新しいメディアが登場した時、それが普及するかどうかはコンテンツが豊富にあるかが重要になってきます。表示装置がいくら先行していても、結局は見るものがないと市場がしぼんでしまいます。
まずは手軽にVR映像に親しんでいただくことが重要と考えます。 |
見渡せばVR元年(5)〜手軽に体験できるVR映像〜
■つくばのハイテク聖地でも「見渡せば未体験者」でした
先日J-WAVEと筑波大学が主催するイベント「テクノロジーと音楽の祭典 INNOVATION WORLD FESTA 2017(イノフェス)」で一般の方にVRビューアを販売する体験をさせていただきました。(写真1,2)
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イノフェスでは、きゃりーぱみゅぱみゅさん、小室哲哉さんのライブもあり、小室さんのライブでは360°VR映像のライブ中継が実施されま
した。そのライブを見るためにイノフェス公式VRビューアとしてシンク・デザインさんのモバイルVRビューア QUICK360が採用され、その販売
ブースでお手伝いさせていただいたという訳です(写真3)。一般の方にどの程度VRが受け入れられているのか、モバイルVRビューアの販売を通して実感させられた一日となり、大変勉強になりました。
このブースでの体験で分かったことは、まだまだVR映像(VRそのもの)を体験したことのある方が少ないということでした。しかも、“つくば”というハイテクの聖地で、筑波大学が主催者でもあり、周辺の展示は最先端のロボットやインタラクティブシステムがあり、若い方も多いという高感度な条件であったのにかかわらず、です。(写真4)
イノフェスでは、きゃりーぱみゅぱみゅさん、小室哲哉さんのライブもあり、小室さんのライブでは360°VR映像のライブ中継が実施されました。そのライブを見るためにイノフェス公式VRビューアとしてシンク・デザインさんのモバイルVRビューア
QUICK360が採用され、その販売ブースでお手伝いさせていただいたという訳です(写真3)。一般の方にどの程度VRが受け入れられているのか、モバイルVRビューアの販売を通して実感させられた一日となり、大変勉強になりました。
このブースでの体験で分かったことは、まだまだVR映像(VRそのもの)を体験したことのある方が少ないということでした。しかも、“つくば”というハイテクの聖地で、筑波大学が主催者でもあり、周辺の展示は最先端のロボットやインタラクティブシステムがあり、若い方も多いという高感度な条件であったのにかかわらず、です。(写真4)
QUICK360のブースには常に人が訪れ、3名でフル回転、VRへの関心が高いことが分かりました。
1. ブース来場者の人物像は、
- VRに関心があるが体験したことがない。
- スマホでみられるとは知らなかった
- 訪れる方は、大学生、子供づれの家族、中年の小室ファン、
近所のお年寄り、大学の職員など、年齢は様々でした。
2. その対応は、まず体験していただく必要があるので、
- スマホ(デモ機)でみてもらう
→ 全周360°体験ができて驚く
(だいたい「おーっ」と声を上げます)
- 自分のスマホでもみられるようにする
→ QRコードを読み取りYoutubeのコンテンツにアクセスする
方法、および二眼での視聴を体験していただく
→ Youtubeが360°対応しており、豊富なVRコンテンツがある
ことに驚く
→ 自分のスマホで見られることが分かると、ビューアを購入
する
→ 当日の小室さんのコンサートが数日間自宅で見られること
が分かると購入する
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写真3 |
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写真4 |
といった流れで、この体験をした方は8割がたビューアを購入していかれました。やはり自分で体験でき、しかも見たいコンテンツがあれば、VRに費用を払うということがはっきりしました。つまり、購入に至る決め手はコンテンツ体験なのです。しかもVR業界にいると、「VR体験はある程度進んでいる」と思っていたのですが、知名度はあれど体験した方はほとんどいないことが分かり、今後の潜在的な伸び率が大きいということも改めて分かりました。
■手軽に楽しめるVR映像
いまさらですが、VRの視聴を手軽に行う方法とそのコツを解説します。このコーナーを読んでいる方も意外とVR映像未体験の方がいるかもしれないので、この機会に是非VR映像を体験してみてください。
なんと言っても簡単にVR映像を見るためには、豊富なVR映像がすでにたくさん投稿されているYoutubeが手軽です。スマホでもPC、タブレット、またはネット接続されているテレビ※1でも見ることができます。
ただし2眼で見るためには2眼のゴーグルやVRビューア、スマホやVR対応のゲーム機が必要となります。PCやタブレット、テレビでは2眼でみられない、あるいは2眼でみるのに適していません。1眼であってもマウス操作で360°ぐるぐる見渡すことができるので、それはそれでVRのインタラクティブ性を十分楽しむことができます。スマホなどでゴーグルを使用しての2眼視聴では、向いた方向に自動的に映像が追従するインタラクティブ性と2眼ならではの高い没入間が得られます。ゴーグルを利用する場合は、なるべく回転イスなどに座って周囲に気を付けてみてください。
※1テレビは機種により360°VR映像が見られないことがあります。
1. スマホでの楽しみ方
Youtubeをスマホで見る場合はいささか(相当かな)コツがいります。また、一部のスマホでは見ることができないケースが先日のイノフェスでもありました。
- 1)Youtubeアプリが必要です。
すでにインストールされている方は問題ありませんが、インストールしていないと1眼でも2眼でもVR体験することは
できません。見られない場合のほとんどの原因はYoutubeアプリからコンテンツを開いていない場合、つまりアプリではなく、
ブラウザでYoutubeを見ている場合です。
- 2)Youtubeにアクセスして [360 vr]などで検索します。
- 3)あるいはQRコードで公開されている360°映像を開きます。写真5(必ずYoutubeアプリで開くこと)
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写真5
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- 4)画面に触れると操作画面が現れますので、メガネマークを選択すると2眼表示になります。(写真6)
→ ゴーグルがない場合は、1眼表示でも向いた方向に画面が変わります。また指でドラッグすることで表示範囲を変えて
楽しむ ことができます。
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写真6 |
2. PCでの楽しみ方
- 1)ブラウザで通常のYoutube同様に360°VR映像を1眼で楽しむことができます。
- 2)Youtubeにアクセスして[360 vr]などで検索します。
- 3)あるいは下記のURLで前述のヨットクルージングの360°VRコンテンツが見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=mZIVn2YH434
→ 左上に[360°マーク]が出ていれば360°VR映像のコンテンツです。(写真7)
- 4)画面をドラッグすると表示範囲を変えることができます。画面左上にある360°マークの矢印の方向をクリックすると同様に
表示位置を変えることができます。(写真8)
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写真7 |
写真8 |
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