2019年11月にFEMLEEG Ver.9.1がリリースされました。
今回、Ver.9.1で追加された主な機能について説明します。
メッシュの分割:6面体/5面体隣接要素自動分割
3次元ソリッドモデルを作成している過程で、6面体要素/5面体要素の4角形面に、5面体要素の3角形面が接続してしまうことが多々見受けられます。メッシュの連続性を保つために6面体要素/5面体要素を分割しなければなりませんが、分割面を共有する隣接要素全てを分割していかなければなりません。
例:橋梁モデルでハンチを追加したが、隔壁とハンチの接続部分で面の不整合が起きている。
今回、分割する6面体要素/5面体要素のうち、ある要素の4角形面の分割対角線を指定するだけで、隣接している要素を伝搬して自動的に分割する機能を追加しました。
・メニュー:[変更]-[要素変更]-[分割]
「分割方法」から「隣接6面体/5面体」を選択します。
分割する6面体要素/5面体要素の4角形面の対角2点の指定だけで、隣接している奥行方向の要素まで、分割対象が6面体要素の場合は2つの5面体要素に分割、分割対象が5面体要素の場合、3つの4面体要素に分割して、不整合を解消します。
形状が直線状でない場合でも対応しています。
メッシュの生成:エッジ→埋め込み鉄筋要素生成
CADで作成された配筋データをFEMISで有効利用できなかったのを、CADからの配筋データをエッジとして取り込み、エッジ情報をもとに埋め込み鉄筋要素(ETRUSS要素)を自動生成する機能を追加しました。
・メニュー:[生成]-[CADを使った]-[エッジ→要素]
「生成ブロック」から「埋め込み鉄筋」を選択します
今回はプリプロセッサのFEMISの追加機能について説明しましたが、次回はポストプロセッサFEMOSの追加機能について説明したいと思います。