弊社は、新製品「UC-1 Engineer's Suite 積算」(公共土木編)を9月末にリリースする予定としています。国土交通省土木工事積算基準のH26年度版に準拠した積算,新土木積算体系ツリーや施工パッケージ型に対応します。設計書の取込機能や単価「建設物価や積算資料」の平均値及び最安値を用いた積算が可能になります。
弊社は、国内でも有数の土木工事全般の設計計算ソフトを開発、販売して土木エンジニアの方に幅広く使用されています。設計で用いた材料(例えば、コンクリート、鉄筋、型枠など)の諸情報の数量を「UC-1 Engineer's Suite 積算」側に取込み、数量と単価を結びつける事で積算をスムーズに行える仕組みを用意しました。(図1)
▲図1 スイート積算全体イメージと積算連動
このように、設計業務だけではなく、積算業務も行えるようにし、全体の生産性をあげることができ、ユーザ様の作業を効率的に行える事を期待しています。各製品からの数量はプレビューで確認する事もでき、また各製品から積算連携ファイル(FLK)を出力する事ができます(図2)
▲図2 橋台の設計から数量を連動する場合
先のように、積算連動ファイルとして出力したファイル(FLK)は、「UC-1 Engineer's Suite 積算」の直接工事費画面において、連動ファイル取込ボタンから、データをインポートする事ができます。
(図3)
▲図3 直接工事費画面からの取込み
例えば橋台の設計からインポートした場合、コンクリートに着目すると、以下のように、各部位ごとにコンクリート数量が算出されています。これに単価を基礎単価検索ボタンから単価DBを呼び出して割り当てていきます。単価が決まると数量×単価=金額が決定されます。(図4)
▲図4 コンクリートの取込み直後の状態
図1にあるように、今回はUC-1 Engineer's Suite構成製品である『図面機能を保持する「橋脚の設計」,「橋台の設計」,「BOXカルバートの設計」,「擁壁の設計」,「土留め工の設計」等』を対象に数量連動の対応を行いました(随時拡充予定)。
今後は、3次元データ(3D配筋CADやUC-win/Road)を活用した土木分野の生産性をあげるためのCIMへの取り組みを強化していきたいと考えています。
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