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本体縦方向の連動荷重には、門柱荷重と胸壁(川表・川裏)があり、それぞれ以下の荷重ケースを生成し、樋門本体における連動データとして利用できます。
■門柱の場合
門柱の場合、連動用の荷重として、以下の荷重ケースを生成します。
1.常時ケース1
2.地震時(死荷重)※1
3.地震時ケース1(慣性力の向きが川表→川裏)
4.地震時ケース2(慣性力の向きが川裏→川表)
なお、生成される荷重は、部材設計に用いた荷重から風荷重を除いたものとなり、以下の位置で荷重集計されます。
- 本体縦方向設計においては、風による影響を考慮しません。よって、門柱縦方向連動荷重もこれに習い、風荷重を連動しないこととしております。
- 考え方−基本タブの「本体縦方向との設置位置オフセット Xe、Ye」を指定することにより、門柱の設置位置を変更することが可能です(2D、3D図にも反映します)。
本体縦方向連動時における注意点
門柱縦方向の設計で作成される本体連動用荷重は、前記のとおり、柱下端、柱中心位置で集計されています。よって、本体縦方向の「門柱・胸壁」データで連動作業が行われた場合、図1のとおりに作用位置の変更が行われます。
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▲図1 門柱データ作用位置 |
■胸壁の場合
胸壁(川表・川裏)の場合、連動用の荷重として、以下の荷重ケースを生成します。
1.常時ケース・・・最大5ケース 2.地震時(死荷重)・・・最大5ケース※1
3.地震時ケース1〜5・・・最大5ケース(慣性力の向きが川表→川裏)
4.地震時ケース1〜5・・・最大5ケース(慣性力の向きが川裏→川表)
考え方−基本タブの「本体縦方向との設置位置オフセット Xe、Ye」を指定することにより、胸壁の設置位置を変更することが可能です(2D、3D図にも反映します)。
本体縦方向連動時における注意点
胸壁の設計で作成される本体連動用荷重は、前記のとおり、胸壁底版、たて壁中心位置で集計されております。よって、本体縦方向の「門柱・胸壁」データで連動作業が行われた場合、図2のとおりに作用位置の変更が行われます。
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▲図2 胸壁データ作用位置 |
●最後に
前述のように、それぞれの付属構造物(門柱、胸壁)の連動荷重の集計位置と、本体縦方向における作用位置が異なるため、連動荷重を本体縦方向に載荷する場合には、モーメント荷重に偏心量を考慮する必要があります。
※1:
本体縦方向−考え方−考え方入力画面の「地震時荷重−平常時、地震時荷重の重ね合わせを行うスイッチ」がチェック(ON)された場合にのみ生成されます。 |
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UC-win/Road |
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UC-win/Roadで交通量を設定する際は、道路単位での交通量の入力になります。各道路での起点側から、終点側からの台数を入力します。例えば交通量1000台の道路で2車線である場合には、それぞれの車線に500台ずつ走行することになります。
交差点において、右折・直進・左折のそれぞれの割合(=重み)を設定する際には、各車線での走行台数を確認して設定を行うことが必要です。左折200台(2割)、直進700台(7割)、右折100台(1割)の場合、2車線道路であれば左側車線は左折2:直進3、右側車線は直進4:右折1と設定します。
これが、右車線が右折車線となるような場合は、交差点の前までに左車線へ車両をシフトさせることが必要です。右折が全体の1割になるように、右側車線から左側車線へ8割(400台)の車両をシフトさせます。
そうすることで、左側車線に全体の9割(900台)、右側車線が全体の1割(100台)の車両が走行することとなり、交差点での割合は、左側車線が左折22.2:直進77.7、右側車線が右折100となります。なお、この車両のシフトは、動作制御点で設定を行います。
交差点での車両の重み分けと同様に重要な事が、交差点通過後の車両の設定です。例えば交差点を右折した車両を、右折後、右車線と左車線にどのように割り振るかで、次の交差点での左右の台数が異なってきます。
直進する車両についても、何も設定しない場合、すべて左側車線を走行することになります。1か所だけの交差点の設定であれば、他の交差点への影響もなく問題はありませんが、複数の交差点のネットワークを考えるような場合には、この点も考慮することが必要です。
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斜角を有する橋脚のモデル化はどのように行えばよいか? |
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ここでは、当社製品「震度算出(支承設計)」からデータをエクスポートして、斜角を有する橋脚のモデル化手順をご紹介いたします。
まず、震度算出(支承設計)からUC-win/FRAME(3D)データのエクスポートを行うと、下図のようなモデルが自動生成されます。
真上からみると上部構造に対して直交しており、斜角θ=90度となっています。
橋脚の部材を回転するには下記の二つの方法があります。
方法1. 部材を選択→部材の編集画面の一般タブにある断面の配置角度(°) へ入力
方法2. 部材を選択→右クリックで「要素y軸と全体座標系との関連付け」|ベクトル入力
方法1.は要素座標系に対する断面の配置角度を設定するので、ここで角度を入力すると、要素座標系は回転せずに主軸座標系のみが回転します。
方法2.は要素座標系の角度を設定することになります。このとき、同時に主軸座標系も回転します。つまり、要素座標系と主軸座標系が同時に回転します。
下図に両者の違いを示します。
上図の左側は方法1、右側は方法2で回転した結果です。どちらも30度回転していますが、左側は主軸座標系(添字がp)のみ回転し、要素座標系(添字がl)は回転していません。これに対して右側は主軸座標系と要素座標系がどちらも回転しています。解析結果への影響はありませんが、方法2の方が解析結果の解釈が容易となるため、こちらをお勧めいたします。
詳しくはヘルプの
「操作方法|モデル作成|モデル(5)〜座標系〜」
「操作方法|モデル作成|モデル(6)〜要素座標系の方向指定〜」
をご一読ください。
なお、このように橋脚の角度を変更した際には、支点(基礎バネ)の座標系も回転して下さい。変更しなければ、右図のようにフーチングと支点の座標系が整合しません。
今回ご紹介した機能は、斜橋・曲線橋のモデルを作成する際に有効な機能です。ぜひ、ご活用下さい。
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