「BOXカルバートの設計(下水道耐震)Ver.7」では、下記の対応を行います。
- 3連BOXカルバートへの対応
- 継手部の検討対応
マンホールと矩形きょ本体の接続部の検討
矩形きょと矩形きょの継手部の検討
- 杭基礎の道路橋示方書(H.24.3)対応
以下に、これらの拡張機能の概要を紹介いたします。
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従来は2連BOXまでの対応でしたが、3連BOXへのお問い合わせを多くいただき、これを受けて3連BOXへの対応を行います
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■図1 3連3Dモデル図 |
■図2 形状入力画面(3連時) |
照査内容につきましては、断面方向は2連までと同様、許容応力度法による常時、レベル1地震時、限界状態設計法によるレベル2地震時の照査を行い、応答変位法による杭基礎の照査が可能です。縦断方向については、現場打ちのみの対応となり、レベル1地震時、レベル2地震時で水平面内、鉛直面内の照査を行います。
■図3 FRAME解析結果
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■図4 マンホールと矩形きょ接続部
従来は継手部の検討として矩形きょと矩形きょの継手部の照査のうち
- 地震動による抜出し量(継手伸縮量)の照査
- 可とう性継手部の遊間に対する検討
についてのみ対応しており、マンホールと矩形きょ本体の接続部の検討には対応しておりませんでした。今回、「下水道施設の耐震対策指針と解説−2006年版−(社)日本下水道協会」を参考に明確に検討方法が記述されている計算を追加し、以下の計算が可能となります。
■マンホールと矩形きょ本体の接続部の検討
- 地震動による屈曲角
- 地震動による抜出し量
- 液状化による抜出し量の照査(※1)
- 傾斜地による抜出し量の照査(※1)
■矩形きょと矩形きょの継手部の検討
- 地震動による抜出し量の照査
- 傾斜地による抜出し量の照査(※1)
※1:縦締め連結しない二次製品の場合のみ
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今年道路橋示方書・同解説(平成24年3月)が改定され、本製品ではW下部構造編に準じて、杭基礎についての対応を行います。
道示改定における変更点は次のとおりです。
1)杭配置における縁端距離の初期値を1.0×杭径に変更
2)打ち込み工法以外で支持杭の場合、杭先端から杭径分の周面摩擦力を控除して極限支持力を算出
3)粘着力をN値から推定することが困難な範囲が、N値が5未満に変更
4)杭頭接合部照査の仮想鉄筋コンクリート断面の直径の算定式が変更
5)杭頭接合部照査の杭頭部に作用する押込み力,引抜き力,水平力及びモーメントに対しての照査を省略可能
本製品では、考え方の基本・荷重画面に「杭基礎について準拠する道路橋示方書」の選択を設け、杭頭接合部の照査は初期入力画面での選択により省略を可能としています。
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以上、拡張機能の概略を紹介させていただきました。今後も皆様からのご要望を取り入れて、改良・改善を加えていきますので、どうぞご期待ください。 |
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