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       今年で第8回を迎える「学生BIM&VRコンテスト オンクラウド Virtual Design World Cup」は、BIM/CIMおよびVRの活用により、先進的な建築、橋梁、都市、ランドケープのデザインを行う学生を対象とした国際コンペティション。毎年、課題とするテーマが提示され、作品のデザイン性、アイデアの先進性やユニークさなどを競います。ここでは、今回対象となっている上海市街地エリアの課題対象地の概要・特徴および、VRによる敷地データをご紹介します。 
       
                  
      今回、課題対象エリアとして作成したのは、上海の中でも最も発展著しい浦東・陸家嘴(ルージャーズイ)エリアです。黄浦江沿いの、高層ビルがひしめき合うオフィス街と、崂山新村など昔ながらの集合住宅が立ち並ぶ住宅街を含む約3km四方をVRで作成しています。大通りには非常に多くの車が走行し、歩道や広場には多くの人が行き交います。地域のランドマークとして、観光名所となっている東方明珠電視塔(オリエンタルパールタワー)や、上海環球金融中心、上海中心、金茂大厦(ジンマオタワー)といった超高層ビルを表現しています。一方、住宅街に目を向けると、数階建ての茶色い集合住宅や高層アパートといった昔ながらの建物がひしめき合って立ち並ぶ光景が広がり、高層ビル群から1ブロック移動するだけで景色が一変します。このように急速な変化の途中にある上海市街の特徴が課題対象エリアで表現しています。 
      
      
        
          
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            | ▲高層ビルが立ち並ぶオフィス街 | 
            ▲昔ながらの住宅街 | 
           
        
       
      
      また、中国における先進的な取り組みとして紹介されることの多いシェアリングサービスの様子も随所で表現しました。歩道には、中国ではすっかりお馴染みになったシェアサイクルが並び、電気自動車によるカーシェアリングや、風力・太陽光発電によるエネルギーシェア、さらにはシェアオフィスといった様々な分野のシェアリングのイメージを地域内で見ることができます。このようなシェアリングエコノミーの表現はスクリプトを再生することで一例を見ることができますが、世紀大道沿いを中心に表現しているので、世紀大道に沿って移動していくことで様々なシェアリングエコノミーの例を順に見ていくことができます。 
      
      
        
          
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            | ▲世紀大道とラウンドアバウト | 
           
        
       
      
      
      
        
          
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            | ▲様々なシェアリングサービス | 
           
        
       
      
       
                  
      スクリプト/アニメーションを実行することで、データの概要やUC-win/Roadが持つ様々な作成機能や連携機能を使用した各種表現の一例を見ることができます。今回の提供データには2種類のアニメーションを設定しています。「Shanghai
      - VDWC theme2018 15s」を実行すると、上海市街を表現したデータの概要と、テーマとなるシェアリングエコノミーの様子を15秒間で見ることができます。「Shanghai
      - VDWC introduction」を実行すると、データに概要に加えて設計・解析ソフトから連携データを読み込んだ表現の例や、シミュレーション設定の一例を見ることができます。 
      
      
        
          
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            | ▲世紀大道とラウンドアバウト | 
           
        
       
      
      データ内には2種類のシナリオを設定しています。「Driving」を実行すると、カーシェアリングの駐車場に向かい、自動車に乗車して対象地域内を自由に運転することができます。また、「Cycling」を実行すると、歩道に設置してあるシェアサイクルの駐輪場に向かい、自転車に乗り歩道を走ることができます。Cyclingはルートが決まっていて、ルートから外れて走ることはできません。 
      
      
        
          
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            | ▲運転シナリオとサイクリングシナリオ | 
           
        
       
      
      データ内には、モデリングソフトで作成した3Dモデルだけでなく、様々な解析ソフトや設計ソフトから出力した3D形状データ・解析結果が読み込まれています。例えば、Allplanで設計したシェアオフィス、Engineer’s
      Studio®で設計した歩道橋、EXODUSで解析した群集避難等の表現が読み込まれており、景観視点を切り替えることでそれぞれ見ることができるほか、前述したスクリプトでも一例が紹介されています。 
      
      
        
          
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            | ▲外部ソフトとのデータ連携の一例 | 
           
        
       
      
      シェアオフィスのモデルは、環境アセスメントプラグインの使用に適した立地となっています。屋上のソーラーパネルには太陽光パネル反射光の設定が行われており、日時を指定することですぐに解析結果を見ることができます。また、日照計算により周辺の高層ビルによる影響を確認でき、オフィス内の視点で窓から見える景観を対象とした緑視率計算を行うことができるなど、各環境アセスメント機能を試用しやすい周辺環境となっています。 
      
      
      
       
      
      
      
       
      
              
                
            | 【Virtual Design World Cup 開催概要】
             ■応募資格 
            応募作品の制作にあたった参加者がすべて学生であること(社会人学生、2017年度卒業までに作成された卒業研究、制作作品なども対象)。 
            3名以上のチーム制での応募に限り、各メンバーが担当した部分を明記すること。 
            ■応募期間・開催日程 
            エントリー受付 	:2018年  4月 2日(月)〜 6月21日(木) ※受付終了 
予選選考結果通知:2018年  7月17日(火) 
審査期間 	:2018年 10月 6日(土)〜10月 9日(火) 
ノミネート発表 	:2018年 10月12日(金) 
応募作品受付 	:2018年  9月28日(金)〜10月 3日(水)[必着] 
            ※ノミネート作品に選ばれたチームは、国内3名、海外2名をご招待 
              (国内は関東以外を対象) 
            ■最終審査/受賞作品表彰式 
            会場		:品川インターシティホール 
            開催日 :2018年 11月15日(木) 
            ■VDWCホームページ 
            http://vdwc.forum8.co.jp 
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