Civil Engineer's Forum-FORUM8
このページをスタートページに設定する QR

Facebook - FORUM8

Twitter - FORUM8

instagram - FORUM8

YouTube - FORUM8

 サイトマップ | ご利用条件 | お問い合わせ | 英語翻訳サイト | Japanese | English | Korean | CHS/CHT | Vietnam | Francais

便利ソフト情報 アジャイル開発 IT TERMS INFORMATION
2019-No.4

 ■ アジャイルとは

まず、アジャイルとは、プログラム開発手法ではありません。アジャイルはマインドセット、価値観であり、方法論というわけではありません。2001年に、従来のソフトウェア開発手法とは違う開発手法を実践していた17名の開発者が集まり、議論が行われ、結果「アジャイルソフトウェア開発宣言」が生まれました。


 ■ アジャイルソフトウェア開発宣言

下記がアジャイルソフトウェア開発宣言です。これがアジャイルの始まりになるとても重要な文章です。

私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、より良い開発方法を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。

プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、

価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。

宣言内にある「左記のことがら」とは、プロセスやツール、包括的なドキュメントなどを指します。一見すると、左記のことがらは重要視されないと思われがちですが、左記が不要という話ではなく、より右記の方が大事であるという発想です。

アジャイル開発で求められているのは、スピードです。そのスピードを保つためにもドキュメントは最小限にとどめ、動くソフトウェアを対話しながら素早くリリースして顧客に届けようという考え方です。


 ■ アジャイル開発の概要

では、実際にアジャイル開発は従来の開発手法と比べてどのような特徴があるか、親しみが多いと思われるウォーターフォールモデルと比較します。

ウォーターフォールモデルは、工程ごとに作業を順番に完了していく手法で、非常に簡潔で分かりやすいメリットがあります。しかしながら、前工程へ立ち戻れないために、開発途中で顧客のニーズに変化が合った際、納品が難しくなるというデメリットがあります。

アジャイル開発は、開発項目を分割し、優先順位の高い順に開発を進めていく手法です。そのため、小さな機能が一つ完成した時点で、顧客のニーズに合っているかどうか確認することができるというメリットがありますが、一方で、仕様を変更しやすいからといって、何でも変更できるような状態としてしまうと、システム自体が完成しないということもあり得るため、変更できない前提条件を明確にしておくことが大切です。また、複数のチームに分かれて短期的な開発を繰り返すため、プロジェクト全体の進捗管理が難しくなります。よって、開発者の経験値に依存してしまい、習得が難しいということがアジャイルのデメリットと言えます。 

▲ウォーターフォールモデルとアジャイル開発

 ■ アジャイル開発の代表的な手法

アジャイル開発には、様々な手法があります。このうち、今回は、スクラムについて説明致します。スクラムは、軽量なアジャイルプロジェクト管理メソッドで、進め方は以下の通りです。

  • 役割を決める(プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チーム)
  • プロダクトオーナーにより、プロダクトバックログを決める
  • 一定の周期(スプリント)で開発を行い、納品を行うことを繰り返す

スクラムは、上記の通り、プロジェクト管理の手法であり、プログラムの書き方に関する手法はありません。そこで、XPも行うよう推奨されます。XPには、テスト駆動開発、リファクタリングなど、欠陥のないプログラムの作成手法が定められていますが、その全ての手法を取り入れるのではなく、その時に必要だと思われる手法を取り入れれば良いとされています。

▲スクラム・プロセス

 ■ 最後に

アジャイルはやることが目的ではなく、アジャイルな状態にして生産性を向上させようとするものです。一日のタスク分解、一日の振り返りから始めてみてはいかがでしょうか。

※ 社名・製品名は一般的に各社の登録商標または商標です。


前ページ

インデックス
(Up&Coming '19 秋の号掲載)

Up&Coming

FORUM8


お問合せ窓口




[ ユーザー紹介 ]
株式会社 溝田設計事務所
公立諏訪東京理科大学 工学部 機械電気工学科
Kemmochi Design Office
[ イベント案内 ]
デザインフェスティバル2024のご案内






>> 製品総合カタログ


>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート

最近リリースした製品
電子納品支援ツール Ver.18
GSS「情報共有システム(オンライン電子納品)」
鋼断面の計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
UC-BRIDGE・3DCAD(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
深礎フレームの設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応) Ver.5

キャンペーン実施中
マルチライセンスキャンペーン
イベント・フェア参加キャンペーンキャンペーン
Shade3D・F8VPS 20%OFF

セミナー・イベントカレンダー
開催間近のセミナー
11/22  弾塑性地盤解析(2D/3D)
11/26  都市の地震防災
11/27  基礎の設計・3D配筋(部
  分係数法・H29道示対応)
11/28  大型土のう/補強
  土壁の設計体験

ソフトウェア/支援サービス
VRソフト(バーチャルリアリティ)
《UC-winシリーズ》
・道路・シミュレータ
・ドライブ・シミュレータ
・マイクロ・シミュレーション
・避難解析・シミュレーション
>>その他VRソフト
FEM解析ソフト
・3次元プレート動的非線形解析
・2次元動的非線形解析
・総合有限要素法解析システム
>>その他FEM解析ソフト
土木・建築・設計ソフト
《UC-1シリーズ》
・構造解析/断面
・橋梁上部工
・橋梁下部工
・基礎工
・仮設工
・道路土工
・港湾
・水工
・地盤解析
・CAD/CIM、建設会計
・維持管理・地震リスク
・建築
・船舶/避難
>>その他土木・建築・設計ソフト
クラウド
《スパコンクラウド®》
・スパコンクラウドサービス
《VR-Cloud®》
・リアルタイムVRシステム
解析支援サービス/サポート
・UC-win/Roadサポートシステム
・設計成果チェック支援サービス
・Engineer's Studio®解析支援
・地盤解析支援サービス
・EXODUS/SMARTFIRE解析支援
・xpswmm解析支援サービス
・建物エネルギーシミュレーション
・3Dレーザスキャン・モデリング
・3D模型サービス
・3D報告書・図面サービス
>>その他支援サービス
各種ソリューション
・耐震診断/解析
・鋼橋設計
・橋梁新工法
・建築設計
・自治体
・医療系VRシステム
・パーキングソリューション
・ECOソリューション
>>その他ソリューション