Michael Baker Internationalは米国に本拠地を置くグローバル建設コンサルタントとして、サステイナブル建築物および自然資産の設計・コンサルティング・エンジニアリング・プロジェクトマネジメント等広範囲なサービスを世界中の市場に提供しています。
フォーラムエイトとのコラボレーションには、第13回3D・VRシミュレーションコンテストオン・クラウドのノミネート賞を受賞した「VRを活用したカリフォルニア州レッドランズ市氾濫解析プロジェクト」のVRデータ構築があります。
カルフォルニア州レッドランズ市ダウンタウン地区は、排水設備改善案と関連調査、工事費用確保に必要な投資金額増額の根拠について、市民・市議会の同意を得るにあたって、効果的な合意形成ソリューションを必要としていました。これに応えるため、同社はレッドランズ市ダウンタウン地区周辺の大規模な洪水を想定し、既存排水施設の改善を含めVRを活用した氾濫解析業務をフォーラムエイトと協同で行いました。雨水流出解析ソフトxpswmmによる解析結果をUC-win/Roadへ読み込み、洪水状況および排水施設を改善しない場合のリスクを3DVRで表現しました。さらに、可視化されたVRから最も有効な解決策を証明するための3D動画を作成。これほど広範囲の都市部2D氾濫解析結果をVRで表現した3D動画は全米でも前例がなく、国際会議等で発表された際には、合意形成ツールとしても大きな注目を集めました。
同社のTom Ryan氏はこの背景について、「専門家ではない利害関係者が2Dで表現されたデータを必ずしも理解できるとは限りませんでした。解析結果をよりリアルに表現できれば洪水ハザードに対する理解・認識を深めることができると確信し、インタラクティブ3DVRソフト UC-win/Road の活用について、フォーラムエイトに協力を求めました」と語りました。
近年、米国各地の州政府および連邦政府は、現状の洪水ハザードと降雨、海面上昇に伴う大規模な洪水対策の必要性を国民に知らしめることを目的とした活動を行っています。国際会議での評価からもわかるように、UC-win/Roadは大規模な合意形成における有用なソフトウェアとして、米国でも潜在的な普及の可能性をもっています。今後もどうぞご期待ください。
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■Tom Ryan氏 |
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■カルフォルニア州アーバイン市にあるオフィス |
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