下部工基礎スイートでは、単独製品版と同様に下部構造と基礎工製品の連動ができますが、Up&Comming 104号のサポートトピックにおいて下部工と基礎工の連動には、図1のような制限がある事を説明いたしました。
今回は、これらの連動時において、下部工と基礎工で連動される照査方向と作用力の向きについてご説明します。「橋台の設計」、「橋脚の設計」及び「基礎の設計」の照査方向と作用力の向きについてまとめると表1のような扱いとなります。ここで連動した際の照査方向は、「橋台の設計」と「基礎の設計」と連動時は、X方向=橋軸方向、Y方向=直角方向、「橋脚の設計」と「基礎の設計」と連動時は、Y方向=橋軸方向、X方向=直角方向となります。また、鉛直力、水平力、モーメントの底版中心の作用力の正方向の向きは、各製品で異なりますので連動する際には、符号を変換した値を「基礎の設計」側に作用力を設定します。
「橋台の設計」と「基礎の設計」
X方向鉛直力V |
=橋軸方向鉛直力V |
X方向水平力H |
=-橋軸方向水平力H |
X方向モーメントM |
=-橋軸方向モーメントM |
Y方向鉛直力V |
=直角方向鉛直力V |
Y方向水平力H |
=-直角方向水平力H |
Y方向モーメントM |
=-直角方向モーメントM |
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「橋台の設計」と「基礎の設計」
Y方向鉛直力V |
=橋軸方向鉛直力V |
Y方向水平力H |
=橋軸方向水平力H |
Y方向モーメントM |
=橋軸方向モーメントM |
X方向鉛直力V |
=直角方向鉛直力V |
X方向水平力H |
=直角方向水平力H |
X方向モーメントM |
=直角方向モーメントM |
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下部工基礎スイート |
照査方向 |
作用力の正の向き |
橋台の設計 |
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橋軸方向 |
直角方向 |
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橋脚の設計 |
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橋軸方向 |
直角方向 |
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基礎の設計 |
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X方向 |
Y方向 |
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■表1 照査方向と作用力の向き |