「調節池・調整池の計算」は、2007年1月の初版リリース後、2011年8月にVer.4として「浸透施設の機能強化」を行い、今回「流域貯留施設等技術指針(案)
平成19年3月への対応、複数形態流域情報入力(林地開発基準と同様)、複数オリフィス配置、もぐりオリフィス、減勢工の計算、出力強化」に対応したVer.5をリリースします。今後は、「調節池・調整池の計算Ver.5」において「計算機能」の充実を図っていきますので、「調節池・調整池の計算Ver.4」をお持ちのお客様も「調節池・調整池の計算Ver.5」への改訂をご検討くださいますようお願いします。
以下に、これらの追加・拡張機能の概要を紹介します。 |
流域貯留施設等技術指針(案)平成19年3月への対応 |
適用基準入力画面に新たに「流域貯留施設等技術指針(案)」を設け、「流域貯留施設等技術指針(案)平成19年3月」に準拠した以下の計算を行います。
■図1 適用基準入力画面
- 簡便法(貯留施設・浸透施設併用型)による洪水調節容量計算
- 簡便法(型側溝を設ける場合)による洪水調節容量計算
- 簡易法(U型側溝を設ける場合)による湛水時間の計算
- 流量から越流巾の計算(洪水吐き)
■図2 簡便法(貯留施設・浸透施設併用型)結果画面
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「林地開発基準準拠」時のみに対応していた複数の流域形態(流出係数、土地利用状況定数、流域面積)について他の準拠基準時においても同様に指定できます。
■図3 流域−流出係数、面積入力画面
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オリフィスを最大10個まで配置できるように対応しました。放流管U(矩形)、(円形)2段タイプの場合は、オリフィスは最大20個まで配置可能であり、各オリフィス寸法は、オリフィス形状毎に入力することができます。また、オリフィスを設置せずに、他の放流施設(せきの放流及びポンプ放流)のみでモデル化することも可能です。
■図4 複数オリフィス入力画面
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矩形、円形のもぐりオリフィスの計算に対応しました。外水位はオリフィス毎に一定であるとし、また、接近流速水頭を考慮することができます。
■図5 矩形もぐりオリフィス入力画面
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減勢工の以下の計算に対応しました。
- 接近水頭、接近流速、全水頭の計算
- 水叩き始端水深、フールド数、跳水水深、跳水の長さの計算
■図6 減勢工の入力及び計算結果画面
以上、「調節池・調整池の計算 Ver.5」の追加・拡張機能の概要をご紹介いたしました。今後もユーザの皆様からのご要望にお応えして、改良・改善に努めていきます。どうぞご期待ください。 |
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