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ソフトウェアによるリソースの最適化 |
APPLICATION
INFORMATION
2013-No.1 |
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レジストリとは、Windows OSで用いられている設定情報のデータベースのことです。システムに関する基本情報やインストールされているアプリケーションの設定情報などのほか、ファイル拡張子とアプリケーションの関連付け、ユーザーパスワードなどが保存されています。Windowsシステムでは、数多くのアプリケーションをインストールまたは実行を繰り返すうちにレジストリが肥大化して行きます。これはシステムパフォーマンス低下や、アプリケーションインストール情報に支障をきたすことがあります。
Windows 95以前はこのような各種設定情報は個々のiniファイルに保存していました。大量のiniファイルを管理するのは効率が悪く無駄も多いためレジストリで管理するようになりました。しかしながら現在でも一部のソフトウェアではこのiniファイルや独自の設定ファイルを用いて設定情報を管理しているものもあります。
Windowsにはレジストリを編集するアプリケーション「レジストリエディタ」が付属しています。起動すると左側にツリー構造のレジストリパイプが表示され、右側には選択しているパイプに保存されているレジストリキーが表示されます。レジストリの編集はこのキーのデータを変更することです。Windowsシステムまたはアプリケーションは起動時に自分に該当するパイプのレジストリデータを読み込んで初期値や動作を制御します。従って編集して直ぐに適用されません。アプリケーションの場合は実行しなおせば結果がどうなるか確認できますが、これがシステムに関わる部分のレジストリならOS再起動が必要です。
しかしここに大きな落とし穴があります。キーの値に異常な入力があった場合、システム起動ができなくなる危険があります。このためレジストリ操作は大きなリスクがあることに注意しなければなりません。
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▲レジストリエディタ |
レジストリを編集するツールはOS標準のもの以外にソフトウェアメーカーが販売しているもの、フリーソフトでWebに公開されているもの等多くあります。これらはレジストリ編集機能の他に、不要レジストリを安全に削除するレジストリ・ディスクのクリーニング、不要ファイル削除、レジストリ・ハードディスクのデフラグ、レジストリ修復、システム安定と高速化、インターネットの最適化など、それぞれ特有の機能を搭載しています。
これらのツールの使用にあたっては、レジストリの構造を十分に理解して使用することが重要です。不用意な編集でシステムが起動しなくなることや、アプリケーションが正常に動作しなくなる恐れがあります。このような状況に陥ってもOSメーカーや各種ソフトウェア製作者は責任を追わないことに注意して下さい。これらの対策のためにレジストリのバックアップをとってから操作を行い、いつでも元に戻せるように備えておきましょう。
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※社名・製品名は一般的に各社の登録商標または商標です。 |
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(Up&Coming '13 新年号掲載) |
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