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iCD(i コンピテンシ・ディクショナリ) |
IT TERMS INFORMATION
2016-No.4 |
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iCD(iコンピテンシ ディクショナリ)とは、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が提供する、企業のIT人材育成支援を目的とした枠組みです。企業においてITを利活用するビジネスに求められる業務(タスク)と、それを支えるIT人材の能力や素養(スキル)を、それぞれ「タスクディクショナリ」、「スキルディクショナリ」として体系化した2つの辞書から成り立ちます。
「タスクディクショナリ」は業務について網羅された辞書です。タスクディクショナリから自社で行っているタスクを選択していけば、自社で行っているすべてのタスクを定義することができます。「スキルディクショナリ」はタスクを遂行するために必要な能力を網羅した辞書です。タスクとスキルは紐付けられているため、自社のタスクを定義すれば、タスクを遂行するために必要なスキルも定義されます。
自社に必要なタスクとスキルを定義し、把握することで効率的に人材育成の施策を推進することができます。
iCDと似た仕組みに、ITSSやETSSなどの「スキル標準」があります。スキル標準は多くの企業に認知され、人材育成に取り入れられていますが、多くの企業はうまく活用できていないのが実態です。
その理由は、スキル標準はその名前からか、目指すべき標準としてとらえられ、自社の経営戦略やビジネスモデル・タスクを考慮せずに、そのまま導入されてしまうことにあります。その結果、経営目標と人材・レベルが一致せず、スキル標準を運用する意味を見出せなくなってしまいます。
スキル標準はスキルに着目しているのに対し、タスクという視点に着目したことがiCDの特徴です。
ビジネスは様々なタスクによって成り立っています。ビジネスに必要なあらゆるスキルは、タスクの遂行によってよって向上し、その積み重ねによってビジネス全体の効果が生まれるという考えをもとにiCDは作られています。そのため、業務と人材育成が乖離することなく行うことができます。
「スキルディクショナリ」は、スキル標準、情報処理技術者試験の知識項目例や主要知識体系を参照元としています。情報処理技術者試験をはじめとする各種資格・認定試験と結びつけてiCDを利用することが可能です。
iCDは海外からもその素晴らしさを認められています。
IEEE内に設置されているテクニカルソサイエティのひとつである、IEEE Computer Societyが現在開発中のEITBOK (Enterprise IT Body of Knowledge)においてiCDがSFIA (Skills Framework for the Information Age)、eCF (European e-Competence Framework)と並んで著名なグローバル・スタンダードの一つとして参照されています。
iCDと似た仕組みに、ITSSやETSSなどの「スキル標準」があります。スキル標準は多くの企業に認知され、人材育成に取り入れられていますが、多くの企業はうまく活用できていないのが実態です。
その理由は、スキル標準はその名前からか、目指すべき標準としてとらえられ、自社の経営戦略やビジネスモデル・タスクを考慮せずに、そのまま導入されてしまうことにあります。その結果、経営目標と人材・レベルが一致せず、スキル標準を運用する意味を見出せなくなってしまいます。
スキル標準はスキルに着目しているのに対し、タスクという視点に着目したことがiCDの特徴です。
ビジネスは様々なタスクによって成り立っています。ビジネスに必要なあらゆるスキルは、タスクの遂行によってよって向上し、その積み重ねによってビジネス全体の効果が生まれるという考えをもとにiCDは作られています。そのため、業務と人材育成が乖離することなく行うことができます。
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