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 セミナーレポート バックナンバー 2008年


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セミナーレポート バックナンバー
   ・2011年  ・2010年  ・2009年  ・2008年  ・2007年  ・2006年  ・2005年  ・2004年  ・〜2003年



 Up&Coming 2008年レポート

 ●国内開催レポート
第2回 FORUM8デザインコンファランス コミュニケーションデザイン工学セミナー
鉱山設計システム 3DマイニングLynx 体験セミナー ATInternational 2008
第9回 UC-win/Road協議会(9th UC-win/Road Conference) 東京国際消防防災展 2008
展示館レポート SEA JAPAN 2008
体験セミナー「港湾シリーズ」「土留め工の設計」 CALS/EC MESSE 2008
第12回 震災対策技術展/自然災害対策技術展 橋梁点検支援システム 体験セミナー
有償セミナー「GeoFEAS2D」 第6回 3D・VRシミュレーションコンテスト
第1回 国際VRシンポジウム

 ●海外開催レポート
海外イベントレポート(2008年11月) VRワークショップ at ASU
海外イベントレポート(2008年9月) 海外イベントレポート(2008年7月)
第2回上海コンファレンス 海外イベントレポート(2008年5月)
Transportation Research Board (TRB) 87th Annual Meeting imagina 2008
インドITPI - WorkShop



国内開催レポート

第2回 FORUM8デザインコンファランス
開催概要ページ (Up&Coming 2008年11月号)

維持管理・自然災害・環境など構造物に関わる多様な課題と先進のソリューション

 フォーラムエイトは2008年9月19日、「第2回 FORUM8デザインコンファランス」を東京コンファレンスセンター 品川で開催致しました。
 立体骨組み構造の3次元解析プログラム「UC-win/FRAME(3D)」を2002年にリリース。これを受けて翌2003年10月、ユーザの皆様からご意見を伺うとともに新製品・新バージョンについてご紹介することを目的に最初の「UC-win/FRAME(3D)協議会」を実施しています。以降、同協議会が秋の重要行事として定着する中で、2007年からはこれを拡張。「UC-win/UC-1ユーザ協議会」と併催する形の「デザインコンファランス」へと発展させてきました。
 本年は、当社の新たな戦略製品として開発を進めてきた3次元解析CAD「Engineer's Studio」のリリースが予定されています。そこで「第2回 FORUM8デザインコンファランス」冒頭の特別講演では、Engineer's Studioもサポートする「前川コンクリートモデル」の開発者、東京大学工学部社会基盤工学専攻の前川宏一教授にコンクリート構造物の維持管理に関する最近の話題についてお話いただきました。
 引き続き午後からの技術セッションは前回同様、「土木」「建築」「設計CAD」「水工」の4分野を柱に構成。各分野に応じ設定されたテーマについての講演および関連する当社ソリューション情報の解説、それらに基づくセッションを4会場に分かれて展開しています。
 そのうち、複数の講演で海外からの聴講者・講演者向けに英/日/中3カ国語の同時通訳を用意。さらに、メイン会場(Hall A)の講演については、大阪・名古屋・福岡・北京・上海・ソウルの各会場からもTV会議システムを通じ、参加していただきました。

▲特別講演(大ホール) ▲東京大学 前川 宏一 教授

■デザインコンファランス特別講演
 コンファランスは午前11時、Hall Aでの当社社長伊藤裕二による主催者挨拶で始まりました。
 続くオープニングの特別講演は、前述の東京大学・前川宏一教授による「劣化した既設RC/PC構造物の非線形解析と維持管理」について。既設構造物の性能評価は従来、耐震性能が大きな要素であったのに対し、今日ではそれにプラスして残存強度あるいは疲労寿命などを予測することがいっそう求められてきています。そこで近年話題となったさまざまな事例に焦点を当て、数値解析の観点から解説しました。
 まず、コンクリート橋が損傷・劣化する各種要因を挙げ、損傷パターンに応じた補修の必要性に言及します。
 その上で具体例として、鋼材の劣化があまり問題ない橋脚で行われた耐震補修、100年以上前に竣工した鉄道高架橋でその間に地盤の不等沈下により損傷を受けたため耐震補強しているケースでの耐震性能照査、複雑な形状の構造物が厳しい変形を受けた場合を想定した原子力発電所の海水管ダクトにおける耐震性能照査、水平方向のねじりとせん断が同時に作用する場合における橋脚の残存性能に関する実験、などを列挙。これらを通じ、コンクリート内部のひび割れや鉄筋の力学的性質をどのように表現するかが重要になると位置づけます。
 次いで、「UC-win/WCOMD」でも対応している鋼材の腐食速度モデルについて、従来モデルとの違いと鋼材の腐食シミュレーションの高度化を解説。梁のように軸方向にある鋼材が腐食して既にクラックが入っているケース、熱応力で予め部材軸方向にクラックが入っている大規模な梁にせん断を加えた実験、のそれぞれでかえって耐力が増すメカニズムを詳述。併せて、鋼材が腐食した海水管ダクトへの巨大地震の影響にも触れます。
 また、アルカリ骨材反応が橋梁構造物に発生、鋼材の曲げ加工部が破断した問題を受け、それを撤去すべきか、補強により延命を図るべきかが問われることになりました。そこで、単純なケースでの影響評価方法、スターラップの定着がない場合の耐震性能、腐食位置による構造性能への影響、などに対するさまざまな検討について紹介。定着領域に損傷がある場合にやみくもに補修することで事態をかえって悪化させる可能性がある反面、テーピングなどで緩やかに全体を覆うことにより耐力が増すといった例を挙げ、数値解析を交えて説明します。
 一方、地震と疲労は荷重の数やレベルなどのパターンが異なるだけで、本来は疲労も動的非線形解析技術を適用できるはずとし、材料モデルが高サイクルの状況に対応できるか否かにかかってくると語ります。
 これについては、従来の構成則に一部項を追加することで高サイクルの応力繰り返しへの対応が可能になると説明。それを反映したツール(UC-win/WCOMD)で行った数値解析や他のシミュレーション例を示します。
 こうした流れの中で土木学会において、健全な状態と損傷を予め受けた状態とでは疲労をかけた場合にどう異なるかという計算を行ったところ、損傷がないケースと比べて少し損傷があるケースは明らかに急速な疲労寿命の低下が見られた。それに対し、一回のみの荷重とたわみでは大した差異がないという結果に至った。ついては、それが正しいかどうか、第三者に実験で検証してもらえれば ― との意図からその解析結果をオープンにしていると呼びかけます。
 そのほか、初期劣化を有する既設橋梁での性能照査、移動荷重に対する橋梁上部構造のたわみと疲労寿命予測、塩分飛来と疲労を同時に受ける水上構造の設計確認などでの解析・シミュレーションの応用例にも言及。これらの研究のうち、耐久性や寿命に関わる結果が正しいかどうかは必ず答えが出るものと位置づけます。ただ、地震は50年・100年に及ぶモニターでも検証に至らない可能性もあることから、地震被害についてはその都度得られる情報を技術者にフィードバックすることで関連技術もいっそうブラッシュアップされていくものとの期待を述べます。
 最後に、これらの例はまだ十分検証されていない面もあるとした上で、実験室での予測と実物に基づく検証の組み合わせにより技術を発展させていくというアプローチの重要性を改めて説きます。

■技術セッション
 午後1時からの<技術セッション>は、前述のように「土木」「建築」「設計CAD」「水工」の4分野ごとにそれぞれの会場で4時間にわたるセッションが展開されました。そこで各セッションを構成する特別講演、ユーザ特別講演、開発者および当社開発グループによるプレゼンテーションについて、以下にポイントをご紹介します。

 ▼ 土木セッション
●地盤解析
 土木セッションの皮切りは、群馬大学大学院工学研究科社会環境デザイン工学専攻の鵜飼恵三教授による「最近の内陸地震による中山間地土砂災害について:中越地震2004〜中越沖地震2007〜四川大地震2008〜岩手・宮城内陸地震2008の調査結果と動的FEM解析の適用例」と題する特別講演。近年の日本および中国で発生した4地震に焦点を当て、それぞれの概要、それらに伴う土砂災害のメカニズムと特徴を解説しました。そうした中で、日本では土砂や風化した軟岩が地すべり土塊の大層を占めるのと異なり、四川大地震のケースは大規模な岩盤斜面崩壊によるなどの特徴があることに注目。改めて 地震地すべりのメカニズムの把握が重要と位置づけ、斜面崩壊のメカニズムをより詳細に解明するにはFEMなどの数値シミュレーションが不可欠と言及。地震災害の研究はこれまで都市化された地域を主な対象としていることから、今後は中山間地にもウェートを置くべきと説きます。
 引き続き当社担当者が、新たにリリースする3次元弾塑性地盤解析「GeoFEAS3D」を紹介しました。これは従来の2次元用「GeoFEAS2D」を継承するもの。ここでは杭基礎を例に、杭群地盤モデルの作成・解析に向けた新製品の操作手順や機能について説明しています。


▲群馬大学 鵜飼 恵三 教授

●環境/エネルギー
 続いて「環境とエネルギーが進化させる土木建設情報化」と題し、大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻の矢吹信喜教授が特別講演。わが国土木建設分野の情報化についてCALS/EC、建設情報標準化、CAD・プロダクトモデル・VRなど土木の3次元化、情報化施工 ― といった観点から解説します。今後それらを推進していくに当たりカギとして注目するのが、環境とエネルギー。そこで、環境・エネルギーをめぐるさまざまな問題、低炭素社会・循環型社会の構築を志向する潮流に言及。これら多岐にわたる問題へのソリューションとして「国土基盤モデル」を挙げ、3次元プロダクトモデルに基づくサイバーインフラストラクチャの考え方、現実の社会基盤とのリンク、環境・エネルギー問題への多様な応用イメージを描きます。こうした発想のベースとして「第三の波」(アルビン・トフラー)を位置づけ、情報通信技術(ICT)の進展がもたらす社会へのインパクトを説明。その上で、これまで2次元図面を中心とし てきた土木建設情報化は、環境・エネルギー問題への対応を契機に3次元化、データモデルによるシステム統合、統合シミュレーションによる実世界のインテリジェント化へと大きく進化していくものとの見方を示します。


▲大阪大学 矢吹 信喜 教授

●橋梁設計解析
 ユーザ特別講演は、石川県に拠点を置き、業務の9割方を橋梁設計が占めるという建設コンサルタント、朝日エンヂニヤリング(株)代表取締役社長の徳野光弘氏による「Easy Slab Bridge設計解析事例」。イージースラブ橋について単純橋とラーメン橋に分け、それぞれの構造や適用条件を解説。さらに工法上の特徴として、イージースラブ橋は (1)構造が単純で桁高が低い (2)多様な平面構造に対応 (3)施工が容易で工期も短い (4)桁自重が軽く狭小箇所での施工に対応 (5)既設橋梁の架け替え時に現道交通へ配慮した分割施工が可能 (6)メンテナンスが容易 ― など、同じくイージーラーメン橋は (1)上部工にイージースラブ橋を採用 (2)耐震性が向上 (3)上下部を一体化することで下部工サイズが縮小 (4)掘削の影響が小さく周辺環境への負荷も軽減 (5)支承・伸縮装置・落橋防止装置などが不要なためコストが低減 ― などが挙げられるとしています。
 これに関連して当社担当者が、ポータルラーメン橋の設計計算プログラムについて最新の開発概要を紹介。解析モデルに3次元モデルを採用するほか、専用の設計ツールとして実務者の労力軽減を目指す ― といったポイントを挙げ、サポート範囲、対応する基本荷重・解析モデルなど主な機能や特徴について説明しました。
  イージースラブ・ラーメン橋の設計


▲朝日エンヂニヤリング 徳野 光弘 氏

●Engineer's Studio Ver.1
 UC-win/FRAME(3D)の次期バージョン「Engineer's Studio」の開発者講演「Engineer's Studio新製品発表講演」は、当社開発担当取締役Brent Flemingが担当。冒頭、Engineer's Studioの2大機能として (1)前川コンクリートモデルを搭載したMindlin板要素 (2)完全にリニューアルされるユーザインターフェース ― を挙げます。次いで材料、アウトライン、断面、フレーム要素、ばね要素、Mindlin板要素などの各エディタの機能や特徴を紹介。さらに、開発中のプログラムを実際に操作。テーブル・エディタをはじめコピー/ペースト、リドゥ/アウドゥ、データ生成などの機能についてデモを交えて具体的に説明しました。なお、Engineer's Studioについては年内のリリースを予定しています。


▲開発担当取締役 Brent Fleming

 ▼ 建築セッション
●3D建築構造解析
 建築セッションは、豪Formation Design Systems社シニア・ストラクチュラル・エンジニアのJason Yang氏が「Multiframe新バージョンの開発」と題して講演。初めに同社が開発、日本国内では当社が販売する3次元構造解析ソフトウェア「Multiframe」の概要を解説。次いで、最新のVer.11に関するさまざまな新機能についてデモやムービーなどを交えながら詳述。最後に、次期バージョンで予定している新機能についても言及しています。
 これを受けて海外製品のローカライズに携わる当社担当者が、「鋼構造3次元解析・CAD、データモデル連携と最新情報」と題し、とくに鋼構造関連の当社ソリューションとして2D/3D鋼構造CAD「AdvanceSteel」、同じく簡易版の2D/3D鋼構造CAD「MultiSTEEL」、「UC-win/FRAME(3D)」、「Multiframe」、建築・プラント基礎設計のための統合ソリューション「AFES」について概要を紹介。併せて、各アプリケーション間のデータ連動についても説明。加えて、鋼道路橋(鈑桁橋・箱桁橋)上部 工の自動設計ソリューション「ASteelPlate」(鈑桁橋) 「ASteelBox」(箱桁橋)にも触れています。


▲Formation Design Systems社 Jason Yang 氏

●住宅積算見積
 特別講演は、(株)コンピュータシステム研究所建築企画室室長の山田秀一氏による「新築住宅/リフォーム対応VST5」。「VST5」は同社が開発、当社が販売する住宅プレゼンテーションツールで、住宅営業のプレゼンから積算・見積までをサポートするもの。住宅の3次元モデルを容易に作成できるオプションなどが充実しているのも特徴です。それらの特徴を概説した後、デモにより操作手順などを示しています。
 次いで、当社担当者がこのVST5と当社の3次元リアルタイムVR「UC-win/Road」を連携させようという「UC-win/Road for VST5」について紹介。これは、VST5の出力機能を使いエクスポートした住宅モデルをUC-win/Roadへインポート。それにより住宅周辺の状況をよりリアルに、広範囲をカバーして再現できるといったメリットが見込まれています。さらに、簡単な操作手順やプレゼン手法についてデモを交えて説明しました。


▲(株)コンピュータシステム研究所 山田 秀一 氏

●建築BIM・避難解析
 日経BP社建設局企画編集「イエイリ建設ITラボ」管理人の家入龍太氏は「最新BIM:3次元で建設生産プロセスが変わり始めた」と題して特別講演。まず、3次元形状と属性情報から成るBIM(Building Information Modeling)モデルがフェーズを超え、多様な活用に供するものであることを踏まえ、生産性向上やCO2削減など建設業が抱える課題へのソリューションになり得るとの考えを述べます。次いで、日本および米国での特徴的なBIM活用事例を紹介。併せて、BIMの活用で建築設計にどのような付加価値がもたらされ得るかを解説。さらに、さまざまなBIM導入の取り組みや動きが進展しつつあると語ります。
 続いて当社担当者が避難解析シミュレーション「EXODUS」と火災シミュレーション「SMARTFIRE」の概要を紹介。建築物を含む活用事例を挙げ、さまざまなシミュレーションや解析の可能性を説明します。


▲日経BP社 家入 龍太 氏

●鋼構造CAD
 仏GRAITEC社国際営業アプリケーション・エンジニアのUlrich Schulze氏による特別講演は「BIM対応・3D鋼構造CAD」について。初めに自社にとってのBIMという観点からその概念を説明、一つのデータベースを介し各種ツール間でデータを活用・連携していると述べます。さらに、マルチユーザ機能をはじめ同社の3D鋼構造CAD「Advance Steel 2009」の生産性向上に繋がる多様な機能について複数の事例を交えて紹介しました。
 当社担当者からは「Advance Steel」日本語版について解説。鋼構造物のモデル作成・設計図書作成を行うAutoCADのプラグインソフトとして、多くの部材がデフォルトで登録されているなど、その作画機能の使い勝手の良さに注目します。その上で、実際の操作手順を示しながら説明しています。


▲GRAITEC社 Ulrich Schulze 氏

 ▼ 設計CADセッション
●UC-win/FRAME(3D)
 設計CADセッションは、住友金属工業(株)建設エンジニアリング事業部土木橋梁部開発営業技術室副長の前島稔氏による「座屈拘束ブレースを用いた鋼上路式アーチ橋の耐震補強設計例」と題するユーザ特別講演でスタート。上路式アーチ橋を対象にUC-win/FRAME(3D)を用いて既設橋梁の耐震性を評価した例について説明しました。まず、対象の概要および解析手順、実際の解析結果を紹介。その上で、耐震性向上策として座屈拘束ブレースを設置したケースについても同様に解析結果を示し、その有効性を確認したと述べます。
 UC-win/FRAME(3D)解析技術最新情報として当社担当者から解析支援サービスにおける最近の傾向を紹介。併せて、河川構造物・橋梁・建築建物についてUC-win/FRAME(3D)によるモデル化、解析の手順などを説明しました。


▲住友金属工業(株) 前島 稔 氏

●下部工・基礎
 特別講演は、(株)竹中工務店竹中技術研究所建設技術研究部地盤・基礎部門地下工法Gの菅野友紀氏による「3次元骨組解析を利用した鋼管矢板井筒基礎の設計方法について」。まず、鋼管矢板井筒基礎の概要やその設計解析方法を解説。次いで、従来手法の問題点、3次元骨組解析手法が普及しなかった理由、3次元骨組解析手法の必要性などを解説。その上で当社と共同開発中のツールを前提に、複雑な構造をそのままモデル化、複雑な挙動も精度よく再現、柔軟な条件設定に対応する ― などのメリットを挙げ、合理化設計や新材料・新工法の採用に繋がるものとの期待を述べます。
 これを受けて、開発中の「連結鋼管矢板基礎の設計計算」について当社担当者が紹介。製品概要や主な特徴と併せ、具体的な機能なども操作手順を示しながら詳述しています。


▲(株)竹中工務店 菅野 友紀 氏
  橋梁下部工  基礎工

●CALS/CAD
 阪南大学経営情報学部の北川悦司准教授は「画像比較、Logical Imageの開発」と題して特別講演。自身が所属する(株)関西総合情報研究所で開発された各種電子納品支援ツールにについて触れた後、その一つ「Logical Image」を紹介しました。まず、そのコアとなる画像差分の概念やその必要性、従来の制約について説明。次いで、これらをクリアしたLogical Imageの主な機能について、実例を示しながら解説しています。
 当社担当者はこれに関連し、CALS/CADシリーズの新製品について紹介。初めに文書情報・図面情報・電子納品をそれぞれ支援する当社の建設CALS対応を解説。さらに「F8DocServ」や「UC-Draw」、今年5月の基準改訂を反映した「電子納品支援ツール Ver.8」などについてデモを交えて詳述。Logical Image(画像・写真)はもちろん、Logical Smart(CAD図面)、Logical Document(文書)を実証した今後のシリーズ展開にも言及します。


▲阪南大学 北川 悦司 准教授

●土工・仮設工
 セッション最後の特別講演は、群馬大学大学院社会環境デザイン工学専攻の蔡飛助教による「土留め工の設計とFEM解析の利活用」。初めに土留めの基本計画フローの考え方を示した後、ボイリング解析、ヒービング解析、応力・変形計算についてFEM解析を含む複数のツールを使って行った事例を基に解説しました。それらの結果、(1)3次元効果を考慮しないと従来方法ではボイリングに対する安全率は危険側になる (2)ヒービングについては考慮しなくても3次元効果・根入れ効果ともに安全側にある (3)応力・変形計算については変形係数のひずみレベルに依存していることを解析の中で考慮することが重要 ― などが明らかになったとしています。
 これを受けて当社担当者よりFEM解析に対応した「土留め工の設計 Ver.6」について紹介。とくに(1)土地改良事業標準設計への対応 (2)ハット形鋼矢板・軽量鋼矢板の対応 (3)コンクリート矢板の対応 (4)SMWの等厚壁の対応 (5)腹起しの2重設置の対応 ― といった主な改訂内容に焦点を当て説明しています。


▲群馬大学大学院 蔡 飛 助教
  仮設工シリーズ

 ▼ 水工セッション     水工シリーズ

●「第2回 浸水対策技術セミナー」
 水工セッションは他のセッションと趣を変え、浸水対策技術セミナーとして実施。開会挨拶としてSWMMユーザ会会長(日本水工設計(株)代表取締役社長)堂々功氏の開会挨拶から始まりました。
 まず基調講演は、広島大学大学院工学研究科の河原能久教授による「都市域における氾濫解析の課題と方向性」。近年の豪雨・都市水害の特徴から、氾濫解析技術の現状と改良、統合氾濫解析モデルの概念、そこでの課題といった構成で解説。これらを通じ(1)豪雨時の総合的な氾濫解析が必要 (2)都市構造を考慮した解析には詳細なデータの取得や検証とともに地下空間への浸水モデルの構築が必要 (3)下水道と河川双方のネットワークを同時に解析することが必要 ― などの見方を述べます。
▲広島大学 河原 能久 教授
 引き続きNPO法人水環境創生クラブの石川高輝氏が、今年8月31日〜9月5日に英国エジンバラで開かれたICUD(第11回都市排水に関する国際会議)について報告。気象変動対策、雨水排水に含まれる重金属・有害物質対策、新たな流出解析技術、新たなモニタリング技術と活用法、降水レーダを利用した降雨予測、アセットマネジメントなどが議論されたと説明。SWMMあるいは日本の技術が世界で普及していくための課題などにも言及しています。
▲NPO法人水環境創生クラブ 石川 高輝 氏
 芝浦工業大学工学部土木工学科の守田優教授は「氾濫解析からリスクマネジメントへ」と題し、とくにリスクアナリシス・リスクマネジメントにフォーカスして講演。自身が取り組んでいる神田川を例に、リスクアナリシスの手順、浸水氾濫を計算するモデルおよびそれを基に被害を計算するモデルから成る洪水被害予測モデルなどについて解説。その上で、そうした予測結果を用いたリスクアナリシス、さらにそれらを活用した最適な治水対策の検討などについて解説しています。
▲芝浦工業大学 守田 優 教授
 休憩を挟み豪XP-software社副社長のAnthony Kuch氏が「氾濫解析ソフトウェアの最新動向および海外での事例」と題して技術紹介。デモを交えながら雨水流出解析ソフトウェア「xpswmm」のGISとの連携をはじめとする優位性、2Dエンジンの性能、統合、モデルに関する米英の事例、今後の開発予定などについて説明しました。
▲豪XP-softwareAnthony Kuch 氏
 続いて日本水工設計(株)東京支社第一技術部設計第一課の仲剛彦氏が「実施設計時の諸元変更に対する貯留施設の効果検証」と題して事例紹介。xpswmmを用いて計画を立てた対象流域の概要、計画での現況解析、計画時の対策概要、実施設計の詳細検討において浮かび上がった問題点と代替案の提案、それを受けた効果検証について説明しています。
▲日本水工設計(株) 仲 剛彦 氏
 もう一つの事例紹介として日本工営(株)の菊池有氏は「xpswmmによる管渠内に設置したフラッシングゲートの解析」と題して講演。xpswmmを使いフラッシングゲートを管渠内に設置することによる水理挙動、併せて、複数のフラッシングゲートを設置した場合の効果をそれぞれ把握しようという取り組みについて説明。フラッシングゲートのような極めて短時間の水理挙動の表現も可能で、複数設置による効果についても確認。今後は流速ばかりでなく、汚濁負荷量の解析やゲートの位置・個数の最適化についても検討していきたいとしています。
▲日本工営(株) 菊池 有 氏
●水工設計
 水工セッションの各講演を受け、当社担当者より「UC-win/Road for xpswmmの紹介と津波解析への取り組み」と題し、xpswmmで得られたデータをUC-win/Roadに取り込み、可視化するツールについて画像を交えて説明。さらに津波解析への活用事例も紹介しています。
 最後に、当社担当者が「水工シリーズと下水道CADの機能」と題し、「管網の設計計算」「配水池の耐震設計計算」「調節池・調整池の計算」「BOXカルバートの設計(下水道耐震)」「マンホールの設計計算」「下水道管渠設計CADシステム iPipe」「柔構造 樋門の設計」 ― など上下水道・河川設計支援ソフトウェアの概要を紹介しました。

 すべての講演終了後、交流の場として懇親パーティを開催、多くの皆様にご参加いただきました。有意義な機会となりましたことを重ねてお礼申し上げます。

 Design Festival
FORUM8デザインフェスティバル
2009年11月18日〜20日  会場:東京コンファレンスセンター・品川(予定)

 ●第3回 FORUM8デザインコンファランス/2009年11月18日開催予定




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コミュニケーションデザイン工学セミナー
開催概要ページ (Up&Coming 2008年11月号)
 この度、岩手大学工学部 建設環境工学科 大塚尚寛教授(副学長)からのご要請をいただき、「平成20年度 盛岡広域地域産業活性化人材養成等事業コミュニケーションデザイン工学セミナー」に参加いたしました。同セミナーは、盛岡広域地域産業活性化協議会、(財)いわて産業振興センター、岩手大学が主催し、毎年、地元企業と人材の活性化を目的に新しいテクノロジーの話題提供、セミナー講演を実施しています。

 大塚教授研究室では、2004年より、UC-win/Roadを導入いただき、採掘現場での緑化復旧のVRシミュレーションを作成し、説明会でのプレゼンテーションなどにご利用いただいております。

 会場には、岩手大学学生を始め、地元企業の方々など、約40名のご参加をいただき、環境デザイン分野として、「リアルタイム3次元バーチャルリアリティの適用事例と今後の展開」(講師:弊社社長、伊藤裕二)を講演させていただきました。弊社以外からはジャストシステム社(プロダクトデザイン分野)、三菱電機(株)(メディア工学分野)からご講演がありました。

 終了後に交流会も実施され、今後のVR開発、利用に関して意見交換を行いました。岩手大学との共同研究など協力関係を検討させていただいています。




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鉱山設計システム 3DマイニングLynx 体験セミナー
開催概要ページ (Up&Coming 2008年9月号)
8月6日に、Lynx Geosystems S.A.社(南アフリカ、オーストラリア、カナダ)の「鉱山設計支援システム3Dマイニングソフト」の体験セミナーを、開発責任者であるPierre氏の講演を中心に同時通訳にて開催致しました。東京、名古屋、大阪会場でTV会議システムにより同時開催しています。
 本製品は、鉱山内の鉱物分布を考慮して、鉱脈掘削経路、工程、コストなどを総合的、空間的に最適化し、計画・管理を実現するクライアントサーバー方式のシステムです。鉱山開発に必要な全ての情報を一元管理し、共有化できる安全性、利便性に優れたシステムで、下図の通り大きく5つのプログラムから構成されています。
 本製品の最大の特長は、工程管理表を、直ちに実際の鉱脈経路通りに3D表示(可視化)することができる点が挙げられ、来場者の方からも、非常にわかりやすいと好評を頂きました。
 フォーラムエイトでは、(1)UC-win/Roadによる空間表示、(2)地盤解析シリーズとの連携などを視野に入れ、日本、並びに、中国向けに本製品を販売してまいりたいと考えています。
▲3DマイニングLynx・体験セミナー ▲3D可視化による工程管理




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ATInternational 2008
開催概要ページ (Up&Coming 2008年9月号)
 フォーラムエイトは、2008年7月23日〜25日まで、幕張メッセで開催された AT International 2008に出展いたしました。「Beyond Mobility」というテーマのもと、自動車関連の各種最新技術が展示され、全体来場者数は、17,000名を超える盛況な展示会でした。
 弊社ブースでは、3次元VRソフトウェア「UC-win/Road」をベースとした本格的四輪実車型ドライブシミュレータ・パッケージシステム「UC-win/Roadドライブ・シミュレータ」を中心に展示を行いました。UC-win/Roadの持つ、効率的な3次元VR空間作成機能はそのままに、作成したVR空間において様々な実験に適用が可能なシステムであり、最近では、主にITS関連分野において活用されています。会場では、数多くの来場者の皆様に、実際にドライブシミュレーションを体験いただき、今後の各社様のシステム開発におけるシミュレータとして の活用について、高い関心をいただくことができました。
 現在、弊社では、3軸、6軸等のモーションプラットフォームと連携したドライブ・シミュレータの提供も開始しており、今後も自動車業界でのUC-win/Roadの活用をご提案して参ります。ぜひ、ご期待ください。





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第9回 UC-win/Road協議会(9th UC-win/Road Conference)
開催概要ページ (Up&Coming 2008年7月号)
UC-win/Roadをめぐる最新情報と高度化する3D・VR利用の現状

 2008年5月20日、「第9回 UC-win/Road協議会」を東京コンファレンスセンター 品川で開催致しました。
 「UC-win/Road」の初版を2000年5月にリリースして以来、本協議会を毎年実施。継続的なソフトウェアの改良に反映すべくユーザの皆様からさまざまなご意見をいただく一方で、バージョンアップなどの発表も行っています。
 今回は、リリースを間近に控えた新バージョン(UC-win/Road Ver.3.4)やUC-win/Roadの次期戦略製品と位置づけ現在開発中の「VR-Studio」、そのほか関連する新製品の最新開発情報をご紹介。併せて、バーチャルリアリティ(VR)活用事例としてユーザによる最新ケーススタディ、環境・建築デザイン分野におけるVR活用でアカデミックかつ国際的に活躍される視点からの特別講演などにより構成しました。さらに、メイン会場前のオープンスペース(ホワイエ)には各種シミュレータを設置、UC-win/Roadによる最新のドライビング・シミュレーションを体感していただきました。

 ■ 開発者講演 : UC-win/Road最新開発情報
 午前11時、協議会は開発者講演で幕を開けました。
 まず、当社社長伊藤裕二より、昨年5月に前回(第8回)協議会が開催されて以降のUC-win/Roadに関わる主なトピックスを整理。07年7月に現行のUC-win/Road Ver.3.3をリリースしたのをはじめ、CADとの連携ではCivil 3Dに加えInRoadsとのデータ交換対応、従来の大学生らを対象としたアカデミー版に加えて小中高生向け「UC-win/Road Education Version」の発売、ドライビング・シミュレーション関連では「UC-win/Road ドライブシミュレータ」のプラグイン・オプションとともに、パッケージシステムとして簡易シミュレータ「Demo Simuator」および研究用シミュレータ「Compact Research Simulator」のリリース ― などを挙げて振り返りました。

 また、02年から毎年実施している「3D・VRシミュレーションコンテスト by UC-win/Road」と併せ、内外の各種セミナー・展示会などに取り組む一環として、07年8月に米サンディエゴ(カリフォルニア州)で行われたCG・インタラクティブ技術に関する世界最大規模のイベント「SIGGRAPH 2007」への初出展にも言及。これを契機として来るべき「VR-Studio」の国際展開を視野に、建築系研究者による国際学術グループ(「World8」)を結成、前述のコンテストと連携する形でVRにフォーカスした国際シンポジウム開催へと至る経緯を説明しています。

 とくに、米国国立科学財団(NSF)が08年2月に公表した、21世紀における14の重点技術目標(21st Century grand engineering challenges)の一つとして「VRの高度化」を挙げていることに注目。UC-win/Road、さらにVR-Studioを通じ、そこで大いに貢献できるよういっそう開発に力を入れていきたいとの決意を示しました。

 引き続き当社担当者がUC-win/Roadに関わるホットな情報として、5月から6月にかけてリリース予定の「UC-win/Road Shapefileプラグイン」と「UC-win/Road for EXODUS」を紹介。次いで、8月にリリース予定の「UC-win/Road Ver.3.4」の特徴について、 (1)交差点テクスチャ編集支援機能 (2)フルスクリーンおよびシミュレーションパネルへの対応 (3)運転インタラクション機能 (4)Vista対応 ― などのポイントを説明。さらに、ドライブシミュレータの利用目的に応じたラインナップ拡充および機能向上について技術的側面から詳述しています。

   第9回UC-win/Road協議会 レビュー

▲会場・東京コンファレンスセンター・品川 ▲UC-win/Road最新開発情報

 技術セッション

 午後1時からの「技術セッション」は、Stream-1「最新ケーススタディ」、Stream-2「CAD&VR」、Stream-3「新規開発オプション」の3部から構成しています。

 ■ 最新ケーススタディ

 Stream-1「最新ケーススタディ」最初のユーザ特別講演は、法政大学大学院政策創造研究科専任講師(エコ地域デザイン研究所兼担研究員)の恩田重直氏による「日本橋川プロジェクト」です。

 文科省の学術フロンティア推進事業の一環で04年に設置され、水辺空間の再生による都市・地域づくりを活動の柱に据えるエコ研。05年暮れに当時の小泉首相が日本橋川に架かる首都高速道路の地下化構想を掲げたのを受け、07年4月から2年間に及ぶ「日本橋川プロジェクト」はスタートしています。当初は徹底的な現状把握を目的にEボートを使い、日本橋川沿いの連続立面図を2Dでデータベース化。その後、UC-win/Roadによる3D・VRの可能性に着目し、08年初めから3月末までに三崎橋から豊海橋まで約5qのVRデータを作成。その過程で江戸時代以降の遺構の存在が多く窺われたことから、今後は幕末まで 時代ごとに遡る過去、および将来提案にも繋がるVR空間の構築を図っていきたいとしています。

 続いて、大成エンジニアリング(株)新規事業部室長の広重登氏が自身の経験をベースに「土木建設コンサルタントにおける3次元VR(UC-win/Road)の活用と事例」を講演。その冒頭、それまでの3Dモデリングソフトを用いたVRデータ作成から、02年頃にUC-win/Roadを導入して以降実感したそれによる効率面や機能面のメリットを説きます。

 その上で同氏が実際に3D・VRを駆使した具体例として、(1)高速道路における端末ICの構造形式に伴う交通事故防止対策の検討 (2)新設ICにおける料金所のカラーリング検討 (3)追加JCTの設計に伴う案内標識の設置位置とその構造形式に関する提案 (4)小河川の付替に際しての建設内容と構造形式の地元説明 ― などを列挙。今後はより早く、低コストで、高度な再現性を目指すとともに、道路から他業務、建設から維持・管理段階といった具合に3D・VRの適用対象を広げていきたいとの意向を述べます。

   第9回UC-win/Road協議会 レビュー

▲政大学大学院
  エコ地域デザイン研究所
  恩田重直 研究員

▲大成エンジニアリング(株)
  広重 登 氏

 ■ CAD&VR

 Stream-2「CAD&VR」の前半はまず、英国交通研究所(TRL)交通グループマネージャーのAlastair Maxwell氏が「TRANSYT、OSCADY PRO ― 交通信号デザインと評価ソフトウェア」と題し、同社のさまざまな交通デザインソリューションの中から、とくに交通信号設計支援ツール(「TRANSYT」)と交通ネットワークの交通信号制御を最適化する「OSCADY PRO」に焦点を当て紹介しています。

 次いで、当社担当者が日英の交通信号基準などの相違と両ツールの日本ローカライズに関して説明。さらに(社)交通工学研究会が運営する各種交通シミュレーションモデル6項目のうち、UC-win/Roadで検証されている3項目(車両が生成される時間間隔の計測、ボトルネック容量の再現性、合流部での容量と容量比)についてデモを交えつつ解説しました。

 後半は、XP Software社副社長のAnthony Kuch氏が「浸透、貯留、氾濫解析におけるモデリングおよび可視化の技術進歩」について講演。降雨流出に着目した自然域と都市域との相違、とくに都市域での複合現象を解析・可視化する際の「xpswmm」の利点、その解析結果に対しUC-win/RoadによるVR化プロジェクト(「Road for xpswmm」開発)などに言及。都市浸水被害が多発する折から、両者連携がもたらすメリットに期待を示します。

   第9回UC-win/Road協議会 レビュー

▲英国交通研究所
  Mr. Alastair Maxwell

▲XP-software Pty Ltd.
  Mr. Anthony Kuch
 ■ 新規開発オプション

 Stream-3「新規開発オプション」では、「UC-win/Road GIS」の一環としてまず、6月にリリースされる「UC-win/Road Shapefileプラグイン」の概要と操作の流れを説明。次いで、08年末リリース予定の「GISプラグイン」の概要や対応フォーマット、既存ツールからの移行、データ交換の対象拡張などを解説。最後に、応用開発キット「GDK(GEOMania Development Kit)」を基本に構成、開発目的に応じたツールとの組み合わせで幅広いGISシステムを構築する「GEOMania」について、「揺れやすさマップ」を例に紹介しています。

 続く「UC-win/Road for EXODUS」では、避難シミュレーション「EXODUS」と火災シミュレーション「SMARTFIRE」についてさまざまな適用事例と併せ、今後予定される新機能を説明。また、それらの解析結果などをVRでいっそうリアルに表現できる「UC-win/Road for EXODUS」への連携、期待されるメリットなどに言及。さらに、広域避難計画・シミュレーションへの対応をはじめVR-Studioを視野に入れた展開にも触れています。

   第9回UC-win/Road協議会 レビュー

▲UC-win/Road GIS

▲UC-win/Road for EXODUS

 ■ 特別講演 : VRプレゼンテーション技法
 後半最初の特別講演は、大阪大学大学院環境・エネルギー工学専攻環境設計情報学領域准教授の福田知弘氏による「VRプレゼンテーション技法」。冒頭、実際のプロジェクトを通じ、環境デザインやコミュニケーション技術に関する多様な研究開発に取り組む中で、近年自身が携わった主なプロジェクトやVR技術との関わりの推移を振り返ります。

 自ら設計しながらVRをプレゼンテーションに活用した具体例の一つとして紹介するのが、高松4町パティオ。そこではまず現状のVRを作成し、構成要素を引き算した後、計画案を表現。関係者が常に情報共有できるよう、VRとブログを連携させた4次元デザインシステムも構築しています。また、大阪府堺市で現在検討されているLRT(次世代型路面電車システム)を活かしたまちづくり計画では、計画検討に向けたVRコンテンツを整備。LRT導入による自動車交通量や沿道景観などの変化をシミュレーションするため、複数計画案について作成しています。これらの経験を踏まえ、コミュニケーション媒体としてのVRを使いこなすべく更な る努力が必要との考え方を示します。

   第9回UC-win/Road協議会 レビュー

▲大阪大学 福田 知弘 准教授

 ■ 特別講演 : 米国最新VRモデリングと3Dモデルツールの開発
 もう一つの特別講演が、アリゾナ州立大学(ASU)建築環境デザイン学部建築・ランドスケープ学科助教授の小林佳弘氏による「米国最新VRモデリングと3Dモデルツールの開発」です。

 急速な膨張に伴うスプロール化に曝される地元フェニックス市。その対策となるダウンタウン再開発と連携しASUが設置したのが、7枚のスクリーンによる260度の3DパノラマビューでVRのイマーシブ(没入感)な世界を体感できる「ディシジョン・シアター(意思決定シアター)」。そのベースとなる過去・現在・未来の同市および同都市圏に関する3Dデジタルコンテンツを提供しようという「デジタル・フェニックス・プロジェクト」では、交通シミュレーションを可視化するための3D都市モデル作成に自ら取り組んできました。

 そうした作業を通じ、08年末に完成するLRTがダウンタウンの交通に与える影響などをシミュレートし、VRモデルを作成。また、I-MOVEとUC-win/Roadによるリアルとバーチャルの同時可視化などの試みを重ねました。そのほか、VRに関するさまざまな活動を追求する延長上で、VRやデザインに精通した研究者が共通のプラットフォームを使い、技術や知識を提供し合う場が求められたと、「World8」構想に至った経緯を語ります。

   第9回UC-win/Road協議会 レビュー

▲アリゾナ州立大学
 小林 佳弘 助教授

 ■開発者講演 : UC-win/Roadの今後の展開 ― VR-Studio
 協議会を締めくくる講演は、FORUM8 New Zealand社シニアエンジニアのPeter Simmons氏による「UC-win/Roadの今後の展開 ― VR-Studio」。開発が進む「VR-Studio」の特徴の一端としてマルチユーザによる編集対応、大きなスケールの地形情報、CADスタイルのユーザインターフェース、セクションパーツの導入などについてデモを交えて紹介しました。

   第9回UC-win/Road協議会 レビュー


 すべての講演終了後には関係者およびユーザの皆様にとって情報交換あるいは交流の場としていただくネットワーキング・パーティを開催。引き続き多くのご参加が得られ、有意義な機会となりましたことを重ねてお礼申し上げます。

▲UC-win/Road今後の展開
  - VR-Studio




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東京国際消防防災展 2008
開催概要ページ (Up&Coming 2008年7月号)
 フォーラムエイトは、2008年6月5日〜8日まで、東京ビッグサイトで開催された東京国際消防防災展 2008に出展いたしました。今回の防災展は、広く消防防災意識の高揚を図り、国際都市東京の安全と安心を高めるとともに、2016年東京オリンピックの開催をも見据え、世界に向けた防災に係る先駆的なメッセージを発する事を目的に開催されました。近年、災害や火災などのニュースが頻繁に報道されている為か、大人から子供まで幅広い年齢層が来場し、防災意識の高まりを感じさせるものとなりました。

 弊社ブースでは、3次元で可視化された解析結果など、高度な解析シミュレーションが行える避難解析「buildingEXODUS」/火災解析シミュレーションソフト「SMARTFIRE」、消防管理システム等防災に適用可能なGISソリューションを中心に、充実したVR機能を容易なPC操作で作成・利用できるVRシミュレーションソフト「UC-win/Road for EXODUS」との連携紹介や小型ドライブシミュレータの展示を行いました。避難や火災の解析、結果の3次元表示での可視化など、今までとは違った新し い防災技術に対し、多数の方から関心をいただきました。また、2日目の出展者ワークショップでは、「buildingEXODUS」や「SMARTFIRE」、「UC-win/Road for EXODUS」について紹介し、実際に避難や火災をご研究の先生や消防・防災関係の方々との意見交換を行いました。

 弊社では、広域避難や避難後の交通との相互作用など、研究者や現場関係者からの要望に応えた展開を計画しております。今後の展開にご期待ください。
▲東京国際消防防災展 2008フォーラムエイトブース
▲出展者ワークショップ ▲UC-win/Road for EXODUS




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展示館レポート
(Up&Coming 2008年7月号)
建設技術展示館(建設おもしろテクノ館)   開催概要ページ
 フォーラムエイトでは、関東技術事務所(千葉県松戸市)にある「建設技術展示館(建設おもしろテクノ館)」にUC-win/Roadドライブシミレーションが体験できる展示を行っています。同館は、公共事業において新技術をさらに効率的・効果的に現場展開し活用を推進するため、さらに将来の建設技術を担う若者たちに建設技術の継承と発展を促すため、平成11年11月17日に国土交通省関東技術事務所構内に常設の展示館として開設しています。UC-win/Roadが平成17年3月31日にNETIS(新技術情報システム)に認証登録されたことを受け、平成17年10月21日より常設展示しています。ITSをはじめ様々な建 設技術も展示されています。

ドライブシミュレータ説明図



▲会場内にある仮想の「まち」の模型 ▲ITS技術のコーナー
▲フォーラムエイトブース ▲UC-win/Roadドライブシミュレータ展示

先端技術館@TEPIA
 (財)機械産業記念事業財団が運営する同館は東京都北青山に所在し、先端技術が常設で展示されています。ここでは、「UC-win/Roadドライブシミュレータ」の展示見学と体験ができます。(財)機械産業記念事業財団は、平成20年『先端技術館@TEPIA』とし、先端技術の主要技術分野(クラスター)を選定してその最新の製品やサービス、技術やシステムを常設的に展示することとなっています。青少年の教育的な見地に配慮し、小学生から大学生までの青少年や教育関係者を始め、一般社会人の方々が先端技術を身近なものと感じられる展示施設をめざして いるとのことで、UC-win/Roadドライブシミュレータと第6回3D・VRコンテスト優秀賞「SMARTWAY2007」と合わせて展示されています。
▲東京、北青山の「先端技術館@TEPIA」 ▲多くの先端的な技術製品が展示されている
▲UC-win/Roadドライブシミュレータ ▲SMARTWAY2007が体験できる




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SEA JAPAN 2008
開催概要ページ (Up&Coming 2008年5月号)
 フォーラムエイトは、2008年4月9日〜11日まで、東京ビッグサイトで開催されたSEA JAPAN 2008に出展いたしました。海事産業を対象とした日本唯一のイベントであり、また2年に一度の国際海事展でもあるため、日本国内のみならず、世界各国から船舶関連ソフトウェア、船舶機器、造船技術など様々な海運業界向けの製品・サービスのサプライヤーと造船所や船主などの有力なバイヤーが集まり、大変盛況に開催されました。
 弊社ブースでは、船舶設計CADソフト「Maxsurf」や避難解析シミュレーションソフト「maritimeEXODUS」、3次元VRソフト「UC-win/Road for EXODUS」を中心に展示いたしました。
 「Maxsurf」の機能紹介、「UC-win/Road for EXODUS」による避難解析結果の可視化データの紹介、小型ドライブシミュレータの展示を行いました。
 小型ドライブシミュレータは、「UC-win/Roadドライブ・シミュレータ」を用いて操船シミュレータとして体験いただき、多数の方に関心をお持ちいただきました。また、最終日にはニューテクノロジーセミナーにて、先頃リリースされました「Maxsurf」新バージョンの新機能や「maritimeEXODUS」について紹介いたしました。
 弊社では、今後も取扱い製品に関する様々な分野の展示会に出展いたしますので、どうぞご期待ください。
▲SEA JAPAN 2008 フォーラムエイトブース


Maxsurf maritimeEXODUS
  大型客船における乗客の集合時間予測事例




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体験セミナー「港湾シリーズ」
有償セミナー「土留め工の設計」(地盤工学会CPDプログラム)
(Up&Coming 2008年5月号)
●体験セミナー「港湾シリーズ」   開催概要ページ
 3月6日、新製品である「矢板式係船岸の設計計算」と「重力式係船岸の設計計算」の2製品を対象に「港湾シリーズ」の体験セミナーを開催しました。港湾プログラムの自社開発は約15年ぶりになりますが、「港湾の施設の技術上の基準・同解説(平成19年9月)」が改訂となったこともあり、TV会議システムにて、東京、名古屋、大阪、福岡で同時開催し、15社19名のご来場を頂きました。厚く御礼申し上げます。
 体験セミナーでは、当方で用意した港湾シリーズ専用アンケートに、製品をご使用頂きながら回答を頂戴しました。
 港湾基準による設計業務が多く、部分係数法による信頼性設計法が新しく導入されたばかりで、設計者の方々も戸惑っておられるご様子でした。プログラムでは、部分係数そのものを変更できるようにテーブル化しているなど、全ての入力項目、全ての計算機能について説明を行いました。両製品ともに、入力並びに出力のわかりやすさについては良い評価を頂きましたが、機能面については何点かのご指摘、ご要望を頂戴致しました。例えば、矢板式係船岸では、アンケートにありますように、自立矢板式係船岸への対応が必要である(Ver1.2で対応済み)とか、重力式係船岸につきましては、円弧すべりに対応して欲しいというもので した。
 ご来場の皆様から、貴重なご意見、ご要望と同時に、設計の実務において、苦労なされているお話もお聞きすることができ、今後の製品開発において、
大いに役立つ情報を得ることができました。港湾という新シリーズが、今後、皆様からご愛用頂けるように努力して参りたいと思います。

●有償セミナー「土留め工の設計」(地盤工学会CPDプログラム)   開催概要ページ
 本セミナーは、慣用設計法、弾塑性法による土留め壁の設計、並びに、FEM解析による周辺地盤への影響検討を中心に、経験の浅い技術者や基本的な考え方を習得したいとお考えの技術者を対象に、計算理論と当社製品「土留め工の設計」を用いた設計演習により、一般的な土留め工の設計計算について学習するプログラムになっています。
 「弾塑性地盤FEM解析有償セミナー」に続き、(社)地盤工学会のCPDプログラムに認定され、受講者の方は、CPD認定単位として5.5ポイントを取得することができます。CPD認定単位を希望される受講者の方に、当社より、地盤工学会指定の「CPDポイントの地盤工学会認証申請書」をお渡し致します。FAXで地盤工学会にCPD認定単位の登録を申請されるか、他の学協会につきましては、研修受講証明証としてご利用頂けるものと考えております。



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CALS/EC MESSE 2008
開催概要ページ   (Up&Coming 2008年3月号)
2008年1月24日、25日に東京有明TFTホールにて開催されました、CALS/EC MESSE 2008に出展いたしました。本展示会は、CALS/ECならびに建設ITに関わる技術等の最新情報を紹介する場として、(財)日本建設情報総合センター及び(財)港湾空港建設技術サ-ビスセンターが主催し、毎年開催されています。
 弊社ブースでは、UC-win/Road ver.3.3を中心に、CALS/CAD製品の展示を行い、2日間で約100名の方にご来場いただきました。昨年11月に開催しました「第6回 3D・VRシミュレーションコンテスト」受賞作品の他、UC-win/Roadを用いたさまざまな事例の紹介を行い、中でも、今回展示を行った小型ドライブシミュレータには、多数の方に体験いただき、多くの方々より反響をいただくことができました。
 弊社では、より多くの来場者の方にUC-win/Roadを用いたさまざまな事例を紹介するため、従来の展示のほか、ドライブシミュレータを体験できる展示も数多く行なってまいります。どうぞご期待ください。



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第12回 震災対策技術展/自然災害対策技術展
開催概要ページ   (Up&Coming 2008年3月号)
2008年1月31日、2月1日に横浜国際平和会議場にて開催されました、第12回 「震災対策/自然災害対策技術展」横浜に出展いたしました。

 弊社ブースでは、避難解析EXODUS/SMARTFIRE氾濫解析xpswmm及び、避難・氾濫解析と連携したVRシミュレーションUC-win/Road ver.3.3、を中心に、展示を行い、2日間で多数の方にご参加いただきました。ここ数年に発生した大きな地震や、集中豪雨などによる河川の氾濫、土砂崩れなどの自然災害で多くの被害が発生しており、弊社の避難・氾濫解析及びUC-win/Roadにより、災害や避難のVRシミュレーションの展示・講演には、多くの方々より反響をいただくことができま した。



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橋梁点検支援システム 体験セミナー
開催概要ページ (Up&Coming 2008年3月号)
 1月30日、新製品「橋梁点検支援システム」の体験セミナーを開催しました。昭和40年代の高度成長期に集中して建設された橋梁の多くが建設後50年以上を経過し「維持・更新」の時代を迎えています。維持管理上、橋梁の損傷状況の把握し、その結果から速やかに適切な対策を行ためにも定期点検の重要性がますます高まっています。本システムは、国土交通省道路局国道・防災課発行の「橋梁定期点検要領(案)平成16年3月)に準じて「橋梁の近接目視による損傷状況を把握し、対策区分の入力、及びそれらの結果を記録するまでの作業を効率よく行うためのシステムです。
 体験セミナーでは、実際に橋梁点検を行うシナリオで、要素・部材番号図の自動作画から損傷展開図作画を作成し、撮影した写真の管理や損傷状況結果を書き込んで損傷図を完成させ、損傷程度の評価結果総括表出力まで、一連の操作をご体験頂きました。「全体の流れが理解できた」、「損傷旗パターン、旗揚げの作画方法が面白い」などの感想を頂き、その有用性についての評価を頂きました。同時に、実務においては、地方自治体や会社ごとに記録・集計方法に特色がある等のご意見を頂き、今後、多くの皆様にご利用頂くためにも、可能な限り、随時対応していく方針です。

 次回の開催は、5月14日(水)の予定です。今回同様、TV会議システムで行いますので、皆様のご参加をお待ちしております
   




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有償セミナー「GeoFEAS2D」(地盤工学会CPDプログラム)
開催概要ページ (Up&Coming 2008年3月号)
 フォーラムエイトでは、弾塑性地盤FEM解析について、経験の浅い技術者や基本的な考え方を習得したいと希望される技術者を対象に、群馬大学蔡飛助教(工学博士)の講義、並びに、当社製品「GeoFEAS2D」を用いた操作実習を中心に有償セミナーを開催しております。2月7日に開催しました本セミナーは、社団法人地盤工学会のCPD(Continuing Professional Development)プログラムに認定され、受講者の方は、CPD認定単位として5.0ポイントを取得することができるようになりました。CPDポイントを希望される受講者の方に、当社より、地盤工学会指定の「CPDポイントの地盤工学会認証申請書」をお渡しし、受講者ご自身で地盤工学会に申請するという手続きになります。今後もCPD認定プログラムとして本セミナーを開催して参りたいと考えております。
●今後の予定
開催日 開催地 会 場
2008年  4月 24日(木) 4会場  本会場:フォーラムエイト 東京本社 GTタワーセミナールーム
 TV会議 (東京・大阪・名古屋・福岡 同時開催)
2008年  5月 22日(木) 広 島  メルパルク広島 松の間  MAP
2008年  6月 12日(木) 札 幌  きょうさいサロン  MAP
   




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第6回3D・VRシミュレーションコンテストレポート
開催概要ページ (Up&Coming 2008年1月号)

 フォーラムエイトでは、昨年11月に第6回となる「3D・VRシミュレーションコンテスト by UC-win/Road」を開催いたしました。 本コンテストは、UC-win/Roadの2002年ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー受賞を機に創設したもので、 UC-win/Roadの高度活用を図るための技術発表の場として、今までにも数多くの優れた作品が発表されています。
 去る2007年11月21日、東京コンファレンスセンター・品川 大ホールAにて、ノミネート14作品のプレゼンテーションが行われました。 海外からは、シンポジウム参加の研究者や応募作品関係者の参加をいただき、200名収容の大ホールが満席となりました。
 今回より、ノミネート及び本選における選考委員に専門家の皆様の参加をお願いしました。 景観デザインやまちづくり、設計技術などにかかわる優れた実績と見識を有した方々を選考委員に迎えることでより一層コンテストの価値や品質を高めようという考えです。  コンテストの本選に先立ち、11月8日東京本社にて、選考委員3名による予選を行いました。 委員からは、どの作品がノミネートされてもおかしくない水準との声が聞かれました。最終的には、委員の方々の採点を合計し、上位より14作品が選定されました。

▲会場・東京コンファレンスセンター・品川 ▲VRコンテスト予選会ノミネートの模様
▲海外からも多くの参加がありました ▲過去受賞作品のパネルを展示


 14作品のうち、6データが海外の作品となり、中国の4データに加え、U.S.A.アリゾナ州、トルコからのデータがノミネートされました。
 選定は、会場投票70%と審査員投票30%により、グランプリ、優秀賞、アイデア賞、エッセンス賞が決定されました。 関文夫氏による選定結果講評として、「作品レベルは年々飛躍的に向上している」、「VRシミュレーションはもはや活用方法の時代になってきた」との話が聞かれました。
 本年から設けられた審査員特別賞は、3名の選考委員それぞれから「デザイン賞」、「地域づくり賞」、「芸術賞」が講評とともに発表されました。
 回を重ねる毎に盛況になる本コンテストは、2008年も11月20日同会場で開催することを決定しています。 来年に向けて今回に上がったご意見も踏まえ、弊社も入念に準備を進めたいと考えています。ユーザ様におかれましても次期コンテストに向けて作品応募などご検討下さいますようお願い申し上げます。
●受賞作品
■ 受賞作品ムービー公開中  http://vr.forum8.co.jp
GRAND PRIX  グランプリ
「石川町ジャンクション シミュレーション」
 首都高速道路 株式会社 神奈川建設局
 首都高速横羽線の石川町ジャンクションに首都高速湾岸線方面からの出口が11月21日(水)に新たに完成した。 湾岸線から横浜都心部である中華街や山下公園などの観光地、主要行政機関が集中する関内地区へ直接アクセスできるようになり、交通の利便性が向上。 そのアクセス方法について、UC-win/Roadを利用したVRが活躍した。同社HPにおける出口ルート表示、走行ムービーでの案内や説明会で本VRシミュレーションモデルが活用された。 コンテスト当日15時に供用が開始された同プロジェクトについて、現場の写真との比較が報告され、精度の高いモデルとしての検証結果も紹介された。
EXCELLENCE AWARD  優秀賞
「「スマートウェイ2007」 VRシミュレーション」
 国土交通省 国土技術政策総合研究所
 財団法人 道路新産業開発機構
 次世代カーナビシステムをドライブシミュレーション機能を用いて表現。合流支援、電子標識、前方障害物情報、危険予測の4つのシナリオを設定することによりわかりやすく表現された。イベントにおいて、本首都高速モデルにおける実車体験ができるドライブシミュレータ展示も紹介された。
IDEA AWARD  アイデア賞
「高齢者運転能力測定 VRシミュレーション」
 名城大学 理工学部 情報工学科
 高齢者運転能力測定のためのVRシミュレーションを作成。3画面ドライブシミュレータとの接続により運転イメージを精度良く表現し、シナリオ機能を用いた事故等のイベント設定も行われている。将来的には、視野範囲等の測定プログラム部分も統合し、総合的に高齢者運転能力を測定できるシステムを開発するなど優れたシミュレーションシステムを構築する予定である。
ESSENCE AWARD  エッセンス賞
「足助バイパス シミュレーション」
 国土交通省 中部地方整備局 名四国道事務所
 来年春開通予定の足助バイパスを、地域住民が身近に感じて理解を深めるために、道路線形や標識の設置位置の確認のため製作したVRデータ。完成後の足助バイパスをバーチャル体験できるというVRの特性を活かし、足助バイパスを往復するをスクリプトを作成。対話形式のナレーションにより、し、大人から子供まで、足助バイパスの魅力を楽しく理解できる内容となっている。
OVERSEA'S AWARD  海外部門賞
「青島膠州湾トンネルプロジェクト」
 上海日浦信息技術有限公司
 トンネル建設におけるVRシミュレーションの利用と、EXODUS、SMARTFIREでシミュレーションを行った結果をUC-win/Roadで表現した。青島膠州湾トンネルの工事は、青島市の主要都市と衛星的な町が接続される重要な計画である。西部の投資環境を改善し、急速に新区経済を発展を促し、全体の利益を高める効果が期待できる。青島膠州湾トンネルは国際大都市を実現するために重要な役割を果たしている。
HONORABLE JUDGE AWARD  審査員特別賞 地域づくり賞
 NPO地域づくり工房 傘木 宏夫 氏
「勝沼駅前公園シミュレーション」
 株式会社 芙蓉設計事務所
 山梨県甲州市勝沼町のJR中央本線勝沼ぶどう郷駅前北区域公園の計画におけるVRシミュレーションモデル。甚六桜と旧ホーム跡を活かした公園づくりの中で県道上空を横断させるために架設する歩道橋の架設計画も行った。 架設工法の検討の結果、225トン吊りの大型クレーンで一括架設する方法が、県道の通行への影響が最も小さいものとして決定した。今後は、公園散策や宿泊が可能な勝沼ぶどうの丘公園への散策も表現する予定である。
HONORABLE JUDGE AWARD  審査員特別賞 デザイン賞
 大成建設株式会社 関 文夫 氏
「Digital Phoenix Project by UC-win/Road II」
 Arizona State University
 フェニックスダウンタウンモデルは、「デジタル・フェニックス」という研究プロジェクトの一部として作成されたモデルでフェニックス市中心部を可視化。現在・過去・未来を選択することによって2005年、2007年、2009年のダウンタウンを再現できる。また、5000台の車が国際会議場の駐車場に駐車しようとした場合とLRTが10分おきに運行された場合の交通シミュレーションも行った。今後も多様な都市デザインで活用される予定である。
HONORABLE JUDGE AWARD  審査員特別賞 芸術賞
 八千代エンジニヤリング株式会社 喜多河 信介 氏
「法政大学市谷キャンパス周辺 VRシミュレーション」
 法政大学 デザイン工学部 都市環境デザイン工学科
 デザイン工学部の市ヶ谷展開に併せて外濠及び周辺地域を持続可能で個性豊かに蘇らせるために、<エコロジー>と<歴史>の観点から研究を行っている。この中で外濠を中心に高精度なVRデータを作成し、同大の校歌にある「蛍集めむ門の外濠」を再生シンボルとして復活を目指したVRを作成した。学部の広報面でも広く活用すると共に、教材としての利用も考えている。



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第1回 国際VRシンポジウム
VR Studio世界展開のための国際学術グループによるシンポジウム
開催概要ページ (Up&Coming 2008年1月号)

世界の建築系研究者による 3D・VRモデル検討WGの組織化と最新の活用事例


 フォーラムエイトは2007年11月20日、「第1回 国際VRシンポジウム(1st International VR Symposium)」を東京本社GTタワーセミナールームにて開催いたしました。
 当社ではそれとは別に、3次元リアルタイム・バーチャルリアリティ(VR)ソフトウェアパッケージ「UC-win/Road」(2000年5月初版リリース)の 「2002年度 ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー」受賞を機に毎年11月、優れたVR作品を競い合う場として「3D・VRシミュレーションコンテスト by UC-win/Road」を実施。 回を重ねる中で2007年11月21日には第6回目となるコンテストを東京コンファレンスセンター・品川で開催しています。 これは、技術発表を通じてモデリング技術のいっそうの向上と併せ、高度かつ多様な活用事例の開拓を促進しようとの目的によるものです。
 「UC-win/Road」は日本語のほか英語、中国語、韓国語といった複数言語に対応。それとともに、近年は国内外で「UC-win/Road」の活用シーンが着実に拡大。 こうした流れを反映して、海外からの同コンテストへの参加も目立ってきています。
 さらに、次期戦略VR製品として開発中の「VR-Studio」のリリースを控え、それを核とした今後の世界展開を視野に、 前述のコンテストと連携する形でVRにフォーカスした学術グループの形成と国際シンポジウムの運営を図っていくこととしました。

世界8大学の専門家が集う 「World8」 とシンポジウムの位置づけ

 「国際VRシンポジウム」実現の契機となったのは、2007年8月に米サンディエゴ(カリフォルニア州)で開かれたSIGGRAPH 2007への参加です。 そこで当社展示の目玉の一つとしてアリゾナ州立大学建築・ランドスケープ学科の小林佳弘アシスタントプロフェッサーにご講演いただいた際、 今回の構想が提案され、その実現に向けてご尽力いただくことになりました。
 ただ、急な決定ということもあり、前述のコンテストと連動したスケジュールで会場を確保するのが難しく、今回は当社セミナールームで開催しました。 その代わり「第2回 国際VRシンポジウム」につきましては、2008年11月19日東京コンファレンスセンター・品川での実施が (翌20日同会場での「第7回 3D・VRシミュレーションコンテスト by UC-win/Road」開催と併せ)既に決定しています。

 今回シンポジウムの開催に当たって小林佳弘氏はまず、現状ではほとんどのVRモデルが静的なモデルに過ぎず、交通や人間の行動が扱われていない反面、 それらを動的なモデルとして可視化することへのニーズは多いと言及。 また、これまで多くの関連するアイデアや技術が開発されながら、それぞれ異なるプラットフォームに基づいているため、なかなかそれら知識の共有を図ることが困難な状況にあると述べます。
 したがって、
(1)交通・人間モデルをはじめ動的なエージェントやコンテンツを伴う新たなVRアプリケーションの探求
(2)建築系の学識経験者とフォーラムエイトのようなソフトウェア開発企業とを繋ぐ研究開発の新たな枠組みの構築
(3)共通のプラットフォームを使った3D都市のモデル化・可視化に関する世界的な専門ワーキンググループの形成
― の3項にわたって実現していく必要があるとの構想を描きます。

 その中でとくに今回イベントに課された使命として、「UC-win/Road」を用いたVRモデルの作成(デモンストレーション)、 共通プラットフォームを通じた3Dモデル化・可視化に関する知識の共有、さらにこの先1年間にわたるそれら活動を通じた「UC-win/Road」を利用するためのツール開発、などが想定されました。 つまりその成果は、世界的な知識の蓄積、教育と実務の協同、研究ツールと商用製品との融合 ― といった価値に結び付くはずと説きます。
 こうした小林佳弘氏の発想と、フォーラムエイトのVR分野における世界展開を目指す経営方針とが一致。 その結果、
(1)世界的なWG設立を宣言する「第1回 国際VRシンポジウム」(2007年11月)
(2)各メンバーがそれぞれのVRモデルを持ち寄るアリゾナ州立大学でのワークショップ(2008年夏)
(3)メンバーそれぞれのVRモデルなどについて発表する「第2回 国際VRシンポジウム」(2008年11月)
― という具体的なスケジュールが策定されるに至りました。

 これらの趣旨にご賛同いただいた学術研究グループ「World8」を構成するメンバーは、
ハーバード大学大学院デザインスクールのコスタス テルジディス准教授
同デザインスクール博士課程の楢原太郎氏(米国)
マギル大学建築学科長のマイケル ジェムトラッド准教授(カナダ)
ニューキャッスル大学建築・都市計画・景観学科のカルロス カルデロン建築情報学教授(英国)
バーレーン大学工学部建設・建築工学科のワーイル アブデルハミード・アシスタントプロフェッサー(バーレーン)
ザーイド大学ドバイ校総合科学部のロナルド ホーカー造形准教授(UAE)
チリ・カトリック大学建築・設計・都市研究学部のクラウディオ ラバルカ モントーヤ教授(チリ)
大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻の福田知弘准教授(日本)
および小林佳弘氏
― の8大学9氏。
「World8」では今後、VRモデルの他の国々へのデモンストレーション、学術財団の資金提供による世界的な研究プロジェクトの開発、本プロジェクトに関する学会発表資料・機関誌論文の発行、教育プログラムの開発を目指す考えです。

各国における多様なVRモデル活用例が一堂に

 その皮切りとなった「第1回 国際VRシンポジウム」ではまず、主催者(当社代表取締役社長・伊藤裕二)、 さらに小林佳弘氏より「World8」およびシンポジウムの趣旨を説明。次いで、「World8」の各メンバーがそれぞれの研究とVRモデルを活用した事例などについて順次発表を行いました。
 最初に、アリゾナ州立大学の小林佳弘氏および同プロジェクト研究者が、同大学の新キャンパス構想を含むフェニックス市ダウンタウン開発での検討も視野に3Dプラットフォーム構築を目指す「デジタル・フェニックス・プロジェクト」を紹介。 ハーバード大学のコスタス テルジディス氏は「VRとBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の統合」について、 同じく楢原太郎氏は「住宅設計における複数制約発生アルゴリズム」についてそれぞれ発表。 マギル大学のマイケル ジェムトラッド氏が「実行および参加:設計、工学および技術における次世代ネットワークを利用した遠隔共同作業」、 ニューキャッスル大学のカルロス カルデロン氏が「対話式3Dリアルタイム技術の拡張」、 バーレーン大学のワーイル アブデルハミード氏が「WIKIYO-Eシステム:3Dモデリングおよび設計共有システム」、 ザーイド大学のロナルド ホーカー氏が「ラス・アルハイマの再生:アラブ首長国連邦のラムス(Rams)とダヤ(Dhayya)を結ぶ回廊」、 チリ・カトリック大学のクラウディオ ラバルカ モントーヤ氏が「都市のモデル化と可視化の探求:チリにおける学術・専門的経験」、 大阪大学の福田知弘氏が「環境デザインとCG/VR ― 共生に向けて」 ― と題してそれぞれ講演を行いました。

 さらに今回シンポジウムでは、これら「World8」メンバーによる発表に加え、韓国・国民大学校大学院のリー ウンソン自動車工学科長が「交通安全のための運転シミュレーション」、 慶尚大学校土木工学科のカン リーンセオク建設マネジメント教授が「土木工学事業における4D:CADシステムの適用」と題してそれぞれ基調講演。 また、英国交通研究所TRLアカデミー理事のニール ポーリー氏が「英国における交通のモデル化」について招待講演、最後に大成建設株式会社の関文夫氏が富士スピードウェイのプロジェクトに焦点を当てVRモデルの活用事例を紹介する特別講演を行っています。

▲World8 アリゾナ州立大学 (USA)
Prof. 小林 佳弘

▲World8 ハーバード大学 (USA)
Prof. Kostas Terzidis

▲World8 ハーバード大学 (USA)
楢原 太郎 氏

▲World8 マギル大学 (Canada)
Prof. Michael Jemtrud

▲World8 ニューキャッスル大学 (UK)
Prof. Carlos Calderon

▲World8 バーレーン大学(Bahrain)
Prof. Wael A. Abdelhameed

▲World8 ザーイド大学 (UAE)
Prof. Ronald Hawker

▲World8 チリ・カトリック大学 (Chile)
Prof. Claudio Labarca Montoya

▲World8 大阪大学 (Japan)
Prof. 福田 知弘


▲Key Speaker 国民大学校 (Korea)
Prof. Woon-Sung Lee
▲Key Speaker 慶尚大学校 (Korea)
Prof. Leen-Seok Kang
▲招待講演 TRL Academy(英国交通研究所)
Mr. Neil Paulley
▲特別講演 大成建設株式会社
関 文夫 氏




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海外開催レポート

海外イベントレポート(2008年11月)
(Up&Coming 2008年11月号)
●The 12th International Conference of IACMAG   開催概要ページ
 2008年10月1日から6日まで、インドのゴアで、第12回 IACMAG国際会議が開催されました。IACMAGとは、International Association for Computer Methods and Advances で地盤解析に関わる世界的な歴史のある協議会組織です。弊社は、プレミアムスポンサーとして、開会式においてスピーチを行い、また、展示会でも3次元弾塑性地盤解析(GeoFEAS)3Dを始めとする、弊社の地盤応力・変形解析ソフトシリーズを紹介いたしました。
 同会議には、世界中から数多くの地盤力学における研究者や、技術者が集いました。開催期間中は、地盤工学における近年の開発上の問題、ケース・スタディ、地盤関係のソリューションを中心とした論文が発表されるとともに、不飽和土壌の構造、マイクロ工学、ナノ工学、バイオ・ジオインターフェースといった最近のトレンドにもスポットが当てられました。
 同会議には、Plaxis、Itasca、Talrenといった世界的に認知のあるソフトウェア開発企業も参加しており、参加者同士の情報交換や意見交換の場として、非常に有意義なものとなりました。
 今後もフォーラムエイトの3次元高度解析に、ご期待ください。
▲Webサイトでは数多くの地盤解析ソフトの
  企業がスポンサーとして名を連ねている
▲会場風景
▲9月にリリースしたGeoFEAS3Dを展示 ▲FORUM8ブース


 フォーラムエイトは2008年10月12日〜22日にかけて、中国・北京で開催された4つの国際会議、展示会、ワークショップに出展、参加いたしました。

●ITSC08   開催概要ページ
 The 11th International IEEE Conference on Intelligent Transportation Systems(ITSC08)は高度道路交通システム(ITS)に関連する主要な進歩の基礎研究と応用に関する国際会議です。コンファランスに参加しているメインホールにいた方は、ほとんど当社ブースに立ち寄って頂き、ドライブシミュレータ、ムービーともに多くの方が高い関心、評価を示され非常に盛況でした。とりわけ、UC-win/Roadドライブシミュレータは低価格を実現した本格的4輪実車型シミュレータであることや、多様な3次元走行環境を再現でき、3chモニターによるドライブシミュレーションに対応できる点が高い評価を集めました。具体的な検討案件も数社有り、今後も3DVR 技術の活用促進に努めていきたいと考えています。
▲展示会場 ▲展示風景


●ICCCBE   開催概要ページ
 International Conference on Computing in Civil and Building Engineering(ICCCBE)は土木工学・建築工学分野の最新の開発技術や研究分野での交流を目的とした国際会議です。1981年にニューヨークで第1回が開催され、以降、世界の主要都市で順次開催、今回の北京で弟12回を迎えました。世界規模の建設企業や国内外のソフトウェアベンダー、政府関係者 、起業家、様々な分野の研究者の方々が参加されています。展示会場でも日本をはじめ海外からの参加者もおられ、当社代表取締役社長 伊藤裕二のKEYNOTE(基調講演:Approach and Efforts of Software Development for Penetration on Information Technology in Construction.)も200名を越える盛況さで、特にVRセッションへの関心の高さを伺わせました。各セッションでの研究発表でも、当社技術スタッフによるVR関連に関する発表は非常に盛況でした。当社ブースはITSCから延長して休憩場所に設置していたため、多数の方が来場され、UC-win/Roadの機能、日本・海外での事例、同時に展示したDSの活用事例など、ここでもVR,シミュレーションへの高い関心が感じられました。
▲代表取締役 伊藤裕二KEYNOTE発表 ▲FORUM8顧問 清華大学 馬先生と
  関西大学 田中先生


●14WCEE 14th World Conference on Earthquake Engineering   開催概要ページ
 世界地震工学会議(WCEE)は、1956年に開始された地震工学の分野で最大の影響力を持つイベントで、4年ごとに国際交流協会地震工学(IAEE)の主催で開催されています。
 第14回となる今回は、全体で4800もの論文が投稿され、連日各会議室で1700の論文発表が行われました。中国を始め日本、アメリカなど各国から3328名の来場があり、今年は5月に発生した四川大地震に関するレポートなども数多く、また展示についても各国から100ブース参加があり、過去最大級の開催となりました。
 フォーラムエイトでは、3次元非線形解析「UC-win/FRAME(3D)」、3次元弾塑性地盤解析「GeoFEAS 3D」を中心にブース展示とポスター論文発表を行い、多くの来場者の方々が高い興味と関心を示されていました。
 近年、中国の急速な経済発展は、日本と同様、地震多発国として常に地震災害の影響から市民を守るという課題に直面しています。今後、政府関係、研究機関を中心に耐震性能照査に関する最新の研究成果や技術への関心がさらに高まるものと予想され、当社の構造解析プログラムが大いに貢献できるものと思います。
▲展示会場 ▲オープニングセレモニー


●清華大学ワークショップ   開催概要ページ
 第3回フォーラムエイトワークショップ in 清華大学(北京)を10月22日に実施いたしました。今回も当社顧問でもある、清華大学 馬智亮教授にご協力いただき、同大学土木工程に在籍する教授や学生、北京市を中心とした設計担当者などの参加があり、大変盛況に開催できました。
 ワークショップでは、UC-win/RoadUC-win/FRAME(3D)UC-1 橋台の設計など中国版製品を中心にプレゼンテーションを行いました。ディスカッションでは、UC-win/RoadとEXODUSとの連携や活用事例、今後の中国における耐震設計や日本での現状、Engineers' Studioへの展開など活発な意見交換と技術交流を図りました。
 フォーラムエイトでは、今回会場となった清華大学の近くに北京事務所を開設いたしました。TV会議システムも導入し、定期的に体験セミナーなど実施しております。お近くにお訪ねの際は、ぜひご来社下さい。
▲清華大学 ▲会場




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VRワークショップ at ASU
開催概要ページ (Up&Coming 2008年9月号)
VRシンポジウム参画研究者によるワークショップ  VRモデリング研修と研究、アイデアの発表
 フォーラムエイトは、8月に米国アリゾナ州立大学カレッジオブデザインで開催された「VRワークショップ at ASU」に参加し、UC-win/Roadに関する最新情報の発表や研修を実施し、各国各大学研究者との交流を図りました。大学研究者の発表を通じて紹介された研究の内容やVR活用のアイデアなどをレポートいたします。

■VRワークショップの開催目的
本ワークショップは、昨年2007年11月20日開催の「第1回 国際VRシンポジウム」を受けて、第2回開催へ向けての中間的な研究会として以下の目的で開催されました。
 1)UC-win/Roadの基本と応用を学び、短時間でVRモデリング行なう。
 2)第2回シンポジウムでのアイデアとモデリングを決定する。
 3)将来の研究、活動について議論する。
 ホストのアリゾナ州立大学建築環境デザイン学部、小林佳弘准教授がオーガナイズするWorld8のメンバーがアリゾナに集まり、8月12日から3日間の日程で下記のような内容で実施されました。
VRワークショップ in ASU ポスター

■VRワークショップASU スケジュール   於:アリゾナ州立大学
 2008/8/11  9:00〜17:30  プレワークショップ1
9:00-17:30 デジタルフェニックス・モデリング
 2008/8/12  9:00〜12:30  プレワークショップ2
9:00-12:30 UC-win/Road基本
 ・地形データの作成  ・テクスチャと3Dモデルの作成  ・MD3人間アニメーションモデルの作成
 2008/8/12  13:00〜17:30  ワークショップ・デイ1
13:00-13:15
13:15-13:45
14:00-15:00
15:00-16:00
16:00-17:30
オープニングスピーチ(小林佳弘 准教授、アリゾナ州立大学)
UC-win/Road最新情報(FORUM8)
ゲストスピーチ(エド・ガレア 教授、グリニッジ大学 UK) 「群集安全工学とシミュレーションの効果」
プレゼン1:ロナルド・ホーカー 准教授、ザイード大学 UAE 「UAEにおける歴史的建築様式と景観の再構築」
VRフェニックス・ダウンタウンモデルとドライブシミュレータ(デジタルフェニックスチーム、アリゾナ州立大学)
 2008/8/13  8:00〜17:30  ワークショップ・デイ2
8:00- 9:00
9:00-10:00
10:00-11:00
11:00-12:00
15:00-16:00


16:00-17:30
自動3Dオブジェクトモデリング(小林佳弘 准教授、アリゾナ州立大学)
Netlogo と3D人間モデルアニメーション(楢原太郎 研究員、ハーバード大学)
Shapeファイルプラグイン (FORUM8)
SDKによる交通生成 (FORUM8)
デシジョンシアター・デモンストレーション
  「Colladaデータと Google Earth」 (Dr. Robert、アリゾナ州立大学)
  「I-MOVE とUC-win/Road」 (DPチーム、アリゾナ州立大学)
SDK プログラミング (FORUM8・小林佳弘 准教授、アリゾナ州立大学)
Delphi基礎とアニメーションモデルの統合
 2008/8/14  8:30〜17:30  ワークショップ・デイ3
8:30- 8:50

8:55- 9:15

9:20- 9:40

9:45-10:05

10:10-10:30

10:35-10:55

11:00-11:20

11:25-11:55

13:00-14:00
プレゼン2:楢原太郎 研究員、ハーバード大学 デザインスクール
  「3Dキャラクタのシミュレーション・ツールの現状と次世代VR」
プレゼン3:コスタス・タージェディス 准教授、ハーバード大学 デザインスクール建築学
  「オンライン・リアルタイム・VRと関連プロジェクト」
プレゼン4(Online):カルロス・カルデロン 教授、ニューキャッスル大学 天候変動研究センター UK
  「アセスメントにおける天候変動インパクトと自然災害シミュレーション」
プレゼン5:クラウディオ・ラバルカ・モントーヤ 准教授、チリ・カトリック大学
  「都市計画モデリングとビジュアライゼーションの探求」
プレゼン6:ワーイル・アブデル・ハミード 助教、バーレーン大学 Bahrain
  「エジプトにおける戦略的計画提案のケーススタディ」
プレゼン7(Online):マイケル・ジェムトルード 准教授・ニク・ルーカ 教授、マギル大学 カナダ
  「モントリオール都市計画へのUC-win/Roadの適応性考察」
プレゼン8:福田知弘 准教授、大阪大学 環境エネルギー工学専攻
  「堺LRTプロジェクト、ネクストジーン20イン台湾、高校生による加古川下町再生デザイン」
プレゼン9:小林佳弘 准教授、アリゾナ州立大学 USA
  「第2回VRシンポジウムへのVRモデル提案」
ディスカッション
  「シンポジウムを経た将来的な開発」、「研究プロジェクトの提案」、「研究論文の発表」、「成果の公表」
 2008/8/14  15:00〜  テクニカルツアー1
  PURLとフェニックス・ダウンタウンの見学
 2008/8/15  9:00〜  テクニカルツアー2
10:00-
12:00-
14:00-20:00
TALIESIN West(Frank Lloyd Wright School)
ARCOSANTI
SEDONA

 プレワークショップが開催され希望する研究者に「UC-win/Road基本」、「VRモデリング」を受講いただきました。特に「デジタルフェニックス・モデリング」に携わった研究生クリス、リード、マイクが「デジタルフェニックスチーム」として指導にあたりました。リードは、9月よりフォーラムエイト(東京本社)に入社します。


■VRワークショップ・プレゼンの概要

オープニング・スピーチでは、小林氏より再度シンポジウムからの目的、目標を確認し、「UC-win/RoadによるVRモデリングを革新する」、「グローバルで知性的なインパクトをVRの市場や研究に与える」、「将来の研究や可能性を追求する」ことを規範として、プロトコルやツール、新しいアプリケーションを開発することが提案されました。これらの成果として実現する高度にデザインされたイメージ都市が示されています。
 フォーラムエイトの「UC-win/Road Ver3.4の最新情報」の紹介に続き、ゲストスピーチとしてエド・ガレア教授を招聘し、「避難シミュレーション」、「群集シミュレーション」に関する講演が行われました。建築、都市デザインを研究する参加者にとって大変関心の高いお話で多くの質問が挙げられました。「World8」メンバーによる最初の発表(プレゼン1)は、UAEのドバイのホーカー氏による歴史的な建築や景観の再構築に関する提案でした。
▲ワークショップスタート(小林氏プレゼン) ▲ガレア教授の招待講演

 ハーバード大学の楢原氏は、3Dキャラクタモデリングに関する研究発表、同大学タージェディス氏からは、「オンライン・リアルタイム・VR」のご提案がありました。ニューキャッスル大学のカルデロン氏からは、気候変動研究所ティンドールセンターにおける提案として自然災害シミュレーションを提案されており、当社としてもモデリングの援助を行う予定です。チリ・カトリック大学のモントーヤ氏は、「同大学のバーチャルユニバーシティー」、「サンチャゴ新料金所ゲートにおける環境評価」、「都市建築基準策定プログラムの統合」など具体的な提案が挙がりました。バーレーン大学ハミード氏からは、エジプトの村における都市計画モデルに関して発 表がありました。大阪大学の福田知弘氏は、大阪で同日大きく報道された堺市LRTのプロジェクトなど現在適用しているモデルが発表され、注目を浴びました。カナダマギル大学のルーカ氏からもモントリオールのLRTへの試行適用に関して具体的なUC-win/Roadモデルで説明がありました。最後に小林氏から第2回VRシンポジウムに向けた活動についてディスカッションが行われました。

 テクニカルツアーとしてアリゾナ州立大学近くの同大施設「デシジョンシアター」(http://www.decisiontheater.org)で7画面を使ったデジタルフェニックスプロジェクトなどのプレゼンを見学。テクニカルツアーとして日本では旧帝国ホテルの設計者として著名な近代建築3大巨匠フランク・ロイド・ライト氏の建築大学などを見学し、メンバー相互の交流を深めています。


▲ダウンタウンフェニックス模型と
  デジタルフェニックスRoadモデル
  (PDP画面)
▲フランク・ライト氏の全米最小の
  建築大学
▲壮大な建築プロジェクト ARCOSANTI

■VRワークショップ−World8メンバーによるプレゼン

▲ロナルド・ホーカー准教授(ザイード大学 UAE)

▲楢原太郎 研究員(ハーバード大学)

▲コスタス・タージェディス准教授(ハーバード大学)

▲カルロス・カルデロン教授
  (ニューキャッスル大学 UK)

▲クラウディオ・ラバルカ・モントーヤ 准教授
  (チリ・カトリック大学)

▲ワーイル・アブデル・ハミード 助教
  (バーレーン大学)

▲福田知弘 准教授(大阪大学)

▲ニク・ルーカ 教授(マギル大学・カナダ)




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海外イベントレポート(2008年9月)
(Up&Coming 2008年9月号)
●ITS AP 2008(第9回アジア太平洋地域ITSフォーラム)
  開催概要ページ
 フォーラムエイトは、2008年7月14日〜16日まで、シンガポールで開催されたITS AP 2008(第9回アジア太平洋地域ITSフォーラム)に出展しました。
 ITSフォーラムは、ITS(高度道路交通システム)関連の研究成果や実用化に向けた世界規模での情報交換、国際協力を目的とした展示会で、毎年世界の主要都市で順次開催されています。ITS(高度道路交通システム)の実現により、最先端の情報通信技術を用いて、道路と車を一体のシステムとして構築し、安全性や輸送効率、さらには快適性・利便性を向上させる住みやすい社会を作ることが可能になります。今回のITS AP 2008のテーマである「Connecting U (User) & I (ITS)」に基づき、開催期間中は交通・情報通信・環境問題の今後のあり方について、幅広く議論が交わされました。

▲ITS AP 2008
 フォーラムエイトのブースでは、UC-win/Roadの高度な映像表現技術とデータ作成の簡易さを数多くの専門家や研究者の方々にご紹介させて頂き、高い評価を頂きました。
 また、UC-win/Roadで作成したデータをInternet Explorer上で閲覧するためのソフトUC-win/Road Web Viewerの機能を始め、UC-win/Road製品シリーズについてのお問い合わせも多数頂きました。
 今後も世界中のネットワークと密に関わりながら、3DVR技術の拡張に努めてまいります。


●Public Seminar VR・The New Dimension of Engineering   開催概要ページ
 FORUM8は、UC-win/RoadのVRトレーニングセミナーを、シンガポールTemasek Polytechnicにて行いました。アジアで唯一、また世界で8番目となるInteractive Digital Centre (IDC Asia)設立に伴いこのトレーニングは、同校の情報科学教育学部のInteractive Media修士課程プログラムとして組み込まれました。
 Interactive Digital Centreは、最先端の3D技術に関するトレーニング、研究、開発のための研究所を保有しています。また、医療機関、教育機関、輸送会社、航空機関、建築産業などの多岐に渡る分野において、3Dを活用したトレーニングプログラムを促進するために、高度な3D技術が研究、開発されています。
Temasek Polytechnicは、UC-win/RoadとSDKを活用し、新規プロジェクトを計画しています。また、FORUM8が主催する第7回3D・VRシミュレーションコンテストに参加予定となっています。シンガポールを始めとする今後のUC-win/Roadの飛躍的な展開にご期待ください。

▲IDC Asia紹介ページ ▲Public Seminar VRでのトレーニングの模様




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海外イベントレポート(2008年7月)
(Up&Coming 2008年7月号)
●HANNOVER MESSE 2008   開催概要ページ
 フォーラムエイトは、2008年4月21日〜25日にドイツのハノーバーで開催された国際産業技術見本市「HANNOVER MESSE 2008」に出展いたしました。
 「HANNOVER MESSE」は複数の専門見本市が同時期に、同一会場で開催される複合見本市で、各専門見本市の多くは世界最大規模または欧州で最大規模のものであるため、世界最大の産業見本市といわれています。毎年世界70カ国以上から5千社前後の出展社が参加し、20万人前後のビジター、3千人の報道関係者が訪れます。今回は、パートナーカントリーとして日本が選ばれ、前夜祭では安部元首相のスピーチも行われました。JETRO(日本貿易振興機構)が中心となり、日本からの直接出展社120社のほか現地からの参加も合わせ約150社の企業・団体により「ジャパンパビリオン」が構築され、日本企業の先端 後術を展示、発表しました。
 当社では、3次元リアルタイムVR「UC-win/Road」、四輪実車型「UC-win/Roadドライブシミュレータ」をブース展示いたしました。「UC-win/Road」を用いた様々な活用事例を紹介いたしましたが、とりわけ「UC-win/Roadドライブシミュレータ」は高い関心を集めました。当社ブースは会期中、立ち寄る方が途切れることのないほど盛況で、業種を問わずシミュレータの活用研究が進んでいることをうかがわせました。
 今後も海外での展示会に積極的に出展し、UC-win/Roadおよび戦略製品として開発中の「VR-studio」を展示、紹介します。「ITS AP2008」(7月シンガポール)、「SIGGRAPH2008」(8月LA)、「ICCBEコンファランス「(10月北京)などに出展する予定です。海外展示会でもぜひ、フォーラムエイトブースにお立ち寄り下さい。

▲HANNOVER MESSE 2008

●ITS Canada   開催概要ページ
 2008年6月1日〜4日まで、高度道路交通システムの普及、官民協力の促進、そしてカナダの産業強化を目的とした国際展示会である「ITS Canada」に出展致しました。弊社ブースでは、UC-win/Roadを展示し、カナダやUSAを中心とした250名以上にお越しいただき、最先端のVR技術として製品を体験していただきました。ブースでは、弊社とカナダ国内のディーラであるTransoft社と政府機関から教育機関まで幅広く、対応を行っています。

●CARVI 2008   開催概要ページ
 2008年6月12日〜13日に、スペインのビクトリアで開催されたVR国際会議「CARVI2008」において、ゲストスピーカーとして招待講演を行いました。「CARVI2008」では、国際的に活躍する多くのVRエクスパートが集まり、意見交換や最新VR 技術の情報提供が積極的に行われました。講演では、UC-win/Roadユーザの国際的な事例とその効果を発表し、VR活用方法や弊社の今後の製品展開について説明いたしました。

●Via NORDICA 2008   開催概要ページ
 ノルディック道路連盟が主催する、Via Nordica (第20回 ノルディック国際道路会議)が、2008年6月9日〜6月11日までフィンランドのヘルシンキで開催され、世界中から道路関係の専門家や研究家が一同に集まり、最先端の道路交通技術のソリューションが提案されました。フォーラムエイトは、UC-win/Road体験型のデモを行い、多くの方々の関心を集めました。




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第2回上海コンファレンス
開催概要ページ (Up&Coming 2008年5月号)
 2008年3月13日、中国上海市において、第2回上海コンファレンスを開催いたしました。
 昨年、同日に中国合弁会社<富朗巴軟件科技(上海)有限公司>が運営するフォーラムエイト中国サポートセンターの設立を記念して、開催したコンファレンスの第2回目として開催し、上海市を中心としたフォーラムエイト製品ユーザや大学関係者、中国国内販売店の皆様にご来場いただきました。
 今回、EXODUS/SMARTFIREユーザでもある、同済大学防災救災研究所にご協力いただき、会場も同大学内の新校舎にあるセミナールームを利用いたしました。
 主賓講演では、同済大学 楊教授より、独自開発した交通設計CADシステムと中国における設計事例などをご紹介いただきました。招待講演として、英国交通研究所TRLのAlastair Maxwell氏より、イギリスにおける信号現示の最適化についてなどご紹介いただきました。講演終了時には、TRL製品の中国市場向けローカライズ検討について、同済大学や上海警察などの有識者にお集まりいただき、ミーティングも実施しております。また、弊社非常勤顧問である清華大学 馬教授より、これからの建設IT活用として3次元VRシミュレーションの重要性についての講演を実施していただきました。同済大学 防災救済研究所、群馬大学 蔡顧問、ハイドロ技術研究所 劉氏、からも特別講演をおこない、最新の活用事例を中心にご紹介いたしました。
 フォーラムエイトからは、中国市場で販売を進めている、UC-win/RoadUC-win/FRAME(3D)、UC-1中国基準対応版、土留め工の設計擁壁の設計橋台の設計(新製品)を中心にプレゼンテーションをおこないました。
 中国市場への展開を進めて約3年になりますが、ユーザ数は、UC-win/Roadユーザを中心におよそ70社を数え堅調に展開しております。
 今後も、合弁会社や国内販売店と協力し、展示会への出展、セミナー開催など積極的に活動して参ります。

   海外代理店 一覧

▲同済大学 総合ビル 入口 ▲コンファランス会場
▲清華大学 馬 智亮 教授 ▲英国交通研究所 Alastalr氏




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海外イベントレポート(2008年5月)
PROJECT QATAR 2008 / CeBIT2008 / Intertraffic Amsterdam2008

The European 3D Community Event
(Up&Coming 2008年5月号)
●PROJECT QATAR 2008   開催概要ページ
 フォーラムエイトは、2008年4月7日〜4月10日にカタールの首都ドーハで開催された建設・環境関連見本市「PROJECT QATAR 2008」に出展いたしました。同イベントは今年で第5回目を迎えますが、日本はこの度初めて建設、環境、エネルギー関連の日本企業17社による「JAPAN TECHNOLOGY 2008」(ドーハ日本建設・環境・産業技術展)としてジャパン・パビリオンを形成し出展参加いたしました。
 カタールの建設部門は、国の強い経済・観光・産業の成長により急速に拡大し、至る 所に数十億ドル規模の開発プロジェクトが進行中です。フォーラムエイトはUC-win/Roadを中心に展示・プレゼンテーションを行いましたが、建設プロジェクトを持つ多くの来場者に 高い関心をいただくことが出来ました。
 弊社では、より多くの来場者の方にUC-win/Roadを用いたさまざまな事例を紹介するため、従来の展示のほか、ドライブシミュレータを体験できる展示も多くおこなってまいります。どうぞご期待下さい。

▲FORUM8ブースの模様

●CeBIT2008   開催概要ページ
 世界最大のICTの展示会であるドイツ・ハノーバーでのCeBITに参加いたしました。Special Display − Technology + Infrastructureの「ICT in Motion」と名づけられたコーナーでのDriving Simulatorの展示は一際目立ち、地元のTVや会場での新聞に紹介されるなどブースは盛況を博しました。
 出展社はもちろんビジターも各国から集まり、欧州マーケットでの本格的なデビューとなりました。他のブースを訪れて、世界のメインプレイヤーの最新技術に触れるのも、展示会での醍醐味の一つです。
▲盛況のFORUM 8ブース ▲CebitDirections(会場 ニュース誌)で掲載

●Intertraffic Amsterdam 2008   開催概要ページ
 2年に1度開催されるヨーロッパ交通関連では最大の展示会であるオランダ・アムステルダムでのIntertraffic Amsterdam 2008に参加いたしました。
 アムステルダムはヨーロッパのハブということもあってか欧州各国からの参加が目立ち、交通の可視化とDriving Simulatorを展示するFORUM 8のブースに注目が集まりました。データを持ち込んでくる学生がいるなど面白く、ベネルックスへの展開の足掛かりとして十分な手ごたえを感じることが出来た展示会となりました。

▲会場の様子




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TRB Transportation Research Board (TRB) 87th Annual Meeting
開催概要ページ (Up&Coming 2008年3月号)
 フォーラムエイトは、2008年1月13日〜1月15日までの3日間、アメリカのワシントンD.C.で開催された、Transportation Research Board (TRB) 87th Annual Meetingの展示スペースに弊社、米国代理店、Ensoft, Inc.と共同出展いたしました。本会議は、今年で、87回目を迎える道路・交通・構造関係の大規模な会議であり、世界各国から技術者が集結し、最新の技術交流を行う場です。本年より、展示スペースが設けられ、世界各国のソフトウェア・ハードウェアメーカが出展いたしました。フォーラムエイトでは、UC-win/RoadUC-win/Roadドライブシミュレータを中心に出展し土木関係分野でのVR活 用事例について世界各国の技術者の方々に紹介を行い、高い評価をいただきました。来年は、1月11日〜15日まで同開催地で予定されています。

  ■第88回 交通運輸研究年次会議予定  会期: 2009年1月 11日-15日  会場: Washington, D.C.
  




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imagina 2008
The European 3D Community Event
開催概要ページ (Up&Coming 2008年3月号)
ヨーロッパの3Dコミュニティ・イベント UC-win/Roadドライブシミュレーションを展示
 フォーラムエイトは、2008年1月30日から2月1日にモナコ公国で開催された「imagina2008」に出展いたしました。展示とコンファランスの模様をレポートいたします。
 このimaginaの歴史は古く、1982年フランス国立視聴覚研究所(INA)により、日本のNicograph、アメリカのSiggraphと並ぶ欧州初のCGイベントとして創設されています。世界中のCGのプロたちが、新しい技術や企画を作り出してきましたが、2002年、INAから全権を買い取ったモナコ公国がimaginaをリスタートさせています。
 43の企業団体等が出展した展示会と並行して多くのコンファランスも開催されています。テーマとしては「産業」,「都市計画」,「建築」,「ランドスケープ」,「ドライブシミュレータ」の5つのコンファランスが連日開催されています。当社では、3次元リアルタイムVR「UC-win/Road」を展示しましたが、とりわけ、世界中の「ドライブシミュレータ」研究者や活用研究機関などへのアピールのため、日本国内での活用モデルなどのデモを実施しました。モナコは、市街地でのF1開催が有名ですが、アリゾナで開かれる予定だったフェニックスのF1コースもデモ展示いたしました。
 UC-win/Roadでは、3次元道路空間が正確、簡単に作成できることが評価されています。最近では、ドライブシミュレーションでは欠かせない「シナリオ機能」、「ログ機能」などを開発し、カスタマイズ版で提供しています。
「ドライブシミュレータ」本体は、提携先の韓国「Innosimulation社」が「UC-win/Roadドライブシミュレータ」と同じハードウェア本体の「i-Drive」を展示して人気を博していました。
 UC-win/Roadドライブシミュレータは、imaginaなどを契機として、提携先の英国TRL(英国交通研究所)で導入することが決定しました。同研究所では、「TRUCKSIM」(トラック運転シミュレータ)、CarSim(実車シミュレータ)なども導入しており、シミュレータでの交通研究が進んでいます。近日、同社のソフトウェアも日本での販売が予定されています。その他、ブラジルなど新興国での引き合いがあり、ひどくなる交通事情、交通事故を低減させるための教育などにも活用を検討されています。
 ブースには、モナコ公国の大公「アルベールII世」も視察に訪れ、「UC-win/Roadマニュアルドライブ」も体験されました。ご自身が運転されることもあるのか、かなり慎重に運転されました。感想として、「運転はとてもエキサイティングでした」とお話になり、最後に日本語で「ありがとうございました」とお礼の言葉をいただきました。(写真)

▲imagina2008 会場入り口


▲imagina2008会場とモナコ市街


▲UC-win/Roadワークショップの模様
▲モナコ公国「アルベールII世」がブース来場 ▲アルベールII世がマニュアルドライブを体験
 フォーラムエイトでは、欧州で開催される展示会に「UC-win/Roadドライブシミュレータ」を展示します。世界最大規模のICT展示会「CeBIT2008」(3月ハノーバー)、第14回InterTraffic(4月アムステルダム)、ハノーバーメッセ(4月ハノーバー)などに展示し、UC-win/Roadユーザ開拓を行う予定です。また、imaginaの姉妹展示会SIGGRAPHアジア2008(10月シンガポール)にも出展する予定です。海外展示会でもどうぞ当社ブースへお立ち寄り下さい。
  イベント情報ページ



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インドITPI - WorkShop
開催概要ページ (Up&Coming 2008年1月号)

 インドとしては過ごし易い気候の2007年11月30日に、デリーのInstitute of Town Planners, India (http://itpi.org.in/)でWorkshop on Virtual Reality & Simulation in Planning and Managementを開催しました。

 ITPI主催/FORUM8協賛で行われたワークショップは、同じ敷地内のSchool of Planning and Architecture(http://www.spa.ernet.in/)の全面的な協力を得て、140人収容のホールほぼ一杯の盛況でした。
 セッション毎に各々の分野の専門家がChairman/Co-Chairmanを務めインドでの現状・問題点を説明の後、FORUM8からUC-win/Roadを使っての事例・解決策を紹介。 Tea BreakやLunchの間にも多くの人々が駆け寄り質問や感想を述べてくれるなど、とても実質的で有意義なワークショップとなりました。
 デリーで賛否両論中の高速バス専用レーン(High Capacity Bus System)のケーススタディも行い、翌日のTimes of Indiaに紹介されるなど、インド市場参入への良い足がかりとなったと思われます。

▲会場のITPI正面入り口 ▲中央が日本大使館 平石様
▲会場の様子(ネパールからの参加も) ▲Q&AにもChairman、Co-Chairman




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