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現在開発中の「型枠支保工の設計計算」について紹介させて頂きます。本製品はUC-1仮設工シリーズに新しく加わる「足場・型枠支保工設計指針」(社)仮設工業会に準拠し、配置間隔、使用部材、荷重などの設計条件により、型枠支保工の部材に生じる支持力、曲げ・せん断応力、たわみなどを計算して、許容値に対する検討を行うプログラムです。
本製品で設計可能な形式は、 (1)パイプサポート式型枠支保工、 (2)軽量支保ばり式型枠支保工、 (3)枠組式型枠支保工、 (4)くさび緊結式型枠支保工、および (5)パイプサポート式とくさび緊結式型枠支保工の組合わせの5種類に対応可能です。入力画面は他のUC-1製品と同様であり、わかりやすくシンプルに構成し、初心者にも入力しやすく簡素化しました。
また、よく使用する部材の規格、断面性能をデータベース化し、データベースを編集可能として利便性を高めました。メインウィンドウでは模式図を表示し、型枠支保工の形式・形状を確認しながらの設計を可能としています。計算書出力では、設計条件、計算結果一覧、詳細計算書等について説明図交じりの報告書を出力します。
● 型枠支保工の形式
型枠支保工の選択可能な形式は下図に示す5種類です。部材は部材データベースから選択し、形状寸法、断面性能、規格を入力可能としています。出力は画面上に計算結果一覧表が表示されるほか、せき板、根太、大引等の各部位ごとに選択可能な部材についても計算結果が表示されます。印刷出力は、一覧表および計算書についてプレビューし、見出しや内容について編集可能な形式としています。
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▲図1 検討形式の選択画面 |
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▲図2 パイプサポート |
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▲図3 軽量支保ばり式型枠支保工 |
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▲図4 枠組式型枠支保工 |
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▲図5 くさび緊結式型枠支保工 |
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▲図6 パイプサポート式+枠組式型枠支保工 |
● 形状と部材の入力
本プログラムでは、各形式に従って主要な形状寸法を数値入力し、部材をデータベースから選択することが可能です。部材データベースは任意に編集および追加することができるので、現場の状況に応じた資材を設定することができます。各形式で画面が切り替わり、形式ごとの項目を入力します。下図に形状と部材の入力画面を示します。
▲図7 部材データベースの登録画面 |
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▲図8 部材配置の設定画面 |
● 荷重の扱い
型枠支保工の設計に当たっては、コンクリート重量、型枠自重等の仮設荷重、上載荷重、作業荷重等を合計し、応力計算用とたわみ計算用(作業荷重を除く)に分けて鉛直荷重を考慮します。水平荷重としては、実際に型枠支保工に作用する荷重ではありませんが、水平力に対する支保工全体の剛性、安全性を確保するために、鉛直荷重の5%あるいは枠組式の場合のみ2.5%の荷重が、型枠支保工の上端に水平方向に作用した場合を想定して構造物の安全性を確認します。風および地震の影響については、それらの荷重の影響を受ける期間が、型枠支保工の組立開始からコンクリート打設完了するまでの比較的短期間であるため、通常の場合は地震および風荷重の計算を行う必要がないとされています。本プログラムでも風荷重と地震荷重に対する計算は考慮していません。
● 計算書の出力
仮設工として計算書はわかりやすく表示されており、そのまま印刷できるほか編集することが可能です。結果一覧のほか詳細出力として各部材ごとに1ページで出力をする形式となっているため、見やすくなっております。
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▲図9 荷重データの入力画面 |
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▲図10 計算書サンプル |
■型枠支保工の設計計算 リリース日予定:2009年6月末 |
(Up&Coming '09 盛夏の号掲載) |
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