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IoT(Internet of Things) |
IT TERMS INFORMATION
2014-No.1 |
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最近、「IoT:Internet of Things(物のインターネット)」というキーワードが俄かに注目を集めています。これは、従来のような情報や人間(ユーザー)だけでなく、家電や自動車などをはじめとしたあらゆる「モノ」がインターネットに接続し、相互に情報をやり取りし合うことで新たな価値を生み出す世界を指しています。
インターネットの普及により、1990年代には情報への手軽なアクセスが可能となり、続いて21世紀に入ってからは、SNSなどに見られるように、インターネットを通して人と人がつながる時代となりました。そして今では、モノとモノがつながることで、インターネットを介したサービスの可能性が一気に広がっています。これは、新たなビジネスの創出にもつながります。今後は数百億ものモノがネットワークに接続することになるとの統計もあります。
パソコンや携帯電話といった情報通信デバイスのみならず、テレビ、カメラ、各種オーディオ・メディアプレーヤー等のデジタル家電、自動車など、この世に存在する多種多様なものに通信機能を実装してインターネット接続や相互通信を行うことにより、自動かつ遠隔での認識・制御・計測を可能とするような試みが、すでに始まっています。
例えば、自動車の位置情報を収集してリアルタイムで渋滞情報を配信、各家庭の電力メーターが電力会社側と通信して電力使用量を伝達、また、メンテナンスに必要な機械の稼働状況を、インターネットを介してメーカーが把握するなどといったシステムが考案されています。
IoTによって、具体的にはどのようなサービスが可能となるのでしょうか。スマートシティの試みがもっと大きな範囲で形成されるといえばイメージしやすいかもしれません。
例えば、温度や人の動きなどの計測データ・センサーデータを利用して、照明機器やエアコン、医療用機器などを自律的に調整できるようになります。家庭内のみならず、工場やオフィスビル、店舗、教育施設、病院など、さまざまな場所に設置された様々なセンサーの情報をインターネット経由で取得することも可能です。それぞれのモノにセンサーを付け、インターネットを介してその状態をモニタリングしたり制御することで、より快適で安心な暮らしが実現するのです。
モノをインターネットに接続するためには、その情報を収集するためのセンサー、送信に必要な無線の通信機器、情報を集積して分析するためのクラウド基盤などといった技術が必要となります。現在、末端の機器で利用できるような低消費電力のセンサーが、続々と登場したり、最新のBluetooth 4.1にIPv6専用チャンネルが用意されるなど、IoTを実現するための技術や環境が着々と準備されています。
他方で、幅広い分野にまたがるモノの相互活用性を可能にするために、標準規格の策定や各業界間での合意など、まだまだ多くの課題が残されているのも事実です。ビジネスとして成立するかどうか、未知数な部分もあります。
フォーラムエイトでは、汎用的なクラウド基盤技術として利用可能なa3S (Anything as a Service)伝送システム(2013年特許取得)の開発や、3DVRと各種デバイスの連携によるシステム構築などを進めてきました。今後も、IoTの可能性を踏まえ、これまでのサービスをさらに拡張・進化させることを目指した研究・開発を進めていく方針です。
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■図1 Iotでつながる世界 |
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(Up&Coming '14 春の号掲載) |
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