PC鋼材が同じ位置に2種類以上存在する場合について、形状やPCの配置が全く同じ断面であっても降伏モーメントを計算するPC鋼材が異なる場合があります。PC鋼材が同じ位置にある場合の降伏モーメントは、初期ひずみが大なるPC鋼材で計算します。例えば、以下のように、2種類のPC鋼材が同じ位置に配置されている場合に、n部材のi端側と(n+1)部材のi端側で、前者はPC1で降伏モーメントが算出され、後者はPC2で降伏モーメントが算出されます。σpeは導入直後の有効プレストレス、ヤング係数は、どちらの鋼材も2.0e+5N/mm2の場合の初期ひずみです。
このように、隣り合う部材で、断面も同じであるにもかかわらず、降伏モーメントを計算するPC鋼材が異なる場合があることをご理解下さい。
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