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「BOXカルバートの設計 Ver.6」では、(1)門形カルバートの杭基礎への対応(図面作成も含みます)、(2)1〜3連ボックスカルバートでの応答変位法による地震時検討への対応などを行います。以下にその概要をご紹介いたします。
●門形カルバートの杭基礎対応
これまで門形カルバートでは、バネ基礎のみ対応しておりましたが、杭位置に格点、支点バネを設けることで杭基礎にも対応致します。なお、地震時にも対応しており杭頭結合には、ヒンジ結合、剛結合の2種類をご用意致します。
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◆杭基礎に関する主な仕様
(1)杭の種類
鋼管杭,RC杭,PC杭,PHC杭,場所打ち杭
(2)施工工法
打込み(打撃),打込み(バイブロハンマ),中掘り,プレボーリング
(3)杭頭結合条件
剛結,ヒンジ
(4)杭先端条件
固定,ヒンジ,自由
◆杭頭結合の種類により設ける支点バネの種類
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剛結合 |
ヒンジ結合 |
鉛直バネ |
○ |
○ |
水平バネ |
○ |
○ |
回転バネ |
○ |
− |
水平・回転連成バネ |
○ |
− |
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◆杭基礎に関する主な照査内容
許容支持力・引抜力の計算、杭体応力度照査、杭頭結合部計算が可能です。また、杭頭剛結合の場合は杭頭補強鉄筋の計算も可能です。
なお、本体底版のせん断照査では、道路橋示方書・同解説W下部構造編(P.229〜)に準じh/2点の他に、それより外側の杭中心位置での照査も行います。
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◆図面作成への対応
断面図、側面図、平面図へ杭の作図を行います。なお、杭配置による鉄筋の箱抜き処理は行いません。
◆杭基礎時の制限事項
ストラットの設置はできません。また、杭配置の入力は左底版のみとし右底版は対称配置(左右対称)としています。
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●応答変位法による地震時検討への対応
設計要領第二集カルバート編(H.18.4)3-4-5 地震の影響:I)震度法による地震時応力の照査方法(P.17〜)に記載されている地震時の照査に対応します。
BOX形式は、1、2、3連BOX、基礎形式は直接基礎(分布バネ基礎)、カルバート底面より上は盛土単一層としています。(常時については、基礎形式として地盤反力度とバネ基礎から選択可能です。)
なお、設計要領に記載されている方法に完全に固定するのではなく、地震荷重として地盤変位荷重だけでなく、躯体慣性力や周面せん断力も考慮できるようにしています。また、これら以外の地震時荷重を設定可能なように、地震時任意荷重の入力を設けています。
応力度照査位置も設計要領での照査位置(曲げ:ハンチ端と隅角部対角線断面、せん断:部材内面より部材高/2の位置)に固定するのではなく、道路土工等での照査位置(曲げ:部材内面位置、せん断:隅角部格点と隅角部格点から2×有効高の位置)も選択可能としています。
●今後の予定
「BOXカルバートの設計 Ver.6」では、今後、杭基礎での応答変位法による地震時検討への対応や、門形カルバートでの応答変位法による地震時検討の対応、シングル配筋対応、本数による鉄筋入力への対応(プレキャストボックスへの対応)などを行い、順次リリースしていく予定です。リリースまでしばらくお時間をいただくことになりますが、どうぞご期待ください。
■BOXカルバートの設計 Ver.6 リリース予定日:2007年3月末 |
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(Up&Coming '07 早春の号掲載) |
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