コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の活動
一般社団法人 コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)は、コンピュータソフトウェア製品に係わる企業が集まり、ソフトウェア産業の発展に係わる事業を通じて、国内産業の発展と国民生活の向上に寄与することを目的として設立された組織です。
近年、クラウド・コンピューティングの普及、パソコン・スマートフォン・タブレットといったマルチデバイス化、「モノのインターネット」と呼ばれるIoTやビッグデータの活用など、IT産業は大きな環境の変化に直面しています。このような中でCSAJは、市場調査・研究による情報発信や政策提言、人材活用等を通じたグローバル化の推進、マッチングや若手経営者への支援によるビジネスチャンスの拡大という、3つの主要な方針を掲げており、フォーラムエイトも会員企業としてこれらの活動に参画しています。
起業環境の整備により次代を担うスタートアップ企業を支援
このような活動方針の一環として、2015年6月15日、CSAJはスタートアップ支援事業を開始しました。
米国では、ベンチャーとしてスタートアップして大きな成長を遂げ、世界を代表する企業となる例が少なくありませんが、これは企業を生み育てる環境が整っていることが大きく影響しています。日本では「起業人材の不足」「スタートアップ支援の不足」「飛躍的成長に向けた連携・資金の不足」などの要素が障壁となり、多くの才能が日の目を見ずに埋没してしまうケースが散見されます。
本支援事業は、米国シリコンバレーをモデルとした起業環境の醸成を目的として、CSAJがソフトウェアを中核とした技術系スタートアップを公募・選定し、出資を行うものです。運営委員会を設置して各種支援の企画・運営を行うとともに、起業家への投資を行う「CSAJスタートアップファンド投資事業有限責任組合」を別途組織し、ITベンチャーのスタートアップを促進していきます。CSAJがGP(無限責任組合員)となり、CSAJ内に設置する運営委員会、投資委員会、諮問委員会で構成されます。
同時に、現役経営者等による経営指導、メンタリング、教育・訓練といった支援体制も整備されています。
CSAJスタートアップファンドの強みとは
CSAJには優れた創業者、起業家や弁護士・会計士といった、法律・知財、ファイナンス・マーケティングなどの専門家が在籍しています。また、会員企業はパッケージソフト、クラウド、ゲーム、iDCなど多様なIT分野を扱っており、買収の体力を持つ会員も多数所属しています。
CSAJのスタートアップ支援では、こうした人材がメンターとして、次代を担うスタートアップ企業を積極的に支援しています。また、フォーラムエイトもゴールドスポンサーとして支援している「U-22プログラミングコンテスト」 の実施など、多くの若年層プログラマーと接触する機会を持ち、イノベイティブなIT人材の発掘・育成における豊富な経験を有しています。
支援事業の今後の展開
今後は、具体的な設立支援策の準備・環境整備を経て、企業家の募集を開始し、2015年夏ごろから実際の支援スタートを予定しています。
フォーラムエイトでは、この支援事業において、代表取締役社長 伊藤裕二がメンター(運営、投資委員)として参加しています。会員企業として、ソフトウェア開発分野における起業、成長、展開など独自の豊富な経験をもって、次代を担うスタートアップ企業のバックアップを積極的に行っていく方針です。
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