開口計算モデルは、「開口部」画面で入力します。モデルの解析条件としては、3辺固定版や2辺固定版等の平板解析、両端固定梁や片持ち梁等の梁モデル、およびFEM解析があります。(FEM解析は、別途オプションライセンスが必要)また、各計算モデルでは、形状寸法、材料、鉄筋情報、作用荷重、許容応力度を個別に設定することができます。
平板解析や梁モデルでは、開口以外の部分をモデル化します。図1は、円形床板の一部に半円形の開口があり、それ以外の部分を3辺固定版としてモデル化した例です。図2は、矩形側壁に円形の開口があり、3つの片持ち梁としてモデル化した例です。
■図1 円形床版のモデル化の例 |
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■図2 矩形側壁のモデル化の例 |
FEM解析モデルの場合は、矩形平板を開口を含んだ状態でモデル化します。FEM解析ではより実情に近い計算結果を得られることが期待できますが、開口の位置や荷重状態によってどのような応力分布になるか不明なため、断面照査位置については慎重に設定する必要があります。
「開口部」画面でFEM解析モデルを作成する場合、計算モデルの断面力の分布状態を入力画面上で確認でき、これを参考にして照査位置を決定することができます。
■図3 FEM解析モデルの照査位置検討画面
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