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Vol. 03
Youtube3D 〜3D映像の新たな活用方法〜

2010年の3D映画ブーム以来、3Dテレビや3Dビデオカメラ、3Dデジカメなど、3D映像関連の機器がたくさん市場に登場しています。 しかし、「どうやってこれらの映像を見せたい人に届けるのか?」という点を考えるとブルーレイ3Dにパッケージするなど、方法は限られていました。 しかしYoutubeが3Dに対応したことでそのハードルも下がってきました。

■執筆者 町田 聡(まちだ さとし)氏 プロフィール
アンビエントメディア代表 コンテンツサービスプロデューサー。デジタルサイネージコンサルタント、3DメディアコンサルタントURCFアドバイザー。著書に「3Dマーケティングがビジネスを変える 3D映像/3Dデータ/メタバース/AR/位置情報」(翔泳社刊)、「はじめての3D映像制作」(オーム社)など。
  Twitter:http://twitter.com/machida_3ds
  facebook:http://facebook.com/machida.3DS

 3Dテレビ普及の最近のシナリオ

鳴り物入りで始まった2010年からの3Dブームでしたが、2年後の今を見てみると家電売り場では3Dの文字すら影が薄く、すでに次世代テレビとして4Kが謳われるなど、家電メーカーとしては3Dに見切りをつけた感があります。 しかし、実は派手な宣伝はしないものの各メーカーの上位機種では3D機能が標準になっていたり、3Dシャッターメガネは共通化の方向に向かっているなど3Dに関する新機能や新製品は続々登場しています。  こう考えると3Dのブームは終わったのではなく、むしろ定着してきていると言えます。 もともと3Dは機能的に有効であれば、流行とは無縁で、その必要性は社会に受け入れられるべきもので、黙っていても着実に浸透するはずです。

しかし業務用は別として、普及という観点から考えると家庭で受け入れられない最大の理由は、3Dの地上波放送が無いことがその理由となっています。 一部のBS放送やケーブルテレビでは3D番組を流すことはありますが、3D映像の専門チャンネルは「スカパー!HD」(チャンネル:Ch.596 スカチャン3D)しかなく、地上波ではいまだに放送されていないのが実情です。 当然3Dコンテンツも少なく、「買ったは良いが、見るものなしの3D」といわれていました。 この点においては、3Dテレビを買わせるより、「テレビを買ったら、たまたま3Dが付いていた」という形で、まずはハードを普及させておくことで、コンテンツ提供のモチベーションを上げる方策としは賢明といえるでしょう。

 Youtube3Dは、3Dの救世主

しかし、この「地上波放送待ち」をしていたのでは、いつまでたっても3Dテレビの普及は見込めません。 その実現には、現在の放送帯域の中での互換性を実現する必要があるからです。  そのような状況の中で、登場したのがYoutubeの3D対応、「Youtube3D」です。  Youtube3Dは、3D映像の投稿を受け付けることができ、3D映像の表示モードを切り替えることで多くの3D表示装置に対応することができるようになっています。 また、既存の2D映像を3D映像に変換する機能(2D/3D変換機能)も提供するなどYoutubeは積極的に最先端の3D技術を取りこんだサービスを展開しています。  一方最近の家電トレンドを見てみると、インターネツトへ接続することでスマート化を計る流れが出てきています。 この二つが合わさるとどうなるでしょうか? 「Youtube3Dを家庭のテレビで見る」ことがきわめて簡単になることが分かります。 しかもそれは放送とはまた違った使い方で、利用者間での3D映像を介したコミュニケーションであったり、企業の業務利用や、ハウツーなどの教育目的であってもよいのです。 つまりだれでもが3D放送局を持てる時代になったことを意味しています。 もちろん2D映像でも利用価値が高い動画配信ですが、こと3Dに関しては既存のコンテンツが少ないだけに、2D以上に大きな影響力を与えることができます。

 Youtube3Dの使い方

Youtube3Dを活用するのはとっても簡単で、2D映像のアカウントを持っていれば誰でもほとんど設定する必要もなく利用することができます。 まず、3D映像を制作し、それをアップロードし、表示させるところまでを順に見てみましょう。

1.3D映像を制作する
Youtube3Dで受け付ける3D映像フォーマットは「サイド・バイ・サイド ハーフ」と言われるもので、左右2チャンネルの映像を横にくっつけてならべたものを、1チャンネル分の横幅に縮めたものです。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲Youtube3D の3D フォーマット:サイド・バイ・サイド ハーフ
(推奨動画形式:H264 AVC、1920x1080)

●この映像を制作するには下記の方法があります。
  1. 一体型の3Dビデオカメラで作成する
    一体型の3Dビデオカメラでは記録モードを指定することでサイド・バイ・サイド ハーフでの記録が可能です。 また、機種によってはどちらがわが左かなどのメタデータも自動的に付与されます。

  2. 2ストリームの左右映像から作成する
    ビデオ編集ソフトにより、サイド・バイ・サイド ハーフになるように合成してから出力する方法があります。

  3. 2D映像を3D映像に変換する方法
    新たにアップロードするか、既存のYoutubeにある2D映像を指定して、Youtube側で設定する方法(アップロードの項目参照)

2.3D映像を投稿(アップロード)する
●サイド・バイ・サイド ハーフの映像アップロード方法
3D映像のアップロード後、[編集][情報と設定][詳細設定]タブを選択し、[3D動画]の項目で[この動画はすでに3Dである]を選択し、[変更を保存]します。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。

これで、アップロードした動画が3Dであると認識されるようになります。
メタデーが入った一部の3Dカメラの映像をアップロードすると、この設定も完了している場合があります。

3.Youtube3Dで3D映像を見る
上記のようにアップロードした映像を見ると、プレイヤーの操作部に[3D]ボタンが表示されます。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。

この[3D]メニューで表示方式を切り替えることができ、様々な3D表示装置に対応することができます。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。

[メガネなし][交差法]を選択したときの表示(左右がフルサイズに変わっている)

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
 ※社名・製品名は一般的に各社の登録商標または商標です。


     
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