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2011年11月17日、第5回FORUM8デザインコンファランスの水工セッションとして、xpswmmユーザー会が盛況に開催されました。3月の震災を契機に改めて防災について考えさせられる年であったことから、防災という視点からのxpswmmの活用をテーマとして、多くの水関連技術者間での技術交流の場となりました。
基調講演では、芝浦工業大学の守田優教授、東京大学の古米弘明教授をご招待し、xpswmmの必要性や利点などに関して、ぞれぞれのご研究の見知からお話いただきました。また、浸水対策業務での実務におけるxpswmmでのモデル構築に関して、日本水工設計広島支店の小林様より御講演いただきました。
xpswmm開発元であるXP Solutions(旧社名:XP Software)の開発責任者であるアシィス・デイ博士からは、防災をテーマとした1D/2D統合モデリングについて、さまざまな現象のモデル構築に際しての技術的ポイントについてプレゼンテーションが披露されました。また、NPO法人水環境創生クラブの石川高輝氏をチェアマンに迎えたパネルディスカッションでは、パネラーとして守田氏および古米氏、デイ氏が参加し、地球温暖化に起因した昨今の降雨量の増加に伴う、流出解析モデルの防災技術としてのあり方施策の方向性について、研究者と技術者のそれぞれの立場から活発な意見交換が展開されました。
今回の震災を教訓として、xpswmmにより高精度なシミュレーションを行うのみに留まらず、xpswmmの流出解析技術をいかに活用して、実際の減災につなげていくかという観点から、この後の防災計画におけるxpswmmの活用および適用範囲の拡大に向けて、有意義な技術セッションになりました。
守田教授からは、「都市雨水排水における洪水リスクの定量化-xpswmmの適用例-」と題して、洪水リスク解析におけるxpswmmの適用手法について、xpswmmの解析事例を交えてご講演いただきました。
古米教授からは、「都市域の雨天時汚濁流出解析におけるモデリングの視点」と題して、都市域の流出プロセスのモデリングの歴史的経緯及び雨天時流出汚濁解析における都市流域モデリングの考え方についてご講演いただき、雨水浸透貯留施設を考慮した解析モデルをご紹介いただきました。
日本水工設計の小林様からは、「A市における表面氾濫解析を用いた浸水対策事例」と題して、雨水整備計画策定実務において、水路及び地表面を1D/2Dモデルで再現し、現況の問題点の把握や段階的な雨水整備の実施による対策効果の確認にxpswmmを活用いただいている事例をご紹介いただきました。
XP Solutions開発者プレゼンとフォーラムエイト表彰 |
アシィス・デイ氏からは、「Disaster Analysis using xpswmm: Some modeling
tips」と題して、防災解析におけるxpswmmの活用に際してのさまざまな現象のモデリングについて、具体的な勘どころについての解説がなされました。
さらに、xpswmmのさまざまな活用方法の提案や技術講習等のユーザーサポート、VR連携機能の開発などにより、xpswmm解析モデルの日本市場への普及に広く貢献した実績を評価いただき、スディッシュ・ムダリロー氏から、Distributor
Awards Ceremonyとして、XP Solutions社からのプレゼンテーションおよび記念の盾の授与がフォーラムエイトに対して行われました。
石川氏をチェアマンとして、「流出解析モデルの活用に向けて(災害解析に向けた活用と展開)」を議題として、xpswmmの災害解析への適用をテーマとしたパネルディスカッションを開催しました。昨今のゲリラ豪雨に起因した各地での洪水被害に対して、各先生方から東京都での確率降雨の検討経緯などから、減災を図るための施策について活発な意見交換が行われましした。
最後に当社からは、「xpswmmを用いた津波解析と可視化」と題して、xpswmmを使った津波解析及びフォーラムエイトのVRソリューションによるxpswmmによる解析結果の可視化についての事例解析を発表しております。
浸水氾濫津波解析セミナー
●日時 : 2012年 1月18日(水) 9:30〜16:30 ●参加費 : \15,000 (1名様・税込\15,750)
●本会場 : フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム TV会議システムにて東京・大阪・名古屋・福岡・仙台にて同時開催 |
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(Up&Coming '12 新年号掲載) |
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