| 運転時の高齢ドライバの運転行動の測定と運転能力の評価
 (名城大学理工学部情報工学科山本研究室・中野研究室作成資料より)
 
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            | ▼高齢ドライバの交通事故の割合が増加.運転能力(特に,視覚機能と認知機能)低下と,その自覚不足が主原因. ▼本研究の目的は,高齢ドライバの運転行動から,運転能力を評価する方法とシステムを開発すること.
 ▼視覚機能と認知機能の測定結果から総合的に成績を評価し,運転能力を評価する方法を開発.
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                  | 高齢者の交通事故の分析 |  
                  | ・交差点付近での事故が多い ・複数の対象に同時に注意を払う能力が低下
 
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                  | 訓練方法 |  
                  | ・脳の前頭前野を活性化させる課題 ⇒ 注意や適切な行動の選択に関係 ・脳の頭頂葉(頭頂連合野)を活性化させる課題 ⇒ 運動と視覚情報(空間の情報処理)に関係
 
 
                    
                      
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                        | ▲カウントアップ課題 (前頭前野の活性化)
 | ▲地図回転課題 (頭頂葉の活性化)
 | ▲ストループ課題 (前頭前野の活性化)
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                  | 運転能力測定シミュレータ |  
                  | ・実際の運転場面に近い運転模擬状態で運転行動を測定 ・運転行動の測定により,運転能力(視覚・認知機能)を定量的に評価
 
 
                    
                      
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                        | ▲運転負荷:小 (歩行者のみ)
 | ▲運転負荷:中 (対向車のみ)
 | ▲運転負荷:大 (歩行者+対向車)
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                  | 運転能力の測定・評価方法 |  
                  | 視覚機能(有効視野)の測定方法 ・運転模擬映像に視標を提示
 ・視標の検出率(検出回数/提示回数)で評価
 ・液晶ディスプレイを3画面使用することで広い視野で測定可能
 
 認知機能の測定方法
 ・交差点右折時の衝突余裕時間(TTC)により評価
 ・国土交通省が定めた自動ブレーキに関する技術指針を基に判定ラインを設定
 ・対向車の速度(40km/h・60km/h)と歩行者の横断の有無で4種類の運転負荷を設定
 
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                  | 訓練効果の検証実験 |  
                  | 1.実験方法 ・訓練前後の測定から運転能力(単純反応時間)の向上度合いを評価
 ・被験者:65歳以上の高齢者 15名
 ・訓練時間:5分程度
 ・測定時間:訓練前後で5分程度
 
 2.測定方法
 
 
                    
                      
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                        | ▲先行車の急停止 | ▲人・車の飛び出し |  3.実験結果(先行車・飛び出し)
 訓練前に対する訓練後の単純反応時間の減少,および反応むらの低下により,訓練による能力向上を確認。
 
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                  | TTCの測定結果 |  
                  | ・脳の前頭前野を活性化させる課題 ⇒ 注意や適切な行動の選択に関係 ・脳の頭頂葉(頭頂連合野)を活性化させる課題 ⇒ 運動と視覚情報(空間の情報処理)に関係
 
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                  | 有効視野の測定結果 |  
                  | ・脳の前頭前野を活性化させる課題 ⇒ 注意や適切な行動の選択に関係 ・脳の頭頂葉(頭頂連合野)を活性化させる課題 ⇒ 運動と視覚情報(空間の情報処理)に関係
 
 
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