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Multiframeは、3次元骨組構造解析プログラムです。入力断面として、JIS規格の鋼材断面が標準で登録されている他、ユーザ任意の断面を使用することもできます。計算後、鋼構造設計規準(日本建築学会)に準拠した断面算定を行うことができます(オプション)。また、Ver.12から平板要素を用いた立体解析をサポートしています。
Q.
MultiframeにてRC断面を使用した計算は出来ますか。
A.
Section Makerを使用する事によって、可能です。以下にその概要を簡単に説明いたします。
最初にコンクリートの材料を作成します。材料の追加はMultiframeでも可能です。例では「24MPa」のものを作成しています。なお、下表にはフレーム計算に必要なもののみ記載しています。
名前 |
24MPa |
種類 |
コンクリート |
密度 |
tonne/m3 |
2.498 |
E |
N/mm2 |
2.50E+04 |
G |
N/mm2 |
1.07E+04 |
ポアソン |
比率 |
0.3 |
熱係数 |
1/℃ |
1.00E-05 |
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■図1 コンクリート断面 |
材料が作成できましたら、コンクリート断面を作成します。ここでは、1.0m×1.0mとしています。
比較のため、作成されたコンクリート断面のパラメータを確認しておきます。
コンクリート断面 |
質量 |
2.498 |
t/m |
A |
1.00E+00 |
m2 |
Ix |
8.33E-02 |
m4 |
Iy |
8.33E-02 |
m4 |
J* |
1.41E-01 |
m4 |
E |
2.50E+04 |
N/mm2 |
G |
1.07E+04 |
N/mm2 |
EIx |
2.08E+03 |
N/mm2 |
Eiy |
2.08E+03 |
N/mm2 |
ここに配筋を追加します。単純化するために、φ100mm、@250の上下1段配筋としています。
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■図2 RC断面 |
作成されたRC断面のパラメータを確認します。
RC断面 |
質量 |
2.75 |
t/m |
A |
1.34E+00 |
m2 |
Ix |
1.14E-01 |
m4 |
Iy |
9.77E-02 |
m4 |
J* |
1.41E-01 |
m4 |
E |
2.50E+04 |
N/mm2 |
G |
1.07E+04 |
N/mm2 |
EIx |
2.85E+03 |
N/mm2 |
Eiy |
2.44E+03 |
N/mm2 |
コンクリート断面のものと比較すると違いがよく分かります。MultiframeではこのようにRC断面に限らず、異なる材料で構成された断面を作成した場合、材料のヤング係数の比で各パラメータを補正しています(ヤング係数比=Es/Ec:Es=鉄筋のヤング係数、Ec=コンクリートのヤング係数)。
その他、下図のようなSRC断面なども同様に作成することができます(H-400x400x13x21)。
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■図3 SRC断面 |
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●日時 : 2011年 12月 6日(火) 9:30〜16:30
●参加費 : \15,000 (1名様・税込\15,750)
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Multiframe 開発元:Formation Design Systems
■Multiframe Ver.13 日本語版 2011年4月リリース済み |
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(Up&Coming '11 晩秋の号) |
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