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今回は、スイート製品と単独製品のデータの互換性と製品間連動機能というデータの取扱いについてご紹介いたします。 |
「単独製品」→「スイート」、「スイート」→「単独製品」はファイルバージョンの整合性がとれている場合は、相互に読み込みができます(図1)。
ファイルバージョンは、データを保存するときの内部で参照する「データファイル」に対するバージョンです。ファイルバージョンは、データが増えるなどデータ構造が変わる場合などに変更されます。単独製品とスイート製品は、製品バージョンは異なっていてもファイルバージョンは合わせています。保守による更新も同時に行いますので、双方とも最新版をお使いであれば問題なく読み込めます(図1)。
スイート製品と単独製品には、製品名に「カスタマイズ版」と付くものがあります(例:「橋台の設計(カスタマイズ版)」)。
これらの製品は、平成14年道路橋示方書対応の製品ですが、平成24年道路橋示方書で追加された材料(SD390,SD490など)に対応したものとなります。
単独製品のカスタマイズ版とスイート製品のカスタマイズ版も、カスタマイズ版同士であればデータファイルは相互に読み込むことができます。
ただし、カスタマイズ版のデータファイルをカスタマイズ版ではない製品で読み込むことはできません。逆に、カスタマイズ版の元製品(例:「橋脚の設計(カスタマイズ版)」の元製品は「橋脚の設計Ver.9」)のデータファイルは、カスタマイズ版で読み込むことができます。
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■図1 ファイルバージョンの取扱い |
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「震度算出」と「橋脚の設計」、「橋脚の設計」と「杭基礎の設計」のような製品間連動機能は、スイート製品にもあります。ただし、製品間連動機能は、単独製品間のみ、またはスイート製品間のみという制限があります。単独製品の「橋脚の設計」とスイート製品の「基礎の設計」は連動できませんのでご注意ください(図2)。
なお、「震度算出(支承設計)」と下部工製品とのファイル連携は、スイート版と単独製品との混合も可能です。
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■図2 製品間連動の制約 |
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スイート製品の基本機能「CIM機能」
UC-1エンジニア・スイート基本機能のご紹介第三弾として、今回はCIM機能について取り上げます。
CIM(Construction Information Modeling)は、土木における様々な情報が統合されたモデルと、その情報作成・管理・活用の手法のことを指し、国土交通省が推進する規格です。建築分野におけるBIMの土木版といえるもので、設計・施工・維持管理まで一貫した1つのモデルとして考え、2D・3D図面作成に加えて材料仕様や数量、概算工事費や管理情報なども含めたあらゆる情報の一元化により、建築物や構造物のライフサイクルに必要なあらゆる情報を連続的に設計・表現できます。
CIM規格は現在策定中ですが、UC-1 Engineer's Suiteでは、基本機能の1つである「3D配筋CAD」を使用することで、IFC(Industry Foundation Classes)規格のデータエクスポートに対応しております。IFCは国際組織IAI(International Alliance for Interoperability)が策定・普及活動を行ってきた3次元建物情報オブジェクトデータモデルの標準です。また、ドイツのCADメーカーNemetschek社により開発されたBIM統合ソリューションであるAllplanと連携可能なデータファイルのエクスポートにも対応しております。
3次元形状の連携という点では、3DSファイルのエクスポート機能もございます。3DSファイルはCGソフトの中間フォーマットとして広く利用されており、これらのファイルを通して様々な製品間のデータ連携が可能となっております。
このように弊社製品間だけでなく、他社製品との連携にも注力しており、今後もデータ連携機能の強化を予定しておりますので、どうぞご期待ください。
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(Up&Coming '13 晩秋の号掲載) |
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