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新製品紹介

●柔構造樋門の設計 Ver.4 函体縦方向レベル2断面照査オプション
柔構造樋門の設計、図面作成プログラム

●はじめに
 「柔構造樋門の設計」は、2006年10月の初版リリース後、2008年9月に「河川構造物の耐震性能照査指針(案)・同解説(H19.3公開)における門柱のレベル2地震動の照査対応」を行いました。今後は「柔構造樋門の設計 Ver.3」ではなく、「柔構造樋門の設計 Ver.4」において「設計計算機能」及び「図面作成機能」の充実を図ってまいりますので、「柔構造樋門の設計 Ver.3」をお持ちのお客様も「柔構造樋門の設計 Ver.4」への改訂をご検討くださいますようお願いいたします。今回は「柔構造樋門の設計 Ver.4」及び、「柔構造樋門の設計 函体縦方向レベル2断面照査オプション」で追加または、拡張した機能の紹介をさせて頂きます。


●新しい機能の紹介

■Ver.4
  1. 不整形地盤(斜層)、不整形水位への対応
     本製品では、地表面、及び層の不整形地盤(斜層)、不整形水位の入力及び圧密沈下量、即時沈下量、側方変位量の計算を可能にしました。
    ▲地表面入力画面 ▲層入力画面 ▲水位・土質入力画面

  2. その他の対応内容(Ver.4)
      ・函体縦方向−水平方向バネ算出時に函体周長を用いる計算に対応しました。
      ・函体縦方向−地盤反力係数算出時の鉛直方向の載荷面積についてスパン 全面積を用いる計算に対応しました。
      ・函体縦方向−地盤バネ反力の両端(I端、j端)出力に対応しました。
      ・胸壁−常時ケース数≧地震時ケース数の制限を撤去しました。

■函体縦方向レベル2断面照査オプション
  1. 函体縦方向の河川構造物の耐震性能照査指針(案)・同解説(H19.3)への対応
     本製品では、弊社製品「Engineer's Studio」の計算部を搭載して弾塑性床上の梁解析を行います。したがって、計算精度はこれらの製品と同等であり、また高い信頼性を有しています。また、解析を行う際に函渠は鉛直方向バネ、水平方向せん断バネを有する弾塑性床上梁としますが、大きな地盤変位解析に対する非線形(バイリニア型)を考慮する必要がある為に鉛直方向バネ及び水平方向バネには適切に以下の上限値を設定します。
      ・函体上面の鉛直方向バネの上限値・・・地震時の割増を考慮した鉛直土圧
      ・函体下面の鉛直方向バネの上限値・・・支持力公式から求まる極限支持力
      ・水平方向せん断バネの上限値・・・・・・・函体周面の最大摩擦力
    また、弾塑性床上梁の解析においては、事前に函体軸方向の弾塑性解析を行い、軸力を求め、曲げ剛性(M−φ)をトリリニア型の断面要素として定義することでモデル化を行う手法を用いています。
    ▲基本条件入力画面 ▲地震時沈下・水平分布入力画面

       ・地震動タイプはタイプ I 、タイプ II に対応しています。
    ▲鉄筋(レベル2)入力画面 ▲荷重(レベル2)入力画面

       ・継手の照査(開口、目違い)を確認することができます。
       ・計算結果画面は許容応力度法と同様に解析結果と耐力計算結果を確認することができます。
       ・地盤解析用地形データファイルへの出力対応。
    ▲解析結果画面 ▲継手の照査結果画面
●ソルバー解析部について
 本製品では、前述の通り、弊社製品「Engineer's Studio」の解析部(ソルバー)を搭載して弾塑性床上の梁解析を行っています。本解析部は、本体プログラムとは独立して起動され、"COM API"と呼ばれるプログラムにより計算モデルや解析結果の受け渡しを行う構造(下図参照)となっていることから、高い汎用性を有しており、様々な製品に搭載可能です。

●今後の予定
 今後、本製品の「オプション」では、弾塑性地盤解析ソフト「GeoFEAS 2D」とのファイル間連動機能を搭載する予定となっています。これにより、「GeoFEAS2D」側で解析した地盤変形解析結果(沈下・水平変位分布)を取り込み、函体縦方向のレベル2耐震照査を行うことが可能となります。また、より精度の高い解析を行うことができるよう解析処理の改善、改良を加えていきたいと考えています。

柔構造樋門の設計セミナー

 ●日時 : 2009年 8月 21日(金) 9:30〜16:30   ●参加費 : \15,000 (1名様・税込 \15,750)
 ●本会場 : フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム TV会議システムにて 東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催

■柔構造樋門の設計 Ver.4、オプション リリース:2009年4月
(Up&Coming '09 新緑の号掲載)
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