Ver. |
日付 |
内 容 |
6.00.00 |
'06.05.17 |
■有償改訂内容
1.波形鋼板ウェブ断面タイプの拡張
張出し床版の下面形状やコンクリートウェブに対応できる新しいタイプの断面形に拡張しましました。合わせて、鋼板ウェブとコンクリートウェブの接合位置における断面1次モーメントを計算・表示するようにしましました。
・コンクリートウェブのついた断面形状を入力できるようにしました。
・張出し床版の下面テーパーをなくしてレベルにしたり、ウェブコンクリートを考慮できるように断面寸法の取り方を変更しました。
・接合部については断面1次モーメントを計算するようにしました。コンクリートウェブの断面力はそこを照査点にすれば算出されます。
・ウェブと床版の接合部(波形ウェブの上下端)における断面1次モーメントを計算し、表示するようにしました。断面登録後にガイド図を表示させれば、その中の「諸量」で確認できます。
2.バイプレ工法に対応
PC鋼棒を圧縮することでプレストレスを導入する工法をサポートしました。定着端の切り欠きを考慮した断面諸量を計算します。
・「設計の考え方」に「バイプレ工法」を追加。
・「バイプレ切欠き寸法」画面追加。
3.JH設計要領に準拠
コンクリート許容引張応力度、終局曲げモーメント算出時の外ケーブルの増加応力度の自動設定を可能にしました。
・コンクリート許容応力度・・・曲げ照査の計算設定の「σtaの取り扱い」に「コンクリート標準示方書[構造性能照査編]対応」のスイッチを設けました。
・外ケーブルの増加応力度
・「設計の考え方」で「Mu,My0算出時: 部材の変形に伴う外ケーブルの張力増加」のスイッチを追加。
・「dp1算出位置」画面追加。
■要望対応(Ver5以下でも使用可能なもの)
・二重格点バネの仮固定
架設中は二重格点バネ(支承バネ)を仮固定し構造系完成後に解放して支承バネを有効とする計算を可能にしました。
・表形式データのマウス操作による範囲指定
従来はシフトキーと矢印キーで範囲指定していましたが、今回から以下のいずれの方法でも可能としました。
・マウスの左ボタンを押しながらドラッグして範囲を決める方法(今回追加)
・選択したい範囲の左上端のセルをクリック後、右下端セルをシフトキーを押しながらマウス左ボタンでクリックする方法(サポート済み)
・断面登録
小判形断面のねじり定数を他の手法で算出する計算スイッチを追加しました。
0 :楕円式 1:長辺/短辺が1.24以上の場合には等積矩形に換算
「1:」の場合は長辺/短辺の比が1.24以上の場合は等積矩形に換算してねじり定数を求めます。初期値及び以前の製品では0:楕円式で算出していました。
・鋼材応力度
数値断面の時はRC断面計算ができないので計算していませんでしたが、PC橋の時は比例式なので計算するようにしました。
・M-φ計算時の準拠基準
照査の計算設定の上部工M-φ曲線準拠基準に「道示X(PC、鉄筋降伏)」を追加。これを選択すると、PC鋼材が降伏した状態でなく、最外縁の鋼材(鉄筋orPC鋼材)が降伏した状態での初降伏モーメントを算出します。
・M-φ曲線
M-φ曲線計算用軸力に鉄筋拘束力を考慮するかどうかのフラグを追加しました。(組み合わせコントロール。)
・最大せん断(鋼板)
せん断力に有効高の影響を考慮する/しないのスイッチを計算設定に設けました。これまでは必ず考慮していました。
・分割施工時のクリープロス刄ミpcsの計算
鋼材の計算設定に「分割施工時のクリープロス刄ミpcsの計算」オプション追加しました。
■その他補足事項
・プロテクト
プロテクトのバージョンが、Ver.1からVer.2にあがっています。
NetPROを使用している場合は、ライセンスマネージャとプロテクトドライバの最新版が必要になります。ローカルUSBキーを使用している場合は、プロテクトドライバの最新版が必要になります。
・インストーラ
インストールシールドのバージョンがあがっています。アンインストールに若干時間がかかるようになっています。
■不具合対応
・PC鋼棒2号
PC鋼棒2号を使用していた場合、下記計算に鋼材が正しく考慮されない結果になっていたので対策しました。
・換算断面諸量
・分割施工時の有効鋼材応力度の刄ミpφ(クリープ・乾燥収縮によるロス)
・PC鋼材応力度の増加量
・引張鉄筋量の計算で「PC鋼材を引張補強材とみなすか」が「みなす」となっている場合
なお、全鋼材配置データでこれまで、PC鋼棒2号を
11:PC鋼材(PC鋼棒2号) 13:外ケーブル(PC鋼棒2号) 14:PC鋼材2(PC鋼棒2号)
と区別していたのはやめた。全鋼材配置の印字も"1:PC鋼材(PC鋼棒2号)"のようにカッコ書きで出すようにしました。
・換算断面諸量
ブロック入力断面で円ブロックがある場合に、換算断面諸量の桁高が間違って算出されるケースがあり修正。円ブロックの中心までの距離+直径が断面高を超える場合に、誤ってそれを桁高としていました。
・鋼材計算用の断面諸量(Ic、Yc)
鋼材の計算設定画面、標記スイッチを「M用」にした場合、AcについてはN用を用いているところと一般用を用いているところが混在していたので修正。
クリープロスの計算部分が一般用を使用していたので、M用のスイッチが選択されたらAcについてはN用を用いるように統一しました。しかしながらこれまでと同じ値が得たい場合があると思いますので、「〜Ver5.02互換」スイッチを選択すれば、今までと同じ値が得られます。
・鋼材計算
使用していない鋼材の材料が選択されていない場合に、エラーメッセージが表示され計算が中断していたが、続行できるように修正しました。
・施工時の合成応力度
「検討組み合わせケース」で実行フラグを0にしても効かなかった(必ず全ケース計算された)ので修正しました。(Ver5.01.04の修正によりこのトラブルが入った。)
・M−φ曲線の計算
上部工道示Xの応力ひずみ曲線を選択した場合に、Ver5.01.04以降の版で終局モーメントが計算されていなかったので修正しました。
・断面力表
複数のモデルが登録されているデータファイルで、2番目以降のモデルの断面力表を表示する際にアドレス違反が起こることがあり修正しました。
・断面力表
任意荷重ケースを追加、削除した後に断面力表を見るとアドレス違反が起こる場合があり修正しました。
・曲げひび割れ幅
計算設定で配筋データの参照先を「配筋から計算」としている場合には、各断面でWaが変化するのに、HTMLの一覧画面で最初の照査点のWaだけが表示されていたので、この場合には、Waは表示しないようにしました。詳細画面では確認可能です。
・ジェネレータ
供用開始ステップを途中に設けた場合に、曲げ破壊などの最終ステップしか計算しない項目の組み合わせができない不具合があり修正しました。これはVer5.02.00で不要な組み合わせを作らないように修正したときにはいったトラブルです。
・汎用FRAMEジェネレータ
「分割施工データ」でステップ数が二つ以上減る場合に、詳細データ作成時にアドレス違反が起きていたので修正しました。
・汎用FRAMEジェネレータ
分布荷重の載荷範囲を示すデータ(ij端からの距離)の取り扱いにミスがあり修正しました。橋面荷重扱いの分布荷重でも同じ現象があり合わせて修正しました。
・ツリー制御
複数のモデルがある場合に、ツリーの制御がおかしくて同じノードが二回表示されたりすることがあり修正しました。
・モデル名の変更
モデル名を変更しても結果確認ツリーのモデル名称が変わらない不具合を修正しました。
・PPF出力
プレビュー画面で、ボタンのヒントが表示されるときに、システムエラーが何度も表示されるトラブルがあり対策しました。(Ver5.02.00のみ)
・PPF出力
「6:PRC(波形鋼板)」のときに、出力設定で鋼板関係の設定を行うオプションが表示されなかったので修正しました。
・PPF出力
概算数量のPC鋼材質量が印字されないことがあり修正しました。全データ出力設定画面のオプションのステップ選択をみるべきところ、照査結果のオプションのみていました。
・PPF出力
横方向モデルの場合、入力データの「支間長」印字で、入力項目にない死荷重の値が印字されていたので削除しました。
・PPF出力
衝撃係数用支間長、T荷重割増係数用支間長の打ち出しで脚注が間違っていたので修正しました。 |
6.00.00
↓
6.00.01 |
'06.05.24 |
■不具合対応
・汎用FRAMEジェネレータ
一括施工の場合、主桁自重扱いの分布荷重、橋面荷重扱いの分布荷重が複数行入力されているとき正しくジェネレートされないことがわかり修正しました。1荷重ケースに入るべきところが、複数の荷重ケースにわかれ、橋面荷重においては、荷重種類が「1:主桁自重」になっていました。このトラブルはVer.6.00.00でのみ発生します。
・有効幅
λ=0の場合に、正しく有効幅が考慮されず全断面有効になっていたので修正しました。
・汎用FRAMEジェネレータ
「桁端自重」で、回転荷重が入力されている場合に、地震時慣性力の荷重に、そのままの値でジェネレートされている不具合がわかり修正しました。このトラブルは桁端自重に対応したVer5.02.00以降の版で発生します。
・入力画面
汎用FRAMEジェネレータの、分布荷重、集中荷重の入力画面で、荷重強度にカーソルがきた時の入力ガイドが、モーメント荷重のものが固定で出ていたので、作用方向に応じたガイドを出すように修正しました。
・概算数量の印字
出力オプションで選択されたステップで配置した鋼材しかPC鋼材重量が印字されない仕様になっていたが使いづらいので、出力オプションにかかわらず、すべての鋼材重量を印字するように修正しました。
・インストーラ
Ver6.00.00のインストール時に、f8qファイルの関連付けがうまくできていなかったので修正しました。 |
6.00.01
↓
6.01.00 |
'06.06.09 |
■要望対応
・M-φ曲線
M-φ結果表に初期断面力状態としてM0、φ0を表示するようにしました。
照査の計算設定にオプション「M-φ曲線の計算で初期断面力状態を 表示する/表示しない」を追加しました。
・引張鉄筋量
・PPF、HTMLともにσc、xを表示し引張縁が判断できるようにしました。
・上下縁ともに引張が出ている場合に両方とも出力できるようにしました。
照査の計算設定にオプション「引張鉄筋量で上下縁ともに引張が発生している場合
両方とも表示/最も厳しい1ケースのみ表示」を追加しました。
・PPF出力において「一覧出力」を追加しました。
・RC応力度計算
・「RC断面の応力度計算に軸力を考慮しない」というオプションを追加しました。
・「RC断面の応力度計算に圧縮鉄筋を考慮しない」というオプションを追加しました。
・出力設定(新書式) ※有償コード6以上の時にのみ使用可能
要望の多かったものについて、罫線無しの印字書式をいくつか追加しました。
・断面力、変位一覧形式
・断面諸量一覧形式
■不具合対応
・M-φ曲線
ひび割れ曲率φcにプレストレス1次力分が考慮されていなかったので対策しました。従来バージョンとの互換のために照査の計算設定に「M-φ曲線のφcの計算にプレストレス1次力を考慮しない(〜Ver6.00.01互換)」というスイッチを設けてあります。
・中間支点上の低減処理
分割施工時の低減処理で、最終ステップの主桁自重or橋面荷重がロックされている場合に正しく処理が行われない、ロックされていなくても90%の上限と関連して誤差が出ていた不具合を修正しました。
・波形鋼板断面入力画面
プロテクトがVer.5の場合(LEVEL5と表示される場合)、波形鋼版断面の入力画面を表示したタイミングで入力済みの波高dが0にリセットされる不具合を修正しました。本件は、Ver6.00.00〜Ver6.00.01で発生します。
・汎用FRAMEモデルの任意荷重、面内荷重の入力画面
51:格点集中荷重のY軸方向集中荷重の単位は(kN)なのに(kN.m)と表示していたので修正しました。
・汎用FRAMEジェネレータ
分割施工時に橋面荷重のジェネレートが正しくできていない場合があり修正しました。部材が全部架設される前に、橋面荷重の載荷ステップを指定した場合に間違っていました。詳しくは入力タブの「分割施工データ」の画面を参照してください。
■その他
・解析の計算前チェック
剛域部材の材端条件が1:ピンになっていると正しくFRAME計算ができないので、計算前にエラーメッセージを表示するようにしました。
・断面力のロック
断面力にロックがかかっていると、変位まで更新されなかったのだが、ロックは断面力にのみ効くように修正しました。
・鋼材配置の単体ジェネレート
入力タブの鋼材配置の画面で単体ジェネレートを実行したときに、鋼材配置の描画設定がリセットされないように修正しました。
・サンプルデータ
不適切なサンプルデータがあったので削除しました。
削除したファイル(これらはVer.3の横方向のサンプルデータでした)
・SampleY-Hako2.f8q¸uby
・PC_RMNx.f8q¸uby
・Yoko_Sample.pcy¸pyr
あわせて、ヘルプの「サンプルデータ」の記述も訂正しました。 |
6.01.00
↓
6.01.01 |
'06.06.13 |
■不具合対応
・断面力のロック
一括施工の場合に、断面力をロックしているにもかかわらず、解析の計算を実行すると、ロックがはずれて計算結果がセットされる不具合を対策しました。本件はVer6.01.00でのみ発生します。
・汎用FRAMEモデルのジェネレート
「材令算出条件」がロックしてある場合に詳細データ作成を行うと、「分割施工詳細条件」−「材令テーブル」の作成が間違っている場合があり修正しました。材令算出条件で部材毎に材令が違う時、最初の部材の材令を用いて材令テーブルが作成されていました。しかしながら、計算実行時には、必ず分割施工詳細条件を正しく初期化(再計算)しているので実際には計算結果には影響はありません。なお、分割施工詳細条件で初期化ボタンを押した場合も正しくセットされていました。 |
6.01.01
↓
6.02.00 |
'06.07.28 |
■要望対応
※Ver.6でのみ利用可能な内容です。
・出力設定(新書式)に項目を追加しました。
・枠からの左マージンを指定できるようにしました。
・断面力の一覧表形式
新書式として追加しました。組み合せ断面力(複数ケースからの抽出結果)も印字できます。
・斜引張応力度
一覧表形式を追加しました。
・平均せん断応力度
せん断のみ、ねじりのみ、せん断とねじりと分けて出力し、書式も見直しました。
・せん断終局時耐力
書式を見直しました。
※以下はVer.5でも利用可能です。
・一括施工時のクリープ解析
「設計の考え方」に一括施工時のクリープ解析のオプションを追加しました。このオプションを「実行する」にセットすると一括施工時であってもクリープ解析を行い、有効時のプレストレス1次力、2次力、たわみ量、桁の伸縮(移動量)を求めます。
・せん断・ねじりの照査について見直しました。
・せん断終局時耐力
せん断のみ、ねじりのみ、せん断とねじりと分けて出力するようにしました。HTML画面の書式も見直しました。
・斜引張応力度
計算設定に「中立軸位置を照査する」オプションを追加しました。
・平均せん断応力度
道示H8の終局時の照査ができるようにしました。組み合わせコントロールの画面に「平均せん断応力度の組み合わせ」オプションを追加しました。
・斜引張破壊に対する耐力のPPF出力
一覧、一般ともに、kを出力するようにしました。
・斜引張応力度
PPF出力、HTML出力時に、「条件による計算しなかった場合もその照査位置を出力する」フラグを追加し、1)〜4)の行数が固定で出力できるようにしました。
・bw、dは入力と同じ単位(m)で出力するようにしました。従来は(cm)で出していました。
・曲げひび割れ幅
ひび割れ計算法を「標準示方書」とした場合に、引張鉄筋の段数nを指定できるようにしました。計算設定にオプションを追加しました。
・詳細データ作成
・入力タブのデータを変更すると、計算前に必ず詳細データ作成が動いていましたが、選択できるようにしました。
・入力タブの画面を入力しているときに、リターンキーを押すと、詳細データ作成の確認メッセージが出ていたのをやめました。
・入力画面
・設計の考え方の入力画面
ホローの分割数の初期値が10になっていましたが、精度が悪いため30に変更しました。
・幅員構成の入力画面
橋面外形のタブ・・・終点について注意書きを表示するようにしました。
幅員のタブ・・・始点、終点と表に書いてありましたが、始端、終端に修正しました。
・断面データの印字
詳細データの断面データの印字で、断面番号が同じものはまとめて出力するようにしていますが、部材番号が飛んだときには分けて出すように改善しました。
・有効幅算出用支間長の入力画面
部材の左端から入力する必要があり、そのガイド図を追加しました。
・印字
・「入力データ」で出力される断面データの寸法のところに、ガイド図もあわせて出すようにしました。
・ファイルサイズ
XMLファイルのサイズを70%程度に縮小しました。
■仕様変更
・検討荷重ケースの入力
検討荷重ケースの
・クリープ解
・撤去解
のフラグは使わないように変更しました。現行の以下の荷重のみクリープ解、撤去解を考慮します。
・主桁自重
・橋面荷重
・場所打ち床版
・プレ2次
・クリープロス(撤去解のみ)
■不具合対応
・計算
・M-φ曲線
「σtaの取り扱い」オプションの「コンクリート標準示方書[構造性能照査編]」準拠が効いていなかったので対策しました。
・鋼材応力度の増加量
鋼材応力度の増加量を計算するところなので、導入直後のケースはたとえ組み合わせで入力されていても照査しないようにしました。デフォルトの組み合わせでは導入直後はありません。
・波形鋼板
下床版のブロックデータを作るとき断面寸法によっては間違ったブロックになっていたので修正しました。(※本件はVer6.00〜6.01.01のみで発生していました。)
・曲げひび割れ幅の計算
周鉄筋で入力されていて、計算設定で「配筋から計算」としている場合に、許容ひび割れ幅Waがおかしかったので修正しました。
・印字
・横桁GNRの鋼材配置の印字で不要な罫線が出ているところがあり修正しました。
・断面データの印字で、ブロック入力の断面が抜けていたので追加しました。
・たわみ、移動量のPPF出力で、一括施工の場合に、プレビューができなくなっていたので対策しました。本件はVer6.01のみで発生していました。
・入力
・汎用FRAMEモデルのジェネレータ
主桁部材が入力されていないとジェネレートできないトラブルを修正しました。
・断面力表
部材数が変更になった場合断面力表を確保しなおすところに誤りがあり、計算実行時などにアドレス違反が発生することがあり対策しました。(※本件はVer5.02の修正ミスでした。)
・汎用FRAMEモデルの鋼材単体ジェネレート
詳細データで任意のステップの鋼材配置データにロックをしておいても、すべてのステップについてジェネレートされてしまっていた不具合を対策しました。
・群集100全載の荷重ジェネレート
・上部工部材に二重格点がある場合には、そこで荷重をわける必要があったのにわけていなかったため、FRAME計算時にエラーが発生していたのでジェネレータを修正しました。
・桁端部が抜けていたので修正しました。
・旧データ読み込み(Ver.3のデータ)
歩道橋の場合に、群集100全載のデータ読込が間違っていました。
不具合内容は次のとおりです。
・任意荷重に読み込んでいるのに、活荷重の基本データの「群集100」のスイッチも「載荷」にしていたため、詳細データ作成を実行すると重複して載っていました。
・荷重強度が1kNでなく、雪荷重(活あり)の荷重強度になっていました。
・群集100全載による慣性力が抜けていました。
今回次のように修正しました
・任意荷重には読み込まず、活荷重の基本データの「群集100」のスイッチを「載荷」にするようにしました。
・活荷重の基本データの画面に、重複があるかもしれない旨のメッセージを表示するようにしました。 |
6.02.00
↓
6.02.01 |
'06.08.04 |
■要望対応
・設計総括表(PPF)
PC橋の場合には、斜引張鉄筋の応力度の代わりに、斜引張鉄筋量Awを出すようにしました。
■不具合対応
・PPF出力
一括施工でクリープ解を算出しない場合に、断面力、変位の出力ができない不具合を修正しました。(Ver6.02.00のみで発生。)
・PPF出力(新書式)
一括施工でクリープ解を算出する場合、変位、断面力一覧表で、クリープ解等の種類が選択できなかったので修正しました。
・ファイル読み込み
前のバージョンで保存した断面力ファイルが読み込めなくなっていたトラブルを修正しました。
(Ver6.02.00のみで発生。)
■仕様変更
・検討荷重ケースの入力
Ver6.02.00で、クリープ解、撤去解を考慮する荷重種類を内部で固定にするようにしましたが、データによっては従来までと同じ結果が得られないことになり影響が大きいので、分割施工の場合には、これまでどおりこれらのフラグを入力可能にしました。 |
6.02.01
↓
6.02.02 |
'06.08.07 |
■不具合対応
・組み合わせ断面力の印字
全データ出力−解析で組み合わせ断面力集計を出す場合に、間違って、出力設定(新書式)で選択された組み合わせで出力していたので修正。両者のオプションを共通にした。(このトラブルはVer6.02.00〜Ver6.02.01でのみ発生。)
・曲げひび割れ
ひび割れ計算法が標準示方書の場合に、引張鉄筋段数の内部計算に間違いがある場合があり修正。全鋼材配置データで、鋼材の後に鉄筋が入力されている場合、段鉄筋でない鉄筋の後に段鉄筋が入力されている場合に、それらの鉄筋が段数にカウントされていなかった。 |
6.02.02
↓
6.02.03 |
'06.09.04 |
■不具合対応
・中間支点上の低減処理
一括施工の場合に、低減処理ができなくなっていたトラブルを修正。本件はVer6.01.00より発生。
・変位(照査点ごと)の出力
一括施工の場合に、プレビューができなくなっていたので対策。本件はVer6.01から発生。
■その他
・旧ファイル読み込み
2006/8/22にリリースしたUC-BRIDGE Ver.3.04.00のデータファイルが読み込めるように対応。 |
6.02.03
↓
6.02.04 |
'06.09.25 |
■仕様変更
・任意荷重ケース
活荷重Mmaxなどの抽出のケースは選べない仕様となっていたが選択できるようにしました。
(変更後)
抽出ケースを選んだ場合には、主桁自重などを選んだときと同様、そのケースの断面力表に抽出処理を行わずにセットします。
(変更前)
もし抽出ケースを選択していた場合には、抽出処理を行い、任意荷重ケースではなく、その抽出ケースの断面力表にセットしていました。
(例)
「任意荷重ケース」で次のように設定した場合に、
任意荷重ケース番号 荷重名 検討荷重ケース
1001 上部工活荷重Mmax 19(活荷重Mmax)
1002 上部工活荷重Smax 21(活荷重Smax)
変更後では、1001の荷重による断面力は1001の断面力表に、1002の荷重による断面力は1002の断面力表にそれぞれセットするようにしました。
変更前は、1001、1002の荷重を載荷して抽出したMmaxの断面力を19の断面力表に、Smaxの断面力を21の断面力表にセットしていました。
■要望対応
・引張鉄筋量のPPF出力
オプションに「引張が発生しなかった荷重グループも出力する」オプションを追加。チェックが入っている場合、引張が発生しなかった荷重グループはVer6.01.00未満のバージョンと同様、空白で出すようにしました。
・合成応力度のHTML
「書式設定」ボタンを追加し、一覧表書式設定と許容値の表示オプションを設定できるようにしました。
■不具合対応
・引張鉄筋量の一覧
Pe低減前と低減後で抽出されるケースが違う場合に、どちらかの値が0で出力されていたので修正。PPF、HTMLともにVer6.01.00からの不具合。
・斜πジェネレータの各種設定画面
この画面の確認ボタンを押したときに、斜材とのり面の取り合いのスイッチが「斜材はのり面に埋め込む」固定になっていたので修正。入力データの印刷の、「側面線形
各点の座標」も同様。
・計算前チェック
活荷重の載荷範囲のチェックが、任意材料がある場合などに適切にできていない場合があり修正。
・全鋼材配置データの横桁の断面幅
格子モデルの場合、横桁の断面幅が-2.0と表示されていたのを修正。計算結果には影響はない。
・合成応力度のPPF、HTML画面
一覧出力画面の一覧表書式選択のスイッチで「上下縁Max,Min4ケース抽出」を選ぶと、「許容値の印字」のスイッチが変わってしまい、圧縮許容値だけが出力されてしまう不具合があり対策。
・画面のタイトル
ツリーとその画面のタイトル、出力設定画面の項目の並びがあっていないところがあり修正。 |
6.02.04
↓
6.02.05 |
'06.10.12 |
■仕様変更
・プレ2次算出時の荷重強度(Pt・Mt)
これまでプレ2次荷重算出時に低減後の本数を用いていましましたが、低減前の本数を用いて算出するようにしました。従来の値が出るように、互換オプション「直プレ2次力算出用荷重に用いる本数N」を鋼材の計算設定に追加しました。
■不具合対応
・一括施工時のクリープ解析
反力の出力
「35:直後プレストレス」の項にクリープ解が含まれていたので修正しました。
「36:有効プレストレス」の項が表示されず組合せにも組み合わされていなかったので修正しました。
断面力(照査点毎)の出力
弾性解とクリープ解の内訳を表示するようにしました。導入直後、死荷重時の組合せには、クリープ解を足し合わせないように修正しました。
合成応力度
クリープ解の内訳を出力するように修正しました。クリープ解に用いる断面諸量が純断面になっていましたが換算断面に修正しました。導入直後にも組み合わせないようにしました。
終局時の組合せ
クリープ解についても死荷重の割り増し係数で割り増していたので、クリープ解の割り増し係数(通常1.0)を用いるように修正しました。
・中間支点上の低減
M=0の時まで低減処理を行っていたので、M=0の格点では低減を行わないようにしました。
・プレストレス成分にcosθを乗じる場合
二箇所出力の不具合があり対策。
(1)設計断面ごとの平均値(グループ毎)のPPF出力ではcosθで割った値が出ていましましたが、無意味な値であり、割る前の値を表示するように修正しました。
(2)有効鋼材応力度のHTML画面のσpt’では、σpt’にcosθを乗じた値を表示するように修正しました。
・曲げひび割れ幅の計算
「ひび割れ計算のタイミング」が「制限値オーバー」の場合に、桁高を考慮しましたσtaを算出するところで、不定な値(0の場合が多い)になっていたので、正しくσtaを取得するように修正しました。
・格子モデルの有効幅
格子モデルで径間長が異なるとき、中間支点の右側の着目点において有効幅計算用支間長(0.2*L)の処理で不適切な個所があり修正しました。
・格子モデルの横桁形状の入力
入力タブの「格子モデル」-「横桁」-「横桁形状」の画面で入力するB2は、中間横桁の場合には、左右の合計を入力するようになっているが、ガイド図からわかりづらいので、ガイド図の横にコメントを表示するようにしました。
■要望対応
・分割施工時の断面力(照査点毎)の表
HTML画面では「組合せの表示」にチェックが入っている場合に、クリープ解、撤去解などの内訳を表示するようにしました。
PPF画面では、出力設定画面に「断面力(照査点毎)(内訳あり)」という項目を追加しそこからこの書式で出るようにしました。 |
6.02.05
↓
6.02.06 |
'06.10.23 |
■要望・不具合対応
・旧データ(Ver.3)のデータ読み込み、汎用FRAMEモデルのジェネレータVer.3で作成した格点数、部材数、ステップ数が多いデータファイルを読み込むと時間がかかっていたので対策しました。データファイルによっては1/10程度にまで時間が短縮されます。同様に汎用FRAMEジェネレータでも処理速度の遅い箇所を見直しました。
・旧データ(Ver.3)のデータ読み込み
Ver.3で保存したXMLファイルを開いた場合に、材料データ(外ケーブル)の「Mu算出時の刄ミp」が読み込まれていなかった(0になっていた)ので修正しました。
・格子モデルジェネレータ
中間横桁の横桁形状でハンチ幅B2の取り扱いにミスがあり修正しました。断面データをジェネレートする際に、左右であわせてB2になっていましたが、片方がB2のサイズになるように修正しました。なお、横桁自重は片方がB2で正しくジェネレートされていました。Ver6.02.06で横桁のガイド図に左右あわせてB2となるようにコメントを追加しましたが誤りであったたためこれは削除しました。
・概算数量
主桁外型枠面積の出力で、両端の主桁外型枠面積が違う場合に、左側しか端板面積が出力されていない不具合を修正しました。
・断面力(照査点毎)(内訳あり)の出力
分割施工の場合に、エラーがおこることがあり修正しました。※この出力はVer6.2.05で追加しました。 |
6.02.06
↓
6.03.00 |
'06.12.13 |
■要望対応
・1ステップで複数の鋼材GROUPを入力可能に(※Ver.6以降で利用可能)
これまで、PC鋼材1と外ケーブルを同じステップで緊張したい場合にも、期間が0で別ステップに分けて入力しなければなりませんでした。分割施工データで、複数の鋼材グループの入力を可能にし、計算部もこれに対応して修正しました。
・横方向解析
・非対称断面(※Ver.6以降で利用可能)
基本データで”非対称断面”を選択できるようにしました。これを選択すると断面の右側の寸法を入力することができます。
・道示活荷重モーメント(※Ver.6以降で利用可能)
詳細データの設計の考え方にオプション「道示活荷重モーメントの取り扱い:断面力算出時のモーメント荷重の組み合せ」を追加し、”行う”が選択されているときにモーメント荷重を組み合せてmax時、min時の値を集計するようにしました。
・道示活荷重モーメントの取り扱い(※Ver.6以降で利用可能)
横方向モデルの詳細データの設計の考え方にオプション「道示活荷重モーメントの取り扱い:上床版の曲げモーメント分布」を追加し、”2次曲線分布”が選択されているときにMmax時、Mmin時の断面力を2次放物線で補間するようにしました。Smax時、Smin時の値は0.0。”直線分布”が選択されているときは従来の処理内容になります。
・外ケーブルの取り扱いオプション追加
エクストラドーズド橋として設計する場合のオプションを追加しました。設計の考え方
で「外ケーブルの取り扱い」を「エクストラドーズド橋」にすると関連のオプションを自動設定されます。
・ファイルサイズの縮小
ファイル保存ダイアログに「中間データを保存する」オプションを追加しました。これまでは必ず保存していましたが、保存しないとすると、一括施工で50%、分割施工で30%程度までファイルサイズが減ります。
・入力関連
・詳細データのツリー構造の変更
「検討荷重ケース」の項目を「計算設定」の上から「組合せコントロール」の下に移動しました。
・詳細データ作成
詳細データをジェネレートする前にロックされているデータの一覧を表示し処理を中断するためのボタンを追加しました。
・汎用FRAMEモデル−設計の考え方
[鋼材配置の座標系は部材傾きを考慮する]とした場合に、どの部材の傾きを使用するかを選択できるようにしました。
・鋼材配置座標系のジェネレートオプション
汎用FRAMEモデルの場合に、入力タブの「設計の考え方」に「鋼材配置の座標系は部材傾きを考慮する」オプションがありますが、どの部材の傾きを用いるか指定できるようにしました。また、詳細データ編集タブの鋼材配置データ画面にも「鋼材座標系の変更」ボタンを設け、座標系の再計算が楽にできるようにしました。
・部材データ
「主桁の上縁を揃える」ボタンの処理で、[鋼材座標X軸から桁上縁までの距離が一定になるように揃える]ことができるようにしました。曲線桁や、太鼓橋などの場合に利用できます。
・IL荷重入力で活荷重種類がT荷重時などに「主載荷荷重強度」の入力が全く不要な場合でも、載荷範囲とダミー値の入力を行う必要がありましたが、入力を行わなくてもいいように変更しました。
・鋼材配置
「鋼材座標系の変更」ができるボタンを追加しました。鋼材座標系が傾いて入る時に、座標系の角度や原点が簡単に求められるようにしました。
・鋼材配置
「Mu,My0算出時:部材の変形に伴う外ケーブルの張力増加」で「「JH設計要領準拠(各ケーブルごとに計算)」」を選択した場合、鋼材配置の画面で”キャップケーブル”と表現しているのは、JH設計要領にあわせて"張出しケーブル"としました。
・鋼材の計算設定
「鉄筋拘束効果」のオプションの表記名を処理内容がわかりやすいように「有効鋼材応力度のクリープ・乾燥収縮による現象量の計算」と変更した。
・計算関連
・設計荷重時の鋼材応力度の増加量
刄ミpは、鋼材図心位置の値か、最引張縁の値かを選択できるようにしました。
・換算断面の計算
これまで換算断面諸量を計算するときに、橋種と、全鋼材配置データの「断面諸量に考慮する」フラグの両方をみていましたが、「断面諸量に考慮する」フラグだけを見て計算するように変更しました。
・引張鉄筋量
詳細データの照査の計算設定にオプション「引張鉄筋量計算のプレストレス5%低減処理」を追加し、”行う(低減前後とも計算)”、”行う(低減後のみ計算)”、”行わない(低減前のみ計算)”のいずれかを選択できるようにしました。印字を含む結果の出力内容に影響します。
・RC応力度計算
詳細データの照査の計算設定にオプション「鉄筋とコンクリートのヤング係数比」を追加し、RC部材の応力度計算に使用するヤング係数比を変更できるようにしました。0.0が入力されているときは実ヤング係数比を内部計算して使用します。
・出力関連
・反力の組合せ
詳細データの検討組み合わせケースの反力用のデータを追加しました。また結果出力で反力結果を確認するときに反力出力のための組み合わせを断面力とは別に指定できるようにしました。
・断面力のPPF出力
分割施工時において供用荷重(供用開始ステップ以降に載る活荷重、温度荷重、地震時慣性力など)による断面力を出力しないようにしました。この変更に伴い、従来は可能であった架設途中のステップで断面力表に直接これらの荷重による値をセットする操作が出来なくなります。また、従来の保存データで、そのようなデータが入力されているモデルは架設ステップの値が出力できません。
・有効鋼材応力度(分割施工時)
Start時とEnd時の流れがわかりやすい書式に変更しました。これまでの書式で印字したい場合には、オプション画面に「分割施工時の有効鋼材応力度は、Ver6.02までの印字書式で出力する」というスイッチがあります。
・引張鉄筋量のPPF出力
「引張が発生しなかった照査点も全部出力する」というオプションを追加しました。
・新書式
・断面力
全設計断面の値を印字する、全照査点の値を印字する、全設計断面の結果を省略することなくすべて印字する、などを選択できるオプションを追加しました。
・せん断終局時耐力
耐力と作用力の大小関係を不等号によって示していたが、これを止めて安全率(=耐力/作用力)を出力するようにしました。
・Sp一覧表
新規に追加。
■不具合対応
・入力関連
・汎用FRAMEモデルの断面
本来はI桁が使用できないようなスペックになっているにも関わらず、断面登録でI桁が選択できていたので、選択できないようにしました。
・格子モデル(円孔ホロー断面)のジェネレータ
支点データがロックされているにも関わらずデータチェックのメッセージが出力されていたので対策しました。
・計算関連
・面内活荷重
L荷重解析において、着目項目の数値が0であるにもかかわらず(実際は、1.0e-10などの極小値)、着目外項目に不明な数値が出力されるケースが存在する場合があり対策しました。
・プレストレス算定時の鋼材本数
一般用、M用、N用の使い分けが統一できていないところがあったので、このスイッチを鋼材計算設定に設けました。これまで、プレ2次荷重算出時には、「鋼材計算用の断面諸量」で指定した一般用orM用の本数を用いていましたが、弾性ロス、クリープロスの計算時には常に一般用を用いていたりして不整合が生じる場合がありました。
・弾性ロスの計算(分割施工時)
張り出し架設の時など、同じ断面に、複数のステップで鋼材が追加緊張される場合に、σctg'(導入時の鋼材応力度による鋼材図心でのコンクリート応力度)を求めるときの鋼材図心の偏心量epcが間違っていたので修正しました。
(1)Mpt=Pt*Epc
のEpcが、全鋼材図心になっていたので緊張した鋼材の図心に修正しました。
(2)σctg’=Pt’/A+Mpt’/Wcg
のWcgが、やはり全鋼材図心になっていたので着目している鋼材の図心に修正しました。
従来のバージョンと同じ結果が出るように、互換フラグを「分割施工時の弾性ロスのEpc」鋼材の計算設定に追加。
・設計荷重時の鋼材応力度の増加量
RC計算した場合に、鋼材図心位置での応力度を刄ミpとする処理に誤りがあり修正しました。
・斜引張応力度の計算
斜引張応力度のBw=実幅で計算した場合に、照査位置によっては負の幅になることがあり修正しました。(ゴミのようなもので判定がうまくいっていなかった。)
・出力関連
・詳細データの鋼材配置のPPF出力
ワードファイル(*.doc)に保存したときに、ケーブルごとの表が切れて見えなくなっていたので修正しました。
・反力のPPF出力、HTML出力
クリープロスの撤去解を足し合わせるのが抜けていたので修正しました。
・反力のHTML画面
支点を選択するコンボボックスが、最終ステップの支点数分しかなかったため、全ステップの支点条件を確認するように変更しました。その結果、途中で撤去された支点もリストに入っていて、それを選択すれば仮支点の結果が表示されます。
・引張鉄筋量のHTML出力
照査の計算設定で「σtaの取り扱い」が「JH設計要領の式による(中間支点上も)」になっている場合に、合成応力度の赤判定が間違っていました。上縁引張になっている場所でも桁高を考慮したσtaを用いるべきところが、基準値の中間支点上の許容値を用いていました。そのため、合成応力度では赤になっていない照査点でも、引張鉄筋量をみると赤になっている場合がありました。
・せん断必要鉄筋量のHTML
HTMLの一覧表示で「引張縁によって区別する」にチェックが入っている際に、引張縁かどうかの判定に有効プレストレス分が考慮されていなかったので修正しました。またHTMLの詳細出力にも、引張側を出力するようにしました。
・概算数量の出力
ボイド位置Shが同じものがある場合に、正しくボイド長が算出されていない不具合があり修正しました。 |
6.03.00
↓
6.03.01 |
'06.12.26 |
■要望対応
・格子モデルジェネレータ
・設計条件
「モデル原点」という表現がわかりにくかったので「モデル基準点」に変更しました。
・格子モデルジェネレータ−橋面−単位体積重量
雪荷重強度を入力できるようにしました。雪荷重強度を入力すると、集計エリア左と集計エリア右で構成される集計エリアに等分布荷重として自動載荷します。
・ラインデータ
ジェネレートした時のライン名称と項目名称を一部分かりやすいように変更。
項目名称 構造外形→集計エリア
ライン名称 構造物外形左→集計エリア左、構造物外形右→集計エリア右
・エクストラドーズド橋
「設計の考え方」で外ケーブルの取り扱いを「エクストラドーズド橋として」を選択している場合には、「検討組合せケース」の曲げ破壊安全度、M-φ曲線の組合せに「73:有プレ(外)」を組み合わせるようにしました。
■不具合対応
・検討荷重ケース
一括施工の場合に「初期設定」ボタンを押すと、アドレス違反が起きていたので対策しました。本件はVer6.02.00から発生していました。
・断面力表の累計処理
ステップ1の断面力表にロックがかかっている場合に、ステップ1の累計処理がうまくできていないことがあり修正しました。これは、断面力表の画面のみに影響し、計算結果には影響しません。
・断面力のロック処理
断面力をロックしていた場合に、その荷重種類の変位が、クリアされずに累計されているトラブルがあり対策しました。
・中間支点上の低減処理
これまで支点しか低減処理を行っていませんでしたが、ラーメン橋などの橋脚上も低減できるようにしました。
・複数モデルある場合の断面諸量
1ファイル内に複数モデルが登録してある場合、最後のモデル以外は、有効幅を考慮しないとなっているにもかかわらず有効幅を考慮した処理を行っていたので対策しました。本件はVer6.03.00でのみ発生します。
・固有周期
剛域のあるモデルで固有周期の計算実行すると、エラーが起きていたので対策しました。本件はVer6.03.00でのみ発生します。
・全鋼材配置データ
ジェネレート後に、詳細編集画面で、部材数を変更した場合などに、全鋼材配置データが全部材数分作成されず、鋼材計算が途中でエラーになることがあり対策しました。ジェネレートを行ってから計算する場合には、この不具合は起きません。
・格子モデルジェネレータ
連続構造の橋面工の幅が主桁幅より狭い特殊なケースにおいて、構造物外形ライン(今回、「集計エリア」ラインに名称変更)の開始、終了座標が間違っていて、ジェネレートしているステップの、最初の支間位置だけを拾ってきていました。各ステップの、左側ライン、右端ラインを設定するところと同じように主桁の左端、右端を設定しました。 |
6.03.01
↓
6.03.02 |
'07.01.15 |
■不具合対応
・中間支点上の低減処理
一括施工で、主桁自重、橋面荷重をロックしていた場合に、中間支点上の低減処理を行うモデルの場合、ロックしていた断面力が0にリセットされてしまう不具合を対策しました。本件はVer6.01.00から内在していたトラブルでした。
・旧ファイル読み込み
Ver6.03.00より前の版で保存されたデータファイルを読み込んだ場合に、「設計条件」-「設計の考え方」-「鋼材配置の座標系は部材傾きを考慮する」の初期値が「最初の部材の左端と最後の部材の右端を結んだ傾きとする」になっていましたが、旧版の処理に合わせて「最初の上部工部材の傾きとする」に変更しました。結果が微妙に変化するケースがありました。
■その他
・旧ファイル読み込み
2007/1にリリースしたUC-BRIDGE Ver.3.04.01のデータファイルが読み込めるように対応しました。 |
6.03.02
↓
6.03.03 |
'07.01.22 |
■要望対応
・斜πジェネレータ
鋼材配置の画面で、定着端距離を入力できるようにしました。
・計算前チェック
部材集中荷重で、載荷位置に負の値が入力されている場合に、ワーニングを表示するようにしました。
■不具合対応
・汎用FRAMEジェネレータ
任意荷重のチェックで、集中荷重にもかかわらず、終了部材のチェックを行って不要なメッセージが出ることがあったので、開始部材だけチェックするように修正しました。
・斜πジェネレータ
縦断勾配がある場合に、鋼材配置に勾配が正しく考慮されていなかったので修正しました。X座標に勾配が考慮されていないところがあり、左端から飛び出して、右端は足りない配置になっていました。鋼材座標系原点の位置も間違っていたので修正しました。
注)既存データを読み込んだときは計算実行前に詳細データ作成を行ってください。
・入力タブの格子モデルのPC鋼材配置の印刷
主桁毎の鋼材が複数ある場合に、改ページがうまくできていないところがあり修正しました。
・たわみ量
分割施工時のたわみ量で、「乾燥収縮によるたわみを考慮する」スイッチが立っている場合、乾燥収縮によるたわみを橋面荷重によるたわみに含めてStart時に足し合わせていましたが、End時に足し合わせるように修正しました。
・全鋼材配置の計算
分割施工で、仮設部材が撤去されるモデルの場合に、計算設定で「全鋼材配置」のオプションが「PCロス集計データ(ΣN、Yp)を用いる」になっていると、計算実行時にエラーが出て中断するトラブルがあり修正しました。 |
6.03.03
↓
6.03.04 |
'07.03.02 |
■要望対応
・概算数量の計算
概算数量の計算は、照査の計算の最後に必ず行っていましたが、実行するかどうかのスイッチを、計算設定に設けました。
・概算数量の計算
横桁自重を変更した場合、詳細データ作成を実行しなければ、概算数量に反映されなかったので計算時に必ず反映されるように修正しました。
・ジェネレート前チェック
ジェネレート前のチェックを強化しました。
・横桁ジェネレータ
「基本」画面で部材長の上限を設定できるようにしました。0.5mなどと指定すると格点数が増えます。
※既存データを読み込んだときは10.0m、新規モデルのときは1.0mがセットされます。
・斜πジェネレータ
「各種設定」の画面で、歩道幅員、地覆幅、橋面荷重、雪荷重、設計水平震度を入力できるようにしました。
・活荷重−AB活荷重−基本画面
P2荷重、群集荷重の取り扱いを、内部計算にするか、入力値にするかがわかりやすいレイアウトに変更しました。
・分割施工詳細条件の計算
これまで解析を実行したときにのみ更新されていましたが、解析のスイッチとは別にして、セット計算のダイアログに、更新するかどうかのスイッチを追加しました。メニューの「計算」にも追加しました。
■不具合対応
・計算関連
・活荷重のT荷重強度
詳細データ編集タブの「活荷重」-「AB活荷重」-「T荷重強度」の画面の「計算方法」で
・二輪影響値合計が着目符号の場合に載荷
・二輪影響値が共に着目符号の場合に載荷
のどちらかを選択するようになっていますが、格子計算を行うときに、選んだ逆のフラグで計算していたので修正しました。
※今までと同じ結果を得たい場合には、このフラグを逆にセットして再計算してください。
・換算断面の計算
分割施工時に、施工途中で、有効幅λが変わったときにも正しく考慮されるように修正しました。
・直プレ2次力のロック
一括施工で直プレ2次力の断面力をロックしている場合に、鋼材計算後にその断面力の表の値が0.0にリセットされてしまう不具合を対策しました。本件はVer6.03.01から発生していました。
・設計荷重時の鋼材応力度の増加量
照査の計算設定で、算出位置を最外縁の鋼材位置とした場合に、トラブルがあることが分かり修正しました。
(1)分割施工の場合、各ステップで緊張した鋼材グループ毎に増加量を算出していますが、その鋼材グループだけでなく、全ステップで入力された同じ鋼材種類の最外縁位置で増加応力度を算出していました。同じ断面に後から鋼材が追加される場合に、結果が変わる可能性がある(張出ケーブルと連結ケーブルと用いている場合など)。
(2)引張縁の判断は、各荷重ケース毎に行うべきところ、雪荷重を除くすべての荷重を組み合わせて判定していたので修正しました。
・設計荷重時の鋼材応力度の増加量
雪荷重は、厳しくなる場合にのみ組み合わせるようにしていますが、その処理に誤りがあり修正しました。各荷重ケース毎に組み合わせるかどうか判定すべきところ、雪荷重を除くすべての荷重を組み合わせて判定していました。
・概算数量の計算
横桁自重に、未定義の部材があった場合に、計算実行時にアドレス違反が起きていたので修正しました。
・入力関連
・汎用FRAMEジェネレータ
ジェネレート実行時に、「TL荷重」データに初期値をセットするようにしました。
・汎用FRAMEジェネレータ
ジェネレート実行時に、活荷重の「基本」データの初期値が不適切なところがあり修正しました。これまで「p1の載荷方法」の初期値が「連続L0」だったが「連続L0以内」に変更しています。そのためジェネレートを実行して計算すると、活荷重の値が若干変わるところが出てきます。
・汎用FRAMEジェネレータ
外ケーブルの場合グラウトをしないのでグラウト工ステップのチェックにかからないように修正しました。
・汎用FRAMEジェネレータ
「分割施工データ」の「鋼材グループ」に、自動配置ケーブルのグループが指定してあるときに、確認のメッセージを出すようにしました。
・格子モデルジェネレータ
円孔ホローモデルで、「ホロー桁支点位置」を入力していた場合に、常に「2:XYピン」になっていたので「格子支点条件」で入力された支点条件を使用するように修正しました。
・格子モデルジェネレータ
ジェネレート実行時に、活荷重関連のデータに初期値をセットするようにしました。
・横桁ジェネレータ
「基本」画面で設定した活荷重載荷範囲が、活荷重-基本データ画面の載荷範囲に正しくジェネレートされていない不具合を修正しました。これまで必ず、両端の2部材を除く全部材が載荷範囲になっていました。
・雪荷重の組合せ
汎用Frameモデルの組合せの画面には雪荷重を組み合わせるかどうかのスイッチがありましたが、詳細データ編集の組合せコントロール画面になかったので追加しました。これまでは検討荷重ケースの雪荷重が正しく初期化されていませんでした。
・メイン画面の描画
表示されていないパネルも再描画をして時間がかかっているところがあり修正しました。
・大きいフォント
画面のプロパティで、大きいフォントを使用している場合に、ダイアログのレイアウトが崩れているところがあり対策しました。
・出力関連
・一括施工時のクリープ解析時の反力の出力
一括施工時のクリープ解析を実行する、とした場合に、反力の出力にクリープ分の項目が抜けていたので修正しました。本件は反力の出力(HTML、PPF)のみに関係します。
・撤去反力の出力
検討荷重ケースで乾燥収縮の撤去解算出フラグが1になっている場合、反力の出力に乾燥収縮の撤去解の項目抜けていたので修正しました。乾燥収縮の反力の撤去解算出自体は正しく計算されており、今回の修正は反力の出力のみに影響します。
・合成応力度の一覧のHTML
一覧書式が上下縁Max、Min4ケース抽出、になっている場合に、中間支点上かどうかの判断が間違っていて、上縁側の値が赤表示になっていない場合があったので修正しました。
・HTMLファイルへの保存
HTML画面からファイルに保存した場合に、エンコードが正しく設定されておらず文字化けしたような表示になることがあったので対策しました。
・PPF出力
設計総括表をプレビューしたときに、平面形状図の描画でアドレス違反がおきることがあり修正しました。
・概算数量
幅員の入力で、最初の行の幅員が0mになっているような場合にも橋面積が正しく計算されるように修正しました。 |
6.03.04
↓
6.04.00 |
'07.04.13 |
■WindowsVistaへの対応
(1)WinHelpからHTMLHelpへ
WindowsVistaではWinHelp形式のサポートが無くなったので、既存OS上でも利用可能な「HTML
Help」に対応しましました。
(2)-1 インストール
インストール時に警告メッセージが表示されますが、そのままインストールを続行することでインストールが可能です。弊社製品では、発行元がフォーラムエイトであることを示す電子証明書を付加しているので安心して利用できます。
(2)-2 プログラム実行時の権限
通常のプログラムインストール領域「C:\Program Files」の配下のフォルダには、一般にはデータの保存ができなくります。Vistaでは管理者アカウントでも通常使用時にはユーザー権限で動作するので、「C:\ProgramFiles」の下にインストールすると、その配下のフォルダにはデータの保存ができないのでご注意下さい。例えば、サンプルデータは今まで通りプログラムフォルダの中にインストールされます。読込みは可能ですが、上書き保存等を行うと「ファイルの保存に失敗しました」とエラー表示になるので、作成したデータファイルは「C:\ProgramFiles」以外のフォルダに保存するよう留意してください。
(3)メイリオフォント
デフォルトフォントがメイリオフォントに変更されましました。これにともない、画面表示にズレや乱れが生じないよう確認を行いましました。
(4)プロテクトドライバ
デバイスドライバの仕組みが変更されたので、弊社製品用のプロテクトドライバを更新しました。最新版を取得しご利用ください。
http://www.forum8.co.jp/tech/mightyhoka0-tech.htm#pro
■要望対応
・内部計算時自動生成フレームの出力
Frameファイルに保存する際に、面内モデルとして保存するか、面外モデルとして保存するかを選択できるようにしました。「内部計算時自動生成フレームの出力」ダイアログにスイッチを追加しました。
・斜π橋モデルの「各種設定」の画面
橋面荷重強度を入力できる最大値を9.999から999.999に変更しました。これまでは10以上を入力すると赤になっていましたが値は入力されたなりに使用されていました。
・検討荷重ケースの初期値
橋面荷重の撤去解算出フラグの初期値を0:しない→1:するに変更しました。
・支点データのチェック
支点データの画面に、バネ支点の連成項のチェックができるボタンを追加しました。
・鋼材応力度のHTML
コンボボックスの表記を「ステップ##で緊張したケーブル」という表記に変え、初期値では、ステップ1で緊張したケーブルの結果を表示するように変更しました。
■不具合対応
計算関連
・計算前チェック
鋼材配置のグラウト工ステップに0など無効な数字が指定してあった場合のワーニングで、エラーが発生することがあり対策しました。(該当する鋼材数が多い時にエラーが出ていました。)
・プレ2次の変位
プレ2次がロックされている場合に変位が正しく更新されないトラブルを修正しました。
一括施工の場合・・・変位が0になっていました。
分割施工の場合・・・「プレストレス変位、2次力の計算法」が「一般解」になっていたとき、2回計算した結果が足しあわされていました。
・プレストレス導入度
照査点データに未定義の部材部材があるとアドレス違反が起きていたので修正しました。未定義の部材はとばすようにしました。
・施工時の合成応力度
施工時の合成応力度の計算時に全設計断面について計算をしていましたが、全ステップを通して照査点に指定された箇所だけ計算するように修正しました。
・鋼材応力度
有効幅を考慮したモデルの場合に処理ミスがあり対策しました。
(1)刄ミp’(RC断面)
コンクリートブロックを作るとき「設計時」の低減係数αを用いるべきところ、低減を行っていなかったので修正しました。
(2)刄ミp(全断面有効)
刄ミp=(N/A+M/I・ep)・np
においてAはN用、I、epはM用を用いるべきですが、AについてもM用を用いていたので修正しました。
入力関連
・汎用FRAMEモデルジェネレータ
部材データに未定義の格点が使用されている場合に、有効幅λをジェネレートするところでアドレス違反が起きていたので次のように対策しました。
・例外処理を追加
・ジェネレート前に、部材データで未定義の格点が使われていないかチェックを追加しました。
・格子モデルのジェネレータ
歩道が右側しか定義していない場合、歩道コンクリート荷重、歩道舗装荷重に用いる荷重強度が、左側のものになっていた不具合を修正しました。
・格点データの入力
格子モデルの場合、「載荷条件」の初期値が「1:非載荷格点」でしたたが「0:載荷格点」に変更しました。
・「全鋼材配置」画面の「刄ミp検算」ダイアログ
ダイアログを開く位置がおかしくなっていて、モニターから消えていることがあり対策しました。
出力関連
・PPFライブラリ
・数式中の括弧の位置がずれて表記される不具合を修正しましました。
・印刷プレビュー画面の現在のページ表示部分が黒で塗りつぶされる場合がある不具合を修正しました。 |
6.04.00
↓
6.04.01 |
'07.06.21 |
■要望対応
・有効幅
ブロック入力などの断面でも、有効幅を考慮した計算ができるように、詳細データ編集の「断面データ」画面で、N用の登録断面番号(N)を入力できるように拡張しました。関連するオプションを二つ追加してあります。
・[計算設定]-[照査]-[曲げ破壊、M-φ曲線]・・・「終局時の検討断面」
・[計算設定]-[照査]-[せん断照査]・・・<斜引張応力度>の「Q,Iに用いる断面」
・移動量の出力
一括施工で、クリープ解析を行わない場合の書式を、クリープ解析を行う場合の書式に近いものに変更しました。HTML画面及び、PPF出力。
・斜引張応力度のHTML
Ktの小数桁が不足していたので5桁に変更しました。
・汎用FRAMEモデルの鋼材配置の入力
詳細データ編集タブの鋼材配置画面にはあるのに、こちらにはグループ名称を入力する欄がなかったので追加しました。
・鋼材配置の入力
自動分割の鋼材は、応力度導入方向を計算時に自動決定するので、入力値は使用しないので、入力画面に出ないようにしました。
■不具合修正
・定着端低減本数
以下の条件のときに低減後の本数が少なくなっていたので修正しました。
・鋼材の計算設定で「定着端低減」を「二次曲線」
・応力度導入方向が「両引き」
・左定着端低減距離+右定着端低減距離>鋼材水平長
・定着端低減本数
片引きのときに両端の定着端低減距離が干渉するときに間違った低減本数を計算していました。
緊張方向には関係なく両端の定着端低減距離に応じた低減を行う(低減区間の干渉があればそれなりに処理)するように修正しました。
・汎用FRAMEジェネレータ
「クリープコントロール」-「材令計算条件」の「共通」のタブのデータが、ロックされていても詳細データ作成を行うと更新されてしまうトラブルを修正しました。
・汎用FRAMEジェネレータ
一括施工で、空の支点ケース(ケースはあるけど中身がない)がある場合に、荷重データで指定する支点が正しくジェネレートされていなかったので修正しました。
・汎用FRAMEジェネレータ
分割施工の場合に、ケース番号2,3以外の支点ケースを地震時支点に指定しているとき正しくジェネレートされていないトラブルを修正しました。支点データは正しくジェネレートされていましたが、荷重ケースで支点ケースの割り当てができていませんでした。
・汎用FRAMEジェネレータ
分割施工の場合に、地震時慣性力のジェネレート分で慣性力を考慮しない部材が控除されない不具合を修正しました。 |
6.04.01
↓
6.04.02 |
'08.03.07 |
■要望対応
・サンプルデータ
サンプルデータを全部見直し、Ver6.04.02.12で保存し直しました。以前のサンプルデータとは結果が変わるものがあります。Ver6.04.02とVer7.00.00で同じサンプルデータを提供しています。
・出力
・結果確認画面
解析結果、鋼材結果、照査結果の画面の「出力」ボタンについて、「一覧また1着目点のみ」だったものに「すべて(一覧、着目点)」を追加。これにより、一覧と着目点をまとめてHTMLファイルに保存できるようになりました。
・計算
・FRAME計算DLL
FRAME計算時に、抽出を行う際の誤差の判定を見直しました。これにより、支点移動などの抽出結果が変わることがあります。
■不具合修正
・解析
・FRAMEに使用する断面諸量
計算設定の解析の「FRAMEに使用する断面諸量」が「純断面、換算断面」で「下部工は総断面を使用する」場合に、下部工部材の断面番号が全部0番になっている不具合があり修正。
・エクストラドーズド橋の場合の解析用諸量
「設計の考え方」で「外ケーブルの取り扱い」を「エクストラドーズド橋として」としている場合には、換算断面諸量に外ケーブルを考慮しないように自動設定していますが、FRAME解析用諸量を「純断面・換算断面」とした場合、間違って外ケーブルが考慮されることがあり修正。
鋼材の計算設定で、「外ケーブルの断面諸量への考慮」のフラグが「しない」になっていた場合には問題ありません。
・変位
一括施工時のクリープ解析を行う場合、断面力をロックしているとそのクリープ変位が0になっていたトラブルを修正。
・格子モデルの場合の断面力のセット
格子モデルの場合に、汎用FRAMEモデルの場合の計算設定である
・活荷重断面力の計算
・死荷重断面力の計算
が「しない」になっていた場合にその断面力が計算されない不具合があり修正。
・撤去断面力
撤去断面力は、
撤去断面力=前のステップまでに生じていた弾性解、クリープ解、撤去解の累計
であり、撤去解はさらに弾性解による分とクリープ解による分から構成されているが、撤去解に含まれるクリープ分が考慮されていないことがわかり対策。本件は、主桁自重、橋面荷重、乾燥収縮の撤去断面力が出る段階でクリープ力が発生している場合に発生し、撤去したにもかかわらず少し断面力が残っていました。
・FRAME解析時に構造系不安定で中断
「純断面、換算断面」を選んでいる場合に、一括施工かつ全外ケーブルのモデルでプレ2次力算出時に、構造系不安定で計算を中断していましたので対策。Ver6.03.00以降のバージョンで発生。
・鋼材
・弾性ロス・クリープロス
一括施工のクリープ解析時に、弾性ロス・クリープロスの計算でクリープ解による断面力を考慮しているミスがあり、修正。
σcg’: 主桁自重、直プレ2次による鋼材図心でのコンクリート応力度
σcpi: 持続荷重によるi段目でのコンクリート応力度
これらに、クリープ解による断面力の影響が足されていました。そのステップで発生するクリープ解は分割施工時と同様に考慮しないように修正。
なお、旧版とあわせるために互換オプションを設けています。
「計算設定」-「鋼材」-「一括施工のクリープ解析をする場合」
・有プレ2次のロック
一括施工時に有プレ2次の断面力をロックしている場合に、有プレのたわみが算出されない不具合があり修正。
・鉄筋拘束力
鋼材がないところでは鉄筋拘束力も考慮しないようにしていますが、分割施工の場合に、鋼材があるかないかの判断をするところが間違っている場合がありましたので修正。
・部材の変形の変形に伴う外ケーブルの張力増加
ラーメン構造の場合、dp=dp1+dp2と平均値を使う処理を改善。dp1算出位置が指定されていない時にはdp1が不定なのでdp=dp2としてしたが、実際にdp1=0の場合にもそのように処理されていました。実際そのような配置はないと思うが、この場合には普通どおりに、平均をとるようにしました。
・照査一般
・断面力の組合せ
一括施工時のクリープ解析をする場合に、導入直後、死荷重時の組合せにはクリープ解を組合せないようにしていましたが、「組合せコントロール」の画面で入力されている通りに考慮するように修正。
既存のファイルを読み込んだときは、「組合せコントロール」の「導入直後」、「死荷重時」のクリープの割増係数を0にセットします。
また、「組合せコントロール」の「導入直後」のクリープの割増係数のデフォルトを0に変更。
なお、分割施工の場合には、「組合せコントロール」で入力されている通りに考慮していたので問題ありません。
・曲げ照査
・合成応力度、曲げひび割れ幅
計算設定のオプションが効いておらず、必ず温度差による補正を行っていたので修正。
「計算設定」-「照査」
・温度差による補正分冂(=冲・γ・Ec)・・・「考慮する/考慮しない」
・ひび割れ計算時に温度差による補正・・・・・「考慮する/考慮しない」
・曲げ破壊安全度、M-φ曲線
「Mu算出時に後打ち部考慮」を「考慮しない」とした場合に処理ミスがあり、修正。「基本データ」の「4:上部工場所打ち」のヤング係数で考慮されていた。まったく考慮しないように修正しました。
・RC応力度計算
「基本データ」で鋼材の材料が未選択状態になっている時に、RC応力度計算ができないことがあり対策。
・施工時のRC応力度
Start時の組合せで「82:施工時荷重」が組み合わされていなかったので修正。検討組合せケースの中には82があっても実際には組み合わされていませんでした。
・せん断照査
・斜引張応力度
バイプレ切り欠きがある場合、斜引張応力度の計算に用いる断面二次モーメントIに切り欠き部
が考慮されていませんので修正。
・入力
・汎用Frameモデルジェネレータ
部材データで、未定義の部材種別が使用されているとエラーが発生してましたので、ジェネレート前チェックでメッセージを表示し、0割も起きないようにしました。また、ジェネレート前チェックのだいあごるは、閉じる、ではなく、中断、をデフォルトにしました。
・格子モデルジェネレータ
格子モデルで詳細データ作成を行うと、追加したり変更した基準値のデータが、初期値に戻ってしまう不具合を対策。
・汎用Frameモデル−活荷重−基本−T荷重強度
200.0kNをデフォルトでセットしておくべきところ100.0kNになっていましたので修正。
・ステップデータ−分割施工詳細条件−クリープ係数
φ、ρのタブで「SETP一括」と表記していたのを「STEP一括」に改めました(表記ミスの修正)。
・ステップデータ−検討組合せケース
最終ステップで「初期設定」ボタンを押しても組合せが作られないことがあり修正。またロックを解除して「初期設定」ボタンを押すと、またロックがかかってしまう不具合も修正。
組合せが作られないケースは以下の場合です。
・もともとそのステップがロックされていたときに、初期設定ボタンを押したとき
・供用開始ステップが最終ステップでないときに、最終ステップで初期設定ボタンを押したとき。
なお、「詳細データ作成」は正しく動作していました。
・PC鋼材の基準値の初期値
PC鋼棒の単位長さ重量に重力の加速度が乗じられていましたので、他の材料と同じように質量をセットするようにしました。概算数量の出力にのみ影響。
・結果確認画面
・断面力表の表示
「検討荷重ケース」で「1:自重」を検討しない、となっている場合に、結果確認タブの「断面力」で、コンボボックスで最初に表示されている断面力は「1:自重」でないにもかかわらず、自重の断面力が表示されているトラブルがあり対策。いったんこの画面を見ると、最初に表示されている断面力が、主桁自重の断面力に置き換わっていました。
・内部計算自動生成フレームの出力-FRAMEファイル保存
面内モデルで計算しているときに「面外ファイルとして保存する」とした場合に、面外用のIy,Jが正しくセットされていなかったので対策。FRAMEに使用する断面諸量のスイッチにかかわらず、登録断面の値をセットします。
・鋼材結果−ロス結果画面について
自動配列を選択時に発生する描画のエラーによる不具合を修正。
自動配列を選択時に表示される区間のアップダウンの不具合を修正。
・施工時の有効鋼材応力度のHTML表示
分割施工の場合、有効鋼材応力度のHTML画面で許容値との赤判定を次のように修正。
・σptは緊張ステップは導入直後の値、それ以降のステップでは設計荷重時の値と比較します。
・σpeは設計荷重時の値と比較します。
これまでは、σptのみ、導入直後の値と比較を行っていました。
・PPF出力
・曲げ疲労照査のPPF出力
PC鋼材の結果の欄に鉄筋の結果が出ていました(鉄筋の結果が二回出ていた)ので修正。
・概算数量のボイド数量
ボイド径の大きい順に並び替え、同じ径の場合に合計の延長を計算する際にエラーが発生し、数量が算出されないケースがありましたので修正。
・張出床版の設計
・風荷重強度W3の印字で、誤ってW2を参照していましたので修正。
・単位の印字が間違っていた個所があり、正しいものへ修正。
・オプション「風荷重、衝突荷重による軸力を考慮する」を追加 。
・サンプルデータ
YOKO_Sampleに一部サンプルデータとして不適切な部分がありましたので作成しなおしました。
・横桁モデル
部材長上限を1.0mに変更してジェネレートしなおしました。これまでは節点の数が少なすぎて、IL計算が正常にできていなかった可能性があります。
・横方向モデル
死荷重時の組合せは不要なので、組合せコントロールの死荷重時のチェックをはずしました。
・HAKO_OLD
支間長データの画面で、RC床版の支間長の上限1.5mを超えているとのエラーが出ていましたので、断面寸法を変更。 |
6.04.02
↓
6.04.03 |
'08.05.12 |
■要望対応
・計算
・支点移動の計算
格子モデルの場合に、支点移動の計算をすると、支点移動Tmax、支点移動Tminの断面力表に値がセットされない不具合を対策しました。
・曲げひび割れ幅
「設計の考え方」-「曲げ・軸力照査」-「曲げ照査」の「RC応力度計算、Mu、M-φ算出時の外ケーブルを補強材として」を「考慮しない」とした時、σseのRC応力度計算に効いていませんでした(必ず外ケーブルが考慮されていました)ので修正しました。
「設計の考え方」-「鋼材」の「外ケーブルの取り扱い」を「エクストラドーズド橋として」とした場合も同様。
・有効幅
箱桁断面でウェブ数が2枚の場合には、上床版のλ3、下床版のλ2は使用しないはずなのに、右側のλとして使用していましたので、λ2、λ1をそれぞれ使うように修正しました。
・入力
・計算設定-鋼材
「外ケーブルの鋼材応力度算出」のスイッチの名称で文字が抜けているところがありましたので修正しました。従わない(軸ひずみの考慮)→従わない(軸ひずみのみ考慮)
・ファイル
・ファイル保存
横方向モデルの場合に、部材の識別情報で15、16が使用されている場合、ファイルに保存すると0に戻っていた不具合を対策しました。
・サンプルデータ
・Ver.7で検討荷重ケースの入力方法が変更になったのに伴い、サンプルデータも検討荷重ケースのフラグの設定を見直して再度保存しなおしました。 |
6.04.03
↓
6.04.04 |
'08.10.21 |
■要望対応
・計算
・ねじり定数(J)
格子モデルの場合(多主桁、円孔ホロー)にVer6.04.03までは矩形で計算するとねじり定数が小さい値になるため全体のねじり定数を主桁本数で割った値としていましたが、以下のように修正しました。
多主桁の場合:主桁毎に矩形で計算。
円孔ホローの場合:
箱桁内:張出部を除いたねじり定数を計算し、主桁本数で割って計算。
張出部:箱内と同じ方法で計算した値に、ねじり用の有効幅を考慮し張出部分を矩形で計算した値を加えて計算。
上記の計算は「詳細データ編集」−「設計の考え方」のねじり定数で「有効幅考慮」を選択する必要があります。
・ねじり係数kt
箱桁、円孔ホローの張出部は全断面有効として、ねじり係数を計算していましたが、張出部の平均厚の3倍区間を考慮してねじり係数計算するように修正しました。
上記の計算は「詳細データ編集-計算設定」−「せん断照査」のτt算出用Ktの計算(箱桁、円孔ホロー)
で「有効幅考慮」を選択する必要があります。
・導入応力度0の鋼材
導入応力度が0の鋼材が配置された場合には、セットロス、直プレ2次力が発生しないように修正しました。
・弾性ロス
横方向モデルの場合に、弾性変形分刄ミp2の算出時の(N-1)/Nの値を入力できるようにしました。
鋼材の計算設定で「一律同じ値を使う」にチェックを入れて計算すると、全設計断面で同じ値を用いて計算します。
・RCねじり鉄筋
ねじりに対する必要鉄筋量を算出するようにしました。
・詳細データ作成
・検討組み合わせケース
活荷重を組合せている検討ケース(設計時や、終局時など)は、活荷重がない場合に、活荷重を組合せないケースを照査できるようにしました。
・入力
・基準値
削除、初期化機能を追加しました。
・有効幅 ねじり定数、ねじり係数の計算設定
格子モデルの場合のみ、「入力」−「設計の考え方」に以下のオプションを追加しました。
・有効幅算出用支間長の計算でVer7と比較用に「桁端張出部を1つの支間とみなす」のオプションを追加しました。
・ねじり定数の計算でVer7と比較用に「全断面を主桁本数で割っていたものを主桁毎に有効幅考慮して計算」のオプションを追加しました。
・円孔ホローのねじりKt値の計算でVer7と比較用に「全断面だったものを主桁毎に有効幅考慮して計算」のオプションを追加しました。
・出力
・カット位置、λ一覧表
「出力設定(新書式)」−「詳細入力データ」に「カット位置、λ一覧表」を追加しました。詳細データ編集タブの「断面データ」−「表入力モード(有効幅)」の値が印字されます。
・総括表(HTML,PPF)
ツリーの順番と出力の順番が同じになるようにしました。
・必要鉄筋量の印字
RC曲げ応力度及びせん断必要鉄筋量のAsreqについて、画面は少数第2位、PPF出力は少数第3位の出力に修正しました。
・引張鉄筋量
低減前、低減後ともに引張が発生していない場合は空白になっていましたが、片方のみ引張が発生した場合は両方とも出力されないため、引張が出ていない時は空白を出すように修正しました。
・平均せん断
設計荷重時、終局時荷重にともに許容値をオーバーしている場合は赤表示しているが、設計荷重時はオーバーしていてもせん断補強の配置で対処可能なため、下記のように表示を修正しました。
・設計荷重時:許容値をオーバーしている場合、画面は青表示、印字はNGの表示なし。
・終局荷重時:許容値をオーバーしている場合、画面は赤表示、印字はNGの表示あり。
・斜引張応力度(HTML画面)
結果確認画面の一覧で死荷重時と設計荷重時で許容値が異なるが、全てのケースで一番厳しいケースしか表示していませんでしたので、荷重グループごとに一番厳しいケースを表示するように修正しました。
・波形鋼板の座屈照査(HTML,PPF)
局部座屈(一覧)と全体座屈(一覧)のλsが0.6を越える場合、これまでは結果確認画面の表示色が変わっていなかったが青表示に修正しました。また、画面、印字、ヘルプの記号が異なっているものがあったので修正しました。
■不具合修正
・計算
・多主桁のコンクリートデータ
ハンチよりも有効幅が小さい場合に、最小値をハンチとしてコンクリートブロックの計算を行っていたものを修正しました。
・乾燥収縮度ε
乾燥収縮度の値が負になることがあったが、最小値が0になるように修正しました。仮想部材厚が160cmを超えて大きな値になっているときに、図表から求めた係数βs(t)(道示T図-解2.2.15)がマイナスで補間されていました。
・抽出荷重の変位、反力
支点移動などの抽出ケースの、変位、反力の最大、最小の判定がおかしいところがあり修正しました。
抽出対象が同じ値の場合には、次の値の最大、最小を取得するようにしているが、その判定文に誤りがありました。
・曲げ破壊安全度、M-φ曲線
[計算設定]-[照査]-[曲げ破壊、M-φ曲線]の「上部工のMu、M-φ算出時の主鉄筋の考慮」のスイッチが、上部工以外の部材にも効いていましたので修正しました。
上部工部材の時だけこのスイッチをみるようにしました。
・平均せん断応力度
せん断とねじりによる平均せん断応力度τstを求める時のτtの符号の取扱が不適切だったので修正しました。これまでねじりによるせん断応力度の符号は作用せん断力Sの符号に合わせていましたが、τmの符号にあわせるようにしました。
・せん断必要鉄筋量
下部工部材のScを算出する時、τcを用いるべきところ、τa1を用いていたので修正しました。
・概算数量
張出しあり、下部工があるモデルの場合に右側張出部がボイド長に加算されていない不具合があり修正しました。
・入力
・汎用フレームモデル詳細データ作成
活荷重を載荷しない、としているにもかかわらず、影響面積など、活荷重関連のデータを作成していましたのを修正しました。
・出力
・画面出力(HTMLファイル)
出力オプションの2番目「すべて(一覧、着目点)」を選択してファイル出力したものをExcelで直接開くと、ファイルには全着目点の結果が出力されているが、最初の着目点1個だけしか表示されないトラブルがあり修正しました。
・組み合わせ断面力
施工途中の断面力(照査点毎)の組み合わせ結果(合成応力度用、RC応力度計算用)を見ると、スタート時とエンド時の結果が同じなっていて、その施工ステップの期間中に生じるクリープ分までがスタート時に累計されているトラブルがあり修正しました。
・設計総括のPC・PRCねじり
設計総括のPC・PRCねじりで斜引張破壊に対する耐力照査とRCねじり鉄筋の結果ではなく、コンクリート斜引張応力度の照査と平均せん断応力度が出ていたため修正しました。
・「入力データ」-「断面データ」の印字
ブロック断面を使用している場合に、登録されていない箱桁断面のデータが印字される不具合があり修正しました。ファイルに書き込まれる断面のIDが間違っていました。
これは印字のみで、計算などには影響ありません。
・ねじり照査ウェブ圧壊に対する耐力
着目点毎の出力でケース名が長くなると文字化けが発生していたところを修正しました。
決定ケースが枠から出る場合があったため、修正しました。
・描画
・合成応力度
・ファイル
・データファイル読み込み
Ver.3のデータファイルを開く時に、WT桁で寸法B2=0の断面がある場合で、有効幅を考慮するモデルの場合に、エラーが発生して読めなかった不具合を対策しました。
■サンプルデータ
UC-BRIDGE Ver.7の格子モデルとの比較のために格子関連のサンプルデータを保存しなおしました。
Ver.7と結果が一致する格子のサンプルデータも追加しました。
追加したサンプル
・HORO_1_GR_V6.f8q,sbr
・HORO_2_GR_V6.f8q,sbr
・W3_2_GR_V6.f8q,sbr |
6.04.04
↓
6.04.05 |
'08.11.28 |
■不具合対応
・計算
・格子モデルの主桁自重
格子モデルで曲線橋の場合に、主桁上に載せる桁自重の載荷位置が不適切になっていることが分かり修正しました。曲率半径が小さいほど影響が大きく出ていました。
・波形鋼板の中空部断面積
入力タブの「断面(波形鋼板)」の画面の「ガイド図」-「諸量」に表示されている中空部の断面積A'が間違って小さな値になっていたので修正しました。
それにともないサンプルデータの横桁自重も修正しました。PCRahmenNamigata.f8q
・出力
・反力(HTML)
格子モデルの場合に、反力の画面で出力ボタンの「すべて」を選んでファイル出力した場合に、エラーが発生していたので対策しました。
・ウェブ圧壊に対する耐力・ねじり
ねじり係数Kt=0の場合にウェブ圧壊に対する耐力・ねじりは計算されないが、一覧を印字するときに計算されていなものから一番厳しいケースを抽出しようとして不具合が発生していたので、修正しました。
・有効鋼材応力度
一括施工時にσpeと許容(引張)応力度(設計荷重時)の比較によるの赤表示の判定を行っていなかったため、修正しました。 |
6.04.05
↓
6.04.06 |
'09.01.19 |
■要望対応
・固有周期
固有周期に考慮しない荷重コードがあったらワーニングを表示するようにしました。
・出力
・平均せん断応力度
設計荷重時、終局時荷重にともに許容値をオーバーしている場合は赤表示していますが、設計荷重時はオーバーしていもせん断補強の配置で対処可能なため、下記のように表示を修正しました。
・設計荷重時:許容値をオーバーしている場合、画面は青でOverと表示、印字はNGの表示なし。
・終局荷重時:許容値をオーバーしている場合、画面は赤でNG表示、印字はNGの表示あり。
■不具合対応
・計算
・一括施工時のクリープ解析
有プレ2次力のクリープ解に、クリープ・ロス分が二回足されてしまうことがあり対策しました。有プレ2次力の弾性解を変更してロックして断面力も一緒に保存したデータファイルの場合に、このような現象が起きることがありました。
・鋼材のセットロスのσply、σpry
セット量が0の場合に、HTMLやPPFで出力されるσply、σpryの値が緊張端の値になっていないことがあり修正しました。σpryは定着端の値が出ていました。
また左引きの場合のσpry、右引きの場合のσplyには定着端側の値を出すようにしました。
・曲げ破壊、M-φ曲線
曲げ破壊とM-φ曲線に「後打ち部を考慮しない」とした場合に、正しく処理できていないことがわかり修正しました。
曲げ破壊は、後打ち部のコンクリートをσck=0として処理していたが、完全に、コンクリート
ブロックに含まないように修正。若干値が変わります。M-φ曲線は「考慮しない」というスイッチが全く効いていなかったので曲げ破壊同様に修正しました。
・入力
・詳細データ作成(検討組合せケース)
反力、変位の組み合わせについて修正しました。
・導入直後を追加しました。
・70:直プレ、71:有プレなどのプレストレス1次は組合せないようにしました。
・出力
・反力の組み合わせ
分割施工の場合に、反力の組み合わせにチェックを入れてHTMLやPPFを出力した場合、組み合わせ反力が間違っていることがわかり修正しました。この不具合はVer6.04.04(2008.10.16)〜6.04.05で生じていました。
・サンプルデータ
・格子の分割施工のサンプルデータは、養生日数が1になっていて不適切だったので4日に修正しました。
・Yoko_Sample.f8q、Yoko_Sample_V7.f7qには禁止文字列があったので修正しました。 |