FORUM8のセミナー
フォーラムエイトでは、月曜日と休日を除き、ほぼ毎日のように、各種セミナーを開催しています。設計エンジニアや当社ソフトウェアを利用されている方はもちろん、導入を検討されている方向けなど、さまざまなセミナーをご用意しています。いずれも基本として、実際にPCを操作してソフトを使用し、少人数で実践的な内容となっています。
セミナーには、有償セミナーと無償の体験セミナーとがあり、多くの場合、有償のものは午前と午後の1日、無償体験セミナーは午後からの半日となります。内容により、全国10会場で同時開催するTV会議システムのセミナーや、インターネットを通してどこからでも視聴いただける「Webセミナー」も提供しています。そうした中、ここでは、特にVRに関連したセミナーをご紹介します。
VR関連となると、まず、Virtual reality design studio「UC-win/Road」を使用したシミュレーションに関わるセミナーがあります。また、CG・VRとして「Shade3D」を使用したセミナーがあります。
いずれも、当社のエンジニアが丁寧に指導いたします。
VR関連の有償セミナー
UC-win/Roadをもっと使いこなしたい、やりたいことがあるのにできない、そんな方には「UC-win/Road・VRセミナー」と「UC-win/Road Advanced・VRセミナー」がおすすめです。
「UC-win/Road・VRセミナー」では、データ作成の初期段階で必要な基本機能を学べます。最初に短時間ですが、ソフトの概要と使用事例の紹介があり、ソフトを使用して各分野でどのような活用や業務が可能となっているかの実例を知ることができます。その後、VR空間の中での移動方法、直観的なマウスの操作を体験します。フリーハンドで道路を設置し、すぐにその道路でクルマを走らせ、運転者目線で確認することも行います。次に、実際の業務でデータを作成するのと同じ手順に沿って、基本的な機能の説明と操作実習が行われます。
図1 UC-win/Roadによるデータ 作成の流れ
まず、データを作成する範囲の地形を設定します。UC-win/Roadでは様々な方法で地形入力が可能ですが、セミナーでは標準的な手法として、製品に実装されている国土地理院の50mメッシュ標準地形データから取得します。この地形に、航空写真を貼付け、部分的に詳細な標高データの編集を行います。
道路はIP法で平面線形を設定、縦断線形の編集を行います。トンネル区間を簡単に設定して、車線や歩道などは道路断面で指定、インターネットからユーザが無償でダウンロードできるRoadDB(データベース)に用意された道路断面の適用も行います。2本の道路から自動で交差点を生成した後、路面標示を編集します。道路ができたら、建物モデルを配置し、環境の表現を設定します。時刻変更や気象の変化、影の表示、水面の表現や樹木の配置を行います。交通流を発生させ、道路を運転してみます。
道路に沿ってモデルを一括配置する操作を行い、景観シミュレーションとして、現在/設計前/設計後の表示切替が簡単に実行できることも体験します。飛行ルートを設定して、上空から俯瞰で見た後、スクリプト(自動実行機能)を設定して、プレゼンテーションに使用する機能も学びます。走行、飛行など移動しながら、時刻、気象などを変化させ、リアルタイムに見せることを体験していただきます。
この後、講師によるデモンストレーションと質疑応答があり、セミナー終了となりますが、希望者は、FORUM8認定VRエンジニア試験を受験することができます。ソフトウェア関連スキルアップの指標としていただいています。
図4 FORUM8 エンジニアキャリアパス UC-win/Road・VR 技術者
「UC-win/Road Advanced・VRセミナー」は「UC-win/Road・VRセミナー」の次の段階のセミナーです。中級・上級者向けという位置付けになります。ソフトの概要説明と最新事例紹介、ごく基本的な操作のおさらいを初めに行いますが、すぐに、高度な道路生成に入ります。車線の拡張、道路断面の編集、トランジションの設定、ゼブラの表現、交差点の走行ルート編集、信号制御と進みます。次に、外部データの連携として、LandXMLデータを読み込み、高架道路の作成を行います。一般道と高架道路をランプ接続し、夜間の照明設定や雨天のワイパー表現を行った後、簡単なシナリオを作成して運転シミュレーションを実行します。
図5 Advanced・VRセミナーで作成するデータ
VRセミナーと同様に、講師によるデモンストレーションと質疑応答があり、希望者は、FORUM8認定VRエンジニア試験、VRマスター試験を受験することができます。
このほか、VRに関連した有償セミナーとしては、道路設計プロセスにVRを適用した「バーチャルリアリティによる道路設計セミナー」、開発キットによるカスタマイズプラグインを作成する「UC-win/Road SDK/VR-Cloud® SDK セミナー」があります。
また、小学生と中学生を対象として、年に3回、春休み、夏休み、冬休みの時期に開催する「ジュニア・ソフトウェア・セミナー」があります。柔軟な発想による楽しいデータが1.5日で作成され、見ごたえがあるデータやチャレンジ精神あふれるデータは、受賞作品として「フォーラムエイトデザインフェスティバル」に招待、表彰され、当社Webサイトでも紹介されています。
CG・VR関連の有償セミナーとしては、「Shade3Dセミナー(応用編)」があります。Shade3Dによるモデリング操作を知り、UC-win/Roadと連携して各種シミュレーションやBIM・CIMの基本モデルとするなど、利活用の分野を拡げるきっかけとしておすすめです。
VR関連の体験セミナー
UC-win/Roadをメインとした体験セミナーとしては、「UC-win/Road・エキスパート・トレーニングセミナー」があります。UC-win/Roadを販売する代理店やUC-win/Roadを使用してVR業務の提案を行うコンサルタントの方々のための、導入戦略プログラムとなっています。2日間のコースで、1日目は営業的なアプローチからコンサルティング、インストールに関する紹介と説明、2日目は技術的なフォローアップとして、操作演習を体験し、機能と特長を確認いただく内容となります。2日目の演習の最後には、受講者全員にエキスパート認定試験を受けていただき、合格者をUC-win/Roadエキスパートとして認定しています。エキスパート認定試験は、VRエンジニア試験と異なり、希望者ではなく、原則、全員に受験していただきます。
そのほか、VR関連の体験セミナーとしては、UC-win/Road DrivingSimに特化した「UC-win/Road DS体験セミナー」、VRと連携したドローン実機による飛行体験ができる「UAVプラグイン・VR体験セミナー」、交通解析ソフトと連携した「交通解析・VRシミュレーション体験セミナー」、環境アセスメントの実例を学べる「Arcbazar・環境アセスVRセミナー」など、特色あるセミナーを提供しています。
また、CG・VR関連の体験セミナーとして、Shade3Dの基本機能を紹介する「Shade3D体験セミナー」、Shade3Dと他のソフトとの連携を体験できる「Shade3D-VR活用体験セミナー」があります。ソフトを使用し、モデリングやレンダリング、3DCAD機能を操作します。Shade3D単独の操作だけでなく、多様なソフトを開発しているフォーラムエイトならではの、データ変換と他のソフトとのインポート、エクスポートを実際に体験できます。
UC-win/Roadシミュレーションデータ作成実務講習
今すぐ講習を受けたい、10会場のどれも遠い、そんな事情を解決できる「UC-win/Road シミュレーションデータ作成実務講習」3日間コースを用意しています。講習費用は受講者1名ごとにかかりますが、出張講習も可能です。セミナー開催日まで待てない方、ぜひ、ご利用を検討ください。
VR関連のセミナーを紹介しましたが、今後もより一層多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。