Ver. |
日付 |
内 容 |
12.00.00 |
'17.02.20 |
■新機能
- VR-Cloud®標準サポート
VRデータのネット公開、協調設計また遠隔会議を目的により多くのユーザに使用していただけるため、VR-Cloud®のサーバ機能をUC-win/Roadの各エディションに標準搭載するようにいたしました。
作成中のプロジェクトを遠隔で円滑に関係者にプレゼンテーションする時や、Android端末で多くの方に見ていただくためにVR-Cloud®の機能を利用可能です。
- 線形算出機能
道路線形をさらに入力しやすくするために、線形算出機能を開発しました。GPSの軌跡情報等からCSVファイルのインポート、または手動入力した点列から自動的に道路の中心線となる平面線形と縦断線形を自動的に算出します。線形算出機能を使うことで、今までよりさらに短時間でデータ作成を行うことができ、簡単にシミュレーション環境の構築が行えるようになります。
- クラスター階層化
マルチモニタのパフォーマンス低下を低減させるクラスターシステム(複数台のPCでレンダリングを行う負荷分散システム)を拡張し、マルチモニタの複数のクラスターシステムを同期させて一つのVR空間上でのシミュレーションが可能になりました。
- Open Street Map読み込み対応
Open Street Map (OSM)をUC-win/Roadにリンクするためのプラグインを開発しました。OSMは世界に於いてフリーで強調的な地図データで、プラグインを使用することにより、自動的にUC-win/Roadへデータをコンバートし、OSMデータを簡単に素早く可視化します。今回サポートしているのは、道路、トンネル、橋梁データです。
- SfM(Structure from Motion)
UC-win/Road上で一般的なデジタルカメラで撮影した写真データを SfM解析し、解析結果をUC-win/RoadのVR空間へ表示するSfMプラグインを開発しました。
解析には写真を撮影したカメラのレンズ歪み特性情報などが必要となりますが、写真以外に必要なファイルはSfMプラグインの機能で全て作成することが可能です。解析条件では、解析速度や点群の出力数など、解析で重視したい内容を簡単に選択することができます。また、画像処理の知識を利用した解析パラメータを個別で設定することも可能となっています。
解析結果は点群となってVR空間へ表示しますが、生成した点群はUC-win/Roadの空間上に表示され、シミュレーションに活用することが可能です。
- 自転車シミュレーション
標準機能として、自転車の力学モデルをサポートしました。今回追加した自転車シミュレーションでは、慣性の法則を再現するため、エネルギー保存の法則や摩擦、空気抵抗等の力学モデルをサポートしています。これにより、進んでいる自転車はペダルを漕ぐのを止めても進み続けるようになり、登り坂や下り坂では傾斜に応じてスピードが変化します。ペダルを漕ぐトルクや摩擦係数、車重等のパラメータは設定が可能ですので、独自環境でのシミュレーションを行うことが可能になります。
自転車シミュレーションはシナリオ走行の一部として実装しています。シナリオ中のイベントの一つとして、乗車する自転車モデルや走行経路、走行の開始位置等を設定します。走行経路は事前に作成しておいたフライトパスにより指定しますが、自転車モデルはフライトパス下の地形上を走行します。キーボードやゲームコントローラによる運転が可能です。また、ログ出力プラグインによるログの出力にも対応しています。さらに、プラグインにより、フローベル社のcycleStreetと連携可能で、cycleStreetのペダルの回転数がデータ上の自転車に反映されるようになっていますので、スピードを調節することが可能です。
- レンダリングエンジンの更新
影の可視化機能の高速化、品質改良を行ないました。日照シミュレーションだけではなく、ドライビングシミュレーションやリアルタイム性が必要はシミュレーションでも使用可能となり、立体感と没入間が大きくアップします。また、性能のほかに、影のシャープネス、ぼやかし具合と濃さも設定できるようになり、晴天のみならず多少曇った状態での影も表現可能になります。
湖沼の表現についてもさざ波の表現を改善し、テクスチャ及び光の反射を動的に計算することでよりリアルな水の表現ができます。
空は、予め作成したテクスチャを使用する方法に加え、空のモデル化によって濁度(霞具合)と時刻に依存した空の色を計算する機能は利用できるようになりました。
- 3DS出力の改良
3DSファイルへ出力する際に、XMLファイルへオブジェクトの座標情報や景観設定を出力する機能を追加しました。出力した3DSモデルとXMLファイルを利用して、他のアプリケーションで自由度の高い活用が可能となります。 また、置き換え後の3DS交差点もモデルとして出力するようにしました。
そして、新たに標識、道路標示、背景、電線のオブジェクトの3DS出力に対応しました。
- テクスチャ選択インタフェースの統一化
モデルや道路や空等のテクスチャを使用する際、テクスチャ用のフォルダーにあるファイルを変更した後、UC-win/Roadを再起動せず直ぐに使用できるようになりました。また、テクスチャ選択が可能な全画面のインタフェースを統一させ、以下の機能を全画面で使用可能になりました。
・テクスチャーリストの更新
・ファイルから追加読み込み
・Road DBからのダウンロード
- マルチスクリーンシステム対応の改善
クラスタシステムでは自由なスクリーン構成の設定に対応し、CAVEシステムやステレオプロジェクションのため視点トラッキング情報を連携するAPIを提供します。スクリーンのサイズ、スクリーンからの距離等を実寸で入力出来るようになり、今までより正確な映像画角と使用者の移動との連動を実現します。
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