先進的に整備を進めてきた大都市では、汚水と雨水の2本の管きょの急速な敷設が困難なことから、主に合流式下水道システムが採用されています。東京都区部では82%の範囲が合流式下水道で整備されています。
この合流式下水道は、汚水対策と浸水対策を同時に達成できるメリットがあるものの、降雨量が多い場合には、雨水で希釈された汚水の一部が雨水吐口から河川などに越流するため、公共用水域への水質汚濁の一因となる問題があります。
従来、都市型水害対策は、主に河川・下水道の分野を中心として個別に進められてきましたが、今後は、河川・下水道の各分野における個別の対策をさらに充実させていくとともに、河川と下水道とが連携した整備のあり方が求められています。
河川からの影響や、河川への影響を考慮する必要がある都市型水害対策に対する流出解析モデルでは、下水道と河川を統合的に解析する必要があります。xpswmmでは、下水道と河川河道及び流域等をモデル化し、下水道と河川との一体的な解析が可能なシステムです。
今回は、今後いっそうの需要増が考えられる河川と下水道との統合解析におけるxpswmmによる施設や河道の入力要領についてご紹介します。
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▲雨水吐口からの汚水流出の様子
「東京都下水道局、ニュース東京都の下水道No.202」より |