ウッドプラスチック素材による敷板
ウッドプラスチックとは、プラスチック(ポリエチレン)に木質繊維を混合した複合材料です。木質の繊維質を利用して樹脂が繊維強化されています。現在、東京大学のウッドプラスチック製造技術を事業化するため設立された大学発ベンチャー企業である、株式会社ウッドプラスチックテクノロジーによって、ウッドプラスチック製敷板「Wボード」が生産・販売されています。
主な用途は、仮設駐車場、道路歩道工事、河川敷工事、用水路工事、芝生養生(ゴルフ場、運動場、イベント会場養生等)などで、同サイズの敷き鉄板(4×8サイズ、約517kg)に対しては39kgと軽量であるため、さまざまなメリットがあります。
ウッドプラスチック製敷板のメリット
ウッドプラスチックは、バイオマス資源とプラスチックを混合したもので、原材料は住宅用製材工場の副産物である木質ペレットです。従来は燃料用に使用されていましたが、マテリアルとして高度利用することにより、製品使用中、二酸化炭素を地上に固定します。
ウッドプラスチックで製作された敷板は、このように環境負荷低減の他、コスト削減、曲げ強度向上といった効果があります。主な特長は次の通りです。
- コストダウン
軽量であるため、一度に大量に運送することができ、輸送費が削減できます。
たとえば、10t車1台で225枚を運ぶことができます。重量比が同等である樹脂100%製品に比べても、大きく低減が図られています。
- 省力化・安全
少人数で短時間での設営が可能であり、これにより作業を大幅に省力化できます。
また、クレーンなど重機を用いた作業が不要なため設置作業も安全です。
- 騒音緩和
敷鉄板と比較して、輸送時、設営時の騒音が大幅に緩和・改善されます。
- 木材の有効利用
製材業集積地である中国山地(岡山、鳥取)の工場で副産物として発生した、再生可能な木質バイオマス資源を活用しており、木材の有効利用と同時に製品価格の低減を実現しています。
- 環境負荷低減
敷設に要する重機や運搬時の燃料削減により、敷き鉄板と比較して、養生用敷板1枚あたりの二酸化炭素排出量を93%削減できます。
+ |
|
|
■「敷き板 Wボード」製品仕様
寸法:1,219mm×2,438mm×15mm(13)mm(±1%)
重量:39kg (±5%)
材料:ウッドプラスチック
耐荷重:最大積載車両重量120トン(強固な地盤の場合)〜4トン(軟弱地盤:N値2の場合) ※平坦な地面を車両が走行する場合 |
国交省NETISにも登録、フォーラムエイトFPBでも取り扱い開始
ウッドプラスチックテクノロジー社製の「敷き板 Wボード」は、下記の各県の新技術、新工法活用制度にも登録されています。
- 国土交通省 NETIS(公共工事等における新技術活用システム)、2015年6月登録
- 鳥取県新技術・新工法活用システム登録(公益財団法人鳥取県建設技術センター)
- 岡山県 新商品による新事業分野開拓事業認定(岡山県)
- 福岡県 新技術・新工法ライブラリー登録(福岡県県土整備部)
また、この度フォーラムエイトFPB(ポイント・バンク)でも、景品として取り扱いを開始いたしました。ポイント詳細については、FPB景品ページにてご紹介しておりますので、ぜひともご利用ください。
会社概要
社名:株式会社ウッドプラスチックテクノロジー
設立:2008年2月4日
資本金:9500万円
本社:東京都文京区本郷4-1-7近江屋第二ビル4F
代表:代表取締役 中山東太 従業員:28名
事業内容:ウッドプラスチック製品の開発、製造、販売、バイオマスの利活用に関するコンサルティング
■ウッドプラスチックの素材
|