Civil Engineer's Forum-FORUM8
このページをスタートページに設定する QR

Facebook - FORUM8

Twitter - FORUM8

instagram - FORUM8

YouTube - FORUM8

 サイトマップ | ご利用条件 | お問い合わせ | 英語翻訳サイト | Japanese | English | Korean | CHS/CHT | Vietnam | Francais

 Maxsurf 総合情報 Vol.28

バージョンアップにより変更・追加された機能について解説します。
今回は、前回に引続き、バージョン18のリリースに伴う機能の変更・追加です。

 Maxsurf Stability(Hydromax)

定義
Maxsurf Stabilityで使われる用語で、変更が行なわれたものをまとめました。

ルーム
ルームはStabilityのコンパートメント定義表内で定義される空間です。通常、タンクもしくはコンパートメント(非浮力容積NBVも含まれる)です。

流体シミュレーション
Stabilityでは、タンク内の液体貨物を正確にモデリングすることが可能です。つまり、船がどのような姿勢(ヒールとトリム)であろうとも、タンク内の液体表面は、船外の海面と平行です。この液体表面が海水面と平行である一方、その高さは、液体貨物容積がロードケースに設定されている容積と等しくなるように、積分して決められます。

これは、液体貨物の動きを模擬的にシミュレートするもので、任意の船体の姿勢に対し、貨物の重心位置が計算されるので、復原力も直接計算で求めることができ、この分析オプションは、“Simulate fluid movement”として知られています。

損傷時解析のための浮力損失法
損傷時解析のための浮力損失法は、Maxsurf Stabilityで常に使われます。つまり、船体の浸水している部分が、船体の浮力容積から削除されるというやり方です。同じ方法で、非浮力容積(これは常に浸水している個所)が計算されます。

損傷解析のための付加質量法
浮力損失法に対し、付加質量法は、流入水を損傷ルームに加えます。もし流体シミュレーション法が流入水に適用されると、浮力損失法も付加質量法も、計算される復原力は同じになります。しかし、船舶排水量が異なるため、復原アーム(GZ)は両方法で異なってきます。

Hydromaxは損傷復原性の計算で、付加質量法は使いません。しかし、この方法をマニュアルでシミュレーションすることは可能です。インタクトの解析を行ない、海水を損傷ルームに加え、流体シミュレーションオプションを有効にすればよいのです。この場合、タンク内の海水レベルが、船外の海水レベルを超えないよう注意する必要があります。

部分浸水
部分浸水は、損傷スペースの浮力損失が、必ずしも、船外海水レベルに必ずしも達しない状態です。浮力損失部の水線は、海水レベルよりも低くなっています。Hydromaxでは、部分浸水は、海水流入が起こるルームの最大許容パーセンテージとして指定されます。

一定排水量
一定排水量は浮力損失の意味で使われることがあります。しかしHydromaxでは、一定排水量は、損傷時にロードケースの変化が無いものを意味します。以前のHydromaxでは、損傷タンク内の液体貨物は、常にロードケースから外されていました。これにより、損傷船の排水量は軽くなりました(一定排水量は使われなかった)。バージョン18のHydromaxでは、これが選択できるようになり、一定排水量を使うことが可能になりました(“Empty damaged tanks”をオフにする)。


 Maxsurf Stability Enterpriseによる部分浸水(Partial Flooding)

Maxsurf Stabilityでは、ルームの一部のみ浸水させることが可能です。部分浸水は、Caseメニュー内の選択で行ないます。
部分浸水が選択されていると(さらに、デッキ水)、損傷ケースリストにテキストデータが入力できるようになります(チェックボックスの代わりに)。Iの入力で、ルーム損傷なし、ルーム損傷ありはDを入力、もしくは、最大パーセンテージ入力で、浸水可能なルーム容積を指定します。


画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図1 流体シミュレーション

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図2 損傷時ロードケースで、
 変動もしくは一定排水量の 選択が可能
■図3 部分浸水の設定


 Maxsurfユーザセミナー
●開催日 : 2013年5月24日(金)15:00〜17:55
●会  場 : KEIO HOTEL(今治) 1F ウィーンシルバー
●参加費 : 無料


     
前ページ    インデックス    次ページ
(Up&Coming '13 新年号掲載)
戻る
Up&Coming

FORUM8


お問合せ窓口




[ ユーザー紹介 ]
株式会社 溝田設計事務所
公立諏訪東京理科大学 工学部 機械電気工学科
Kemmochi Design Office
[ イベント案内 ]
デザインフェスティバル2024のご案内






>> 製品総合カタログ


>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート

最近リリースした製品
電子納品支援ツール Ver.18
GSS「情報共有システム(オンライン電子納品)」
鋼断面の計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
UC-BRIDGE・3DCAD(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
深礎フレームの設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応) Ver.5

キャンペーン実施中
マルチライセンスキャンペーン
イベント・フェア参加キャンペーンキャンペーン
Shade3D・F8VPS 20%OFF

セミナー・イベントカレンダー
開催間近のセミナー
11/22  弾塑性地盤解析(2D/3D)
11/26  都市の地震防災
11/27  基礎の設計・3D配筋(部
  分係数法・H29道示対応)
11/28  大型土のう/補強
  土壁の設計体験

ソフトウェア/支援サービス
VRソフト(バーチャルリアリティ)
《UC-winシリーズ》
・道路・シミュレータ
・ドライブ・シミュレータ
・マイクロ・シミュレーション
・避難解析・シミュレーション
>>その他VRソフト
FEM解析ソフト
・3次元プレート動的非線形解析
・2次元動的非線形解析
・総合有限要素法解析システム
>>その他FEM解析ソフト
土木・建築・設計ソフト
《UC-1シリーズ》
・構造解析/断面
・橋梁上部工
・橋梁下部工
・基礎工
・仮設工
・道路土工
・港湾
・水工
・地盤解析
・CAD/CIM、建設会計
・維持管理・地震リスク
・建築
・船舶/避難
>>その他土木・建築・設計ソフト
クラウド
《スパコンクラウド®》
・スパコンクラウドサービス
《VR-Cloud®》
・リアルタイムVRシステム
解析支援サービス/サポート
・UC-win/Roadサポートシステム
・設計成果チェック支援サービス
・Engineer's Studio®解析支援
・地盤解析支援サービス
・EXODUS/SMARTFIRE解析支援
・xpswmm解析支援サービス
・建物エネルギーシミュレーション
・3Dレーザスキャン・モデリング
・3D模型サービス
・3D報告書・図面サービス
>>その他支援サービス
各種ソリューション
・耐震診断/解析
・鋼橋設計
・橋梁新工法
・建築設計
・自治体
・医療系VRシステム
・パーキングソリューション
・ECOソリューション
>>その他ソリューション