また油でとる必須脂肪酸は炎症を促進させるオメガ6脂肪酸(大豆油やサラダ油、コーン油、ベニバナ油、マーガリンなどの植物油)を減らし、抗炎症作用のオメガ3脂肪酸(エゴマ油やアマニ油に含まれるαリノレン酸;加熱で失われるので)を生で摂取する、例えば野菜に手作りドレッシングとしてとってみましょう。
ワイル医師の提唱する抗炎症食は全粒穀物やナッツなど米の食生活に則したものとなっていますが、これを日本食に対応して取り入れることも簡単にできます。
簡単な和製“抗炎症食”
日本食は2013年にユネスコの無形文化財となりました。(図4)
日本食の特徴である多様な新鮮な食材、バランスがよく簡単な食生活は抗炎症食の土台といえます。抗炎症食での全粒穀物としては白米よりも玄米がベストかもしれませんが、まず炭水化物のとりすぎを考え直すことから始めてください。簡単にはMy
Plateという考え方があります。(図5)米国農務省が 2011年6月にうち出しているMy Plateはそれまでのピラミッド式の食事とはちがって非常にシンプルです。1枚のお皿を4分割して考え、野菜、果物、穀物、タンパク質の4つを食事に取り入れる簡単な方法ですぐに実行できます。穀物は白米を、和食の特色である季節の野菜を使って、大地からの栄養を含む根野菜、太陽からのエネルギーを考え葉野菜、海の幸の海藻、動物性タンパク質、豆や発酵食品などいろどり豊かなMy
Plateになります。
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図4
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図5
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いろどり豊かなMy Plate、油のとり方を日本食に対応させることで和製抗炎症食となるのではないでしょうか。何をとろうと難しく考えることより感覚的な色で食を考えてみるのもいいと思います。またできることなら日々の生活において食品に関心を持つことです。炎症を促進するような食品の摂取量をへらすようにしてください。加工されすぎた食品や消化が速い炭水化物、ファストフード、「一部水素化」と記された油脂を使った食品、植物性マーガリンを含む植物性のショートニングの摂取を避けることもできます。抗炎症色と取り入れることによって自分の身体を大切にし、より健康な状態で働くことができるのではないでしょうか。
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