1 息を吐くことに意識を向ける
最も簡単なリラックス呼吸といえます。息を吸うことではなく息を吐くことに意識を向けます。ゆっくり長く口から静かに息を吐きます。息を吐くときにお腹が膨らむ逆腹式呼吸であるほうがより効果があります。
意識を呼吸に向けるだけで心が落ち着いてきます。20回繰り返してみてください。
2 呼吸を眺める
マインドフルネスという言葉を知っていますか。マインドフルネスは「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」と定義されています。今、ここで自分に気づいていることが基本になり、自分の呼吸をひたすら感じること、呼吸を眺めることから始まります。仕事の合間でも椅子に座ってできます。背筋をまっすぐ伸ばし、下半身を安定させて椅子に座ります。目を閉じて鼻の呼吸を眺めていきます。その時手は太ももにおいて膝は直角がいいでしょう。最初は1分から始めてください。15分静かに座って呼吸を眺めていると深い意識になると言われていますが、毎日3〜5分でもリラックスできるでしょう。
3 丹田呼吸
丹田は臍から指3本ぐらい下にある部位を称しています。軽く膝を開いて、背筋を伸ばして椅子に座ります。左右の手のひらを丹田に当てます。目を閉じて鼻から息を吸う腹式呼吸でお腹を膨らませます。背中を少し丸くして緩め、今度は口から息を10秒間ゆっくり吐きます。お腹がへ込んでいき、膝が閉じていきます。15秒1サイクルで10回も繰り返せれば十分です。
4 4・7・8呼吸法(ヨガのプラーナーヤーマより)
- 舌先を前歯の歯茎後ろに当ててください。エクササイズのあいだずっと、そこから動かさないこと。
- 「シュー」と音を立てながら、口から息を完全に吐きだします。
- 鼻から深く静かに息を吸いながら4数えます(口は閉じて)。
- 息を止めて7数えます。
- 音を立てながら口から息を吐き、8まで数えます。
- 3から5を4セット繰り返します。数え方はゆっくりでも速くてもかまいません。大切なのはスピードではなく、4対7対8の比率です。どんな姿勢でもできますが座ってやる場合、背筋を伸ばす1日2回定期的にやる。自律神経系を静めるために大切なのは、定期的にやることです。
毎日少しでも「呼吸」をすることに意識を向けることは、自分の身体を大切にすること、健康へとつながっていくと思います。 |