題が発生しないような軸力が設定されている場合があります。しかし軸力の自動算出をすると正常なM−φ特性やばね特性の骨格形状を生成できないような軸力が計算されてエラーになる場合がありますので、この場合のエラーメッセージをわかりやすい内容に改善しました。
- 限界状態照査の照査用詳細入力プロパティ画面にある「次へ」と「前へ」ボタンを使って次々に切り替えるときに、常に最初のタブ「示方書条項」が表示されていました。設定していたタブを維持したまま切り替えられるように改善しました。
- f3dファイルを読んだ時に、せん断耐力算出用の補正係数Ccは、断面のせん断計算用準拠基準が「道示V(タイプI)」のときは、断面照査用詳細入力のタイプIに任意設定としての値を、タイプIIは自動として読み込むようにしました。f3dファイル内の断面のせん断計算用準拠基準が「道示V(タイプII)」のときは、断面照査用詳細入力のタイプIが自動、タイプIIが任意設定の値になります。
- FEM解析後の変位図において、変形したソリッドを選択できるようにしました。
- FEM解析後の変位図において、変形したソリッドにマウスカーソルを当てると節点や要素の名称を画面下部のステータスバーに表示するようにしました。
- コンタ切断図(2次元図)の線色をカラー設定で変更できるようにしました。従来は白で固定でした。
- 大きな結果付きデータをファイルに保存するときに進捗状況がわかるプログレス画面を表示するようにしました。従来は入力データを保存するプログレス画面が表示されていましたが、結果付きファイルの保存は対象外でした。
- フレーム要素が6000個あるようなモデルを解析して、リボン「結果|グループ結果|抽出キー」を表示させると、節点や要素の表示/非表示あるいは抽出キーの指定を行うと、処理が終了するまでに時間がかかっていましたので改善しました。
- 任意設定のレポート出力リストが多数ある場合に、複数同時に選択した状態でカメラ位置タイプ「ユーザビュー」による設定を反映できるようにしました。
- 解析設定画面の解析条件の用語「幾何学的非線形」を「幾何学的特性」に変更しました。
- 入力データのレポート出力で「断面|重心」を「断面|骨組み線位置」という表現に変更しました。
- リボン「結果タブ|フレーム要素時刻歴結果」のカテゴリ「モーメント-曲率」において、「骨格」のチェックボックスをオンにした時に表示される骨格曲線の線が太さを細くしました。
- システムオプション「結果ファイル|作業フォルダの設定|作業フォルダを毎回確認する」にチェックがある場合は、作業フォルダの確認画面を計算開始時に毎回出すように変更しました。毎回確認しない設定も可能です。
■プログラムの不具合修正
- コンクリートヒステリシス「JSCE」をファイバー要素に用いた固有値解析時の初期剛性がコンクリートを無視した鉄筋だけの剛性となっていました。他の種類のコンクリートヒステリシスと同様にコンクリートヒステリシスの圧縮側初期剛性を用いて固有値解析を行うように修正しました。
- 断面照査用詳細入力で示方書条項が「道示V H24 [10.5]」などのせん断耐力の設定で、部材の種類が「橋脚」や「橋台」でかつ、ディープビーム効果を考慮する設定のとき、断面照査用荷重定義が「交番繰返し載荷」の場合は補正係数Cdcを無視していました。「交番繰返し載荷」の場合でも補正係数Cdcを考慮してせん断耐力Psを算出するように修正しました。
- ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す「照査用詳細入力プロパティ」画面の「道示III H24 [4.3.3]」において斜引張鉄筋の許容応力度(地震・衝突)σsa(N/mm2)は、鉄筋の材質に応じて変化します。つまり、SD345/SD390/SD490に対して200となります。それ以外の材質に対しては規定がないので200となります。この状態から、示方書条項を「道示III H14 [4.3.3]」に変更するとSR235に対して140、SD295に対して180、SD345に対して200となるはずですが、H24道示IIIの数値がそのまま残っていた不具合を修正しました。
- モデルに既に存在する節点を使用しながら平板要素を「四角形メッシュ要素」コマンドで作成するときに、節点座標値の精度によって、自動生成される内部の四角形の形に微小な歪みが生じる問題がありました。外部ライブラリ「CM2 MeshTools by Computing Objects」を最新のものに更新することで解消しました。
- 2012年コンクリート標準示方書[設計編]の限界状態照査「安全性-疲労破壊-せん断」において、せん断補強筋の応力度(σwrd、σwpd、σbrd、σbpd)に構造物係数γiを考慮し、かつ、照査時にも考慮していましたので結果的に二重に考慮していました。
- 断面照査の標準レポート出力「道示IV H24 [5.1.3]|許容応力度法 - せん断」において、せん断スパンa、せん断補強筋の間隔s、Sca式が間違っていた不具合を修正しました。計算自体は正しく実施されており、照査結果は問題ありません。
- 平板要素の時刻歴結果のうち、「曲げモーメント-曲率」、「せん断 断面力-ひずみ」、「レイヤ 応力-ひずみ」、「鉄筋 応力-ひずみ」のグラフの縦軸と横軸の数値が逆転していました。
- 平板面荷重をメッシュ要素座標系で定義しているとき、意図している荷重載荷方法とは逆になっている場合がある不具合を修正しました。ただし、平板面荷重の荷重図は正しいので、荷重図を確認して問題なければ解析結果は変わりません。
- 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の断面照査「終局強度法の曲げ」 において、Mc<Muの照査をオフに設定し、My0min<M<My0maxの照査をオンに設定していると、My0min<M<My0maxの照査が「比率=無限大」で「判定OK」と表示される不具合を修正しました。
- 平板要素モデルを固有値解析するとアドレス違反エラーが発生し、固有値解析の振動モードアニメーション等を確認できない不具合を修正しました。この不具合はVer 5.0.2で発生します。それ以前のバージョンでは問題ありませんでした。
- 断面照査「道示V H24 [Mu,Ma]」等で「Mc<Mu」の照査をする設定でかつ、「My0min < M <My0max」と「Mumin<M< Mumax」の照査をしない設定のときに総括表で照査結果に∞が表示される不具合を修正しました。
- 抽出キーの結果を表示する際に、複数の平均荷重ケースが登録されていると、断面力図が表示されない場合がある不具合を修正しました。
- 抽出キーの結果を保存したときに、平均荷重ケースの結果だけにチェックを付けて保存すると、読み込んだときに正常に表示されない不具合を修正しました。
- レポート出力を何回も繰り返すとメモリ不足になる問題を修正しました。レポート出力の枚数が1万ページ以上のような大量データの場合に発生します。
- 任意設定のレポートが設定されているにもかかわらず、リボン「レポート|レポート設定|任意設定」画面の左側ツリーではグレー表示となる場合がある不具合を修正しました。
- グループが1個もない平板要素モデルをFEM解析してコンタ図を表示させるときにスムージング対象範囲の設定を変更するとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
- 平板要素のモデルで、プリミティブがゼロ個のメッシュ要素が存在するモデルをFEM解析して平板要素の時刻歴結果を確認しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- 組合せ荷重ケース名称の最後に半角スペースが混入している場合にレポート出力を実行するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- 計算しない設定のランがある場合にFEM解析を行った後で、リボン「照査|断面|道示断面力」をクリックするとエラー「整数のオーバーフロー」が発生する不具合を修正しました。
- 支点の設定で節点名称の欄が空の場合に入力データのレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
- ナビゲーション「モデル特性|アウトライン」で作成したアウトラインの図を表示させた状態で、リボン「モデル|追加|平板|アウトライン形状」で平板要素を作成する操作の途中で「無効なクラス型キャスト」というエラーが発生する不具合を修正しました。
- Ver 3.1.4などの古い版のesファイルを読み込むときに、不要なデータを除去して新しい版の構造に変換しながら読み込む処理においてアドレス違反エラーが発生し、ファイルを読み込むことができない不具合を修正しました。
- ケース載荷モデルをFEM解析して結果をレポート出力リストへ追加した後に、編集モードへ戻り、抽出荷重ケースを削除してデータをファイルに保存すると壊れており、読めない不具合を修正しました。
- フレーム要素の時刻歴クエリが設定されており、節点の時刻歴クエリが設定されていない状態で、FEM解析を行い、フレーム要素結果のCSVエクスポートをすると中身が空のCSVファイルが生成されていた不具合を修正しました。
- ランと平均荷重ケースの両方があるシーケンス載荷モデルにおいて、抽出キーの結果画面でランだけの数値結果をレポート出力に追加しても、リボン「レポート|任意設定」画面でのプレビュータブやレポート出力には常に平均荷重ケースの数値結果が出力されていた不具合を修正しました。
- メイン画面のリボン「結果」内の「グループ結果|ラン」においてカテゴリを曲率とし、モデル内に曲率の数値を表示させた場合に、その数値の桁数が間違っていましたので修正しました。画面下の数値表の数字は問題ありません。
- リボン「照査|断面照査|道示III H24 [4.3.4]」において、列タイトル「Sh、Suc、Sus」の単位が(N/mm2)となっていました。正しい単位はkNなので修正しました。該当するレポート出力も修正しました。
- FEM解析後にフレーム要素の曲率分布図を表示して「サイドビュー」ボタンを押すと図がはみでてしまう不具合を修正しました。
- フレーム要素の時刻歴結果画面「モーメント-曲率」のグラフにおいて、M−φ特性の骨格を同時に表示させると骨格を表す青い線がグラフ領域をはみ出す場合がありましたので修正しました。
- 限界状態 照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が全てオフの状態でFEM解析と照査を行うとリボン「照査|限界状態設計法|限界照査」に曲げ応力度照査の結果(表示されないはずの結果)が表示されていた不具合を修正しました。
- 「リボン|結果|エクスポート|CSV/Text|固有ベクトル」をクリックすると、固有ベクトルの数値をテキスト形式(CSV)でエクスポートすることができますが、FEM解析のときのみ可能でした。固有値解析のみを実施しても固有ベクトルの数値をテキスト形式(CSV)でエクスポートできるようにしました。
- 節点や要素を削除した後にデータをesファイルに保存し、再度開くと重複する名称がないにもかかわらず、節点名称や要素名称が重複していることを意味する赤表示になる不具合を修正しました。
- 平板要素断面力のコンタ切断図エクスポート後にプログラムを終了しようとするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
- アプリケーションメニュー「インポート」から3次元CADデータ(DXF/DWGファイル)を選択して実行しても取り込まれない不具合を修正しました。
- 断面を作成するときに任意形状断面ではなくRC断面形状だけを使った場合に入力データのレポート出力で中身のないタイトルだけの節が出力されていた不具合を修正しました。
- フレーム要素が5000個を超えるようなモデルを作成するときに、表計算ソフトでコピーしたデータをナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」の表にペーストするとペーストが完了するまでに時間がかかっていた問題を対策しました。
- Engineer's Studio Ver 1.05.00で保存されたデータを読むアドレス違反エラーが発生して読めない不具合を修正しました。
- 平板要素断面力の結果(荷重ケース、ラン)の「結果の方向を表示する」と「現在情報テーブルを表示」は、Ver 5.00.01では表示されていましたが、Ver 5.00.02では表示されていませんでしたので修正しました。
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5.00.04 |
'15.11.25 |
■プログラムの不具合修正
- シーケンス荷重の動的荷重において、波形別の開始時刻が正常に機能していなかった不具合を修正しました。
- アウトラインや断面などのサムネイル表示されるデータに対して名称変更を行うためにリネーム状態にし、Deleteキーを押すと、データ自体が消える不具合を修正しました。名称の文字列だけが消えるようにしました。
- 「道示-VH14[Mu,Ma]」の照査用詳細入力を設定した古いバージョンのファイルを読み込むと警告メッセージ『計算結果が異なる可能性があります。照査用詳細入力プロパティ「鋼製橋脚|道示VH24オプション」のzp(+)、zp(-)、yp(+)、yp(-)の入力内容が正しいかどうかを確認してください。』が表示されていましたが、警告内容には該当せず、不要でした。警告がでないようにしました。
- リボン「結果|個別結果|ファイバー要素」において、カテゴリを「パフォーマンス」にしたときの断面の形が正しく表示されない場合がある不具合を修正しました。描画上の問題ですので、ファイバー要素の計算結果には影響しません。
- コンピュータ環境によっては、平板要素のメッシュを自動生成するコマンドを実行すると「%1は有効なWin32アプリケーションではありません。ClassID:{F58C8C27-1074-4839-8744-ACF2D9A0EA2E}」というエラーが発生する場合がありました。原因は、メッシュ自動分割を行う外部ライブラリ「CM2MeshTools(ComputingObjects社)」のフォルダにMicrosoft社が提供する32bit用ファイル「msvcr120.dll、msvcp120.dll」がコンピュータに存在しないためでした。コンピュータ環境によっては、存在することがあり、その場合は問題が発生しません。
- Ver.5.0.3において、平板面荷重をメッシュ要素座標系で定義しているファイルを読み込んだときに警告メッセージを表示するようにしましたが、対象外のデータでも表示されていましたので、平板面荷重が掛かっている要素の最初のプリミティブがオーバーライドされているときだけ警告メッセージを表示するようにしました。
- コンタ切断図のテーブル表示で名称が重複していないのに赤表示になる場合がある不具合を修正しました。
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5.00.05 |
'16.01.18 |
■プログラムの機能追加・改善
- フレーム要素のケース載荷モデルのCSVエクスポートに組合せ荷重ケースと抽出荷重ケースの結果を含めるようにしました。
- メイン画面でモデル内の節点や要素を選択状態にした後にDeleteキーで削除できるようにしました。
- 同一座標に複数の節点がある場合に節点名称を表示させると名称が重なって描画されていました。重ならないように調整しました。
- モデルをDXF/DWGモデルエクスポートするときに節点を点とするオプションを追加しました。
- 標準出力レポート「照査用断面力」の上に圧縮軸力が正であることを注記しました。
- 10万ステップなどのようにステップ数が多いモデルを解析後に節点の結果をCSVエクスポート(カンマ区切りのテキストファイル)すると、完了するまでに非常に時間がかかっていた問題を対策しました。
- 非線形平板要素の設定を行うときにメッシュ要素の設定画面で平板断面と平板断面に含まれる平板鉄筋を指定しますが、指定した平板断面に含まれていない平板断面が指定されることがあり、このためにFEM解析実行時に「[4260] 入力xmlファイル in.xml を作成できません。」というエラーが発生して解析できないことがありました。FEM解析実行時に指定した平板断面に含まれていない平板断面があるかどうかをチェックする処理を追加しました。
- ばね要素の要素座標系を設定する画面において「要素座標系の軸を選択」の箇所が「ローカルx、ローカルy、ローカルz」と表現されていましたが、「要素xl、要素yl、要素zl」に変更しました。
- シーケンス荷重の設定画面の動的荷重では開始時刻と終了時刻の入力が2箇所ありますが、各入力波に対して行う箇所では「個別開始時刻、個別終了時刻」と表現し、全体に対して行う箇所では「全体開始時刻、全体終了時刻」と表現するようにしました。
■プログラムの不具合修正
- シーケンス荷重に動的荷重を複数並べて解析したときの計算が正常に動作していない不具合を修正しました。
- ナビゲーション「モデル特性|断面特性オプション」では線膨張係数αをオーバライド(ov)する設定(上書きする設定)がありますが、このスイッチが機能していなかった不具合を修正しました。
- 正負交番繰返し載荷(静的解析)や動的解析のステップ数が多いファイバー要素またはM−φ要素のモデルにおいて、各損傷基準を経験した合計回数が8000回を超える場合、解析終了後に「ポストプロセス中,部材XXX でエラー発生. Asking size is too big」というエラーが発生して結果が残らない不具合を修正しました。
- 断面から自動生成するばね要素(M−θ)モデルにおいて、標準レポート出力「M−θ詳細|終局点(Mu,φu)の詳細」の内容が全てゼロになっている不具合を修正しました。
- 収束結果の一覧タブで比率を指定したときに、比率が最大となるステップではなく、不平衡力が最大となるステップの結果を表示していました。比率が最大となるステップを表示するように修正しました。
- リボン「照査|限界状態設計法|限界照査」において、「2012年制定コンクリート標準示方書」に対する耐久性-鋼材腐食-曲げひび割れの「Δσs <σsl1」や使用性-外観ひび割れ-曲げひび割れの「Δσs <σsl1」は永続作用に対して照査されていますが、コメント欄には「永続作用+変動作用」という形で表現していたために設計作用(=永続作用+変動作用)で照査しているようにみえました。コメント欄には「永:荷重ケース1,変:荷重ケース2」という表記に変更しました。
- 示方書条項「道示-V H14 [Mu,Ma]」の断面から自動生成するM−φ特性において、タイプIの骨格曲線が正しく算出されていない場合がある不具合を修正しました。この現象はランでタイプIIを計算する設定にしているときに発生しますので解析結果には影響しません。
- 平板要素のコンタ切断図をエクスポートしたときに位置図の向きが常に選択されたメッシュ要素に依存した視点となるようにしました。
- 固有値解析後に8〜9乗のオーダーの振動数が得られた場合に、ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」の画面を開くとグラフの目盛作成のために時間がかかり、応答なしの状態になる問題を対策しました。
- 入力波サムネイル画面の下にある全方向のバーをドラッグすると3成分ともに選択状態になる仕様でしたが、波形データが全て消えてしまう不具合を修正しました。Ver.4.0.0以降5.0.4までのバージョンでこの現象が発生します。
- 固有値解析実施後に振動アニメーションを長時間(例えば15分以上)させているとメモリ消費量が増大し、最悪の場合「メモリが足りません」というエラーが発生する問題を修正しました。
- 入力波サムネイルで設定している波形データが多いesファイル(約500MB)を読み込むとメモリ不足等エラーが発生する不具合を修正しました。
- 入力データのレポート出力「組合せ荷重ケース」において、組合せ対象となっている基本荷重ケースの並びが入力画面と同じ順番になっていない不具合を修正しました。
- 入力データのレポート出力をカラーとした場合に、荷重図に付与される値の色が荷重の色と同じ緑色になっていました。数値の色を黒に変更しました。
- リボン「レポート|レポート設定|任意設定」内のモデル図のリストについて、ナビゲーション「活荷重|活荷重表示」にチェックを入れてファイルに保存し、それを読込んでFEM解析すると「[4232] 活荷重プロセス中計算エラー発生。 Could not get CoefficientCell object.」というエラーが発生して計算できない不具合をVer 5.0.3で修正しました(※改訂履歴に漏れていたので掲載)。
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5.00.06 |
'16.02.23 |
■プログラムの機能追加・改善
- 「ナビゲーション|荷重|ランの定義|初期状態」で設定された初期断面力の値を用いたランの解析においてM−φ要素等の非線形要素が収束しないことがあります。従来は収束しない旨のエラーメッセージのみ表示されていましたが、収束しない要素名称も表示するようにしました。
- JMA地震波データの新しいデータフォーマットに対応しました。JMA地震波データは、気象庁(JapanMeteorologicalAgency)が提供しているデジタル波形データです。新しいデータフォーマットは「2007年3月25日09時41分 平成19年(2007年)能登半島地震」以降の地震波形が該当し、CSV形式で提供されております。2007年以前の空白区切りの固定列書式も従来どおり読み込み可能です。
- 中国語ヘルプを用意しました。「システムオプション|言語|ヘルプ言語」において日本語ヘルプを呼び出すか、中国語ヘルプを呼び出すかを選ぶことができます。ただし、中国語ヘルプのバージョンは5.0.2相当の内容です。
■プログラムの不具合修正
- 示方書条項が「道示IVH24[5.1.1]」のときの照査項目「Awreal>Aw」の結果をフィルタリングONで表示させた場合に、厳しい照査結果(比率)がフィルタリングされない場合がある不具合を修正しました。
- 繊維シートを断面に配置して曲げに関する許容応力度照査を行う場合に、繊維シートの許容値を設定することができませんでした。断面照査用詳細入力プロパティ画面の断面要素において設定できるようにしました。
- シーケンス載荷モデルにおいて、時刻歴クエリがない状態で解析し、ラン結果でフレーム要素をクリックすることにより選択すると「Argumentoutofrange.」というエラーが発生する不具合を修正しました。
- ナビゲーション「抽出と保存|フレーム要素時刻歴クエリ」の設定「保存間隔」を1より大きい数値に指定した場合、フレーム要素結果のCSVエクスポートのファイルに結果が書き込まれない不具合を修正しました。
- 任意設定のレポート出力リストでカメラ位置タイプを「ユーザビュー」に設定して結果付きで保存した場合に、それを読み込むと図がずれてしまう(結果画面とレポート出力の両方)不具合を修正しました。
- ナビゲーション「節点と要素|ばね要素|ばね要素」の列「座標系」に「Align=v3,v4,..」などとv3以上の数値が表示される場合がありました。正しくはv1かv2のいずれかなので修正しました。
- UC-win/FRAME(3D)のデータで断面要素が数値断面であり、かつ、断面のせん断用準拠基準が「道示-IV」に設定されているf3dファイルを読み込むと、アドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- UC-win/FRAME(3D)のモデル設定「オプション設定|大変位解析時のポスト処理方法」が「大変位」のf3dファイルを読み込むと、「大変位解析時のポスト処理方法」が「微小変位」に設定される不具合を修正しました。
- ナビゲーション「節点と要素|ばね要素|ばね要素」の列「座標系」に例えば「"ベクトル:""v1=GlobalX"",""v2=GlobalY"",Align=v2,Axis=xlAxis=xl"」という文字列をペーストしても正しく認識されない不具合を修正しました。
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5.01.00 |
'16.05.25 |
■プログラムの機能追加・改善
- 平板要素をモデル化しているときに節点が二重、三重に重なる部分ができる場合があります。重なった節点をを自動的に1つの節点にして、要素の接続状態も自動的に1つの節点を各平板要素が共有するようにマージする機能を追加しました。。
- ナビゲーション「荷重|初期状態」において初期断面力を与えたファイバー要素が、初期断面力によってヒステリシスの非線形領域に入ると、収束しないというソルバーエラーが発生して計算を開始できませんでした。初期断面力によってヒステリシスの非線形領域に入るときでも可能な限り収束するように計算部を改善しました。
- 本製品を複数起動してそれぞれを個別に同時に計算実行できるようにしました。
■プログラムの不具合修正
- ナビゲーション「荷重|初期状態」において初期断面力を与えたM−φ要素が、初期断面力によってM−φ特性の非線形領域に入ると、M−φ要素の計算が正しく実施されていなかった不具合を修正しました。
- 示方書条項が「道示-IVH14[5.1.3]」、「道示IVH24[5.1.3]」、「土工指針H11[3.2.2(2)]」、「土工指針H22[5.4.3]」のときの許容せん断応力度照査において、「τm≦τa1」の照査結果が常にOKと表示される不具合を修正しました(「断面照査|τm≦τa1」のとき)。「総括表」や「断面照査|一覧」は正しく表示されています。
- ファイバー要素の収束計算過程でNaNという数値ではない結果が得られ、それが発生した残りのステップの結果がゼロとなる現象が発生する場合がありました。NaNが発生することは極めてまれですが、発生しないように計算部を修正しました。
- 活荷重を設定したデータを計算させると「活荷重プロセス中計算エラー」というエラーが発生する不具合を修正しました。
- プリミティブの個数の合計が1万個以上になるように複数のメッシュ要素を選択して平板面荷重を新規追加するとプログラムが強制的に終了してしまう不具合を修正しました。
- ナビゲーション「荷重|ランの定義|ラン」の表形式入力で「計算」の列にチェックを入れないランがある場合に、固有値解析だけを行い、リボン「結果|グループ結果|固有値解析」で固有モードのアニメーションをさせるとき、計算しないランを選ぶことができ、それを選択すると「整数のオーバーフロー」というエラーが発生する不具合を修正しました。
- 多数の節点を含むを平板要素やフレーム要素をモデルの貼り付けによってマージするとき、元の節点座標値と貼り付けるデータの節点座標値が完全に同じ場合に節点が結合されず、二重節点になる不具合を修正しました。
- モデルに既に存在する節点を使用しながら平板要素を「四角形メッシュ要素」コマンドで作成するときに、自動生成される内部の四角形の辺がわずかに直線に並ばない問題を対策しました。
- モデル内にプリミティブの個数が0のメッシュ要素が存在する場合に、FEM解析を行い、コンタ切断図をクリックするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
- M−φ要素の時刻歴結果でM−φ履歴応答図に骨格を表示させても表示されない問題を修正しました。
- ナビゲーション「限界状態照査|限界状態照査」において着目点の列が空欄の場合に照査を行うと照査結果を表示させるとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
- ばね要素の時刻歴結果画面「モーメント-回転角」のグラフにおいて、ばね特性の骨格を同時に表示させると骨格を表す青い線がグラフ領域をはみ出す場合がありましたので修正しました。
- ナビゲーション「モデル特性|アウトライン」において、「アウトラインの再利用」のアウトライン要素を複製すると元のアウトラインのアウトライン要素が増殖する問題を修正しました。14.ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」よりM−φ特性をダブルクリックして表示される画面のzp軸回りの数値が正しく表示されていない不具合を修正しました。計算自体は正しいM−φ特性の値で実施されています。表示上の問題でした。
- ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」よりM−φ特性をダブルクリックして表示される画面のzp軸回りの数値が正しく表示されていない不具合を修正しました。計算自体は正しいM−φ特性の値で実施されています。表示上の問題でした。
- ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ヒステリシスサムネイル」で作成した鋼板ヒステリシスにおいて、骨格形状を決定するパラメータを任意設定で入力した場合に、入力データのレポート出力には正しい数値が出力されていませんでした。計算自体は入力された通りに実行されています。
- 結果付きで保存している最中に、モデル画面内でマウスを移動させるとアドレス違反エラーが発生することがある不具合を修正しました。
- 断面から生成するばね特性(変換タイプ「φ-θ変換H10年1月耐震資料」)のDやhの内容がばね要素の照査の詳細レポート出力に正しく出力されていない不具合を修正しました。計算自体は入力された通りに実施されています。
- メッシュ要素の詳細設定画面内で四角形のプリミティブと三角形のプリミティブの両方を選択をしようとしてもできない不具合を修正しました。
- フレーム要素やメッシュ要素を削除するときに削除ダイアログが表示された状態で「孤立した節点の削除」にチェックを入れ、フレーム要素やメッシュ要素を次々に削除すると前回削除した要素が復活してしまう問題を修正しました。
- FEM解析を実行して直後に「計算状況」画面の「破棄」ボタンを押すとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
- 節点を削除する際、その節点が剛体要素の主節点と従節点の場合、主節点がない剛体要素が残り、それが原因でモデルをリセットビューしたときにモデル表示が正しくされない(たとえば、モデル空間の端に要素が寄ってしまう等)問題がありました。正しいモデル表示となるように修正しました。
- 解析設定で幾何学的特性を「大変位」とし、大変位解析時のポスト処理方法を「大変位」としている場合の解析結果において、ばね要素の変位図が「微小変位」で描画されていた不具合を修正しました。この不具合は描画の問題ですので計算には影響しません。
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5.01.01 |
'16.06.21 |
■プログラムの機能追加・改善
- 断面照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が許容応力度法のせん断7種類、終局強度法のせん断7種類および付着応力度3種類は、「有効幅と有効高さ」に関する設定、斜引張鉄筋の断面積・間隔・角度が共通なので、それら17種類の間で切り替えた場合に入力された値を保持するようにしました。せん断から曲げなどのように関連のない示方書条項に切り替えた場合は破壊されます。
- 断面照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が許容応力度法の曲げの場合、従来は鉄筋の断面要素に対しては許容応力度を手動で設定する必要がありましたが、鉄筋の種類や降伏点を判別して自動的に道路橋示方書の許容値を設定する機能を追加しました。鉄筋の降伏点を自動的に識別できない場合は従来どおり、手動で設定する必要があります。
- メッシュ要素の詳細な設定画面でプリミティブの並び順を座標系に従って変更できる機能を追加しました。
- 断面内にPC鋼材が配置されており、「断面諸量と断面計算オプション|断面諸元一覧|ヤング係数比」が「任意設定n=15」に設定されていると、曲げ応力度の収束計算でエラーが発生する場合がありましたので収束できるように改善しました。もし、ヤング係数比が「任意設定n=15」に設定されていても解が得られる場合は正しく算出されていました。
- ナビゲーション「節点と要素|グループ」の表内をクリックするとそのグループに含まれる節点や要素を選択状態にする機能(ボタン)を追加しました。表内を右クリックしても同様に選択状態にするメニューが表示されます。
- ナビゲーション「節点と要素|節点座標」の表内を節点が所属するグループでフィルタする機能を追加しました。
- 1つのメッシュ要素を複数のメッシュ要素に分解したり、複数のメッシュ要素を1つのメッシュ要素に統合する機能を追加しました。
- 交差する複数のフレーム要素を選択状態にすると交差点に節点を新たに設け、フレーム要素を自動的に分割する「交差点の生成」コマンドがありますが、交差しているかどうかの判定を従来は1E-6(m)の精度で実施していました。今回、その判定をアプリケーションメニュー「システムオプション|描画オプション」に入力されている閾値を考慮するように変更しました。閾値内であれば交差点位置に節点を設置することができます。ただし、閾値を大きくすると意図しない解析結果が得られる可能性はあります。
- 「平板要素CSVエクスポート|平板要素結果エクスポート」にプリミティブ平均結果の値を追加しました。
- フレーム要素結果のCSVエクスポート(節点と要素)で保存されるCSVファイルに軸ひずみと曲率を追加しました。また、ヘッダの記号をわかりやすく変更するとともに単位を表示するようにしました。
- 平板要素の結果をCSV形式でエクスポートするときに主軸座標系、要素座標系、全体座標系、任意の座標系のいずれかを指定しますが、エクスポートされたCSVファイルにその情報を記載するようにしました。
- ばね特性「H24年7月NEXCO二集」の計算特性タブ内の「h、h1、h2、δy、δls2」に単位を表示するようにしました。
- 平板要素の結果「変形性能基準」において、モデルを縮小して表示した場合にプリミティブの境界を表す灰色の線が重なって損傷の色が隠れてしまうことがありますので、灰色の線を表示しないスイッチを追加しました。
- 平板要素の結果をCSVエクスポートする設定画面において、「座標系を選択」にすると選択した座標系のXY平面を常に使用して出力されますが、結果画面では「XY」「YZ」「ZX」の中から選択することができますので、同じように「YZ」「ZX」を選べるようにしました。
- ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」から呼び出す画面の「ケーブル」タブに、全体座標系のXYZ成分で表示された張力をベクトル合成した値も表示するように列を追加しました。
- 標準出力レポート「断面照査|断面照査結果詳細」中の「結果抽出オプション|全結果|示方書条項選択」ボタンを押して呼び出される「示方書条項の選択」画面では、従来照査結果の有無に関係なくオン/オフを設定する必要がありましたが、照査されていない結果をグレー表示にし、結果のあるセルだけをオン/オフの対象となるように改善しました。
- ヘルプ「Engineer’sStudioHelp|ナビ|モデル特性|ばね特性|ばね特性詳細」にδaの説明を追加しました。
- シーケンス荷重の画面から呼び出す解析用波形の画面に回転角度の説明図を追加しました。
- リボン「ホーム」内に「問合せ支援ツール」呼び出しボタンと「FORUM8ホームページ」へジャンプできるボタンを配置しました。
- 非線形解析の結果を初期状態とする場合の一例として「初期断面力+ケーブル要素+地盤抵抗非線形ばね要素」を解説した文書「NonlinearISS_JPN.pdf」を同梱しました。
■プログラムの不具合修正
- 解析設定で「フレーム要素着目点間Mmax算出」を行う設定にしているときに、ケース載荷モデルの組合せ荷重ケースの断面力結果表に曲げモーメントが最大最小となる位置とその結果が表示されない場合がある不具合を修正しました。
- 「平成24年7月版NEXCO設計要領第二集」では高さhは「橋脚基部から上部構造慣性力作用位置までの高さ」とされていますが、断面から自動生成するばね特性の入力画面では「フーチング底面から上部構造慣性力作用位置までの高さ」をhとして入力するようになっており、フーチング厚さをh2として別に入力するようになっています。そのため、「αp=1-Lp/h」や「L'=(1-Mc/My0)*h」を計算するときのhは「h-h2」とすべきでしたので修正しました。
- 解析設定「ポストプロセス|部材変位の座標系」が全体座標系のときかまたは主軸座標系と向きが異なる要素座標系に設定されているときに、道路橋示方書の活荷重p2荷重または鉄道基準の牽引分布荷重による座標変換処理が間違っている不具合を修正しました。
- 影響線解析(活荷重解析)を行い、結果付きで保存し、プログラムを再起動した後にその結果付きデータを読み、リボン「結果|グループ結果|影響線」内で活荷重の位置を表示させる設定を行なってもモデル図内に活荷重の位置が描画されない不具合を修正しました。
- 2012年制定コンクリート標準示方書の限界状態照査「耐久性-鋼材腐食-曲げひび割れ」を標準出力したレポート出力の内容に漏れや間違いがありましたので修正しました。
- 2012年制定コンクリート標準示方書の限界状態照査「耐久性-鋼材腐食-せん断ひび割れ」を標準出力したレポート出力の内容「せん断補強筋の応力度照査」において構造物係数γiの数値、せん断補強鉄筋の応力度σwpd、照査結果の比率が間違っていた不具合を修正しました。レポート出力の不具合であり、照査結果画面では正しい値が表示されていました。
- 2012年コンクリート標準示方書[設計編]に基づいた耐久性-鋼材腐食-ねじりひび割れに関する限界状態設計に関してレポート出力に誤ったねじり補強鉄筋の応力度σwpdが出力される不具合を修正しました。
- 断面幅が大きく高さが低い(薄い断面)形を任意入力で作成した断面に対して曲げ応力度算出(断面照査)を行うと無限ループに入って応答なしの状態になる不具合を対策しました。
- 平板要素の結果をCSV形式でエクスポートした主軸座標系の結果のうち、主軸の角度の数値は単位がラジアン(radian)でした。しかしヘッダの単位は「度」と表示されていましたので不整合な状態でした。数値をヘッダの単位に合わせました。
- 平板要素の結果をCSV形式でエクスポートした「レイヤでの応力とひずみ」において、主軸角度の値が正しくない不具合を修正しました。
- 残留変位照査の入力で降伏変位δyを自動算出する際、関連する照査用詳細入力画面の入力や設定が変更された場合にそれらを正しく反映してδyの再算出が実施されない場合がありました。一旦ファイルに保存して開いた場合は問題ありません。
- コンクリートヒステリシス「Hoshikuma」においてパラメータKを0.5より大きくするとεcuとεceが逆転し、グラフ中に(εcu、σcu)の位置が図示されない不具合を修正しました。また、ひずみ性能基準の自動生成もεcuとεceが逆転した場合を考慮するようにしました。
- コンクリート断面要素の材料とヒステリシスの材料が異なるように設定された場合でもファイバー要素の解析が可能でしたのでFEM解析時に検出して計算できないようにしました。また、ファイバー断面にセル数がゼロの場合もエラーを出して計算できないようにしました。
- リボン「結果|抽出キー」においてカテゴリを断面力とした場合に、たとえば抽出キーのツリー中で「SypMax」をクリックして反転表示させた後に欄外の「テーブル表示」などをクリックすると元の「SypMax」にチェックが自動的に入ってしまう不具合を修正しました。
- 分布ばねケースがない状態でも分布ばねの値が表示され、かつ、計算後に分布ばね反力の数値が表示されていた不具合を修正しました。実際の計算では分布ばねなしで計算されていますので計算結果自体は問題ありません。表示上の問題です。
- 平板面荷重の荷重図が、フレーム要素(弾性梁要素)、M−φ要素、ファイバー要素の表示をしているときに表示されていました。平板要素の表示に合わせて荷重図を表示するようにしました。
- ケース載荷モデルのフレーム要素の断面力結果表に同じ内容の結果が重複して表示されることがある不具合を修正しました。
- リボン「結果|グループ結果|ラン」でカテゴリを「断面力」としたときにモデル内でフレーム要素をクリックしても数値表が自動的にスクロールしない不具合を修正しました。
- 分布ケースを新規に作成するとアンドゥ/リドゥが正常に動作せず、分布ばねの値を正常に管理できていなかった不具合を修正しました。
- 圧縮形式のesxファイルをインポートすることができない不具合を修正しました。
- Ver5.1.0では本製品を複数起動してそれぞれを個別に同時に計算実行できるようにしましたが、FEM解析のみでした。断面照査にも対応しました。
- リボン「結果|個別結果|ファイバー要素」内でカテゴリを「ひずみ」とした場合に、ひずみコンタ図の凡例の文字が表示されていなかった不具合(Ver5.1.0のみ)を修正しました。
- ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」の表で現在行を表すハイライトのピンク色を表示させても(状態列)、モデル図内のメッシュ要素がピンク色にならない不具合を修正しました。
- リボン「モデル|平板|任意形状メッシュ要素」コマンドを呼び出してモデル内をクリックしながら要素の形を定義するとき、エラーの意味を表す赤い線の位置が正しくない不具合を修正しました。
- 6成分を「ばね」に設定した支点をモデル図内でクリックしても選択状態にならない不具合を修正しました。
- リボン「モデル|編集|変換」コマンドを実行している間は、節点やグリッドに吸着するスナップ機能が無効になっていた不具合を修正しました。
- 入力データのレポート出力「荷重集計表」において、全荷重を合成したベクトルが通る点の座標値のことを「荷重の重心」と表現していた不具合を修正しました。
- ヘルプ「Engineer’sStudioHelp|計算理論|断面計算関連|許容応力度について〜土工指針〜」内の「平成11年 道路土工ボックスカルバート編」の表中τa1の数値が間違っていましたので修正しました。
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