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今年もxpswmm2014がリリースされました。新機能の追加だけでなく、既存機能の利便性向上を目的とした改訂も多く盛り込まれています。それでは、xpswmm2014の主な新機能についてご紹介いたします。主な改訂内容は以下の通りです。
- リバーリンクと河川域レイヤー
- 汚水管渠解析
- 解析結果の改善
- xp2D ポスト処理ツール
- ユーザ定義の危険基準
- 1D/2Dインターフェースライン縦断図面
- HEC-RASインポートの強化
リバーリンクは、自然河川のモデルを直接入力することができる機能です。これまで、自然河川を入力するためには、リンクを設置して自然河川の設定を別途行わなければなりませんでしたが、入力作業を水路管底と断面図の入力に絞ることで入力手順を短縮しました。また、各リバーリンクは、ノードやリンクのような1Dネットワークを構成する要素の1つとして後述の河川域レイヤーにて管理することができます。
リバーリンクレイヤーは、リバーリンクを管理するレイヤーとしてレイヤーコントロールパネルに追加されました。ラベルや強調表示のON/OFF、リンクとリバーリンクの相互変換をすることが可能です。
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■図1 リバーリンク |
■図2 リバーリンクレイヤー |
2014では、汚水管渠解析に関する機能を強化しました。その改訂内容は、晴天時流量の複数指定、新しい入力フィールド(設置年数や区域など)の追加、汚水モードに関係ない要素の固定、デフォルト値の調整(湛水条件など)、xpテーブルに汚水関係のテーブルの追加など、細かい改訂を含めると30以上にも及びます。その中でも新しく入力画面が追加された新しい入力フィールドを図3にて紹介します。
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■図3 新しい入力フィールド(全解析共通) |
■図4 晴天時流量の複数指定
(汚水解析のみ) |
XP2Dユーティリティーインターフェースは、2D結果データに対し、DatやXMDFファイルに変換する機能と、GISファイルに変換する機能と、2つの結果の違いをGISフォーマットへ出力する機能を持っています。2D結果の違いをGISフォーマットへの出力が可能になったことにより、結果を比較した資料やデータの作成が容易になりました。
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■図5 XP2Dユーティリティーインターフェース |
水深、流速、瓦礫要素を使用し、ユーザが定義したハザード計算を行うことが可能になりました。この機能により、他社ツールや外部計算機能に依存する必要がなくなりました。瓦礫要素は、2014で新たに追加された要素で、地表面流に含まれる瓦礫などの浮遊物の量を示す係数です。
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■図6 ユーザ定義の危険基準 |
HEC-RASモデルの橋梁とカルバートについて、それぞれxpswmmのデータとしてインポートできるようになりました。
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■図7 1D/2Dインターフェースライン縦断図 |
HEC-RASモデルの橋梁とカルバートについて、それぞれxpswmmのデータとしてインポートできるようになりました。
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■図8 ブリッジリンク |
ブレークラインについて、2Dだけでなく3Dでモデル化できるようになりました。既存の2Dは高さの情報のみでしたが、今回追加された3Dに関しては、断面情報を追加することができます。
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■図9 3Dブレークラインの入力画面 |
複数の降雨データやシナリオを用いたシミュレーションにおいてHGL(Hydraulic grade line:動水勾配線)の比較をするためには、シナリオやデータを切り替えて結果を表示しなければなりませんでしたが、今回の改訂により複数のシナリオのHGLを同時に表示することが可能になりました。これにより解析結果の比較が容易になりました。
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■図10 複数のシナリオのHGLを表示 |
近々に、弊社にて翻訳を行い、日本語版をリリースいたしますので、ご期待ください。また、これまでxpswmmに「Getting Started Manual」というスタートマニュアルが同梱されておりましたが、すべて英語で書かれており、日本語のマニュアルを切望するお声を多数頂いておりました。そこで、xpswmm2014日本語版から「Getting
Started Manual」の日本語版を同梱いたします。併せてご期待ください。
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Webセミナー対応 |
●開催日 : 2014年8月1日(金)9:30〜16:30
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(Up&Coming '14 盛夏の号掲載) |
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