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●配水池の耐震設計計算 |
2池併設RC構造配水池の耐震設計計算プログラム |
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●プログラム概要
本製品は、水道施設耐震工法指針(1997年)日本水道協会に準拠し、配水池の耐震設計計算を行うプログラムです。本製品で設計可能な構造形式は2池併設タイプのRC構造による配水池で、内部構造は(1)内部に柱・迂流壁無し、(2)内部に迂流壁あり、(3)内部に柱ありの3タイプに対応可能です。設置状態は、地中設置、一部地中設置、地上設置に対応し、内水状態は2池満水、1池満水他空虚、2池空虚のそれぞれのケースを一括に設計可能としています。設計の考え方は震度法および応答変位法に対応し、常時、レベル1地震時、レベル2地震時の検討が可能です。レベル2地震時の検討では、部材のM−φを考慮した曲げ剛性低減処理をプログラム内部で自動処理しています。 |
▲配水池の耐震設計計算のメインウィンドウ |
●内部に迂流壁ありタイプ
躯体の内部に迂流壁(導流壁とも呼びます)がある配水池タイプを指します。迂流壁の配置方向はX方向、またはY方向のいずれかを選択可能です。
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▲迂流壁ありタイプの入力 |
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●内部に柱ありタイプ
躯体の内部に柱がある配水池タイプを指します。柱の配置方法は格子状配置を前提とします。
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▲柱ありタイプの入力 |
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設置状態は、地中設置、一部地中設置、地上設置が可能です。多層地盤に対応し、地下水位の考慮も可能です。
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●設計の考え方
震度法による耐震設計の考え方は、池状構造物のうち一般に剛性が高くその固有周期が0.5S以下の構造物の耐震計算には震度法を適用します。一方、応答変位法による耐震設計の考え方は、地震時における挙動が主として周辺地盤の変位に支配される地中構造物の耐震計算には原則として応答変位法を適用します。
設計に考慮する主な荷重は、上載荷重、躯体自重、外圧(土圧・水圧・浮力)、内圧(水圧)、および、地震時の土圧、水圧、慣性力などとします。これらの荷重を組合せ、各部材に発生する最も大きな断面力に対して、断面照査(許容応力度法、限界状態設計法)を行なうものとします。
●結果確認/印刷
画面上での結果確認および印刷プレビューを行なうことができます。結果確認としては、安定計算結果、断面照査結果一覧、断面力結果図などを用意しています。
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▲図2 M−θモデル(ばね要素)の損傷表示 |
▲図3 ばね要素(M−θモデル)の軸力自動算出設定 |
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●本製品のメリット
現状の設計業務では、設計条件の仮定、荷重計算、地盤抵抗バネ値、骨組モデル作成とフレーム解析、断面力抽出、断面照査(許容応力度法、限界状態設計法)といった各段階ごとに、それぞれの設計作業を行なっているのが現状であろうと思います。本製品は、上述の各段階すべての処理を1つのプログラム内にて一連で行なうことを可能とした設計計算ソフトウェアです。構造寸法・設計条件の入力を終えると、検討方向(X方向、Y方向)について骨組モデルを自動作成してフレーム解析を実行、各部材の断面照査を自動で行い、計算書の作成までを行ないます。このように、従前は各段階ごとの独立した設計作業が主体でしたが、本製品を使用することで一貫設計が可能となり、設計業務をより効率的に行なえるようになります。
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■配水池の耐震設計計算 リリース予定日:2006年7月中旬 |