|
|
●はじめに
「BOXカルバートの設計 Ver.7」では、主に (1)門形カルバートの設計の拡張 (2)斜角付きBOXの設計(NEXCO) の拡張を行います。
以下にその概要をご紹介いたします。
●門形カルバートの設計機能の拡張
門形カルバートにつきまして、Ver.5で対応後、多数のご要望をいただいてきており、Ver.6での杭基礎対応に続き、今回、底版を分離した計算モデル,左右非対称形状への対応等を行います。
1. 底版を分離した計算モデル
従来は、門形カルバート全体のFRAMEモデルを作成していましたが、底版を除いたFRAMEモデルから頂版および側壁の断面力を算出し、また、側壁下端の断面力,上載荷重から作用力を集計し、安定計算および底版の断面照査を行う方法を追加します。なお、本計算方法はストラットを設置しないケースを対象とします。
1)頂版,側壁の計算
左右側壁下端を固定支点とした門形ラーメンモデルに作用荷重を載荷して断面力を算出し、断面照査を行います。
|
|
▲底版を分離したフレームモデル |
▲曲げモーメント図 |
2)安定計算および底版の断面照査
左右底版ごとに、門形ラーメンモデルの左右側壁下端の断面力と底版自重および底版上の載荷重から底版下面中心における作用力を集計し、以下の安定照査を行います。
直接基礎の場合:支持力度照査,滑動照査
杭基礎の場合:鉛直支持力照査,変位照査,あわせて杭体応力度照査
底版の計算は、安定計算により求めた地盤反力(直接基礎),杭鉛直反力(杭基礎)と底版自重および底版上の載荷重により断面力を求め、「道路橋示方書・同解説W下部構造編(平成14年3月)社団法人日本道路協会」のフーチングの設計に準じて行います。 |
▲作用力集計 |
2. 左右非対称形状
従来は、左右対称形状としておりましたが、今回、左右側壁厚,左右底版幅を変えることを可能といたします。
また、杭配置につきましても、左右底版ごとの入力とし、左右底版で異なる杭配置も可能です。 |
|
左右非対称形状
|
|
|
|
▲形状寸法入力画面 |
|
▲杭配置入力画面 |
●斜角付きBOXの設計(NEXCO)の拡張
斜角付きボックスカルバートの設計(NEXCO)は、「ボックスカルバート標準設計図集(平成12年1月)
日本道路公団」の「5.3 斜角があるボックスカルバートの設計方法」の内容を基に単BOXを対象としてVer.3で対応し、その後、支間部照査や適用盛土タイプの拡張等の機能追加を行ってまいりました。今回、2,3連BOXに対応し、あわせて活荷重載荷に任意活荷重を追加いたします。 |
|
●図面作成機能およびUC-Drawツールズ(Box culvert)
門形カルバートの左右非対称形状,斜角付き2,3連ボックスカルバートについて対応を行います。 また、「UC-Drawツールズ(Box
culvert)」におきましても同様に対応を行います。図面作成機能のみを必要とされる方は、どうぞ、こちらの製品もご検討ください。
|
|
|
▲図面確認画面 |
|
▲UC-Drawツールズ(Box culvert) メイン画面 |
●おわりに
以上、今回の主だった改訂内容を紹介させて頂きました。今後もユーザの皆様からのご要望を取り入れ、改良・改善を加えてまいります。リリースまでもうしばらくお時間をいただくことになりますが、どうぞご期待ください。
■BOXカルバートの設計Ver.7 リリース予定日:2008年4月末 |
(Up&Coming '08 早春の号掲載) |
|
|
>> 製品総合カタログ
>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート
|