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Ver. 日付 内  容
1.00.00 '14.10.10 新規リリース。
  • UC-1 for SaaS基本ライセンスが付与されます。(有効ライセンス期間)
1.00.01 '14.12.09 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 多点入力「節点強制変位、節点加速度」は、載荷方向に固定の支点に与える必要がありましたが、ばね支持の支点にも与えることができるように拡張しました。
  2. 節点数が約8万個、平板要素が2千個、グループ数が100個の大規模モデルの「グループ」テーブルを表示したりテーブルの中をスクロールしたりするときに時間がかかっていた問題(長時間応答なしの状態になる現象)を改善しました。
  3. マウスのホイールボタンを押したままモデル図内をドラッグするとモデルを移動させることができますが、ドラッグしたままマウスを欄外に移動すると次にモデル図にマウスが入ったときにドラッグ状態が有効になっていてモデルが移動してしまう問題を対策しました。具体的にはドラッグしたままマウスを欄外に移動してホイールボタンを離すとドラッグ状態を解除するようにしました。
  4. メッシュ要素の編集画面にはプリミティブ番号、プリミティブのタイプ(四角形2次要素など)、節点リストなどが表示されていますが、プリミティブのタイプはグレー表示となっており変更出来ませんでした。これを変更できるようにしました。さらに、1つのプリミティブをCtrlを押しながらCキーでコピーした後で、別のメッシュ要素の編集画面を開いてCtrlキーを押しながらVキーを押すことで平板要素内のプリミティブをコピー・ペーストができるようにしました。
  5. 要素を選択してリボン「モデル|編集|グループ化」を呼び出したときに、要素に接続している節点を自動的にリストアップしてグループに追加できるオプションを追加しました。
  6. 節点が2万個、支点が1万個、フレーム要素が1万個、ばね要素が1万個、解析ステップが100の大規模モデルをFEM解析した後に、計算状況画面のOKボタンを押すと、フレーム要素の断面力の結果画面(図と数値表)が表示されるまでに1分程度かかり、変位に切り替えるとさらに1分半程度かかっていた処理速度の問題を対策し、それぞれ5秒から15秒程度で表示されるように改善しました。
  7. ナビゲーション「荷重|ランの定義|シーケンス荷重」から呼び出すシーケンス荷重の設定画面で「入力波」が空欄になっているとFEM解析時に「in.xml を作成できません」というメッセージが発生して解析できませんでした。入力データチェックを強化して入力波が設定されていないメッセージを表示するようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. 各ランの抽出キー(たとえば、RXmax)の平均値を計算するとき、その他の成分(RY,RZ,...etc.)に対しては平均を計算していませんでした。その結果、その他の成分(RY,RZ,...etc.)の結果は---表示でした。本版より、その他の成分の平均も算出するようにいたしました。
  2. 編集モードのとき、荷重図の表示で強制変位の矢印の長さが適切に調整されない場合がある不具合を修正しました。
  3. 支点条件が自由な成分に対して、その成分の方向に多点入力を与えると本来は応答変位はゼロであるはずですが、その成分の方向に変位が発生していました。
  4. 鋼製橋脚の矩形断面を作成する時、リブを箱抜きした充填コンクリートのように複雑な図形(アウトライン)を断面に配置するとエラーが発生してプログラムが動作しなくなる場合がありましたので対策しました。
  5. リボン「結果|ラン|ラン結果|カテゴリ」で「ひずみ」を選んで表示される実際の内容は、軸ひずみεaと曲率φzp,φypなので、カテゴリ名称を「曲率」に変更しました。
  6. ファイルを開く度にデフォルトの材料「SD345、SM490、30MPa、CFRP SU 640-300、SWPR7B - 12T12.7(B)、SBPR930_1180 - 1B26B2」が追加されてしまう不具合を修正しました。
  7. 「ひび割れひずみ」の凡例の数値が正しくない場合がある不具合も修正しました。
  8. 非線形RC平板要素ののラン結果「ひび割れひずみ」において、ひび割れ幅表示幅を自動から任意設定に切り替えて数値を与えることによりモデル図内のひび割れ幅(描画上の幅)を変更した後、自動に戻してもひび割れ幅が自動の幅に戻らない不具合を修正しました。
  9. 非線形RC平板要素ののラン結果「ひび割れひずみ」において、テーブル表示したときに2つのタブが表示されますが、そのうちの「ひび割れ一覧」タブの表示情報が正しくない場合がありましたので修正しました。もう片方の「平板要素」タブの内容は問題ありませんでした。
  10. 平板要素のモデルをFEM解析した後にコンタ図切断面の断面力分布図を画像ファイルとしてエクスポートするとき、メイン画面のモデル図をクリックするなどしてから「エクスポート」ボタンを押すと、プログラムが「応答なし」の状態になってしまう不具合を修正しました。
  11. 断面照査、限界照査、塑性率照査、曲率照査など照査結果を表示するときに、テーブル表示する対象が256個以上ある場合の内部的なソートが正しく実施されていませんでした。明示的にソートを行わないときのデフォルトの並びを、入力した順番になるように修正しました。ただし、対象が256個より少ない場合は入力した順の並びで表示されていましたので、この問題は発生しません。
  12. ゼロでない有効プレストレスのPC鋼材を断面に配置したフレーム要素に対して「My0min ‹ M ‹ My0max」の照査を行うときに、My0minの値が正しく算出されない場合がありました。具体的には、3次元My0-N相互作用図を水平面内で切り取った平面内の曲線と原点から作用断面力(Mzp,Myp)へ向かう直線との交点2個が原点からみて同じ側にあるときに原点に近い方の値(My0min)が正しく算出されていませんでした。
  13. 照査用詳細入力プロパティ「鋼製橋脚|道示V H24 オプション」のzp(+)、zp(-)、yp(+)、yp(-)の設定内容を正しく処理していませんでした。具体的には、zp(-)とyp(+)を入れ違いて処理していたこと(計算結果に影響します)と、zp(+)、zp(-)、yp(+)、yp(-)のそれぞれについて適用範囲のチェック処理が間違っていました(適用範囲のOK/NGに影響しますが計算結果には影響しません)。計算結果が異なる場合が予想されるため、Ver 4.00.01以前のesファイルを読み込むと確認をうながす警告メッセージを表示するようにしました。
  14. 照査用詳細プロパティ画面において示方書条項の設定が「道示V H24 [Mu,Ma]」のときに、鋼製橋脚(充填なし)の矩形断面に対する適用範囲チェック「 0 <= N/Ny <= 0.5」が引張軸力(N'が負)のときでもNGとならずにOKと表示されていた不具合を修正しました。
  15. せん断耐力の照査を絶対値の抽出キー「ABS」の断面力で行うとき、正の曲げと負の曲げとで異なるせん断耐力が算出された場合でもOK/NGの判定結果が表示されていましたが、部材として或いはグループとして厳しい結果の抽出対象からは除外されています。このため、OK/NGの判定結果に「---」を表示するようにしました。
  16. 示方書条項が「道示-III H8 [2.3.1(1)]」のせん断力による部材軸方向必要鉄筋量の照査(Asreal›As)が一番厳しい結果となっても総括表や断面照査に表示されなかった不具合、示方書条項が「H14/H24道示-IV H14 [5.1.3]、土工指針 H11 [3.2.2(2)]、土工指針 H22 [5.4.3]」の平均せん断応力度の照査(τm<τa2)が一番厳しい結果のときに数値はτa2の値を表示していましたが、表示する文字列が「τmτa2)が一番厳しい結果のときに数値はτa2の値を表示していましたが、表示する文字列が「τm<τa1」となっていた不具合、示方書条項が「土工指針 H11 [3.2.2(2)]、土工指針 H22 [5.4.3]」の斜引張鉄筋量の照査(Awreal›Aw)の照査結果が表示されなかった不具合をそれぞれ修正しました。
  17. FEM解析の後に照査を実施して結果付きで保存し、それを読み込むと照査に関する警告や情報メッセージが表示されますが、照査直後では表示されていませんでした。
  18. 断面と連動したM−φ特性をM−φ要素に割り当てており、かつ、M−φ要素の設定「タイプI/タイプIIを決めるための照査用荷重定義」で選択している照査用荷重定義に対する照査がオフのときに、リボン「結果レポート」内の入力データのレポート設定「要素|M−φ要素の(M,φ)一覧表とグラフ」を出力すると中身のない出力となっていた不具合を修正しました。照査用荷重定義の照査のオンオフとは関係なく、レベル2の種類でM−φ特性が決定してフレーム解析が実施されるので、入力データのレポート出力も同様な処理としました。
  19. 解析設定がケース載荷のときに結果をユーザ定義レポートに追加し、その後シーケンス載荷に変更してFEM解析を行うと解析終了後に「整数のオーバーフロー」というエラーが発生していた不具合を修正しました。
  20. 入力データのレポート出力で、支点に関する入力情報が正しく出力されていませんでした。
  21. 入力データのレポート出力「断面計算|鉄筋要素の照査用詳細プロパティ」において、示方書条項が「道示V H24[Mu,Ma]」のときに、zp(+)、zp(-)、yp(+)、yp(-)の塑性ヒンジ長Lpの出力内容が正しくなかった不具合を修正しました。レポート出力のみの問題です。
  22. FEM解析する前に入力データをレポート出力すると、断面と連動したばね特性(M−θ)の設定内容「ばね特性|骨格詳細」の軸力がゼロと出力される不具合を修正しました。同時に、軸力の符号が引張を正として出力されていましたので、圧縮を正とするようにしました。
  23. 断面と連動したばね特性(M−θ)を「NEXCO二集 H24」によって自動算出する場合の入力データレポート出力において、許容回転角θaには無関係なφaの値やφa=φy+(φls2-φy)/αという式が出力されていましたので削除するとともに、出力内容を整理しました。
  24. 材料が割当てられていないヒステリシスがある状態で、入力データのレポート出力をしようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  25. 固有値解析のレポートリストでモードが空の状態のときに結果レポート出力を行うとエラーが発生する不具合を修正しました。
  26. 標準出力レポート「断面照査|道示IV H24 [5.1.3] 」の平均せん断応力の照査「τm≦τa2」において、τm/τa2の数値が正しくなかった不具合を修正しました。レポート出力の問題であり、結果画面や照査結果は問題ありません。
  27. 結果レポートタブ「結果リスト|モデル」において、レポート出力のリストを作成するとき、右側パネルのグループ「グループ表示|未登録要素表示」の設定状態をesファイルに保存していなかった不具合を修正しました。
  28. FEM解析後にUC-win/Section形式(*.rc2)でエクスポートするとき、軸力N'の符号が逆になっていました。
  29. 分布ばね部材に射影長荷重を載荷したときの計算結果が間違っていました。射影長荷重の分布長は投影した長さとすべきでしたが、部材長で処理されていました。
  30. ナビゲーション「荷重|質量一覧|剛体要素質量」の表内で質量を変更すると、ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」の表内に重複した剛体要素荷重が表示される不具合を修正しました。表示上の問題であり、計算結果には影響しません(データとして重複していません)。
  31. 節点時刻歴クエリが設定されていない状態で、FEM解析実行後、節点の時刻歴結果「リボン|結果|個別結果|節点」をみようとすると(ランの時刻歴数値タブをクリックする)アドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  32. 任意設定のばね特性をばね要素に割り当てたまま、ナビゲーション「固有値解析と減衰|ばね要素剛性低減」にて剛性低減方法を「M-θより決定」に指定していると、ばね要素剛性低減画面を表示するときや入力データのレポート出力をするときに「無効なクラスタイプキャスト」エラーが発生する不具合を修正しました。
  33. 現在入力中のモデルに視点位置のリストを含むesファイルをインポートした後に入力データをファイルに保存すると、正常に保存できておらず、そのesファイルを読み込めない不具合を修正しました。
  34. 平板要素とフレーム要素が混在したモデルをFEM解析して影響線結果を表示させると「無効なクラス型キャスト」というエラーが発生して結果がみれない不具合を修正しました。
  35. f3dファイルを読み込むときにアウトライン形状を正しく認識できずにアドレス違反エラーがまれに発生する不具合を修正しました。
1.00.02 '15.01.05 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 道路橋示方書等による断面照査と限界状態照査の両方を設定しているとき、限界状態照査用荷重で各基本荷重ケースを全てオフにすることで断面照査だけを行うことができますが、その逆の、断面照査用荷重定義で各基本荷重ケースをオフにして限界状態照査だけは実施できませんでした。これを実施できるようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. FEM解析前に、「結果レポート|結果リスト|グループ結果|荷重ケース」のボタンを押すと「整数のオーバーフロー」エラーが発生する場合がありました。また、節点やフレーム要素以外の要素(剛体要素、ばね要素、平板要素)が存在しているモデルをFEM解析すると、抽出荷重ケースの結果にアクセスするタイミング(結果画面、レポート出力)でList index out of range errorが発生する不具合を修正しました。
  2. 各表形式画面の数値表をクリップボードへコピーするときにキーボードから「Ctrl+C」キーでコピーできず、また逆に、クリップボードから各表形式画面の数値表に値を貼り付けるときに「Ctrl+V」キーが動作しなくなっていました。Ver 4.0.2では問題ありませんでしたが、Ver 4.0.3でこの不具合が発生しましたので修正しました。
  3. 複数のランのうち2番目のランだけを解析する設定にしてFEM解析後、フレーム要素の時刻歴結果画面にて3番目のランをオンオフすると「整数のオーバーフロー」エラーが発生する不具合を修正しました。
  4. 剛体要素の中に分布ばねを設定したフレーム要素が含まれているときに初期状態を荷重ケースから自動算出させるとポストプロセスでエラーが発生する不具合を修正しました。
  5. ランの設定で計算しないとしているランを限界状態照査用荷重で照査を行うとしている場合、照査後に限界状態照査の結果をみようとすると整数のオーバーフローエラーが発生していた不具合を修正しました。
  6. 道示の断面照査を照査生成コマンドで作成するときは、既存の「断面照査用詳細入力」が断面照査に割当てられますが、限界状態のときは、既存の「限界状態 照査用詳細入力」が限界状態照査に使用されず、結果として、新しい「限界状態 照査用詳細入力」が増えてしまう問題がありました。限界状態の方も道示の断面照査の照査生成コマンドと同じように、既存の照査用詳細入力を使うようにしました。
  7. 任意形状メッシュ要素で平板要素をモデル空間に配置するとき、既に存在する節点の位置によっては、まれに生成できない問題がありましたので修正しました。
  8. 基本荷重ケースを複製するとその他の基本荷重ケースも同時に複製されてしまう不具合を修正しました。
  9. 前川コンクリート構成則のライセンスがない場合に、「プラグイン|断面ジェネレータ|鋼製橋脚」を入力してFEM解析を行うと、「前川コンクリート構成則 ライセンスがありません。」というエラーが発生して解析できませんでした。プラグインで断面を作成することと平板要素とは関係がないのでこのエラーが発生しないように修正しました。
  10. 入力データのレポート出力「M−φ特性(詳細)|性能基準」の単位がmradとなっていたので1/mに修正しました。また、性能基準の数値が軸力ゼロとして算出されていました。M−φ特性で入力された軸力で性能基準の値(曲率)を計算するように修正しました。これらの問題は、レポート出力時に該当します。入力画面や解析自体は正しく実施されていました。
  11. ばね要素の抽出キーの結果で、ばね要素力タブ内の表の「抽出キー」の列にδxl Maxなどと間違った表示をしていました。正しい表示「Txl Max」に修正しました。表示だけの問題であり、結果数値自体は正しい値が表示されています。
  12. 平板要素がないモデルを解析して「平板要素CSVエクスポート」を実行するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  13. 録画した動画を再生すると、黒が背景の場合にコンタ図凡例の文字列が表示されない不具合を修正しました。
1.00.03 '15.02.18 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 膨大な量の抽出クエリの結果をレポート出力すると、印刷プレビュー画面がでてくるまでに時間がかかっていた問題を改善しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 結果画面で表示されている平板要素のコンタ図では各メッシュ要素で閉じた処理をしていましたが、「コンタ図切断面の断面力分布図」 エクスポートの時は指定されたグループの単位で閉じた処理としていました(1つのグループがあたかも1つのメッシュ要素のように処理されていました)。この結果、 結果画面で表示される最大最小の位置や値が「コンタ図切断面の断面力分布図」エクスポートのCSVファイルや図と一致しない場合がありました。 コンタ図切断面エクスポートのときでもメッシュ要素の単位で閉じた処理としましたので結果画面のコンタ図と同じ図になります。1つのメッシュ要素内にある 四角形1次要素のコンタ図は前バージョンと異なります。1つのメッシュ要素内にある三角形2次要素と四角形2次要素のコンタ図は前バージョンと変わりません。
  2. 平板要素の「コンタ図切断面の断面力分布図」エクスポートにおいて、三角形二次要素の応答値から最大最小の位置を検索するときは各要素のガウス点値を対象 としていましたが、コンタ図切断面の断面力分布図のCSVファイルや図には、平滑化されたガウス点位置の値を出力していました。平滑化された値を対象とし て最大最小の位置を求めると平滑化する前の位置と異なる場合がありました。これは三角形二次要素のガウス点位置が中間節点の位置と同じことに起因します。 結果画面のコンタ図や数値表の最大最小は平滑化したガウス点位置の値を対象として検索していましたので、コンタ図切断面の方も同じ処理にしました。
  3. 平板要素「四角形一次要素」の平板要素断面力を結果画面に表示するとき、「平板要素 現在情報」タブに表示される最大最小の位置と値が正しくなかった不具合を修正しました。
  4. 結果付きのデータファイル(*.es,*.esx)をダブルクリックして製品を起動した場合に、個別結果「フレーム要素」がグレー表示となり時刻歴結果をみることができない不具合を修正しました。
  5. 組み合せ荷重ケースの対象となっている基本荷重ケースに1.0ではない部分割増係数が入力されているとき、組合せ荷重の荷重図に表示する荷重の数値が間違っていた不具合を修正しました(入力画面および入力データのレポート出力)。描画だけの問題であり、計算結果には影響がありません。
  6. 示方書条項が「道示IV H14 [5.2.3]、道示IV 24 [5.2.3]」のときに照査結果のタイトル行が「S(N/mm2)<Ps(N/mm2)」と表示されていましたので「S(kN)<Ps(kN)」に修正しました。単位表記だけの不具合でした。
  7. 入力データのレポート出力「ランケース|シーケンス荷重ケース|動的荷重|シーケンス荷重詳細」において、回転角度の単位が度(°)で表記されていても、数値欄にはラジアン(rad)の数字となっていた不具合を修正しました。
  8. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す照査用詳細入力プロパティ画面で「終局強度法-せん断」のときに、断面全体に対して設定するせん断スパンや斜引張鉄筋の表入力部分がコピー/ペーストに対応していなかった不具合を修正しました。
  9. 断面サムネイルで断面を1つ選び、右クリックメニューの「オブジェクトをファイルにコピー」でファイル保存した後に、別のモデルを開いてファイル保存された断面をインポートしようとしても失敗する不具合を修正しましました。
  10. 曲げ応力度の計算で極めて小さな軸力と曲げモーメント(たとえば、10のマイナス6乗の数値)が与えられると収束しない問題がありましたので修正しました。
2.00.00 '15.04.16 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平板要素でモデル化する際の留意点等を解説した文書「PlateElementUsageGuidelines.pdf」を追加しました。この文書には、平板要素の結果が正しいかどうかを判断する材料と対策案が記載されています。
  2. 平板要素の時刻歴結果を全ステップ保存可能としました。平板要素時刻歴クエリで設定します。開始ステップと終了ステップを入力可能なので応答の大きい範囲の時刻歴結果を対象として保存できます。また、従来のようにグループ毎に最大最小が発生するステップの結果を保存することも可能です。
  3. 平板要素のコンタ図を処理する方法を強化しました。スムージング方法として{完全、なし、平均}の3種類の中から選びます。「完全」では、ガウス点結果を外挿して各要素内の節点位置における値を求めた後、各要素からの節点値を平均し、その平均値を用いて再度ガウス点位置での値を内挿して求めます。ガウス点位置の結果は元のソルバー結果と異なりますが、最も滑らかなコンタ図になります。「[なし」では、ガウス点結果を外挿して各要素内の節点位置における値を求めます。ガウス点位置の結果は元のソルバー結果そのものです。節点位置では、その節点を共有する各要素からの値が混在します。 「平均」では、要素内のガウス点結果を平均して終了します。プリミティブ1個で1つの色になります。ガウス点位置の結果は元のソルバー結果と異なります。最も粗いコンタ図になります。 従来は、ガウス点位置ではソルバーの結果そのもので、節点位置では各要素の平均値となっていました。
  4. 平板要素断面力のコンタ切断図(2次元の断面力分布図)を図化する機能を強化しました。従来は画像ファイルとテキストファイル(*.csv)にエクスポートする機能でしたが、この版では、結果画面で図と数値を表示し、かつ、複数の異なるコンタ切断状態をファイルに保存可能になりました。ガウス点位置も図示され、さらにガウス点や節点をマウスでクリックすることで自由に切断箇所を指定できます。また、断面力の方向指定が平板要素のときはグループに定義されている最初の要素のメッシュ要素座標系を参照して断面力の向きが決定されていました。メッシュ要素を選択できるようにしました。
  5. 曲率照査を行うときの許容曲率φaをFEM解析前に決定したM−φ特性の骨格曲線から求めるスイッチを追加しました。ナビゲーション「照査設定|曲率照査|φ照査用荷重」に「同時性」という列を追加し、チェックオンの場合に解析後に発生した軸力を用いて許容曲率を再算出し、チェックオフのときはFEM解析前に決定したM−φ特性の骨格曲線より求めた許容曲率となります。デフォルトはチェックオンです。
  6. メイン画面のリボンから「結果レポート」と「照査レポート」を1つの「レポート」にまとめ、その中で、入力データレポート、標準出力、ユーザ定義の3つへ再構成しました。各レポート出力の内容はツリー構造として一覧表示されます。ユーザ定義リストでは出力する項目数が表示されます。全てのレポート出力をする/しないを一度に制御できるほか、ユーザ定義リストを一度に削除するボタンも配置しました。ユーザ定義リストの図をプレビューすることも可能です。これらの再構成によりレポート出力の内容の確認や管理が容易になりました。
  7. M−φ特性とM−φ要素の入力を変更しました。従来のナビゲーション「モデル特性|M−φ特性」内のM−φ特性サムネイルから呼び出す画面では、M−φ要素毎の骨格形状が表示されていましたが、今回ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素」に移動しました。また、M−φ特性サムネイルでは各種設定ができませんでしたが、設定ができるように改善しました。これにより、モデル特性のM−φ特性はまだ要素に割当てられる前の独立したデータ、M−φ要素では要素毎のM−φ特性となり、わかりやすくなりました。また、M−φ要素毎のM−φ特性に関して、Mとφの数値一覧表とCSVエクスポート機能を追加しました。
  8. 断面と連動した場合のばね特性(M−θ特性)とばね要素の入力を変更しました。従来のナビゲーション「モデル特性|ばね特性」内のばね特性サムネイルから呼び出す画面では、ばね要素毎の骨格形状が表示されていましたが、今回ナビゲーション「節点と要素|ばね要素」に移動しました。また、ばね特性サムネイルでは各種設定ができませんでしたが、設定ができるように改善しました。これにより、モデル特性のばね特性はまだ要素に割当てられる前の独立したデータ、ばね要素では要素毎のばね特性となり、わかりやすくなりました。また、ばね要素毎のばね特性に関して、Mとθの数値一覧表とCSVエクスポート機能を追加しました。
  9. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す「照査用詳細入力プロパティ」画面の内容を他の「照査用詳細入力プロパティ」にコピーする機能を追加しました。「照査用詳細入力プロパティ」画面においてツリーの最上段にある断面に設定されているデータは、同じ示方書条項が設定されている他の「照査用詳細入力プロパティ」に複数同時にコピー可能です。ツリーの2段目以降にある断面要素に設定されているデータは、同じ示方書条項かつ同じ材料が設定されている他の「照査用詳細入力プロパティ」に複数同時にコピー可能です。
  10. FEM解析後に節点やフレーム要素をクリックして右クリックメニューから時刻歴結果画面を呼び出す機能を追加しました。
  11. 平板要素のコンタ図に結果の数値を付加するオプションを用意しました。各プリミティブで1個の数値が表示できます。数値はプリミティブ内の各ガウス点位置の結果を平均した値です。
  12. 平板要素のコンタ図凡例設定画面に、現在表示されているコンタ図凡例の最大最小を読み取って入力済みの色数に応じた境界値の割付けを自動生成する機能を追加しました。この境界値自動生成機能は、要素座標系の方向、全体座標系の方向、任意座標系の方向で結果を表示しているときに凡例の最大最小をステップに依らず固定値となるのでコンタ図の時刻歴アニメーションに便利です。従来は、時刻歴アニメーションを想定していなかったため、ステップを進める度に凡例の最大最小が変化していました。一方、主軸に関する主値の結果は解析中に全ステップから最大最小を検出しているため、ステップを進めても凡例の最大最小は変化しません。
  13. 平板要素の結果レポートに、平板要素の厚み、平板断面名称、プリミティブ名称、結果の平均値を表示したコンタ図を出力できるオプションを用意しました。結果画面でいずれかを指定し、その後レポートリストへ追加することで出力可能です。
  14. 表形式入力の画面で1つのセルの内容を複数のセルに対して貼り付けることができるようにしました。複数のセルを選択状態にした後にCtrlキーを押しながらVキーを押すと同じ内容が多数ペースト可能です。
  15. 表形式の入力画面のソート機能において、同値のリストの順番がソート前後で変更されてしまうことがありました。ソート方法を改善して同値の順番はソート前の並びを維持するようにしました。
  16. 複数の支点に設定するばね値(xl、yl、zl、θxl、θyl、θzlの6個とそれらの連成項12個の合わせて18個)を表形式で入力できる画面を追加しました。
  17. 入力データのレポート出力にグループ毎のモデル図を出力するスイッチを追加しました。また、ユーザ定義のレポート出力「モデル図」において生成ボタンを追加しました。生成ボタンを押すとソリッド表示、節点名称図、要素名称図をそれぞれモデル全体と各グループで図化するレポートリストが追加されます。
  18. 節点が4万個、支点が1万個、ばね要素が1万個、平板要素プリミティブが1万個、ユーザ定義の結果レポートリストがケース載荷とランの両方で約千個の大規模モデルをFEM解析した後に、計算状況画面のOKボタンを押すと、ランの結果画面が表示されるまでに3分半程度かかっていた処理速度の問題を対策し、20秒程度で表示されるように改善しました。
  19. メイン画面のリボン「結果」タブや「照査」タブの左側パネルを取り外し可能なドッカブルインターフェースに変更しました。
  20. 節点変位の抽出キー結果をモデル図に表示するときに、並進と回転の矢印をそれぞれ個別に描画できるようにしました。
  21. メッシュ要素内のプリミティブを並び替える機能を用意しました。プリミティブが不規則に並んでいるときに規則的な順番になるので便利です。
  22. 許容曲率の照査一覧画面で、応答曲率と許容曲率は絶対値で表示していましたが、符号付きで表示するように変更しました。
  23. 平板要素のヤング係数が1kN/m2(=0.001N/mm2)以下の値のときに計算しないように制御していましたが、閾値を1.0E-12kN/m2に緩和しました。
  24. リボン「照査|断面|断面照査」の照査結果一覧において、せん断耐力の照査結果では、曲げモーメントの数値を符号付きでコメント欄に表示するようにしました。
  25. グループの数が多い平板要素モデル(例えば2000個のグループ)を解析した後に、平板要素断面力の結果画面を表示させようとすると描画処理に時間がかかっていた問題を改善しました。
  26. 断面要素の設定画面の鉄筋を配置する入力画面「断面要素 鉄筋エディタ|変換」において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーができるようにしました。
  27. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面要素」の表形式入力において、多数の断面要素に対して数値をペーストするときの処理速度を改善しました。たとえば、PC鋼材の有効プレストレスや配置角度を複数行に貼り付けると完了するまでに時間がかかっていた問題を対策しました。
  28. 平板要素断面力のコンタ図において、要素座標系の方向で表示するとき、全体座標系の方向で表示するとき、任意の座標系で表示するときにそれぞれコンタ図の数値の方向を矢印で表示するように拡張しました。面外方向等一方向を図示できない場合は表示されません。
  29. メイン画面のリボン「結果」内の「グループ結果|ラン」においてカテゴリを平板要素断面力としたときの結果をレポートリストに追加すると、「平板要素(Max/Min)」と「平板要素-現在情報」の両方が常にレポート出力されていましたが、後者の方をレポート出力するかどうかのスイッチを設けました。

■プログラムの不具合修正
  1. 平板要素に対するt/Lの警告メッセージを廃止しました。従来はt/Lが1/10より小さいときに面外せん断力が過大になる傾向があるので警告を出すようにしておりましたが、t/Lがその範囲以外でも該当することがあるためです。面外せん断力が過大になる事例を理論ノート(ESMindlinPlate.pdf)に追記しました。同時に平板要素の改善を予定しています。
  2. フレーム要素とばね要素を用いたモデルで初期状態を「ランで初期断面力を使用しない+固有値解析で初期断面力を使用する」と設定していてもランの解析では初期断面力を考慮して計算していた不具合を修正しました。
  3. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」において荷重を定義した直後にアンドゥとリドゥを順番に行うと荷重が正しく設定されていない不具合を修正しました。本版より古いデータファイルを読み込んだときは荷重の設定をチェックして不正な状態の場合は自動的に検出して修正し、警告メッセージ「無効な状態の荷重値が検出され、修復されました。解析結果を確認してください。」を表示します。
  4. 曲率の照査で抽出キーABS(絶対値)を平均荷重ケースに指定しているときの許容曲率算出が間違っていた不具合を修正しました。平均応答曲率は各ランの応答曲率の絶対値をとり合計してラン数で割って求めています。許容曲率は各ランの許容曲率の絶対値をとり合計してラン数で割って求めるようにしました。従来は、許容曲率に関して、各ランの正側の許容曲率を合計してラン数で割ったものを正側の平均許容曲率、各ランの負側の許容曲率を合計してラン数で割ったものを負側の平均許容曲率として求め、常に正側の平均許容曲率を採用していました。
  5. ばね特性で固定と指定した成分に対して初期断面力を与えたとき(ナビゲーション「荷重|ラン|初期状態|ばね要素」で入力したとき)、ばね要素に発生する力がゼロと表示されていました。与えた初期断面力の数値がそのまま表示されるべきでした。この問題は他の計算結果には影響しません。
  6. アウトラインの再利用で作成された図形に対してファイバー要素のためのメッシュ分割を行うとき、円形グリッドを選択することができない不具合を修正しました。
  7. ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」から呼び出す表形式入力画面において、メッシュ要素座標系のセルをコピーすると、単位ベクトルや角度の有効桁数が表示どおりの少ない状態でコピーされていました。入力されている実際の数値の有効桁数を考慮したコピーに変更しました。
  8. 照査用詳細入力を400個以上作成している状態で、照査用詳細入力プロパティ画面の「次へ」ボタンを470回以上押すとシステムリソース不足が発生してプログラムが制御不能になる不具合を修正しました。
  9. 鉄筋コンクリート断面をファイバー要素でモデル化して断面をセル分割したときに鉄筋がちょうどセルの境界に載っていると、セル面積から鉄筋面積を控除する処理が適切に実施されない場合がありました。たとえば、正方形のセルが2×2で並んだ格子状の中心位置に鉄筋中心が存在しているとき、1つのセルだけが空になる場合がありました。各セルから鉄筋面積の四分の一を控除するように修正しました。ファイバー断面を密に分割していれば、計算結果に及ぼす影響は小さく、粗な分割では影響が大きい可能性があります。
  10. 道路橋示方書IIIコンクリート橋編のウェブコンクリートの圧壊に対する耐力Sucを算出するときにPC鋼材のプレストレスによる鉛直力を常に符号付きで加算して考慮していました。応答せん断力の正負とPC鋼材の配置角度に応じてせん断耐力が増加・減少するようにしました。
  11. ケース載荷モデルの組合せ荷重ケースの変位図において、フレーム要素を含む剛体要素が変位しない不具合を修正しました。
  12. 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の斜引張破壊に対する耐力Susを算出するときにPC鋼材のプレストレスによる鉛直力Spを常に符号付きで加算して考慮していました。応答せん断力の正負とPC鋼材の配置角度に応じてせん断耐力が増加・減少するようにしました。
  13. ナビゲーション「性能基準|ファイバー要素|ひずみ基準|コンクリート」の引張レベル1のひずみ値(デフォルト)が間違っている不具合を修正しました。コンクリートヒステリシスがHoshikuma(堺川島)のときは、引張側のヒステリシスを考えないので引張レベル1に大きな数値(デフォルト値1E+07)となるべきでした。コンクリートヒステリシスがHoshikuma(F3Dオリジナル+引張無視)のときも同様です。
  14. UC-win/FRAME(3D)の「断面諸量と断面計算オプション|せん断|オプション」で斜引張鉄筋をオフとしたf3dファイルを読み込んだとき、斜引張鉄筋の降伏点σsy、実配筋量Awreal、間隔a、部材軸からの角度θを照査用詳細入力プロパティ画面に設定していたため、許容応力度法や終局強度法のせん断照査の結果がUC-win/FRAME(3D)と異なっていました。
    斜引張鉄筋がオフのf3dファイルを読み込むときは、Awreal=0、a=0、θ=90度に設定するようにしました。同様に、f3dファイルでFRPがオフのときは、道示IIIの場合にσfrp=0、Afrpreal=0、a=0、θ=90度と設定し、かつAfrpreal>Afrpの査をしないように設定しました。道示IVと道示Vの場合はFRPのオンオフ状態とσfrp、Afrpreal、a、θの数値をそのまま設定します。
  15. コンタ図の凡例を設定する画面で、正側無限大(+∞)の終了色を変更してもコンタ図に反映されていなかった不具合を修正しました。
  16. 時刻歴クエリで入力されているステップの範囲が、計算しないランに対してもチェックされていました。計算しないランに対してはチェックをしないようにしました。また、従来は時刻歴クエリの終了ステップが各ランに含まれていない場合に入力データチェックでエラーとしていましたが、これを可能としました。新しい計算可能条件を時刻歴クエリの開始ステップが各ランに含まれていることとしました。
  17. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」から呼び出す画面で「基本荷重」タブ内の列「名称」をソートした後で、+ボタンにより1行追加しても表示されない問題(ソート解除すれば追加されている)を修正し、ソートした後でも行が追加されるようにしました。
  18. プログラム起動後にモデルを新規作成すると、「平板鉄筋材料1」がデフォルトで作成されていましたので、作成しないように変更しました。
  19. ライセンスがLite版の状態で地層特性を与え、平板要素に多数のばね要素(地盤ばねコマンド)を生成し、ファイルに保存すると非線形ばね要素オプションがないために読み込めない問題がありました。ライセンスがLite版のときは地盤ばねコマンドを無効にして生成できないようにしました。
  20. 入力データのレポート出力にナビゲーション「モデル特性|地層特性」の内容が出力されていなかった不具合を修正しました。
  21. メインウィンドウをディスプレイ画面全体に広げて表示した後に、元の大きさに戻すとメインウィンドウに表示されていた表の大きさが大きいままとなって残り、表示されない箇所がでてくる問題を修正しました。直前のメインウィンドウの大きさと表の比率で表の高さを決定するようにしました。
  22. CADデータ(DXF/DWG形式)をインポートして断面データを生成するときに、CADデータの中に含まれている非表示のBLOCKデータを取り込んでエラーが発生する場合がありました。非表示のBLOCKデータを取り込まないようにしました。
  23. 解析設定がケース載荷のときに抽出荷重ケースで設定した反力(節点の抽出キー)の結果をレポートリストへ追加しても反力の数値表が出力されない不具合を修正しました。
  24. 断面照査「Sh≦Suc」(ウェブコンクリートの圧壊に対する耐力Sucの照査)の標準出力レポートで、Sucの詳細が出力されていませんでした。
  25. レポート出力「断面照査|標準出力|許容応力度法のせん断照査|道示-IV H14 [5.1.3]」において、Aw=0のときでもAw/Awrealにゼロでない数値が表示されていた不具合を修正しました。
  26. 入力データのレポート出力「モデル」において、要素座標系(LA)や主軸座標系(PA)にチェックを入れてレポート出力しても要素を選択しない限り座標軸の絵が描画されない問題がありました。レポート出力の時は常に全ての要素を選択した状態として出力するようにしました。入力画面や結果画面では、従来どおり、選択された要素が対象となります。
  27. モデルを新規に作成したときにデフォルトで用意されるヒステリシスを全て削除した後に、リボン「プラグイン|断面ジェネレータ」で断面を作成しようとしたとき、入力画面が呼び出されない不具合を修正しました。
  28. 弾性梁要素に割当てられているM−φ特性の骨格曲線が正しく成立していない状態のままM−φ特性より固有値解析剛性低減係数を自動算出する指定で固有値解析やFEM解析を行うと構造不安定というソルバーエラーが発生していました。M−φ特性の骨格曲線が成立していないことを検出してエラーチェックする処理を追加しました。
  29. フレーム要素に不正な連続分布荷重を載荷した荷重ケース(たとえば、連続していない要素に載荷している等)がモデル内に存在し、同時に初期断面力を任意の荷重ケースから算出するシーケンス載荷モデルを解析実行すると、プリ処理でアドレス違反エラーが発生していました。問題のある連続分布荷重を入力データチェックで検出するようにしました。
  30. UC-win/Section形式(*.rc2)でエクスポートすると、鉄筋SD490の許容引張応力度はUC-win/Section Ver.3のデータベース値である250N/mm2となっていました。Engineer's Studioでは鉄筋材料に許容応力度がないので(照査用詳細入力画面で断面要素毎に許容値がある)、UC-win/Section Ver.3とVer.6のいずれで読んでもH24道示の許容値290N/mm2をエクスポートするようにしました。
  31. UC-win/FRAME(3D)の断面作成ウィザードで作成した断面を持つデータ(*.f3d)をEngineer's Studioで読み込むとき、あるいは、それを含むEngineer's Studioのデータファイルを読み込むときに、Engineer's Studio側では不要なパラメータを取り込まないようにしました。
  32. FEM解析後の変形性能基準をソリッド表示しているときに、弾性梁要素は常に灰色で表示されていました。弾性梁要素は損傷しないので損傷なしの色としました。
  33. ランの設定でシーケンス荷重が「<<なし>>」になっているときにモデルチェックを行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  34. 標準出力レポートにおいて、終局荷重作用時のせん断力による部材軸方向の必要鉄筋量As算出式が、応答せん断力からコンクリートのせん断耐力を引いて求めるSh'となっていました(H14道示III、H24道示III)。せん断補強筋が負担するせん断耐力式Ssが正しいので修正しました。計算自体は正しく実施されていました。
  35. メイン画面で描画するモデルの大きさを決めるときに平板要素の厚みを常に考慮していましたので、平板要素の厚みが大きく、かつ、平板要素の断面を非表示にしていた場合にモデルが小さく描画されていました。平板要素の断面を非表示にしている場合は厚みを無視してモデルの大きさを決定するようにしました。
  36. インストールフォルダに同梱されている平板要素の理論に関する文書「ES Mindlin Plate.pdf」(英語版)と「ES Mindlin Plate_JPN.pdf」(日本語版)を修正しました。図8から図16におけるグラフの横軸は1+log(t/L)でしたが、正しくは「1+log(L/t)」でした。縦軸の説明も追記しました。
2.00.01 '15.06.03 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 照査用詳細入力プロパティ画面のせん断照査に関する有効高さと有効幅の入力場所に軸方向鉄筋量Astをコピーできるように列を追加しました。ただし、有効高さdと有効幅bを「直接入力」とした場合はAstは表示されません(計算後の標準レポート出力で確認できます)。
  2. ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素詳細|M−φ要素詳細」の列に「軸力N'」を追加しました。CSVエクスポートにも追加しました。
  3. モデル「新規作成」を行うショートカットキー「CTRL+N」を削除しました。
  4. ナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」のi端側断面とj端側断面を選ぶ「断面選択」画面の大きさを変更できるようにしました。これに伴い、従来あったOKボタンとキャンセルボタンは廃止されました。断面を選択することで確定されます。

■プログラムの不具合修正
  1. システムオプション「結果ファイル|作業フォルダの設定」において、日本語名称のフォルダを作業フォルダに指定している場合にFEM解析を行うと「[4261] Xml エラー: ファイルを開けません」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  2. メッシュ要素内で隣接するプリミティブの境界で切断したコンタ切断図の描画が正しく処理されない不具合を修正しました。数値表内に表示される各エッジの値は問題ありません。
  3. 平板要素断面力のコンタ切断図(2次元の断面力分布図)では各メッシュ要素で独立した処理により図を作成していますので、隣接するメッシュ要素の境界部分には重複したエッジが存在します。このエッジが重複して存在する場合のコンタ切断図の描画方法を修正しました。これにより、Ver4.0.4以前のコンタ切断図(1つのグループ内にある多数のメッシュ要素があたかも1つのメッシュ要素のように処理されていました)に近くなるようになりました(完全には一致しません)。コンタ切断図を作成する元であるエッジの値自体に変化はありません。図の描画結果だけが変わることがあります。
  4. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す「照査用詳細入力プロパティ」画面の「海洋架橋H17 [Mu]」において、「任意設定Efrp/Es」をチェックオフにしてもEfrp/Esの欄がグレーになって入力不可となっていませんでした。グレーにして入力不可とし、かつ、内部算出値が表示されるように修正しました。「任意設定 k1,k2,k3」についても同様の修正を行いました。また、同画面「k1,k2,k3」のデフォルト値を炭素繊維のときはk1=k2=k3=1、アラミド繊維のときはk1=k2=0.4,k3=2.2としました。さらに、同画面の鉄筋拘束材料をオフにすると、横拘束筋の降伏点やヤング係数、体積比がグレーになり、コンクリートの応力ひずみ曲線には使っていないようにみえていましたが、実際は内部でそれらを使っていました。内部で使わないように変更しました。この修正による影響は、画面下に表示される応力ひずみ曲線のグラフだけに影響します。Mu等の計算には影響しませんので計算結果には影響しません。また、同画面の「海洋架橋H17 [Mu]」、「NEXCO二集 FRP [Mu]」、「JH二集 [Mu]」に表示されるコンクリートの応力ひずみ曲線のグラフ中にEdesの数値が表示されますが、E'desの値が表示されていました。Edesの数値を表示するように修正しました。
  5. 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の斜引張破壊に対する耐力Susを照査した結果画面で、Susの値がゼロのときに照査比率がゼロでNGと表示され、一覧表示にNGの結果が表示されない問題がありました。Susがゼロのときは無限大「∞」の表示にして、一覧表示に表示されるようにしました。
  6. 複数のランが存在し、かつ、計算するランとしないランが混在しているモデルにおいて、コンタ切断図のリストを切り替えるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  7. ファイバー要素モデルをFEM解析してリボン「照査|ファイバー一覧」より損傷状態をレポートリストへ追加した後に、編集モードに戻りヒステリシスを全て削除、その後ファイルへ保存するとそのesファイルが読めない不具合を修正しました。
  8. 限界状態設計データを含むUC-win/FRAME(3D)のファイルをEngineer's Studioの古い版(Ver1、Ver2)で読込み保存されたesファイルを読み込むことができない問題を対策しました。
  9. ナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」の「要素座標系」の列で表示される情報が間違っていました。解析は設定されている値で正しく実施されますので計算結果には影響しません。
  10. コンタ切断図エクスポートによって出力された画像ファイルに荷重ケース名称の表示が抜けていましたので修正しました。
  11. Ver 5.0.0より古い版で保存されたファイルを読み込むと、古い版と同じ結果となるように平板要素時刻歴クエリが設定されますが、この変換処理がVer 5.0.0で保存したファイルに対しても実施されていました。この結果、平板要素時刻歴クエリを削除して保存しても再度読み込むと変換処理により復活する不具合がありました。これを修正するとともに、Ver 5.0.0より古いデータを読み込むときに変換処理が作動するようにしました。
  12. 荷重ケース名称に半角アンダーバー「_」や半角プラス「+」がある場合に、断面照査結果を荷重ケースでフィルタしてレポートリストへ追加し、レポート出力すると表が壊れる不具合を修正しました。
  13. リボン「照査|曲率照査」において、φ/φa、φ/φy、φ/φcをの列タイトルに不要な単位(1/m)が表示されていましたので削除しました。これに該当するレポート出力も修正しました。
  14. 平板要素断面力の「コンタ切断図パラメータ」画面に「全体共通の座標軸オプション|あるメッシュ要素の要素座標系を使う」を指定したときのメッシュ要素名称の列が不足していましたので追加しました。
  15. 平板要素断面力のコンタ切断図において、任意入力で追加した凡例を削除した後のアンドゥ機能が正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  16. 平板要素に割当てられている平板断面(平板鉄筋有り)を削除してFEM解析を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  17. ナビゲーション「節点と要素|平板要素|平板断面力」から呼び出す「平板断面力エディタ」において、1万個以上のメッシュ要素が描画されない不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
  18. 『2012年制定コンクリート標準示方書[設計編]』の「安全性-断面破壊-ねじり」照査結果を標準レポート出力したときのMtudの値や判定結果(OK/NG)が間違っていた不具合を修正しました。
  19. ナビゲーション「荷重|活荷重の定義」で「T荷重とp2荷重」や「連行荷重とp2荷重」を考慮したときにp2荷重に対する衝撃係数を入力することができない不具合を修正しました。
  20. ナビゲーション「荷重|活荷重の定義」から呼び出す活荷重の設定画面で節点や要素を非表示にするために「モデル表示設定」画面を呼び出したまま、活荷重の設定画面の入力を続けるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
2.00.02 '15.07.28 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平板要素断面力のコンタ切断図(2次元の断面力分布図)では各メッシュ要素で独立した処理により図を作成していましたが、複数のメッシュ要素を指定するような設定「スムージング対象範囲の設定」を追加しました。これにより、指定された複数のメッシュ要素があたかも1つのメッシュ要素のように処理され、スムーズなコンタ切断図となります。
  2. UC-1 FRAME(面内)のFMDファイルの中の個別モデルを選択して読み込む機能を追加しました。
  3. 平板要素断面力のコンタ切断図エクスポートに、全ての荷重ケース、全てのグループ、全ての断面力種類、最大最小の種類を組み合わせる生成機能を追加しました。
  4. メイン画面のタイトルバーに、カテゴリ「Ultimate/Advanced/Lite」のいずれかを表示するようにしました。ライセンスがベースと各オプションの組合せの場合は表示されません。
  5. 道路橋示方書V耐震設計編のせん断耐力Psを求める際、部材の種類を「橋脚」とした場合でもせん断スパン比の影響を考慮する補正係数CdcとCdsを考慮できるように拡張しました。通常はこれらを考慮しませんが、「(財)海洋架橋・橋梁調査会、既設橋梁の耐震補強工法事例集、平成17年4月」の参考資料3にディープビーム効果を考慮する考え方が示されているため、これに対応しました。
  6. フレーム要素の断面力結果を断面力を6成分選択してレポート出力した時、A4用紙の横幅に入るように4成分の表と2成分の表で分けて出力していましたが、列幅を狭くして6成分を1つの表に入れて出力するように変更しました。
  7. 道路橋示方書の耐震設計編Vおよび下部構造編IVのせん断耐力Psを算出するときの正負交番作用に関する補正係数Ccを任意入力する場合にタイプI用とタイプII用の2種類を入力できるようにしました。従来は1種類のみでした。
  8. 軸方向引張鉄筋比に関する補正係数Cptを任意入力するときは、zp軸とyp軸に対して各1個の数値を与えることができましたが、正の曲げ時と負の曲げ時を考慮できるように、zp軸とyp軸に対して各2個を設定できるようにしました。該当する場所は、許容応力度法-せん断-土工指針H22、許容応力度法-せん断-道示IV、終局強度法-せん断-道示IV、終局強度法-せん断-道示Vです。
  9. FEM解析後の変位図において、変位倍率の文字の色が赤で固定色でしたが、システムオプションのカラー設定で文字色を変更できるようにしました。
  10. 平板要素断面力のコンタ切断図(2次元の断面力分布図)の数値の色を変更できるようにしました。デフォルトの色は赤です。

■プログラムの不具合修正
  1. 2012年制定コンクリート標準示方書の限界状態照査「使用性-外観ひび割れ-ねじりひび割れ」を標準出力したレポート出力の内容に漏れや間違いがありましたので修正しました。
  2. ケース載荷モデルで組合せ荷重ケースに温度荷重を設定した基本荷重ケースを含めている場合に、組合せ荷重ケースの断面力値に温度荷重ケースの数値が反映されていませんでした。
  3. 平板要素の非線形解析を行い、平板要素の結果をCSVエクスポートしたとき、主軸応力度や主軸ひずみの角度の数値がラジアン(radian)となっていましたので度(degree)の値に修正しました。平板要素の時刻歴結果での表内も同じ問題がありました。
  4. 平板断面の画面でY方向の鉄筋をなしとしたときにY方向の引張硬化/軟化係数Yに間違った数値が表示されていましたので計算に使用する数値を表示するようにしました。
  5. 道示IIIの最小鉄筋量の照査で有効幅bと有効高さdを「直接入力」とした場合に、軸方向引張主鉄筋の断面積Astがゼロで固定されているため、照査結果が常にNGになる不具合を修正しました。「直接入力」とした場合はAstを入力できるようにしました。
  6. 部材の種類が「フーチング」の場合のせん断耐力Psにおいて、断面照査用荷重定義でせん断用荷重タイプが「交番繰返し載荷」の場合にせん断スパン比による割増係数Cdcとせん断スパン比による低減係数Cdsがどちらも1.0となっていました。Cdcは正しいですが、Cdsは間違いなので修正しました。
  7. 初降伏曲げモーメントの照査結果で、My0の解がみつからない場合に照査の比率(安全率)がゼロと表示され、一覧表示にその照査結果が厳しいとして表示されない問題がありました。My0の解がみつからない場合は比率を無限大「∞」の表示にして、一覧表示に表示されるようにしました。
  8. 鋼断面に対して許容曲げ応力度照査を行う設定にしているUC-win/FRAME(3D)のデータ(f3dファイル)を読み込むと許容曲げ応力度照査が実施されませんでした。原因は鉄筋の許容応力度の設定「σsaの荷重種類」が「なし」になっているからでしたが、鋼断面に対しては「σsaの荷重種類」が「なし」でも照査が可能なので、「σsaの荷重種類」が「なし」の場合は「一般」に変更して(変更した旨の警告メッセージがでます)照査を実施するようにしました。
  9. ナビゲーション「荷重|活荷重の定義」から呼び出す活荷重の設定画面で節点や要素を非表示にするために「モデル表示設定」を呼び出して節点を非表示にしてもその画面のモデル図に反映されない不具合を修正しました。
  10. 節点抽出クエリや節点時刻歴クエリが設定されており、ランの設定が「シーケンス荷重=<<なし>>」の状態でFEM解析(シーケンス載荷)を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  11. コンピュータのディスプレーアダプター(グラフィック)がIntel HD Graphicsの場合に、節点や部材の時刻歴グラフが結果画面に描画されない問題を対策しました。
  12. 全体座標系X-Y平面内に作成したモデルをFEM解析し、結果画面でフロントビューにしてDXF/DWGエクスポートすると、「致命的なエラーです」エラーが発生する不具合を修正しました。エラーの原因は、DXF/DWGエクスポート時に作成する支点の記号とフォント情報がフロントビューの場合に大きさをもたないことでした。
  13. フレーム要素やばね要素などの要素名称に漢字を使っている場合に、入力データレポート「グループ」でA4用紙サイズ幅に収まらず、はみ出してしまう不具合を修正しました。
  14. ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性表」から呼び出す「ばね特性」画面(変位と力のグラフ表示)では各入力項目がグレーとなり、データの変更等ができない状態になっていましたので、入力できるように修正しましました。
  15. アプリケーションメニュー「インポート」から3次元CADデータ(DXF/DWGファイル)を選択して実行しても取り込まれない不具合を修正しました。
  16. 平板要素のモデルで面積が極めて小さいつぶれた三角形要素があるとき、平板面荷重の荷重図を描画する処理でメモリ不足が発生する不具合を修正しました。
  17. 残留変位の照査結果画面で「平均から」を選択してレポートリストへ追加するとコメント欄にstep=4のように意味のない情報が付与されていましたので修正しました。
  18. 照査用詳細入力プロパティ画面で数値断面の断面要素をクリックするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  19. 平板要素断面力のコンタ切断図エクスポート機能がケース載荷の場合に動作していませんでした。この不具合はVer 5.0.1だけが該当します。
  20. ナビゲーション「性能基準|ファイバー要素|ひずみレベル」と「性能基準|ファイバー要素|ひずみ基準」でタブ名「鉄筋」と表示されていましたが、正しい表記は「鋼材」でした。
2.00.03 '15.11.12 ■プログラムの機能追加・改善
  1. モデル上で節点や要素を選択したときに各表入力画面でも選択状態になるように改善しました。範囲選択した場合も同様です。これにより、集める機能、リナンバリング(名称の自動付け替え)、表中での上移動や下移動、複数行の削除などがモデル選択後に表中で実施できます。モデル上で選択を解除(何もないところをクリック)すると表中の選択状態も解除されます。
  2. 要素をコピーしておき、クリップボードから貼付けるときの画面「貼付けオプション|コンフリクトオプション」に同一節点とみなす閾値を定義できるようにしました。入力された閾値より小さな範囲にある節点を共有します。閾値以上の範囲にある節点は追加されます。この閾値のデフォルト値はシステムオプション「描画オプション」で設定されている値です。
  3. アプリケーションメニュー「システムオプション|描画オプション」に節点が重複しているとみなす閾値を定義できるようにしました。入力された閾値より小さな範囲にある節点に対してくさびの記号を表示して重複していることを明示します。閾値以上の範囲にある節点はくさびの記号は表示されません。
  4. 円板のような構造を平板要素でモデル化した場合に、メッシュ要素座標系やメッシュ要素内の各プリミティブ座標系を円の中心に向けるコマンドを追加しました。
  5. 節点や要素を位置でソートする機能を追加しました。位置は、直交座標系、円筒座標系、球座標系のいずれかを指定できます。ソートした後に名称変更も行うことも可能です。
  6. 選択した要素(フレーム要素、平板要素、剛体要素など)をある平面に対して鏡像の位置に移動またはコピーするコマンド「ミラー」を追加しました。
  7. 断面照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が「道示-V H14 [Mu,Ma]」のときに、タイプIに対するコンクリート応力ひずみ曲線の設定に「Edesを考慮する」スイッチを設けました。道路橋の耐震補強設計の場合に便利です。
  8. リボン「照査|限界状態設計法|限界照査」において、左側パネルの一覧より下の項目を指定したときに比率の値だけが右側表の列に表示されていましたが、比率算出時の分子と分母の値も列に追加しました。
  9. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す終局強度法の曲げの「照査用詳細入力プロパティ」画面に表示される断面要素の応力ひずみ曲線図を入力データのレポート出力に表示するようにしました。
  10. リボン「モデル|編集|変換|移動・回転」は、選択した節点や要素を移動するコマンドでしたが、コピーするオプションを追加しました。
  11. ナビゲーション「照査設定」にある「断面照査、曲率照査、ばね照査」とナビゲーション「限界状態照査|限界状態照査」に行を複製するボタンやクリップボードにコピーするボタンを追加しました。
  12. 断面と連動したM−φ特性やばね特性をM−φ要素やばね要素に割り当てて、初期状態の荷重ケースを選び、線形弾性解析を行って軸力を自動算出するデータを読み込んだ直後にリボン「ホーム|計算|モデルチェック」をしても問題がなく、FEM解析を行うとエラーが発生して解析できない場合があります。モデルチェックでは軸力の自動算出を実施しないので、ファイル読み込み後に問題が発生しないような軸力が設定されている場合があります。しかし軸力の自動算出をすると正常なM−φ特性やばね特性の骨格形状を生成できないような軸力が計算されてエラーになる場合がありますので、この場合のエラーメッセージをわかりやすい内容に改善しました。
  13. 限界状態照査の照査用詳細入力プロパティ画面にある「次へ」と「前へ」ボタンを使って次々に切り替えるときに、常に最初のタブ「示方書条項」が表示されていました。設定していたタブを維持したまま切り替えられるように改善しました。
  14. f3dファイルを読んだ時に、せん断耐力算出用の補正係数Ccは、断面のせん断計算用準拠基準が「道示V(タイプI)」のときは、断面照査用詳細入力のタイプIに任意設定としての値を、タイプIIは自動として読み込むようにしました。f3dファイル内の断面のせん断計算用準拠基準が「道示V(タイプII)」のときは、断面照査用詳細入力のタイプIが自動、タイプIIが任意設定の値になります。
  15. FEM解析後の変位図において、変形したソリッドを選択できるようにしました。
  16. FEM解析後の変位図において、変形したソリッドにマウスカーソルを当てると節点や要素の名称を画面下部のステータスバーに表示するようにしました。
  17. コンタ切断図(2次元図)の線色をカラー設定で変更できるようにしました。従来は白で固定でした。
  18. 大きな結果付きデータをファイルに保存するときに進捗状況がわかるプログレス画面を表示するようにしました。従来は入力データを保存するプログレス画面が表示されていましたが、結果付きファイルの保存は対象外でした。
  19. フレーム要素が6000個あるようなモデルを解析して、リボン「結果|グループ結果|抽出キー」を表示させると、節点や要素の表示/非表示あるいは抽出キーの指定を行うと、処理が終了するまでに時間がかかっていましたので改善しました。
  20. 任意設定のレポート出力リストが多数ある場合に、複数同時に選択した状態でカメラ位置タイプ「ユーザビュー」による設定を反映できるようにしました。
  21. 解析設定画面の解析条件の用語「幾何学的非線形」を「幾何学的特性」に変更しました。
  22. 入力データのレポート出力で「断面|重心」を「断面|骨組み線位置」という表現に変更しました。
  23. リボン「結果タブ|フレーム要素時刻歴結果」のカテゴリ「モーメント-曲率」において、「骨格」のチェックボックスをオンにした時に表示される骨格曲線の線が太さを細くしました。
  24. システムオプション「結果ファイル|作業フォルダの設定|作業フォルダを毎回確認する」にチェックがある場合は、作業フォルダの確認画面を計算開始時に毎回出すように変更しました。毎回確認しない設定も可能です。

■プログラムの不具合修正
  1. コンクリートヒステリシス「JSCE」をファイバー要素に用いた固有値解析時の初期剛性がコンクリートを無視した鉄筋だけの剛性となっていました。他の種類のコンクリートヒステリシスと同様にコンクリートヒステリシスの圧縮側初期剛性を用いて固有値解析を行うように修正しました。
  2. 断面照査用詳細入力で示方書条項が「道示V H24 [10.5]」などのせん断耐力の設定で、部材の種類が「橋脚」や「橋台」でかつ、ディープビーム効果を考慮する設定のとき、断面照査用荷重定義が「交番繰返し載荷」の場合は補正係数Cdcを無視していました。「交番繰返し載荷」の場合でも補正係数Cdcを考慮してせん断耐力Psを算出するように修正しました。
  3. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す「照査用詳細入力プロパティ」画面の「道示III H24 [4.3.3]」において斜引張鉄筋の許容応力度(地震・衝突)σsa(N/mm2)は、鉄筋の材質に応じて変化します。つまり、SD345/SD390/SD490に対して200となります。それ以外の材質に対しては規定がないので200となります。この状態から、示方書条項を「道示III H14 [4.3.3]」に変更するとSR235に対して140、SD295に対して180、SD345に対して200となるはずですが、H24道示IIIの数値がそのまま残っていた不具合を修正しました。
  4. モデルに既に存在する節点を使用しながら平板要素を「四角形メッシュ要素」コマンドで作成するときに、節点座標値の精度によって、自動生成される内部の四角形の形に微小な歪みが生じる問題がありました。外部ライブラリ「CM2 MeshTools by Computing Objects」を最新のものに更新することで解消しました。
  5. 2012年コンクリート標準示方書[設計編]の限界状態照査「安全性-疲労破壊-せん断」において、せん断補強筋の応力度(σwrd、σwpd、σbrd、σbpd)に構造物係数γiを考慮し、かつ、照査時にも考慮していましたので結果的に二重に考慮していました。
  6. 断面照査の標準レポート出力「道示IV H24 [5.1.3]|許容応力度法 - せん断」において、せん断スパンa、せん断補強筋の間隔s、Sca式が間違っていた不具合を修正しました。計算自体は正しく実施されており、照査結果は問題ありません。
  7. 平板要素の時刻歴結果のうち、「曲げモーメント-曲率」、「せん断 断面力-ひずみ」、「レイヤ 応力-ひずみ」、「鉄筋 応力-ひずみ」のグラフの縦軸と横軸の数値が逆転していました。
  8. 平板面荷重をメッシュ要素座標系で定義しているとき、意図している荷重載荷方法とは逆になっている場合がある不具合を修正しました。ただし、平板面荷重の荷重図は正しいので、荷重図を確認して問題なければ解析結果は変わりません。
  9. 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の断面照査「終局強度法の曲げ」 において、Mc<Muの照査をオフに設定し、My0min<M<My0maxの照査をオンに設定していると、My0min<M<My0maxの照査が「比率=無限大」で「判定OK」と表示される不具合を修正しました。
  10. 平板要素モデルを固有値解析するとアドレス違反エラーが発生し、固有値解析の振動モードアニメーション等を確認できない不具合を修正しました。この不具合はVer 5.0.2で発生します。それ以前のバージョンでは問題ありませんでした。
  11. 断面照査「道示V H24 [Mu,Ma]」等で「Mc<Mu」の照査をする設定でかつ、「My0min < M <My0max」と「Mumin<M< Mumax」の照査をしない設定のときに総括表で照査結果に∞が表示される不具合を修正しました。
  12. 抽出キーの結果を表示する際に、複数の平均荷重ケースが登録されていると、断面力図が表示されない場合がある不具合を修正しました。
  13. 抽出キーの結果を保存したときに、平均荷重ケースの結果だけにチェックを付けて保存すると、読み込んだときに正常に表示されない不具合を修正しました。
  14. レポート出力を何回も繰り返すとメモリ不足になる問題を修正しました。レポート出力の枚数が1万ページ以上のような大量データの場合に発生します。
  15. 任意設定のレポートが設定されているにもかかわらず、リボン「レポート|レポート設定|任意設定」画面の左側ツリーではグレー表示となる場合がある不具合を修正しました。
  16. グループが1個もない平板要素モデルをFEM解析してコンタ図を表示させるときにスムージング対象範囲の設定を変更するとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  17. 平板要素のモデルで、プリミティブがゼロ個のメッシュ要素が存在するモデルをFEM解析して平板要素の時刻歴結果を確認しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  18. 組合せ荷重ケース名称の最後に半角スペースが混入している場合にレポート出力を実行するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  19. 計算しない設定のランがある場合にFEM解析を行った後で、リボン「照査|断面|道示断面力」をクリックするとエラー「整数のオーバーフロー」が発生する不具合を修正しました。
  20. 支点の設定で節点名称の欄が空の場合に入力データのレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  21. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン」で作成したアウトラインの図を表示させた状態で、リボン「モデル|追加|平板|アウトライン形状」で平板要素を作成する操作の途中で「無効なクラス型キャスト」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  22. Ver 3.1.4などの古い版のesファイルを読み込むときに、不要なデータを除去して新しい版の構造に変換しながら読み込む処理においてアドレス違反エラーが発生し、ファイルを読み込むことができない不具合を修正しました。
  23. ケース載荷モデルをFEM解析して結果をレポート出力リストへ追加した後に、編集モードへ戻り、抽出荷重ケースを削除してデータをファイルに保存すると壊れており、読めない不具合を修正しました。
  24. フレーム要素の時刻歴クエリが設定されており、節点の時刻歴クエリが設定されていない状態で、FEM解析を行い、フレーム要素結果のCSVエクスポートをすると中身が空のCSVファイルが生成されていた不具合を修正しました。
  25. ランと平均荷重ケースの両方があるシーケンス載荷モデルにおいて、抽出キーの結果画面でランだけの数値結果をレポート出力に追加しても、リボン「レポート|任意設定」画面でのプレビュータブやレポート出力には常に平均荷重ケースの数値結果が出力されていた不具合を修正しました。
  26. メイン画面のリボン「結果」内の「グループ結果|ラン」においてカテゴリを曲率とし、モデル内に曲率の数値を表示させた場合に、その数値の桁数が間違っていましたので修正しました。画面下の数値表の数字は問題ありません。
  27. リボン「照査|断面照査|道示III H24 [4.3.4]」において、列タイトル「Sh、Suc、Sus」の単位が(N/mm2)となっていました。正しい単位はkNなので修正しました。該当するレポート出力も修正しました。
  28. FEM解析後にフレーム要素の曲率分布図を表示して「サイドビュー」ボタンを押すと図がはみでてしまう不具合を修正しました。
  29. フレーム要素の時刻歴結果画面「モーメント-曲率」のグラフにおいて、M−φ特性の骨格を同時に表示させると骨格を表す青い線がグラフ領域をはみ出す場合がありましたので修正しました。
  30. 限界状態 照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が全てオフの状態でFEM解析と照査を行うとリボン「照査|限界状態設計法|限界照査」に曲げ応力度照査の結果(表示されないはずの結果)が表示されていた不具合を修正しました。
  31. 「リボン|結果|エクスポート|CSV/Text|固有ベクトル」をクリックすると、固有ベクトルの数値をテキスト形式(CSV)でエクスポートすることができますが、FEM解析のときのみ可能でした。固有値解析のみを実施しても固有ベクトルの数値をテキスト形式(CSV)でエクスポートできるようにしました。
  32. 節点や要素を削除した後にデータをesファイルに保存し、再度開くと重複する名称がないにもかかわらず、節点名称や要素名称が重複していることを意味する赤表示になる不具合を修正しました。
  33. 平板要素断面力のコンタ切断図エクスポート後にプログラムを終了しようとするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  34. アプリケーションメニュー「インポート」から3次元CADデータ(DXF/DWGファイル)を選択して実行しても取り込まれない不具合を修正しました。
  35. 断面を作成するときに任意形状断面ではなくRC断面形状だけを使った場合に入力データのレポート出力で中身のないタイトルだけの節が出力されていた不具合を修正しました。
  36. フレーム要素が5000個を超えるようなモデルを作成するときに、表計算ソフトでコピーしたデータをナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」の表にペーストするとペーストが完了するまでに時間がかかっていた問題を対策しました。
  37. Engineer's Studio Ver 1.05.00で保存されたデータを読むアドレス違反エラーが発生して読めない不具合を修正しました。
  38. 平板要素断面力の結果(荷重ケース、ラン)の「結果の方向を表示する」と「現在情報テーブルを表示」は、Ver 5.00.01では表示されていましたが、Ver 5.00.02では表示されていませんでしたので修正しました。
2.00.04 '15.11.25 ■プログラムの不具合修正
  1. シーケンス荷重の動的荷重において、波形別の開始時刻が正常に機能していなかった不具合を修正しました。
  2. アウトラインや断面などのサムネイル表示されるデータに対して名称変更を行うためにリネーム状態にし、Deleteキーを押すと、データ自体が消える不具合を修正しました。名称の文字列だけが消えるようにしました。
  3. 「道示-VH14[Mu,Ma]」の照査用詳細入力を設定した古いバージョンのファイルを読み込むと警告メッセージ『計算結果が異なる可能性があります。照査用詳細入力プロパティ「鋼製橋脚|道示VH24オプション」のzp(+)、zp(-)、yp(+)、yp(-)の入力内容が正しいかどうかを確認してください。』が表示されていましたが、警告内容には該当せず、不要でした。警告がでないようにしました。
  4. リボン「結果|個別結果|ファイバー要素」において、カテゴリを「パフォーマンス」にしたときの断面の形が正しく表示されない場合がある不具合を修正しました。描画上の問題ですので、ファイバー要素の計算結果には影響しません。
  5. コンピュータ環境によっては、平板要素のメッシュを自動生成するコマンドを実行すると「%1は有効なWin32アプリケーションではありません。ClassID:{F58C8C27-1074-4839-8744-ACF2D9A0EA2E}」というエラーが発生する場合がありました。原因は、メッシュ自動分割を行う外部ライブラリ「CM2MeshTools(ComputingObjects社)」のフォルダにMicrosoft社が提供する32bit用ファイル「msvcr120.dll、msvcp120.dll」がコンピュータに存在しないためでした。コンピュータ環境によっては、存在することがあり、その場合は問題が発生しません。
  6. Ver.5.0.3において、平板面荷重をメッシュ要素座標系で定義しているファイルを読み込んだときに警告メッセージを表示するようにしましたが、対象外のデータでも表示されていましたので、平板面荷重が掛かっている要素の最初のプリミティブがオーバーライドされているときだけ警告メッセージを表示するようにしました。
  7. コンタ切断図のテーブル表示で名称が重複していないのに赤表示になる場合がある不具合を修正しました。
2.00.05 '16.01.20 ■プログラムの機能追加・改善
  1. フレーム要素のケース載荷モデルのCSVエクスポートに組合せ荷重ケースと抽出荷重ケースの結果を含めるようにしました。
  2. メイン画面でモデル内の節点や要素を選択状態にした後にDeleteキーで削除できるようにしました。
  3. 同一座標に複数の節点がある場合に節点名称を表示させると名称が重なって描画されていました。重ならないように調整しました。
  4. モデルをDXF/DWGモデルエクスポートするときに節点を点とするオプションを追加しました。
  5. 標準出力レポート「照査用断面力」の上に圧縮軸力が正であることを注記しました。
  6. 10万ステップなどのようにステップ数が多いモデルを解析後に節点の結果をCSVエクスポート(カンマ区切りのテキストファイル)すると、完了するまでに非常に時間がかかっていた問題を対策しました。
  7. 非線形平板要素の設定を行うときにメッシュ要素の設定画面で平板断面と平板断面に含まれる平板鉄筋を指定しますが、指定した平板断面に含まれていない平板断面が指定されることがあり、このためにFEM解析実行時に「[4260] 入力xmlファイル in.xml を作成できません。」というエラーが発生して解析できないことがありました。FEM解析実行時に指定した平板断面に含まれていない平板断面があるかどうかをチェックする処理を追加しました。
  8. ばね要素の要素座標系を設定する画面において「要素座標系の軸を選択」の箇所が「ローカルx、ローカルy、ローカルz」と表現されていましたが、「要素xl、要素yl、要素zl」に変更しました。
  9. シーケンス荷重の設定画面の動的荷重では開始時刻と終了時刻の入力が2箇所ありますが、各入力波に対して行う箇所では「個別開始時刻、個別終了時刻」と表現し、全体に対して行う箇所では「全体開始時刻、全体終了時刻」と表現するようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. シーケンス荷重に動的荷重を複数並べて解析したときの計算が正常に動作していない不具合を修正しました。
  2. ナビゲーション「モデル特性|断面特性オプション」では線膨張係数αをオーバライド(ov)する設定(上書きする設定)がありますが、このスイッチが機能していなかった不具合を修正しました。
  3. 正負交番繰返し載荷(静的解析)や動的解析のステップ数が多いファイバー要素またはM−φ要素のモデルにおいて、各損傷基準を経験した合計回数が8000回を超える場合、解析終了後に「ポストプロセス中,部材XXX でエラー発生. Asking size is too big」というエラーが発生して結果が残らない不具合を修正しました。
  4. 断面から自動生成するばね要素(M−θ)モデルにおいて、標準レポート出力「M−θ詳細|終局点(Mu,φu)の詳細」の内容が全てゼロになっている不具合を修正しました。
  5. 収束結果の一覧タブで比率を指定したときに、比率が最大となるステップではなく、不平衡力が最大となるステップの結果を表示していました。比率が最大となるステップを表示するように修正しました。
  6. リボン「照査|限界状態設計法|限界照査」において、「2012年制定コンクリート標準示方書」に対する耐久性-鋼材腐食-曲げひび割れの「Δσs <σsl1」や使用性-外観ひび割れ-曲げひび割れの「Δσs <σsl1」は永続作用に対して照査されていますが、コメント欄には「永続作用+変動作用」という形で表現していたために設計作用(=永続作用+変動作用)で照査しているようにみえました。コメント欄には「永:荷重ケース1,変:荷重ケース2」という表記に変更しました。
  7. 示方書条項「道示-V H14 [Mu,Ma]」の断面から自動生成するM−φ特性において、タイプIの骨格曲線が正しく算出されていない場合がある不具合を修正しました。この現象はランでタイプIIを計算する設定にしているときに発生しますので解析結果には影響しません。
  8. 平板要素のコンタ切断図をエクスポートしたときに位置図の向きが常に選択されたメッシュ要素に依存した視点となるようにしました。
  9. 固有値解析後に8〜9乗のオーダーの振動数が得られた場合に、ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」の画面を開くとグラフの目盛作成のために時間がかかり、応答なしの状態になる問題を対策しました。
  10. 入力波サムネイル画面の下にある全方向のバーをドラッグすると3成分ともに選択状態になる仕様でしたが、波形データが全て消えてしまう不具合を修正しました。Ver.4.0.0以降5.0.4までのバージョンでこの現象が発生します。
  11. 固有値解析実施後に振動アニメーションを長時間(例えば15分以上)させているとメモリ消費量が増大し、最悪の場合「メモリが足りません」というエラーが発生する問題を修正しました。
  12. 入力波サムネイルで設定している波形データが多いesファイル(約500MB)を読み込むとメモリ不足等エラーが発生する不具合を修正しました。
  13. 入力データのレポート出力「組合せ荷重ケース」において、組合せ対象となっている基本荷重ケースの並びが入力画面と同じ順番になっていない不具合を修正しました。
  14. 入力データのレポート出力をカラーとした場合に、荷重図に付与される値の色が荷重の色と同じ緑色になっていました。数値の色を黒に変更しました。
  15. リボン「レポート|レポート設定|任意設定」内のモデル図のリストについて、ナビゲーション「活荷重|活荷重表示」にチェックを入れてファイルに保存し、それを読込んでFEM解析すると「[4232] 活荷重プロセス中計算エラー発生。 Could not get CoefficientCell object.」というエラーが発生して計算できない不具合をVer 5.0.3で修正しました(※改訂履歴に漏れていたので掲載)。
2.00.06 '16.02.23 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 「ナビゲーション|荷重|ランの定義|初期状態」で設定された初期断面力の値を用いたランの解析においてM−φ要素等の非線形要素が収束しないことがあります。従来は収束しない旨のエラーメッセージのみ表示されていましたが、収束しない要素名称も表示するようにしました。
  2. JMA地震波データの新しいデータフォーマットに対応しました。JMA地震波データは、気象庁(JapanMeteorologicalAgency)が提供しているデジタル波形データです。新しいデータフォーマットは「2007年3月25日09時41分 平成19年(2007年)能登半島地震」以降の地震波形が該当し、CSV形式で提供されております。2007年以前の空白区切りの固定列書式も従来どおり読み込み可能です。
  3. 中国語ヘルプを用意しました。「システムオプション|言語|ヘルプ言語」において日本語ヘルプを呼び出すか、中国語ヘルプを呼び出すかを選ぶことができます。ただし、中国語ヘルプのバージョンは5.0.2相当の内容です。

■プログラムの不具合修正
  1. 示方書条項が「道示IVH24[5.1.1]」のときの照査項目「Awreal&gt;Aw」の結果をフィルタリングONで表示させた場合に、厳しい照査結果(比率)がフィルタリングされない場合がある不具合を修正しました。
  2. 繊維シートを断面に配置して曲げに関する許容応力度照査を行う場合に、繊維シートの許容値を設定することができませんでした。断面照査用詳細入力プロパティ画面の断面要素において設定できるようにしました。
  3. シーケンス載荷モデルにおいて、時刻歴クエリがない状態で解析し、ラン結果でフレーム要素をクリックすることにより選択すると「Argumentoutofrange.」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「抽出と保存|フレーム要素時刻歴クエリ」の設定「保存間隔」を1より大きい数値に指定した場合、フレーム要素結果のCSVエクスポートのファイルに結果が書き込まれない不具合を修正しました。
  5. 任意設定のレポート出力リストでカメラ位置タイプを「ユーザビュー」に設定して結果付きで保存した場合に、それを読み込むと図がずれてしまう(結果画面とレポート出力の両方)不具合を修正しました。
  6. ナビゲーション「節点と要素|ばね要素|ばね要素」の列「座標系」に「Align=v3,v4,..」などとv3以上の数値が表示される場合がありました。正しくはv1かv2のいずれかなので修正しました。
  7. UC-win/FRAME(3D)のデータで断面要素が数値断面であり、かつ、断面のせん断用準拠基準が「道示-IV」に設定されているf3dファイルを読み込むと、アドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  8. UC-win/FRAME(3D)のモデル設定「オプション設定|大変位解析時のポスト処理方法」が「大変位」のf3dファイルを読み込むと、「大変位解析時のポスト処理方法」が「微小変位」に設定される不具合を修正しました。ナビゲーション「節点と要素|ばね要素|ばね要素」の列「座標系」に例えば「"ベクトル:""v1=GlobalX"",""v2=GlobalY"",Align=v2,Axis=xlAxis=xl"」という文字列をペーストしても正しく認識されない不具合を修正しました。
2.01.00 '16.06.17 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平板要素をモデル化しているときに節点が二重、三重に重なる部分ができる場合があります。重なった節点をを自動的に1つの節点にして、要素の接続状態も自動的に1つの節点を各平板要素が共有するようにマージする機能を追加しました。。
  2. ナビゲーション「荷重|初期状態」において初期断面力を与えたファイバー要素が、初期断面力によってヒステリシスの非線形領域に入ると、収束しないというソルバーエラーが発生して計算を開始できませんでした。初期断面力によってヒステリシスの非線形領域に入るときでも可能な限り収束するように計算部を改善しました。
  3. 本製品を複数起動してそれぞれを個別に同時に計算実行できるようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. ナビゲーション「荷重|初期状態」において初期断面力を与えたM−φ要素が、初期断面力によってM−φ特性の非線形領域に入ると、M−φ要素の計算が正しく実施されていなかった不具合を修正しました。
  2. 示方書条項が「道示-IVH14[5.1.3]」、「道示IVH24[5.1.3]」、「土工指針H11[3.2.2(2)]」、「土工指針H22[5.4.3]」のときの許容せん断応力度照査において、「τm≦τa1」の照査結果が常にOKと表示される不具合を修正しました(「断面照査|τm≦τa1」のとき)。「総括表」や「断面照査|一覧」は正しく表示されています。
  3. ファイバー要素の収束計算過程でNaNという数値ではない結果が得られ、それが発生した残りのステップの結果がゼロとなる現象が発生する場合がありました。NaNが発生することは極めてまれですが、発生しないように計算部を修正しました。
  4. 活荷重を設定したデータを計算させると「活荷重プロセス中計算エラー」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  5. プリミティブの個数の合計が1万個以上になるように複数のメッシュ要素を選択して平板面荷重を新規追加するとプログラムが強制的に終了してしまう不具合を修正しました。
  6. ナビゲーション「荷重|ランの定義|ラン」の表形式入力で「計算」の列にチェックを入れないランがある場合に、固有値解析だけを行い、リボン「結果|グループ結果|固有値解析」で固有モードのアニメーションをさせるとき、計算しないランを選ぶことができ、それを選択すると「整数のオーバーフロー」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  7. 多数の節点を含むを平板要素やフレーム要素をモデルの貼り付けによってマージするとき、元の節点座標値と貼り付けるデータの節点座標値が完全に同じ場合に節点が結合されず、二重節点になる不具合を修正しました。
  8. モデルに既に存在する節点を使用しながら平板要素を「四角形メッシュ要素」コマンドで作成するときに、自動生成される内部の四角形の辺がわずかに直線に並ばない問題を対策しました。
  9. モデル内にプリミティブの個数が0のメッシュ要素が存在する場合に、FEM解析を行い、コンタ切断図をクリックするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  10. M−φ要素の時刻歴結果でM−φ履歴応答図に骨格を表示させても表示されない問題を修正しました。
  11. ナビゲーション「限界状態照査|限界状態照査」において着目点の列が空欄の場合に照査を行うと照査結果を表示させるとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  12. ばね要素の時刻歴結果画面「モーメント-回転角」のグラフにおいて、ばね特性の骨格を同時に表示させると骨格を表す青い線がグラフ領域をはみ出す場合がありましたので修正しました。
  13. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン」において、「アウトラインの再利用」のアウトライン要素を複製すると元のアウトラインのアウトライン要素が増殖する問題を修正しました。
  14. ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」よりM−φ特性をダブルクリックして表示される画面のzp軸回りの数値が正しく表示されていない不具合を修正しました。計算自体は正しいM−φ特性の値で実施されています。表示上の問題でした。
  15. ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ヒステリシスサムネイル」で作成した鋼板ヒステリシスにおいて、骨格形状を決定するパラメータを任意設定で入力した場合に、入力データのレポート出力には正しい数値が出力されていませんでした。計算自体は入力された通りに実行されています。
  16. 結果付きで保存している最中に、モデル画面内でマウスを移動させるとアドレス違反エラーが発生することがある不具合を修正しました。
  17. 断面から生成するばね特性(変換タイプ「φ-θ変換H10年1月耐震資料」)のDやhの内容がばね要素の照査の詳細レポート出力に正しく出力されていない不具合を修正しました。計算自体は入力された通りに実施されています。
  18. メッシュ要素の詳細設定画面内で四角形のプリミティブと三角形のプリミティブの両方を選択をしようとしてもできない不具合を修正しました。
  19. フレーム要素やメッシュ要素を削除するときに削除ダイアログが表示された状態で「孤立した節点の削除」にチェックを入れ、フレーム要素やメッシュ要素を次々に削除すると前回削除した要素が復活してしまう問題を修正しました。
  20. FEM解析を実行して直後に「計算状況」画面の「破棄」ボタンを押すとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  21. 節点を削除する際、その節点が剛体要素の主節点と従節点の場合、主節点がない剛体要素が残り、それが原因でモデルをリセットビューしたときにモデル表示が正しくされない(たとえば、モデル空間の端に要素が寄ってしまう等)問題がありました。正しいモデル表示となるように修正しました。
  22. 解析設定で幾何学的特性を「大変位」とし、大変位解析時のポスト処理方法を「大変位」としている場合の解析結果において、ばね要素の変位図が「微小変位」で描画されていた不具合を修正しました。この不具合は描画の問題ですので計算には影響しません。
2.01.01 '16.06.21 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 断面照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が許容応力度法のせん断7種類、終局強度法のせん断7種類および付着応力度3種類は、「有効幅と有効高さ」に関する設定、斜引張鉄筋の断面積・間隔・角度が共通なので、それら17種類の間で切り替えた場合に入力された値を保持するようにしました。せん断から曲げなどのように関連のない示方書条項に切り替えた場合は破壊されます。
  2. 断面照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が許容応力度法の曲げの場合、従来は鉄筋の断面要素に対しては許容応力度を手動で設定する必要がありましたが、鉄筋の種類や降伏点を判別して自動的に道路橋示方書の許容値を設定する機能を追加しました。鉄筋の降伏点を自動的に識別できない場合は従来どおり、手動で設定する必要があります。
  3. メッシュ要素の詳細な設定画面でプリミティブの並び順を座標系に従って変更できる機能を追加しました。
  4. 断面内にPC鋼材が配置されており、「断面諸量と断面計算オプション|断面諸元一覧|ヤング係数比」が「任意設定n=15」に設定されていると、曲げ応力度の収束計算でエラーが発生する場合がありましたので収束できるように改善しました。もし、ヤング係数比が「任意設定n=15」に設定されていても解が得られる場合は正しく算出されていました。
  5. ナビゲーション「節点と要素|グループ」の表内をクリックするとそのグループに含まれる節点や要素を選択状態にする機能(ボタン)を追加しました。表内を右クリックしても同様に選択状態にするメニューが表示されます。
  6. ナビゲーション「節点と要素|節点座標」の表内を節点が所属するグループでフィルタする機能を追加しました。
  7. 1つのメッシュ要素を複数のメッシュ要素に分解したり、複数のメッシュ要素を1つのメッシュ要素に統合する機能を追加しました。
  8. 交差する複数のフレーム要素を選択状態にすると交差点に節点を新たに設け、フレーム要素を自動的に分割する「交差点の生成」コマンドがありますが、交差しているかどうかの判定を従来は1E-6(m)の精度で実施していました。今回、その判定をアプリケーションメニュー「システムオプション|描画オプション」に入力されている閾値を考慮するように変更しました。閾値内であれば交差点位置に節点を設置することができます。ただし、閾値を大きくすると意図しない解析結果が得られる可能性はあります。
  9. 「平板要素CSVエクスポート|平板要素結果エクスポート」にプリミティブ平均結果の値を追加しました。
  10. フレーム要素結果のCSVエクスポート(節点と要素)で保存されるCSVファイルに軸ひずみと曲率を追加しました。また、ヘッダの記号をわかりやすく変更するとともに単位を表示するようにしました。
  11. 平板要素の結果をCSV形式でエクスポートするときに主軸座標系、要素座標系、全体座標系、任意の座標系のいずれかを指定しますが、エクスポートされたCSVファイルにその情報を記載するようにしました。
  12. ばね特性「H24年7月NEXCO二集」の計算特性タブ内の「h、h1、h2、δy、δls2」に単位を表示するようにしました。
  13. 平板要素の結果「変形性能基準」において、モデルを縮小して表示した場合にプリミティブの境界を表す灰色の線が重なって損傷の色が隠れてしまうことがありますので、灰色の線を表示しないスイッチを追加しました。
  14. 平板要素の結果をCSVエクスポートする設定画面において、「座標系を選択」にすると選択した座標系のXY平面を常に使用して出力されますが、結果画面では「XY」「YZ」「ZX」の中から選択することができますので、同じように「YZ」「ZX」を選べるようにしました。
  15. ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」から呼び出す画面の「ケーブル」タブに、全体座標系のXYZ成分で表示された張力をベクトル合成した値も表示するように列を追加しました。
  16. 標準出力レポート「断面照査|断面照査結果詳細」中の「結果抽出オプション|全結果|示方書条項選択」ボタンを押して呼び出される「示方書条項の選択」画面では、従来照査結果の有無に関係なくオン/オフを設定する必要がありましたが、照査されていない結果をグレー表示にし、結果のあるセルだけをオン/オフの対象となるように改善しました。
  17. ヘルプ「Engineer’sStudioHelp|ナビ|モデル特性|ばね特性|ばね特性詳細」にδaの説明を追加しました。
  18. シーケンス荷重の画面から呼び出す解析用波形の画面に回転角度の説明図を追加しました。
  19. リボン「ホーム」内に「問合せ支援ツール」呼び出しボタンと「FORUM8ホームページ」へジャンプできるボタンを配置しました。
  20. 非線形解析の結果を初期状態とする場合の一例として「初期断面力+ケーブル要素+地盤抵抗非線形ばね要素」を解説した文書「NonlinearISS_JPN.pdf」を同梱しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 解析設定で「フレーム要素着目点間Mmax算出」を行う設定にしているときに、ケース載荷モデルの組合せ荷重ケースの断面力結果表に曲げモーメントが最大最小となる位置とその結果が表示されない場合がある不具合を修正しました。
  2. 「平成24年7月版NEXCO設計要領第二集」では高さhは「橋脚基部から上部構造慣性力作用位置までの高さ」とされていますが、断面から自動生成するばね特性の入力画面では「フーチング底面から上部構造慣性力作用位置までの高さ」をhとして入力するようになっており、フーチング厚さをh2として別に入力するようになっています。そのため、「αp=1-Lp/h」や「L'=(1-Mc/My0)*h」を計算するときのhは「h-h2」とすべきでしたので修正しました。
  3. 解析設定「ポストプロセス|部材変位の座標系」が全体座標系のときかまたは主軸座標系と向きが異なる要素座標系に設定されているときに、道路橋示方書の活荷重p2荷重または鉄道基準の牽引分布荷重による座標変換処理が間違っている不具合を修正しました。
  4. 影響線解析(活荷重解析)を行い、結果付きで保存し、プログラムを再起動した後にその結果付きデータを読み、リボン「結果|グループ結果|影響線」内で活荷重の位置を表示させる設定を行なってもモデル図内に活荷重の位置が描画されない不具合を修正しました。
  5. 2012年制定コンクリート標準示方書の限界状態照査「耐久性-鋼材腐食-曲げひび割れ」を標準出力したレポート出力の内容に漏れや間違いがありましたので修正しました。
  6. 2012年制定コンクリート標準示方書の限界状態照査「耐久性-鋼材腐食-せん断ひび割れ」を標準出力したレポート出力の内容「せん断補強筋の応力度照査」において構造物係数γiの数値、せん断補強鉄筋の応力度σwpd、照査結果の比率が間違っていた不具合を修正しました。レポート出力の不具合であり、照査結果画面では正しい値が表示されていました。
  7. 2012年コンクリート標準示方書[設計編]に基づいた耐久性-鋼材腐食-ねじりひび割れに関する限界状態設計に関してレポート出力に誤ったねじり補強鉄筋の応力度σwpdが出力される不具合を修正しました。
  8. 断面幅が大きく高さが低い(薄い断面)形を任意入力で作成した断面に対して曲げ応力度算出(断面照査)を行うと無限ループに入って応答なしの状態になる不具合を対策しました。
  9. 平板要素の結果をCSV形式でエクスポートした主軸座標系の結果のうち、主軸の角度の数値は単位がラジアン(radian)でした。しかしヘッダの単位は「度」と表示されていましたので不整合な状態でした。数値をヘッダの単位に合わせました。
  10. 平板要素の結果をCSV形式でエクスポートした「レイヤでの応力とひずみ」において、主軸角度の値が正しくない不具合を修正しました。
  11. 残留変位照査の入力で降伏変位δyを自動算出する際、関連する照査用詳細入力画面の入力や設定が変更された場合にそれらを正しく反映してδyの再算出が実施されない場合がありました。一旦ファイルに保存して開いた場合は問題ありません。
  12. コンクリートヒステリシス「Hoshikuma」においてパラメータKを0.5より大きくするとεcuとεceが逆転し、グラフ中に(εcu、σcu)の位置が図示されない不具合を修正しました。また、ひずみ性能基準の自動生成もεcuとεceが逆転した場合を考慮するようにしました。
  13. コンクリート断面要素の材料とヒステリシスの材料が異なるように設定された場合でもファイバー要素の解析が可能でしたのでFEM解析時に検出して計算できないようにしました。また、ファイバー断面にセル数がゼロの場合もエラーを出して計算できないようにしました。
  14. リボン「結果|抽出キー」においてカテゴリを断面力とした場合に、たとえば抽出キーのツリー中で「SypMax」をクリックして反転表示させた後に欄外の「テーブル表示」などをクリックすると元の「SypMax」にチェックが自動的に入ってしまう不具合を修正しました。
  15. 分布ばねケースがない状態でも分布ばねの値が表示され、かつ、計算後に分布ばね反力の数値が表示されていた不具合を修正しました。実際の計算では分布ばねなしで計算されていますので計算結果自体は問題ありません。表示上の問題です。
  16. 平板面荷重の荷重図が、フレーム要素(弾性梁要素)、M−φ要素、ファイバー要素の表示をしているときに表示されていました。平板要素の表示に合わせて荷重図を表示するようにしました。
  17. ケース載荷モデルのフレーム要素の断面力結果表に同じ内容の結果が重複して表示されることがある不具合を修正しました。
  18. リボン「結果|グループ結果|ラン」でカテゴリを「断面力」としたときにモデル内でフレーム要素をクリックしても数値表が自動的にスクロールしない不具合を修正しました。
  19. 分布ケースを新規に作成するとアンドゥ/リドゥが正常に動作せず、分布ばねの値を正常に管理できていなかった不具合を修正しました。
  20. 圧縮形式のesxファイルをインポートすることができない不具合を修正しました。
  21. Ver5.1.0では本製品を複数起動してそれぞれを個別に同時に計算実行できるようにしましたが、FEM解析のみでした。断面照査にも対応しました。
  22. リボン「結果|個別結果|ファイバー要素」内でカテゴリを「ひずみ」とした場合に、ひずみコンタ図の凡例の文字が表示されていなかった不具合(Ver5.1.0のみ)を修正しました。
  23. ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」の表で現在行を表すハイライトのピンク色を表示させても(状態列)、モデル図内のメッシュ要素がピンク色にならない不具合を修正しました。
  24. リボン「モデル|平板|任意形状メッシュ要素」コマンドを呼び出してモデル内をクリックしながら要素の形を定義するとき、エラーの意味を表す赤い線の位置が正しくない不具合を修正しました。
  25. 6成分を「ばね」に設定した支点をモデル図内でクリックしても選択状態にならない不具合を修正しました。
  26. リボン「モデル|編集|変換」コマンドを実行している間は、節点やグリッドに吸着するスナップ機能が無効になっていた不具合を修正しました。
  27. 入力データのレポート出力「荷重集計表」において、全荷重を合成したベクトルが通る点の座標値のことを「荷重の重心」と表現していた不具合を修正しました。
  28. ヘルプ「Engineer’sStudioHelp|計算理論|断面計算関連|許容応力度について〜土工指針〜」内の「平成11年 道路土工ボックスカルバート編」の表中τa1の数値が間違っていましたので修正しました。
3.00.00 '16.09.12 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平板要素に三角形1次要素を追加しました。これにより複雑な形の領域を自動メッシュ分割するとき、四角形1次要素と三角形1次要素を組み合わせて混在させることができます。また、四角形1次要素を要素の性質が良好な実装に変更しました。従来よりも質の高い解を得ることができます。四角形1次要素を使用した旧版のデータファイルを読み込むと自動的に新しい四角形1次要素に変換されます。
  2. 無筋コンクリートを非線形平板要素でモデル化する場合に設定する引張軟化係数Cを2軸方向に個別に設定できるようにしました(Cx、Cy)。また、無筋コンクリートの引張軟化係数Cx、Cyを破壊エネルギーと要素寸法から自動算出する機能を追加しました。これらに伴い、平板断面の入力画面をわかりやすいように改善しました。
  3. 高次要素のメッシュ要素(四角形2次要素、三角形2次要素)を選択後に、低次要素(四角形1次要素、三角形1次要素)に変換するコマンド「2次要素→1次要素」を追加しました。中間節点が支点や他の要素に所属していない場合に変換可能です。
  4. 動的解析の時刻歴結果を表示するときに入力した地震波形を表示するボタンを追加しました。このボタンで呼び出すと、新しい画面「入力波形表示」が表示されます。波形グラフの中をクリックするとステップが進み、モデルの変形図や断面力図もそのステップに同期されます。
  5. フレーム要素や平板要素の一部が剛体要素に含まれる場合は、要素の質量は剛体要素の質量として使用されます(要素の質量は無視されます)。ナビゲーション「荷重|質量一覧|フレーム要素質量、平板要素質量」の画面に、剛体要素側で考慮される情報を表示するようにしました。これにより、要素の質量と剛体要素の質量が二重に考慮されるという誤解を招く危険性を排除しました。
  6. リボンインターフェースをWindows標準のものに変更しました(マイクロソフト社推奨のため)。これに伴い、リボンインターフェースの挙動がWindows標準になりました。
  7. 初期状態を節点の制約条件下で計算するときに、複数のケーブル要素の端部が同一節点にあるケースを考慮するようにしました。これに該当する場合の初期状態の算出結果は変わる可能性があります。
  8. 節点や要素を複数選択して、それらが所属するグループを変更する「所属グループの編集」コマンドを追加しました。
  9. モデルチェック時、固有値解析時、FEM解析時にケーブル要素の自然長がゼロになる場合を検出してエラーメッセージを表示するようにしました。
  10. 平板要素断面力の結果においてタブ「平板要素(Max/Min)」を非表示にするスイッチを設置しました。
  11. 解析設定画面の解析条件「静的用質量モデル」を「死荷重と水平震度荷重のタイプ」という表現に変更しました。
  12. プッシュオーバー解析を行なって地震時保有水平耐力法による照査の事例を作成しました。ヘルプの目次「Engineer'sStudioHelp|テクニカルノート|プッシュオーバー解析事例」を御覧ください。サンプルデータは、Pushover-Rahmen-Case1.es、Pushover-Rahmen-Case2.es、Pushover-Rahmen-Case3.es、です。

■プログラムの不具合修正
  1. 同時性を考慮した許容曲率は、要素中央位置での軸力を用いて算出していましたが、解析前に自動決定するM−φ特性は、要素内の最大軸力と最小軸力の平均値を用いていました。要素内の最大軸力と最小軸力の平均値は常に要素中央位置とは限らないので、M−φ要素の応答曲率と同時性を考慮した許容曲率が位置に関して整合しない場合が発生する問題がありました。解析前に自動決定するM−φ特性も要素中央位置での軸力を用いて算出するようにしました。
  2. 解析設定が「幾何学的特性=大変位」でかつ、「大変位解析時のポスト処理方法=微小変位」のときに、フレーム要素に発生する回転変位が間違っていた不具合を修正しました。この影響により、フレーム要素を断面付きの立体表示させたときに正しくない変位図となっていました。
  3. 限界状態照査「安全性-疲労破壊-せん断」において、せん断補強筋の設計疲労強度fsrdを算出するときに入力された疲労寿命Nが2E+06よりも大きい場合に上限値を2E+06として算出していましたが上限値を撤廃しました。また、入力データのレポート出力ではせん断の疲労寿命Nに曲げの疲労寿命Nの値を出力していた不具合を修正しました。
  4. 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の許容せん断応力度照査の1つであるコンクリートの斜引張応力度の照査「σI≦σIa」を標準レポート出力した場合に、τxy詳細やτxz詳細の数値が間違っていた不具合を修正しました。
  5. 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の許容せん断応力度照査の1つであるコンクリートの斜引張応力度の照査「σI≦σIa」を複数の設計基準強度で構成される断面に対して実施したとき、各断面要素のσIの中から最大となる場合を抽出していましたので、許容応力度に対して余裕がある場合がありました。各断面要素の安全率「σI/σIa」が最大となる場合を抽出するように修正しました。
  6. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」でフレーム要素分布荷重を「荷重パラメータ」画面で入力したとき、荷重値の表の列「Vj」に入力された数値が反映されなかった点を修正しました。
  7. 2012年コンクリート標準示方書[設計編]の限界状態照査「安全性-断面破壊-せん断」の標準出力において、FRPシートの面積Afrpや間隔sの数値が間違っていた不具合を修正しました。せん断耐力自体の数値は正しい値でした。
  8. 示方書条項が「道示IVH24[5.1.3]」のときの許容せん断応力度照査を標準出力レポートしたときに有効高さの影響を考慮しない場合でも「Shの詳細」において「有効高さの影響を考慮する」と印字されていた不具合を修正しました。
  9. 平板要素(メッシュ要素)内のプリミティブが完全に剛体要素に含まれている場合に自動生成荷重(死荷重(St.)、死荷重(Non.St.)、水平震度荷重)が重複していた不具合を修正しました。
  10. フレーム要素や平板要素の一部が剛体要素に含まれる場合に、構造材料から計算される質量と非構造材料から計算される質量を区別せずに全てを構造材料から計算される質量として処理していたため、プログラムが自動生成する荷重(死荷重(St.)、死荷重(Non.St.)、水平震度荷重)の荷重値が間違っていた不具合を修正しました。
  11. ケーブル要素の質量がゼロの場合はケーブル要素が要素として成立しないので解析できないはずでしたが解析しようとして収束しない結果を表示していた不具合を修正しました。
  12. ケーブル要素を含むモデルの計算結果は、組合せ荷重ケースの部分割増を考慮していなかった不具合を修正しました。
  13. ケーブル要素のサンプルモデル「CableModel-3t.es」がVer5.01.00およびVer5.01.01で最後のステップまで計算できない(途中で収束しない)不具合を修正しました。
  14. ナビゲーション「抽出と保存|フレーム要素時刻歴クエリ」の設定「保存間隔」を1より大きい数値に指定したステップ数の多いモデル(例えば10万ステップ)の結果を表示するとき、最初にフレーム要素断面力を表示させた後で変位の結果に切り替えると再描画に時間がかかりすぎて応答なしの状態になる問題を対策しました。
  15. 平板要素「四角形1次要素」を用いて、ゆがんだ形状の四角形を5個のプリミティブで構成する1個のメッシュ要素を作成して解析するとソルバーエラーが発生して計算できなかった不具合を修正しました。
  16. f3dファイル読み込む場合に、UC-win/FRAME(3D)の「断面|断面要素|応力度・耐力等の照査用パラメータの設定:道示-VH24(鋼製橋脚)」の設定値「εa/εy(任意設定)」を正しく認識していなかった不具合を修正しました。
  17. ケーブル要素の質量がゼロの場合にナビゲーション「荷重|質量一覧|動的質量照会」の並進質量がゼロと表示されてしまう不具合を修正しました。
  18. 影響線解析(活荷重解析)を行い、リボン「結果|グループ結果|影響線」内で活荷重の位置を表示させる設定を行ない、モデル図内に活荷重の位置を描画させるとT荷重の図が正しく表示されない不具合を修正しました。この不具合はVer5.1.1のみに該当します。
  19. M−φ要素がフレーム要素抽出クエリで指定したグループに含まれていない場合に、そのM−φ要素に対する曲率照査を行うと、曲率照査の結果画面の操作中にアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。ばね要素の照査も同様でしたので修正しました。
  20. 平板要素が重複して定義されている場合に平板要素の死荷重を図示しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  21. ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」画面の「φa計算式」の選択状態を表す表示{φu/α、φy+(φu-φy/α)}が正しくない不具合を修正しました。表示上の問題であり、計算結果には影響しません。
  22. モデル作成時にリボン「ホーム」内の新規モデルビューを実行し、呼びだされた画面をメイン画面にドッキングするとモデル図が正しく表示されない不具合を修正しました。
3.00.01 '16.10.13 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 四角形1次要素や三角形1次要素を使った平板要素モデルを固有値解析するときの処理速度を向上しました。
  2. 線形弾性解析(材料線形+微小変位)の演算処理時間を改善しました。ケース載荷の解析や動的線形弾性解析にも改善の影響があります。
  3. リボン「照査|ばね一覧」の照査結果一覧において、応答値を符号付きでコメント欄に表示するようにしました。
  4. 照査用詳細入力画面において、道路橋示方書V耐震設計編のコンクリートの応力ひずみ曲線に関するパラメータ「横拘束筋の体積比ρs」は、上限値とされる0.018よりも大きい場合でも入力できますが、上限値を超えている場合はFEM解析後に警告メッセージを表示するようにしました。
  5. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」に、断面全体に対する鉄筋量の比率(鉄筋比)を表示するようにしました。
  6. プリミティブ数が2万8千個あるような平板要素に対して平板面荷重が載荷された大規模モデル(節点数は9万個)のデータファイルを読み込むまでに時間がかかる問題を改善しました。
  7. 平板要素のプリミティブ数が2万8千個あるような大規模モデルを読み込むときに平板面荷重の描画処理に時間を要していた問題を改善しました。
  8. 5000個以上のメッシュ要素があり、かつ、それらが全て同じスムージングIDの平板要素の大規模モデルをFEM解析させると、解析後に結果画面を描画するまでに時間がかかっていた問題を改善しました。
  9. 全て同じスムージングIDを持つ5000個以上のメッシュ要素大規模モデルをFEM解析後にコンタ切断図を表示させると描画が終了するまでにかなり時間がかかっていた問題を改善しました。
  10. グループ数が多く、グループ名称も長い場合に、ナビゲーション「表示設定|グループ」の横幅が狭くグループの表示オン/オフの操作がしにくい問題がありましたので別のウィンドウを呼び出して操作しやすいように改善しました。
  11. 断面照査用詳細入力プロパティ画面で一旦示方書条項を変更し、その後元に戻すと変更前に入力されている各パラメータが復帰しますが、示方書条項の変更を繰返し行っていると、内部的には使用されていないパラメータが多数残っており、それがファイルにも保存されて、結果的にファイルサイズが増大するという問題がありましたので、ファイル保存時には未使用のパラメータを削除して保存するように改善しました。
  12. Windows7のデスクトップ設定をクラシック表示にしている場合に、断面サムネイルで複数の断面を選択すると選択されていることを表す色が表示されない問題を対策しました。
  13. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出した断面の編集画面のウィンドウサイズを大きく広げると右側の断面の図の大きさは変化せず、左側の断面要素の表の横幅が広がる挙動をしていましたが、表の横幅を固定にして断面図が拡大されるようにしました。
  14. ヘルプ「Engineer's Studio Help|テクニカルノート|プレストレス部材を非線形とするには」にファイバー要素とM−φ要素の比較を解説しました。4つのサンプル「PC-T-InPlane-Fibre.es」、「PC-T-InPlane-Mphi.es」、「PC-T-OutPlane-Fibre.es」、「PC-T-OutPlane-Mphi.es」を追加しました。
  15. ケーブルをフレーム要素とばね要素で代用した斜張橋のサンプルモデル「CableStayedBridge-byFrame.es」を追加しました。モデルの初期状態を非線形処理により自動決定した事例です。構造諸元は、実構造ではなくあくまでも架空のものです。

■プログラムの不具合修正
  1. 平板要素断面力のコンタ図の凡例を任意に追加してレポート出力を実施すると、凡例の数値範囲が間違っている不具合を修正しました。
  2. 平板要素の変位のコンタ図をグループの単位で表示させたときに凡例の数値が表示したグループの最大最小にならない場合がありましたので修正しました。
  3. フレーム要素に発生した曲げモーメントMzpが極めて小さい負の値のときに(-1E-13kNmのオーダー)、「Mumin<M<Mumax」の照査結果においてMumaxが負の値(Muminが正)となっていた不具合を修正しました。正負の符号が逆でしたが、照査の比率の数値は従来と変わりません。これに該当する場合は照査のみを再度計算し直す必要があります。
  4. ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素のCSVエクスポート|M−φ要素詳細」において「CSVエクスポート」のボタンを押してCSVファイルを生成させると、出力内容が途中までで途切れてしまう場合がある不具合を修正しました。
  5. 結果付きで保存したesファイルをダブルクリックして製品本体を起動後、編集モードへ戻るとモデルが正しく描画されない不具合を修正しました。
  6. 照査用詳細入力プロパティのデータをインポートすることにより既存のデータにマージしようとすると「無効なクラス型キャスト」エラーが発生する不具合を修正しました。
  7. モデルの貼付け、インポート、プラグイン等、モデルにデータを追加するとき時に、貼付けオプション画面の「オフセットで配置」や「座標系で配置」が考慮されていなかった不具合を修正しました。
  8. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|基本荷重ケース」において、基本荷重ケースを複製したときに基本荷重ケースに含まれる荷重値が複製されない不具合(Ver 6.0.0のみ)を修正しました。
  9. グループ名に半角アンダーバー「_」が含まれている場合に平板要素断面力のレポート出力を行うと「平板要素 現在情報」の数値表が壊れてしまう不具合を修正しました。
  10. 入力画面でモデルをサイドビューにして平板要素が直線状にみえる角度とし、矩形範囲選択をすると範囲内にある節点は選択状態になりますが、平板要素が選択されない不具合を修正しました。
  11. リボン「レポート|レポート設定|任意設定|荷重ケース」(ケース載荷時)において、フレーム断面力や平板要素断面力の出力対象となる基本荷重ケースや組合せ荷重ケースの指定方法をマウスのクリックによる青色反転表示で指定した場合に不正な選択状態となることがあり、その場合にレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  12. ナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|材端形状」において切断タイプを「直交」としているとき、要素座標系のベクトル成分が(X,Y,Z)=(0,0,0)と表示されていました。正しくは(X,Y,Z)=(1,0,0)ですので修正しました。
  13. ナビゲーション「表示設定|節点・要素」で平板要素のみにチェックを入れ、その他のフレーム要素等をチェックしない状態で荷重と荷重値を表示させると描画されなかった不具合を修正しました。
  14. ファイルを読み込む時に進捗状況を表す緑色のバーが不正確だった不具合を修正しました。
  15. 複数ファイルの連続実行ツール「Calculation ツール」を起動すると「ライセンス情報」画面が呼び出されてしまう不具合を修正しました。
3.00.02 '17.02.27 ■プログラムの機能追加・改善
  1. リボン「照査|結果」内の総括表タブ、断面照査タブ、塑性率照査タブ、曲率照査タブ、残留変位照査タブ、ばね要素照査タブ、限界状態照査タブに、照査結果の詳細な内容(例:中間データ、計算式等)を、一時的に呼び出す印刷プレビュー画面で確認する機能を追加しました。任意設定のレポートリストに追加することも可能です。
  2. 数値計算ライブラリとして提供されているPARDISOソルバーを長い間使用してきましたが、構造的に不安定なモデルの検出は、ピボットが厳密にゼロになった場合のみ実施されていました。その結果、(通常のエンジニアの予想では)不安定に分類されるべき構造が微小な浮動小数点精度の誤差によって計算できてしまう現象を招く可能性がありました。これに該当する場合、モデルの計算結果として異常な解を出すことがあります。たとえば、局所的に大きな変位が発生している等です。最近のPARDISO ソルバーは、行列が安定しているかどうかを判断するために0より大きい閾値を受け付ける機能をサポートするようになりました。閾値として厳密なゼロは解析者にとって重要な意味を持たないため、典型的な構造を想定していくつか検討を行い、適切と思われる閾値を定数として設定しました。
  3. 不安定なモデル(モデル内にフレーム要素長が短く、数値断面の断面定数を大きくしたフレーム要素がある場合等)を検出するときの固定成分を持つばね要素の処理を改良しました。さらに、剛性行列の安定性のチェックを固有値解析時にも実行されるようにしました。剛性差が大きいモデルは不安定なので、従来の版では偶然計算ができていても本版以降では不安定エラーが発生して計算できない場合があります。この問題に遭遇した場合、モデル内に非常に大きいまたは非常に小さい剛性のフレーム要素やばね要素等がないかどうかを調べて、その大小差を低減する必要があります。
  4. ケーブル要素の結果に、CSVエクスポートを追加しました。
  5. 定形のフレーム要素モデルを作成できるプラグイン「フレーム要素ジェネレータ」を追加しました。定形パターンは「3Dフレーム、直線、円弧、楕円弧、T型、ラーメン、ボックス」の7種類です。
  6. ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」から呼び出したM−φエディタ画面において、カテゴリを「H24道示V-p.122RC橋脚」から「H24道示V-p.122RC橋脚」へと同じものを選択し直すと、ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性成分|H24道示V-p.122入力」タブ内にあるHやhBがゼロに初期化されていましたので、初期化せずに維持するようにしました。
  7. 平板要素を選択した後にメッシュ要素座標系またはプリミティブ座標系を一度に変更する「円筒座標」コマンドを改良しました。従来はメッシュ要素の要素座標系が不正な状態(zl軸が平板の平面内に存在する状態)だと円筒座標コマンドは作動しませんでした。また、円筒座標コマンド実施後にzl軸の向きが一部逆になるなど一貫性のない結果になる場合がありましたので改善しました。
  8. ヘルプ「Engineer's Studio Help|目的別ガイド|M−θモデル、ばね要素の照査をするには」に塑性ヒンジ長内の弾性梁要素のモデル化方法とせん断照査に関する設定の解説を追加しました。
  9. M−φ特性やばね特性を自動決定する場合に基本荷重ケースによる予備計算によって要素の軸力を求めるという初期状態の解析があります。このような初期状態の解析後にランが解析されるモデルでは、初期状態の解析に対してはモデルチェックは実施されず、ランに対するモデルチェックだけが実施されていました。モデルの状態によっては、ランに対するモデルチェックは異常なしと判定されますが、初期状態の解析後に得られた新しい軸力が原因となってM−φ特性の骨格形状を生成できない場合がありました。このため、初期状態の解析前にモデルチェックを実行するようにしました。その後更新された軸力によって各ランのM−φ特性が決定されるので、その時にもモデルチェックを実施するようにしました。もし、解析できないようなエラーが発生した場合にはその後の解析を中断するようにしました。
  10. 表形式入力の画面で列幅をタイトルとセルの内容に応じて自動調整する機能(ボタン)を追加しました。変更された列幅はレジストリに記録されますので、本製品を再起動しても前回の列幅を再現できます。手動で列幅を広げるなど調整した場合も同様です。
  11. ナビゲーション「荷重|質量一覧|荷重を質量へ変換」の機能によって負の質量が生成される場合がありますが、物理的に負の質量は存在しません。負の質量は動的解析時にエラーを引き起こす原因になります。モデルチェックにおいて負の質量を検出して警告メッセージを出すようにしました。
  12. モデルの回転や移動を制御する「ビューツールバー」の機能を強化しました。具体的には、
       1) モデルを回転した後の状態を維持したままモデル全体が画面に入るように調整するボタンを追加。
       2) モデルを回転するときに、上下左右の4つのボタンを用意。各ボタンをクリックする度にその向きに少しずつ回転させることができます。
       3) 回転コマンドにおいて、Ctrlキーを押した状態でマウスをドラッグするとモデルが左右に回転し、Shiftキーを押したた状態でマウスをドラッグするとモデルが上下に回転する機能。
       4) 移動コマンドにおいて、Ctrlキーを押した状態でマウスをドラッグするとモデルが左右に移動し、Shiftキーを押したた状態でマウスをドラッグするとモデルが上下に移動する機能。
  13. コンタ図凡例設定画面内の右側パネルの列「終了色」のセルをCtrlキーを押しながらCキーでコピーできるようにしました。
  14. 平板要素(メッシュ要素)をクリップボードにコピーして新しいモデルにペーストしたときに、ベクトルの方向はコピー元と同じとなるように変換されますが、メッシュ要素座標系の種類がベクトルに変更されていました。要素座標系の種類も変更しないように改善しました。
  15. 固有値解析結果、ラン結果、抽出キー結果、コンタ切断図、において節点や要素の検索機能ボタンを追加しました。
  16. 従来のリボン「モデル|編集|変換」は、リボン「モデル|編集|コピー/移動」に名称を変更し、内訳を「並進、回転、ミラー」と整理しました。
  17. リボン「モデル|編集|変換|移動/コピー」コマンドにはコピー機能と移動機能があります。今回コピー機能の方に節点を共有するか複製するかのスイッチを追加しました。従来はコピー先の節点と座標が同じ場合は常に共有されていました。「複製する」を指定するとコピー先の節点と共有せずに新しい節点が増えます。移動コマンドは節点座標を変更する処理ですので従来どおり移動先の節点と共有されることはありません。

■プログラムの不具合修正
  1. プログラムを2つ起動して長時間使用している場合に、両方ともFEM解析を実施すると「リストのインデックスが範囲を超えています」というエラーが発生する場合がありました。この問題が発生しないように対策しました。
  2. Ver6.0.0およびVer6.0.1において、ケース載荷時の結果で分布ばね反力が表示されず、アドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  3. AMD社のグラフィックカード(例:Radeon HD 8490)を使用しているコンピュータで断面サムネイルから断面編集画面を呼び出すと「モジュール'atioglxx.dll'のアドレス...(略)...読み込み違反」エラーが発生する問題を対策しました。NVIDIA社のグラフィックカードではこの問題は発生しません。
  4. 複数のランがある状態でランの結果からレポートリストへ追加した後にランを削除し、FEM解析後にレポート出力を行うと削除されたランの結果を出力しようとしてアドレス読み込み違反のエラーが発生する不具合を修正しました。
  5. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン」において、アウトライン要素の作成画面「コーナー寸法データ」タブ内のR付けに図形が成立しないような大きな値を入力すると「アドレス違反」エラーや「Can not find minimum polygon.」といったエラーが発生する不具合を修正しました。図形が成立しないような大きな値が入力された場合はその旨のメッセージが「コーナー寸法データ」タブ内に表示されます。
  6. ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性成分」の列「除荷時低下指数α」がグレー表示となっており、入力することができない不具合を修正しました。
  7. モデルをDXF/DWGモデルエクスポートするときにフレーム要素の曲率分布図がエクスポートされない不具合を修正しました。
  8. 平板要素に対する地盤ばね生成コマンドが正常に動作していない不具合を修正しました。この不具合はVer 6.0.1が対象です。
  9. モデルのコピー・ペーストにおいて、コピー元とコピー先とで同じ名称だが要素の種類が異なる場合(例:コピー元がフレーム要素「1」でコピー先に剛体要素「1」がある場合など)に、ペースト操作を行うと「無効なクラス型キャスト」エラーが発生し、ペーストができない不具合を修正しました。この不具合は、Ver 6.0.0とVer6.0.1が対象です。
  10. 弊社製品「橋脚の設計」がエクスポートしたesファイルを読み込むと「εst算出用の軸方向鉄筋の直径φは塑性ヒンジ算出用の軸方向鉄筋の直径φ'と同じにしました」というメッセージを出すようにしました。これは、UC-win/FRAME(3D) Ver 6.1.4において「εst算定用の軸鉄筋の直径 φ」を追加したために、それより古い版で保存されたf3dファイルを「橋脚の設計」が内部でesファイルに変換するときにφ'をφにコピーしていたためでした。
  11. フレーム要素抽出クエリを設定したデータにおいて、グループ数がフレーム要素数よりも多い場合にリボン「結果|グループ結果|抽出キー」の各抽出キーをクリックするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  12. 入力データのレポート出力「活荷重|活荷重[活荷重名称]|Zoning / p2,q」に不要な内容「Position 1/2」が間違って出力されていましたので削除しました。
  13. フレーム要素の時刻歴結果で回転角をレポート出力(任意設定)すると、回転角の単位が「mm」と表記されていました。正しい単位「mrad」にしました。
  14. 平板要素断面力のコンタ切断図において、画面下側の3次元図の大きさが正しく算出されず、ズームした状態になっていた不具合を修正しました。この不具合はVer.6.0.1のみで発生します。
  15. 平板要素に載荷する平板地盤変位と平板動水圧のパラメータ深さHを正しく処理していなかった不具合を修正しました。たとえば、標高の値よりも小さな深さHが入力されている場合は、その深さHを超えた領域にも荷重が載荷されていました。
  16. リボン「レポート|レポート設定|任意設定|荷重ケース」(ケース載荷時)に抽出荷重ケースの結果を指定している場合にそれらの荷重ケースを削除してデータをファイルに保存するとファイルを読めなくなる不具合を修正しました。
  17. ケーブル要素を含むモデルの初期状態の解析「メインプロセス」において、収束しない場合に無限ループが発生する場合があり、解析が終了しない問題がありましたので対策しました。
  18. 示方書条項が「道示-IV H14 [5.1.3]」、「道示IV H24 [5.1.3]」、「土工指針 H11 [3.2.2(2)]」、「土工指針 H22 [5.4.3]」のときの許容せん断応力度照査において、「τm≦τa1」のτa1に乗じる補正係数CN(軸方向圧縮力による補正係数)は常に自動算出されていましたが、任意の値を与えることができるようにしました。特にUC-win/FRAME(3D)においてCN=1としたデータファイルを読み込むとτa1の照査が異なっていましたが、今回より同じ照査結果になります。
  19. 初期状態の解析によって求めた断面と連動したばね特性(M−θ)用の軸力の値がアンドゥ操作によって前の値に正しく戻らない不具合を修正しました。
  20. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」の入力画面において、断面の列が空の状態で示方書条項の設定画面を呼び出してOKボタンを押すとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  21. ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」の入力画面で平板要素の厚みを立体表示した図が一部欠けて描画される不具合を修正しました。
  22. UC-win/FRAME(3D)のデータファイルを読む時にせん断用準拠基準「H11道路土工-カルバート工指針」のコンクリートの許容せん断応力度τa1を正しく変換していなかった不具合を修正しました。同土工指針に記載されている許容応力度τa1は「H14道路橋示方書III 表-4.3.1」のτcの値とすべきでしたが、「H14道路橋示方書IV」のτa1の値が詳細用詳細入力画面にユーザ定義で設定されていました。
  23. リボン「レポート|レポート設定|任意設定|断面照査」において、画面右側のナビゲーション内の方向「zp、yp」の指定が正しく表示されていなかった不具合を修正しました。
  24. プログラムが自動生成する水平震度荷重に非構造材料による重量を考慮していない不具合を修正しました。この不具合は、Ver 6.0.0およびVer 6.0.1が対象です。動的解析時の質量には影響しません。
  25. リボン「ファイル|システムオプション」画面の「OpenGL」において、「OpenGLハードウェアアクセラレーションを使用」のチェックをオフにした状態で、モデル図を含むレポートを出力すると(入力データのレポート出力)、印刷プレビュー画面が呼び出されずに「An open gl error has occured while trying to share rendering contexts. Close the new view」というエラーが発生する不具合を修正しました。この不具合は、Ver 6.0.0およびVer 6.0.1が対象です。
  26. モデル内に正しくないフレーム要素が存在するとき(たとえばi端とj端に同一節点を定義している等)、フレーム要素の断面を表示させると問題のないフレーム要素のソリッド表示が描画されない不具合を修正しました。
  27. メッシュ要素座標系のzl軸が平板要素の面内に存在するときは入力データチェックでエラーを出していましたが、メッシュ要素内のプリミティブ座標系をオーバーライド(ov.)してプリミティブ座標系のzl軸が平板要素の面内に存在するような設定をしている場合には入力データチェックでエラーが発生していませんでした。プリミティブ座標系もチェックするようにしました。
  28. 平板要素に動水圧を載荷するための荷重「平板動水圧」の入力「水平震度」に負の値が入力できていましたので入力できないように修正しました。
  29. フレーム要素抽出クエリの設定で保存対象とするステップがある範囲で限定されているデータをFEM解析し途中で中断すると、照査に必要なステップの結果が保存されていないために照査まで実施すると照査タブ内の画面でアドレス違反等のエラーが発生する不具合を修正しました。
  30. せん断耐力の照査結果を標準出力レポートしたときに、有効高さや有効幅の図が出力されない場合がある不具合を修正しました。
  31. 重複した節点を1つにまとめる節点結合コマンドが正しく動作していなかっため、このコマンドを使用したモデルをFEM解析すると、「節点は少なくとも1つの要素を接続されるか、または完全固定されていなくてはなりません」という情報メッセージが表示されていました。節点結合の処理を正しく修正しました。
  32. リボン「レポート|レポート設定|任意設定|モデル図」で生成ボタンを押す等によりモデル図のリストを作成し、右側パネル「ナビゲーション|カメラ」を「ユーザーレビュー」に指定し、その後、右側パネル「ナビゲーション|荷重」にて「荷重の表示」にチェックを入れ、最後にランの下にあるシーケンス荷重の設定内容(単調増加、動的荷重等)をクリックすると荷重図とモデル図の大きさがアンバランスになる不具合を修正しました。
  33. UC-win/FRAME(3D)のモデル設定「オプション設定|大変位解析時のポスト処理方法」が「大変位」のf3dファイルを読み込むと、「大変位解析時のポスト処理方法」が「微小変位」に設定される不具合を修正しました。この不具合はVer.6.0.0とVer.6.0.1で発生します。
  34. UC-win/FRAME(3D)のデータで断面要素が数値断面であり、かつ、断面のせん断用準拠基準が「道示-IV」に設定されているf3dファイルを読み込むと、アドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。この不具合はVer.6.0.0とVer.6.0.1で発生します。
  35. シーケンス載荷モデルにおいて、時刻歴クエリがない状態で解析し、ラン結果でフレーム要素をクリックすることにより選択すると「Argument out of range.」というエラーが発生する不具合を修正しました。この不具合はVer.6.0.0とVer.6.0.1で発生します。
  36. ナビゲーション「節点と要素|剛体要素」の列「質量座標系」に自動算出時の座標系情報が正しく表示されていない不具合を修正しました。また質量を任意入力するときは質量座標系の定義情報が表示されますが、この場合にもセルの単位でコピー・貼り付けを可能にしました。
  37. ケーブル要素を含むモデルがステップ1で収束できない場合がありましたので修正しました。
  38. ケーブル要素を含むモデルの初期状態の解析が収束しない場合に適切なメッセージが表示されていなかった不具合を修正しました。
  39. 活荷重を定義したモデルの計算結果(影響線解析)をリボン「結果|グループ結果|荷重ケース」のテーブル表示で確認すると、支点反力の数値がゼロと表示される不具合を修正しました。
  40. 基本荷重ケース数よりもラン数が多い場合に平板要素の変位コンタ図の凡例がゼロ表示され、コンタ図も正しく表示されない不具合を修正しました。
  41. UC1/FRAME(面内、マネージャ)のデータファイル(*.fsd、*.fmd、*.$o1)の支点ばねを読み込むときに連成項に対して絶対値をとって読み込んでいた不具合を修正しました。連成項は符号付きで読むようにし、面内の連成項Kymと面外の連成項Kxzは符号反転するようにしました。これにより、計算結果が一致します。
  42. 固有ベクトルの計算結果で10度以上の回転角が発生している場合に不必要なスケール調整処理を固有モード図に適用していた不具合を修正しました。CSVエクスポートされる固有ベクトルの値は正規化された値ですが、不必要なスケール調整が作動した場合には正規化された値にはなっていませんでした。この影響は固有ベクトルの数値のみに該当し、その他の解析結果には影響しません。なお、CSVエクスポートされる固有ベクトルの値に単位を追記しました。
  43. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」や「限界状態照査|限界状態照査用詳細入力」をクリップボードにコピーし、別のデータファイルに貼り付けるときに貼り付けオプション画面「コンフリクトオプション|その他のオブジェクト名称が同じ場合」にて「貼り付けデータを維持」を選択してOKボタンを押すと照査用詳細入力の名称が同じ場合は置換されるはずですが、置換されない不具合を修正しました。オブジェクトをファイルに出力してインポートするときも同様です。
  44. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」や「限界状態照査|限界状態照査用詳細入力」をクリップボードにコピーし、別のデータファイルに貼り付けるときに貼り付けオプション画面「コンフリクトオプション|その他のオブジェクト名称が同じ場合」にて「貼り付けデータを維持」を選択してOKボタンを押した上でアンドゥを行うと断面照査用詳細入力のパラメータが初期化されてしまう不具合を修正しました。オブジェクトをファイルに出力してインポートするときも同様です。
  45. 節点が約2万8千個、フレーム要素が約3千個、ばね要素が約3千個、平板要素のプリミティブが約1万8千個、基本荷重ケースが約30個存在するような大規模モデルを読み込んで入力データのレポート出力「基本荷重ケース図」を行うと、印刷プレビュー画面でページを移動する度にメモリ使用量が増大してメモリ不足が発生する不具合を修正しました。
3.00.03 '17.04.03 ■プログラムの機能追加・改善
  1. ナビゲーション「限界状態照査|限界状態照査」の入力において限界状態照査用詳細入力が赤表示の状態(着目点位置の断面と限界状態照査用詳細入力の断面が一致していない)のまま照査を実施すると断面計算状況が100%に達しないまま停止してしまう問題がありましたので、照査チェックを実施してエラーメッセージを出すようにしました。
  2. 節点数が約1万2千個の大規模モデルで、平均荷重ケースに計算しないランが含まれている場合、リボン「グループ結果|抽出キー|節点」の表示が遅かった問題を対策しました。
  3. 入力データを変更して保存しないまま、他のファイルをマウスのドラッグによって読み込むと、保存していないデータは破棄されて新しいファイルが読み込まれていましたので、新しいファイルを読み込む前に保存するどうかを確認する画面を出すようにしました。
  4. 定形のフレーム要素モデルを作成できるプラグイン「フレーム要素ジェネレータ」に「懸垂線」、「放物線」、「双曲線」、「三円線」、「トンネル」、「トラス」を追加しました。
  5. リボンの「ホーム」タブに各製品のQ&Aページ(Web)を開くボタンを追加しました(Ver 6.0.2 で対応済み)。

■プログラムの不具合修正
  1. 形状寸法のある断面を割当てたフレーム要素を剛体要素に含め、かつ、そのフレーム要素に初期断面力を与えていると(入力場所は、ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態|フレーム要素」)、FEM解析実行時に「Solverエラー : 初期断面力は収束しませんでした」というエラーが発生して計算できない不具合を修正しました。
  2. 減衰要素の座標系を任意にしてi端からj端へ向かう方向ではない向きに設定すると、モデル図で減衰要素の絵が消失する問題を修正しました。また、減衰要素の任意座標系は幾何学的非線形(大変位)解析のときは参照されておらず、常にi端からj端へ向かう向きに減衰特性が考慮されていました。今回、i端節点とj端節点の回転角の平均を入力された任意座標系に適用して減衰要素の座標系を更新する挙動へ変更しました。減衰要素の座標系をi端からj端へ向かう方向に指定されているときは従来どおり、i端からj端へ向かう方向に減衰特性が考慮されます(各ステップで座標系が更新されます)。過去のデータを読み込んだときに、減衰要素の座標系が任意に指定されており、かつ、幾何学的非線形(大変位)に指定されている場合は、警告メッセージが表示されます。過去のデータと同じ計算結果を得るためには、減衰要素の座標系をi端からj端へ向かう方向へ指定する必要があります。尚、幾何学的線形(微小変位)解析のときは、入力された減衰要素の座標系の設定(i端からj端および任意座標系)が全ステップで一定として考慮されています。
  3. ねじり定数がゼロとして算出されることがありましたので修正しました。
  4. リボン「レポート|レポート設定|任意設定|影響線」において、ある行の抽出キーを変更すると、他の行の抽出キーもその影響を受けて変更されてしまう不具合を修正しました。
  5. リボン「結果|レポート設定|任意設定|荷重ケース」の表内で複数の行を選択して、右側にあるナビゲーションパネル内の「選択荷重ケースのみスケールに考慮」のチェックをオン/オフにしても断面力図の大きさが変更されていませんでした。この時、複数の行に対して同一の荷重ケースが選択されていました。断面力図の大きさがスイッチに応じて調整されるように、また、複数の行に対する荷重ケースの設定を変更しないように修正しました。
  6. 計算結果後にモデルの変位や断面力のアニメーションを録画する機能が正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  7. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す断面要素1個に対する編集画面「断面要素アウトラインエディタ|接続点」において、新規に1行を追加後にそれを削除すると「List index out of range error」エラーが発生する不具合を修正しました。
3.00.04 '17.07.11 ■プログラムの不具合修正
  1. 負の剛性がある場合の非線形計算の処理に不具合がありましたので修正しました。これにより負の剛性でもある程度は収束基準値以内で解を得るステップが継続するようになります。ただし、常に最後のステップまで収束するとは限りません(モデルに依存します)。
  2. 残留変位照査において降伏変位δyを自動算出する際にH14道路橋示方書V耐震設計編のコンクリート充填無し鋼製橋脚およびH24道路橋示方書V耐震設計編の円形断面に対するコンクリートを充填しない鋼製橋脚では、圧縮降伏ひずみに達する曲率φycを曲率分布に考慮していなかった不具合を修正しました。
  3. ナビゲーション「照査設定|橋脚塑性率照査|塑性率照査」の計算式「δls=δy+(φls2-φy)*Lp*(h-Lp/2)」において、φyは「(Mls2/My0)*φy0」が正解ですが、φy0を使っていた不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「照査設定|橋脚塑性率照査|塑性率照査」とナビゲーション「照査設定|橋脚残留変位照査|残留変位照査」の表入力画面において、中身の行を複製ボタンにより複製すると天端節点の位置に節点が新規に追加されてしまう不具合を修正しました。
  5. 非構造材料が使用された断面を持つファイバー要素に対して鋼製部材ひずみ照査の設定をしているとFEM解析したときにアドレス違反エラーが発生して計算できない不具合を修正しました。
  6. 平板要素を選択した後にメッシュ要素座標系またはプリミティブ座標系を一度に変更する「円筒座標」コマンドが正常に動作しない場合がありましたので修正しました。
  7. 入力データのレポート出力「断面計算|示方書条項=道示-VH24[Mu,Ma]|照査用詳細入力|鋼製橋脚|zp(+)、zp(-)、yp(+)、yp(-)」のヤング係数の数値が間違っていた不具合を修正しました。出力時の単位変換ミスなので計算自体は入力された通りに正しく実施されています。
  8. ファイバー断面の入力画面でメッシュの分割方法を「円形グリッド」にしたときに、インフォメーション列の表示が抜けていた不具合を修正しました。
  9. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」の基本要素の設定を鋼板材料にしたとき、換算断面の取り扱いが「A=Ac+As*n」と表現されていました。正しくはA=As+Ac*nですが、鋼板材料以外のときに厳密な表現ができないため、A=f(Ai,ni)という表現に変更しました。AはAiとniの関数、Aiは断面要素の面積、niはヤング係数比を意味します。入力データのレポート出力も修正しました。
  10. 宙に浮いた節点とフレーム要素およびその両端の節点を範囲選択して移動コマンドを行うと宙に浮いた節点が移動しない不具合を修正しました。
4.00.01 '17.11.30 ■プログラムの機能追加・改善

(Engineer'sStudioVer7.00.00相当の改訂)
  1. 平成29年道路橋示方書に関するオプション「土木構造二軸断面計算(部分係数法・H29道示対応)」を追加しました。主に、曲げ応力度照査、曲げ耐力照査、せん断耐力照査、曲率照査、変位照査(単柱式RC橋脚と単柱式鋼製橋脚)、残留変位照査(単柱式RC橋脚と単柱式鋼製橋脚)です。
  2. 断面照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が許容応力度法の曲げの場合、従来は鋼板の断面要素に対しては許容応力度を手動で設定する必要がありましたが、鋼板の種類や降伏点を判別して自動的に道路橋示方書の許容値を設定する機能を追加しました。鋼板の降伏点を自動的に識別できない場合は従来どおり、手動で設定する必要があります。
  3. ファイバー要素の断面のセル分割において、鉄筋中心がコンクリートセルの境界上にあるときは、関与するコンクリートセル面積から等分割された鉄筋面積が差し引かれています。差し引いた結果が負になる場合は、そのセルは削除されます。鉄筋中心がセルの境界上にあるかどうかの許容誤差は、従来は0.001mmでしたので、鉄筋中心座標の精度が悪いと境界上ではなく、あるセルの内部に存在すると判定され、そのセル面積が鉄筋面積より小さいとセルが削除されます。削除されないようにするためには、鉄筋中心座標の有効桁数を多くして入力する必要がありました。そこで今回、許容誤差を0.1mmに緩和しました。この結果、セル1個が削除される頻度が減少する傾向になり、利便性を高めました。
  4. 入力データファイルのバックアップ機能に対応しました。設定により、最大10世代前までのバックアップファイルを作成することが可能です。
  5. リボン「照査|結果」内の総括表タブ、断面照査タブ、塑性率照査タブ、曲率照査タブ、残留変位照査タブ、ばね要素照査タブ、限界状態照査タブに、照査結果の詳細な内容(例:中間データ、計算式等)をレポートリストに追加するかどうかのスイッチを設けました。従来は詳細な内容がまとめて任意設定のレポートリストに追加されていましたが、それを廃止し、各照査の表と組合せて出力することができるようになりました。
  6. 最近使ったファイルの履歴数は10個で固定でしたが、最大で50個まで設定できるように改善しました。
  7. アプリケーションメニュー「ファイル」に「サンプルフォルダを開く」を追加しました。サンプルファイルを簡単に呼び出すことができます。
  8. リボン「ファイル|システムオプション」画面の「描画オプション」に「全体座標系の矢印を表示する」のオン/オフと「説明文字列を表示する」のオン/オフを設置しました。全体座標系を非表示にしたり、結果のモデル図において説明(断面力の正の説明図やコンタ図の説明文)がない状態の図にすることが可能になりました。
  9. 結果モードのときに入力データを確認するリボン「ホーム|表示|編集画面」ボタンを削除しました。このボタは従来は必要でしたが、本版では不要になりました。結果モードからホームタブに入るとナビゲーションがすぐに表示されるので便利になります。

(Engineer'sStudioVer7.00.01相当の改訂)
  1. ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」にケーブル要素用の収束基準(比率、絶対値)を設定可能にしました。デフォルト値は従来の版で採用されていた1e-8です。このデフォルト値はケーブル要素の長さを精度よく算出するために解析設定よりも厳しい値となっています。ただし、収束できない場合は初期状態が決定されないため本体解析ができません。そのため、収束基準を緩和できるようにしました。
  2. ナビゲーション「照査設定|断面照査用荷重定義」の各列を常に表示するように変更し、入力可能にしました。断面照査の設定次第で使用されない列は文字列がグレーで表示されます。
  3. 従来は抽出キーが絶対値(ABS)のときに、正側最大(MAX)と負側最大(MIN)の絶対値が大きい方を選び、符号をとって常に正の値にしていました(軸力Nのみ符号そのまま)。これは断面形状や配筋状態が対称な場合に適用可能でしたが、非対称な場合には適用できませんでした。そこで、正側最大(MAX)と負側最大(MIN)の絶対値が大きい方を選び、符号をそのまま維持するように変更しました。さらに、平均荷重ケースの絶対値(ABS)の算出方法を変更しました。従来は、各ランの絶対値(ABS)を合計してラン数で割ることにより算出していました。これも断面が非対称には適用できませんでしたので変更しました。つまり、各ランの正側最大(MAX)の平均値と各ランの負側最大(MIN)の平均値をそれぞれ求め、それらの絶対値が大きい方を選び、符号を維持するようにしました。これらの修正により、非対称な断面では従来の絶対値(ABS)の結果が変わることがあります。
  4. 静的解析のステップ数が8万などのように多い場合に、リボン「FEM|シーケンス結果|ウィンドウ」の「入力波形」ボタンを押すとウィンドウが表示されるまでに時間がかかっていた問題を対策しました。
  5. シーケンス載荷のモデルにおいて基本荷重ケースとランとで異なる支点ケースが割当てられている場合に支点の絵をモデルに表示していませんでしたが、ランの支点ケースの状態をモデルに表示するようにしました。
  6. リボン「FEM|個別結果|ファイバー要素」ではセル位置を表す五角形のマークが表示されますが、断面の形が横長あるいは縦長の場合に拡大するとマークの大きさが相対的に大きくなっていましたので、ズームしても変化しないように変更し、さらにマークの大きさ自体を変更できるようにしました。
  7. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトライン要素」のウィンドウを縦に広げたときに内部の表の高さも追随して長くなるようにしました。

■プログラムの不具合修正

(Engineer'sStudioVer7.00.00相当の改訂)
  1. 内部履歴がTakeda型で非対称トリリニアのM−φ特性の履歴経路が正しくない場合がある不具合を修正しました。具体的には、正側第1勾配から除荷して負側第1勾配を僅かに超えた後、再度正側へ再載荷した経路のときに正側の過去最大点を目指すべきでしたが、それよりも剛性が低下した経路をたどる場合がありました。
  2. M−φ特性「H24道示V-p.122RC橋脚」ではδy0を算出するときに梁部分の曲率分布をゼロとしていました。これはH14道路橋示方書V耐震設計編p.337の図に準拠しているためです。一方、塑性率照査や残留変位照査ではδy0を算出するときに梁部分の曲率分布を考慮していました。これはH24道路橋示方書V耐震設計編p.175の図に準拠しているためです。今回、塑性率照査と残留変位照査およびばね特性「H24年7月NEXCO二集」においても、梁部分の曲率分布をゼロとしてδy0を算出するように変更しました。
  3. 道路橋示方書V耐震設計編のせん断耐力Psを求める際のScにおいて、せん断スパン比による割増係数Cdcを自動的に考慮する指定のとき、-Mzpに対するCdcの計算が間違っていた不具合を修正しました。
  4. 部材軸方向鉄筋の必要断面積の照査「Asreal≦As」において、As算出式中のSh'が「Sh'=|Sh-Sp|-Sc」になっていなかった不具合を修正しました。該当するのは、許容応力度法せん断の道示III(H8、H14、H24)と終局強度法の道示III(H8)です。
  5. 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の最小鉄筋量照査「Ast≧0.005bd」において、主軸zp軸方向(+Myp)の結果が間違っていた不具合を修正しました。
  6. 平板要素断面力のコンタ切断図の2次元図が計算する度に左右反転する不具合を修正しました。また、同符号にもかかわらず左右上下に入れ替わる2次元図となっていた不具合も修正しました。
  7. ばね特性「名古屋高速ゴム支承」において、既存の支承データベースの行をコピーした場合に編集不可となっていた不具合とコピーで増えた行の削除ができなかった不具合を修正しました。
  8. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」の入力画面において、終局曲げモーメント(限界曲げモーメント、破壊抵抗曲げモーメント)を算出する際のPC鋼棒2号の応力ひずみ曲線がトリリニアの形で表示されていましたのでバイリニアに変更しました。描画だけの不具合であり、計算自体はトリリニアで実施されています。
  9. 1つのメッシュ要素を複数のメッシュ要素に分解するときに、メッシュ要素座標系の方向を決定する2つのベクトルの数値を維持していましたが、平面の選択の設定(xl-ya、yl-za、zl-xa)を維持していませんでした。平面の選択の設定も維持するように修正しました。
  10. ひび割れが多く発生する非線形の平板要素モデルを低次要素で作成し、ひび割れ図と変位図を同時に表示させるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  11. シーケンス荷重の設定で入力波が空となっている場合に、入力データのレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  12. ナビゲーションから呼び出す表形式入力を行い、カーソルが表の中に残っている状態で、照査を実行すると、FEM解析後の照査処理が呼び出されるタイミングでアドレス違反エラーが発生する場合がありましたので修正しました。
  13. ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」画面上の要素をマウスで範囲選択したとき、実際は選択されていても選択されていないような色の表示になっていた不具合を修正しました。
  14. レポート出力「残留変位照査結果一覧」で「降伏なし」のときは表の高さが2行分になっていましたが、1行の高さとなるように改善しました。

(Engineer'sStudioVer7.00.01相当の改訂)
  1. 非構造材料を断面に使用したときに死荷重(Non.St.)の荷重値が異常に大きくなり、そのまま解析するとエラー「ポストプロセス中,フレーム要素でエラー発生。MiddleBufferBlocksarenotpresent」が発生して計算できない事がある不具合を修正しました。
  2. 降伏曲げモーメントMydの算出用抵抗係数φyは、PFD照査用荷重定義において作用の種類が「レベル1(変動)」のときは1.0(道示III-5.5.1表-5.5.1の「ii)3.5(2)3)でIを考慮する場合」に相当)とするべきでしたが、0.85としていた不具合を修正しました。
  3. 許容曲率の照査一覧画面で、正負の符号が応答曲率と許容曲率とで異なっている場合がある不具合を修正しました。
  4. リボン「シーケンス結果|グループ結果|抽出キー|節点」のカテゴリが速度、相対加速度、絶対加速度の結果をレポートリストに追加したときのレポート出力の内容のうち、最小値が最大値の値になっている不具合を修正しました。
  5. 示方書条項が「道示-VH14[Mu,Ma]」の照査用詳細入力でレベル2地震動タイプIIの入力不足があってもタイプI用のM−φ特性を断面から自動算出する場合はFEM解析が可能なはずでしたが、残留変位照査の入力データチェックで不必要なエラーが発生してFEM解析ができない不具合を修正しました。
  6. シーケンス荷重の動的荷重の設定で全体終了時刻が元の波形の範囲を超えているときにFEM解析すると「in.xmlを作成できません」というエラーがでて計算できない不具合を修正しました。
  7. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」の簡易形状RC断面での入力「箱桁」のH2がゼロのときに断面照査ができず、整数のオーバーフローというエラーが発生する不具合を修正しました。
  8. ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ヒステリシスサムネイル」において鉄筋のヒステリシスをCOM3に変更し、座屈を考慮した上で履歴アニメーション後にウィンドウを閉じて再度鉄筋ヒステリシスをダブルクリックするとアドレス違反エラーが発生し、ファイルに保存できない不具合を修正しました。
  9. せん断に関する照査用詳細入力画面を表示させた状態で、円形配筋の断面要素画面で終了角に負の角度を入力するとプログラムが動作を停止する不具合を修正しました。
  10. 入力データのレポート出力「要素|M−φ要素の(M−φ)一覧表とグラフ」の内容で、部分設計に対する要素毎の軸力やMとφの一覧表およびM−φ特性の図が出力されていない不具合を修正しました。
  11. 基本荷重ケースと組合せ荷重ケースの名称が同じ場合に平板要素の結果をCSVエクスポートすると「重複しています」というエラーメッセージが発生する不具合を修正しました。
  12. 断面と連動していない任意設定のM−φ特性を割当てた要素に対して曲率照査を行う設定にしているとき、曲率照査の内容をレポート出力するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  13. ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」からM−φ特性の画面を表示させた状態で、ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」(終局強度法-曲げ)内の「My0算出用コンクリートひずみ」の設定を切り替えると、M−φ特性の骨格形状が正しく更新されていない不具合を修正しました。一旦ファイルに保存してそれを開くと正しく更新されていました。
  14. ケーブル要素の減衰定数がデフォルトで0.5となっていましたので、H24道路橋示方書V耐震設計編を参考にして0.01に変更しました。
  15. 荷重ケース結果のレポート出力の図で、フレーム要素の数値付き断面力図の数値が枠内に入りきれずに切れてしまう不具合を修正しました。
  16. ナビゲーション「支点|支点」で支点を追加してもナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数|支点タブ」に追加された支点が表示されない不具合を修正しました。
  17. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」の示方書条項に付着応力度や最小鉄筋量のものを設定している場合に、備考欄に間違った情報が表示されていた不具合を修正しました。
  18. 断面と連動していない任意設定のM−φ特性を割当てた要素に対して、ナビゲーション「照査設定|曲率照査|φ照査」を設定すると対象となる部材名称が赤表示となる不具合を修正しました。
  19. セル幅よりも長い名称の文字列にアンダーバー「_」とギリシャ文字「αβ」等と漢字を含む場合に、レポート出力すると印刷プレビュー画面で罫線に関する警告が表示されたり、表が正常に表示されない不具合を修正しました。
  20. ナビゲーション「照査設定|断面照査用荷重定義」の列名称を「地震動タイプ」から「最小鉄筋用軸力」へ、「レベル1」から「Na」へ、「レベル2」から「Nu」へ変更しました。この設定は道示IVの最小鉄筋量の照査に使用されますのでわかりやすい名称に変更しました。
  21. NetUPDATEを使ってインストールすると英語モードで起動してしまう不具合を修正しました。
4.00.02 '17.12.27 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 入出力画面やレポート出力の数値表現が指数表記の場合、指数部を3桁のゼロで埋めて表示していましたが、ゼロで埋めないように変更しました。

■プログラムの不具合修正
  1. レポート出力後の印刷プレビュー画面で見出し3の番号が正しくない不具合を修正しました。
  2. 節点抽出クエリが設定されていない場合に、FEM解析後のシーケンス結果「ラン」において絶対加速度の結果が表示されない不具合を修正しました。
4.01.00 '18.02.06 ■プログラムの機能追加・改善
  1. ナビゲーション「部分係数設計」に、調査解析係数ξ1/部材構造係数ξ2/抵抗係数Φを変更可能な入力画面「PFD係数」を追加しました。
  2. H29道路橋示方書IV下部構造編「5.2.1最小鉄筋量,最大鉄筋量」の(1)-2)-iii)の照査「Ast≧0.008A'」を追加しました。
  3. H29道路橋示方書III編「5.8.2せん断力を受ける部材」の(3)解説にある照査「Asreal≧As」(Asは式(解5.8.8))を追加しました。
  4. 質量や自動生成荷重(死荷重、水平震度荷重)に乗じる係数を入力できるようにしました。入力場所はナビゲーション「モデル特性|解析設定」です。これにより、H29道路橋示方書で規定されている死荷重や地震の影響に対する荷重組合せ係数γpと荷重係数γqを乗じた値を入力できます。
  5. H29道路橋示方書IV下部構造編「5.2鉄筋コンクリート部材の設計|5.2.1最小鉄筋量,最大鉄筋量|(1)1)」の解説に記載されている「部材に生じる曲げモーメントの1.7倍がひび割れ曲げモーメント以下の場合には部材の最大抵抗曲げモーメントがひび割れ曲げモーメント以上となるようにする」に対応しました。
  6. H29道路橋示方書に対してもM−φ特性のカテゴリ「RC橋脚バイリニア(動解)」を選択できるようにしました。これは、平成29年道路橋示方書V耐震設計編p.123解説に示されるMy=Py(h-Lp/2)、φy=(δpy/(h-Lp/2))/Lpにより算出される完全弾塑性型バイリニアです。これは地震時保有水平耐力法が適用可能な構造形式に適用が限定されます。断面と連動しますので、断面形状や配筋の変更に追随し、M−φ特性も自動更新されます。断面の形が上下非対称な場合や圧縮側鉄筋量と引張側鉄筋量が異なる場合など、断面が非対称なときは正側降伏点と負側降伏点を結ぶ直線が原点を通るように補正されます。
  7. 示方書条項が「JH二集[Mu]、NEXCO二集FRP[Mu]、海洋架橋H17[Mu]、アラミド研H10[Mu]」の断面照査用詳細入力において、コンクリートに対する応力ひずみ曲線の設定「タイプI」にEdesを考慮するスイッチを設置しました。
  8. 平板要素の結果でミーゼス(Mises)応力は、直応力用と面内純粋せん断用の2種類がありますが、Ver6.0.3以前までは後者の値が算出されていました。Ver6.0.4以降は前者の値を算出するように変更されています。また、平板要素のCSVエクスポートにミーゼス応力を出力するようにしました。
  9. 固有値解析後に照査ボタンを押せるようにしました。この場合、FEM解析と照査が連続して実行されます。
  10. ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」の要素タブにはフレーム要素、剛体要素、ばね要素が混在して表示されていましたが、各タブに分離しました。
  11. H29道路橋示方書に関するサンプルデータを更新しました。「FourSpanLiveLoad-H29SFHB-F100.esx」と「FourSpanLiveLoad-H29SFHB-F105.esx」は、死荷重と活荷重の組合せに対して荷重係数を考慮した例です。「BlueBookBridge_Mphi_TypeII_Dosi2017.esx」は死荷重に対する荷重係数を考慮した例です。「BlueBookBridge_Vp123_TypeII_Dosi2017.esx」は道示V-p.123のM−φ特性を設定した例です。
  12. Windowsエクスプローラの表示設定(ペイン)の「詳細ウィンドウ」を有効にした状態で、esファイルやesxファイルをクリックすると詳細ウィンドウにそのデータファイルが保存されたバージョン番号が表示されます。
  13. Engineer'sStudio面内の圧縮形式データファイル(*.e2x)を開くことができるようにしました。
  14. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|組合せ荷重ケース」から呼び出す「組合せ選択」画面の横幅を広くしました。
  15. ヘルプのテクニカルノートに「ケーブル要素の初期状態」を追加しました。解説に使用したサンプルデータ「CableLengthAnalysisTutorial_1.esx、CableLengthAnalysisTutorial_2.esx」も追加しました。

■プログラムの不具合修正
  1. ファイバー要素に用いるコンクリートヒステリシス「COM3」の引張側の内部履歴構成則において、第1象限からの除荷および再載荷の挙動が文献「K.Maekawa,A.PimanmasandH.Okamura,NONLINEARMECHANICSOFREINFORCEDCONCRETE,SponPress,LondonandNewYork,2003」p.31のFigure2.14とは異なる挙動となっていました。平板要素についても同様な挙動となっていました。これらの内部履歴を修正しました。
  2. 道路橋示方書III「6.4最小鋼材量」の照査「Ast≧0.005*bw*d」において、断面にPC鋼材が配置されているとPC鋼材の断面積も考慮していた不具合を修正しました。Astは鉄筋の面積が対象です。
  3. ケーブル要素の形状を決定する指定に水平張力または鉛直張力を与える方法(Th/Tv)を採用して初期状態の計算をすると、初期状態の計算前に自動算出された自然長(ナビゲーション「節点と要素|ケーブル要素」で確認可)と初期状態の計算後に算出された自然長(ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」で確認可)にわずかな差が発生していました。この誤差は、初期状態の計算時にケーブルの伸びによるケーブル自重の分布強度低減を考慮していなかったためです。分布強度低減を考慮するように修正しました。ケーブル要素に導入される張力が大きい場合には解析結果に小さな影響を及ぼす可能性があります。
  4. 任意設定の結果レポート出力「曲率照査一覧」「ばね要素の照査一覧」において、比率やOK/NGのタイトルに不要な単位が表示されていましたので削除しました。
  5. 任意設定の結果レポート出力「断面照査」「限界状態照査」において、フィルタ指定をフレーム要素にすると2段目の表がA4縦用紙サイズからはみ出していた不具合を修正しました。2段目の列のフレーム要素を削除しました(フレーム要素名称は着目点の列で確認可)。
  6. 材料、アウトライン、断面、節点、各要素などを選択して「オブジェクトをファイルにコピー」をファイル形式「*.esx」で実行すると、そのファイルを読み込むことができない不具合を修正しました。
  7. 荷重ケースが多い場合にレポート出力にて平板要素断面力の結果表がページから溢れてしまう不具合を修正しました。
4.02.00 '18.04.25 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 照査用詳細入力画面に簡易照査ボタンを設け、呼び出された画面で断面力を入力すると、3次元ひずみ平面・3次元応力度分布図、3次元M-N相互作用図、2次元M-N相互作用図を表示するようにしました。対応している簡易照査は、H8/H14/H24/H29道路橋示方書の曲げ応力度と曲げ耐力、H8/2002/2007/2012コンクリート標準示方書およびH14/H16鉄道標準の限界状態設計の照査項目です。
  2. H29道路橋示方書III編5.1.1では、降伏曲げモーメントの特性値Mycが最外縁の引張側鉄筋が降伏強度に達するとき又はコンクリートの圧縮応力度がコンクリートの設計基準強度σckの2/3となるときとされています。これに対応するため、後者の条件をコンクリートの圧縮ひずみが0.001071(1071μ)に達する時とし、ユーザ定義も可能なようにしました。この適用範囲は、H29道示III用のM−φ特性やMy0min≦M≦My0maxの照査です。また、H24以前の道示におけるM−φ特性やMy0min≦M≦My0maxの照査用の降伏曲げモーメントMy0については、鉄筋の圧縮降伏ひずみと引張降伏ひずみの両方を考慮していましたが、引張降伏ひずみだけを考慮するように変更しました。旧データファイルを読み込むとMy0の値が変わる可能性がある旨のメッセージが表示されます。残留変位照査、塑性率照査、変位照査におけるMy0算出では従来から引張側の降伏ひずみのみを考慮していましたので、δy0の値は変化しません。
  3. フレーム要素や平板要素を立体表示させたモデルを、3DStudioのファイル形式でエクスポートする機能を追加しました。解析前の入力モデル、解析後の変形した状態、固有値解析後のモード図が対象です。
  4. 既存の形状を持つ断面を数値断面に変換してコピーする機能を追加しました。コピーされる情報は、断面積、断面二次モーメント、ねじり定数、単位長さ当たり重量、単位体積重量です。数値断面の設定「断面積x単位重量を加算」はオフとなりますので、単位長さ当たり重量が死荷重(St.)に考慮されます。
  5. データファイル保存時に、保存先のHDD等に充分な空き容量不足がない場合、エラーが表示されないままファイル保存に失敗することがありました。この時、空き容量不足のためファイル保存に失敗したことを示すメッセージを表示するようにしました。
  6. 初降伏曲げモーメントMy0算出用にユーザ定義の降伏ひずみを入力した場合の計算処理を変更しました。具体的には、単柱橋脚を対象とした残留変位照査、塑性率照査、変位照査の計算において、My0は引張側鉄筋の降伏ひずみを考慮していますが、この時にユーザ定義の圧縮降伏ひずみが存在していてもそれは無視していました。ユーザ定義の圧縮降伏ひずみを考慮するように変更しました。また、従来のM−φ特性算出やMy0min≦M≦y0maxの照査に対しては、ユーザ定義のひずみが存在しない場合は、鉄筋の圧縮降伏ひずみと引張降伏ひずみの両方を考慮していましたが、引張降伏ひずみだけを考慮するように変更しました。ユーザ定義のひずみが存在する場合はそれも全て考慮されます。
  7. 平板要素の名称を表示するとき、メッシュ要素の中央にあるプリミティブ中心付近に要素名が配置されるように改善しました。また、平板要素の表と裏のどちらでも表示されるようにし、平板断面を割当てた状態のソリッド表示にしたときに要素名が埋もれないようにしました。
  8. 計算しないランを照査用荷重定義で照査する設定にしている場合に照査を実行すると、計算するランに対してFEM解析が実行された後、照査を行う段階で計算しないランに対してエラーが発生していましたので、FEM解析前にエラーを出すように改善しました。
  9. 複数のフレーム要素を「直線状に選択」して活荷重領域を設定するときは、最初に選択するフレーム要素が一番端である必要がありました。途中のフレーム要素から「直線状に選択」しても活荷重領域が設定できるように改善しました。
  10. 固有値解析結果を任意設定のレポート出力したとき、ラン名称やモード次数を表記するようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. 組合せ荷重ケース内のプレストレス荷重は、解析設定の荷重載荷方法が「シーケンス載荷」のときはチェックをオン/オフでき、「ケース載荷」のときはチェックをオン/オフできませんでした。これにより、「シーケンス載荷」でチェックをオフにし、「ケース載荷」に変更すると組合せ対象ではない状態で固定され、FEM解析が出来ない問題がありました。「ケース載荷」のときでもチェックをオン/オフできるようにしました。
  2. H29道示III「6.2内部鋼材の防食」と「6.3コンクリートの疲労」のときに補正係数Ceの設定が常に自動で考慮されていました。任意入力できるように変更しました。
  3. 平板要素の結果「材料応力」において、座標系の指定次第では、結果の数値が発生しないにもかかわらず(コンタ図では値なしと表示)、テーブル表示「平板要素現在情報」には間違った数値が表示される場合がある不具合を修正しました。
  4. 示方書条項が「H14/H24道示-IVH14[5.1.3]、土工指針H11[3.2.2(2)]、土工指針H22[5.4.3]」の平均せん断応力度の照査「τm<τa2」をしていない場合(yp方向のみ、あるいはzp方向のみという入力状態の場合)に、τm/τa2の比率が不定となってしまい、照査結果が正しくない不具合を修正しました。
  5. 複数のメッシュ要素のスムージングIDが同じでそれらの要素座標系が異なる場合に、メッシュ要素毎に要素座標系(x'またはy')で結果を表示すると、コンタ図やコンタ図凡例が正しくない不具合を修正しました。平板要素のCSV出力の結果は正しい値となっています。
  6. 照査用詳細入力プロパティ画面で断面要素を選択して他の照査用詳細入力の断面要素にコピーするとき、同一材料の断面要素がコピー先の対象として正しく認識されない不具合を修正しました。
  7. ポストプロセス後の最終処理の段階で「破棄」ボタンを押すとエラーが発生する不具合を修正しました。最終処理が完了するまでは「破棄」ボタンを押せないようにしました。
  8. 平板要素の変位コンタ図を各メッシュ要素の座標系に対して成分(δxl、δyl、δzl)で表示させたときの図が正しくなかった不具合を修正しました。
  9. システムオプションで「描画オプション|説明文字列を表示する」のチェックをはずすと、コンタ図左上の文字列が非表示になりますが、コンタ切断図では凡例(位置図の画面表示と画像ファイルの両方)が赤になってしまう不具合を修正しました。
  10. 「活荷重」という基本荷重ケース名称がある場合に、解析設定「活荷重(影響線解析)」にチェックを入れるとプログラムが動作しなくなる不具合を修正しました。
  11. 強制変位を与えたシーケンス載荷モデルの計算前チェックによる警告メッセージが正しくない場合がありましたので修正しました。具体的にはランに設定されている支点ケースに対するチェックが間違っているために、警告メッセージが必要な場合に表示されなかったり、不要な場合に表示されたりすることがありました。
  12. 断面に鉄筋を直線で配置するときに「本数&ピッチ」を指定すると、接続点「Lengthleftend」のzとyの座標の表示が正しくなかった不具合を修正しました。
4.02.01 '18.09.18 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平板要素を表現するメッシュ要素が多数ある場合(例えば1万個)に、すべてを結合して1つのメッシュ要素に変更すると、完了するまでに時間がかかっていた(例えば40分)問題を改善しました(高速化後は例えば数十秒)。
  2. 材料、アウトライン、断面、M−φ特性、照査に関する設定(照査用詳細入力等)、曲率照査の各種データをEngineer'sStudioSection形式でエクスポートする機能を追加しました。照査実施後にエクスポートすると断面力も保存されます。
  3. Engineer'sStudioSectionと互換性のある共通ファイル形式「*.ess」を追加しました。対応しているデータの種類は、材料、アウトライン、断面、M−φ特性、断面照査用詳細入力(H14/H24道示、H29道示、限界状態基準)です。これらをEngineer'sStudioからEngineer'sStudioSectionへ、またはその逆方向へデータを連動できます。
  4. 断面照査用詳細入力において、終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集FRP」「海洋架橋H17」「アラミド研H10」「JH二集」のいずれかのとき、FRPシートと横拘束筋による横拘束効果が共に無しの状態を許していませんでしたが、H14道示VのタイプIのコンクリート応力ひずみ曲線を用いるように拡張しました。これにより、UC-win/FRAME(3D)の曲げ計算用準拠基準が「FRP-NEXCO二集」で、鉄筋と繊維シート(FRP)の横拘束材料がともに無しのf3dファイルを読み込むと、M−φ特性が成立せずに計算できない問題を回避することができるようになりました。
  5. リボン「モデル|追加|剛体要素」は1個の剛体要素を作成して完了するコマンドでしたが、連続して複数の剛体要素を作成できるようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素|M−φ要素」の「軸力N'設定」が「初期状態より設定」となっているプレストレス部材の軸力が1次力を考慮した値となっていた不具合を修正しました。修正後は、初期断面力の数値から1次力を差し引いた軸力の値でM−φ特性が自動算出されます。この不具合はVer6.0.0以降(Suite版は3.0.0以降)に内在していました。
  2. 非線形平板要素に割り当てる平板断面の入力において鉄筋配置種類が「鉄筋が1軸」としたとき、Y方向の鉄筋比や初期ひずみ(ρy、ρey、εiy)は解析に使用されない仕様でしたが、実際には解析に使用されていました。これは、鉄筋配置種類を「鉄筋が2軸」としてそれらの値を入力した後に鉄筋配置種類を「鉄筋が1軸」に変更した場合に発生します。Y方向の鉄筋比や初期ひずみを入力していない場合は影響ありません。
  3. FEM解析後のリボン「シーケンス結果|抽出キー」に表示される平均荷重ケースの絶対値ABSの断面力値が間違っていた不具合を修正しました。リボン「照査|断面|道示断面力」は問題ありません。
  4. 平板要素の変形性能基準のテーブル表示において、鉄筋の損傷基準に切り替えて表示したときに、コンクリートの損傷基準の結果が表示される場合ある不具合を修正しました。
  5. 平板要素の時刻歴結果「現ステップ」において、ランが複数ある場合に各ランの数値が同じになっていた不具合を修正しました。
  6. リボン「荷重ケース結果|グループ結果|荷重ケース」において、活荷重(影響線解析)の結果をモデルに図示したときの荷重ケース名称が正しくない不具合を修正しました。
  7. ばね要素の「変位レベル」「変位基準」、M−φ要素の「曲率レベル」「曲率基準」、ファイバー要素の「ひずみレベル」「ひずみ基準」の表を表示したまま別のファイルを読み込むとそれらの表が正しく更新されない場合がある不具合を修正しました。
  8. 気象庁(JapanMeteorologicalAgency)が提供しているデジタル波形データ(JMA)の鉛直成分が正常に読めない不具合を修正しました。
  9. 断面作成用のアウトラインを構成するアウトライン要素をマウスでドラッグしながら移動するときに意図しない場所でスナップ(グリッド点や参照点に吸い付く機能)されていた不具合を修正しました。断面を構成する断面要素に対しても同様な不具合を修正しました。
  10. 鋼製部材のひずみ照査の「照査設定」において、計算しないランが指定されているとき、計算後にリボン「照査|結果」をクリックするとエラー「動作を停止しました」が表示されてプログラムが強制終了する不具合を修正しました。計算しないランが指定されている場合は、計算されたランだけの鋼製部材のひずみ照査結果が表示されるようにしました。
  11. 活荷重の設定において、主載荷荷重と従載荷荷重とが共にゼロで群衆荷重に有意な値が入力されている場合に、ポストプロセスでアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  12. リボン「結果|レポート設定|任意設定」の表内で断面照査総括表を削除するとアドレス違反エラーが発する不具合を修正しました。
  13. M−φ特性が任意設定で作成されているとき、入力データのレポート出力で、「要素|M−φ要素の(M,φ)一覧表とグラフ」が出力されない不具合を修正しました。
  14. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|基本荷重ケース」で複数の基本荷重ケースを削除するときに、プレストレス荷重が含まれているとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  15. ナビゲーション「断面照査用詳細入力」の1つをクリップボードにコピーし、別のモデルに貼り付けるとき、コンフリクトオプションの設定で「その他のオブジェクト名称が同じ場合」を「貼り付けデータを維持」にしてOKボタンを押すとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  16. ランに対するモデルチェックにおいて、強制変位が含まれているかどうかの判定が間違っていました。各ランに対して、強制変位を与える荷重(基本荷重、組合せ荷重)が含まれているかどうかをチェックし、含まれていれば、その節点に支点が設定されているかどうかをチェック(各ランの支点ケースに対して)するようにしました。警告メッセージを正常にした修正なので計算結果には影響しません。
  17. 初期断面力算出対象の組合せ荷重ケースの組合せ対象となる基本荷重ケースがゼロ個の場合にFEM解析を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  18. 3dsエクスポート(VRエクスポート)で、モデル内に数値断面を割り当てた部材が存在すると、材料色の設定を「材料の色」にチェックを入れた場合に警告メッセージがでてエクスポートできない不具合を修正しました。数値断面部材を無視してエクスポートするようにしました。
  19. 残留変位照査の名称に半角アンダーバー「_」が含まれているとレポート出力後の印刷プレビュー画面において下付き文字になる場合がある不具合を修正しました。
  20. ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素|M−φ要素」の「M−φ骨格」ボタンから呼び出すM−φ特性の骨格曲線が成立していない場合(断面から自動算出時)に、曲率と曲げモーメントのテーブル数値が正しく表示されない不具合を修正しました。
  21. FEM解析後の結果モードにおいて、ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す「断面要素|アウトライン」がスクロールできない状態になっていた不具合を修正しました。
  22. ナビゲーション「性能基準|ばね要素|変位レベル」、「性能基準|M−φ要素|曲率レベル」、「性能基準|ファイバー要素|ひずみレベル」のテーブルの列「色」の各セルに色ではなく、数字が表示されていた不具合を修正しました。
4.02.02 '18.10.15 ■プログラムの不具合修正
  1. 示方書条項が「道示-V H14 [Mu,Ma]」の照査用詳細入力を用いたばね特性(M−θモデル用)が正しく作成されない場合がある不具合を修正しました。この不具合はVer 7.2.1(スイート版は4.2.1)で発生していました。それより前の版では正しく作成されていました。
  2. 計算しないランが含まれている平均荷重ケースと計算するランが含まれている平均荷重ケースが混在する場合に、平均荷重ケースに対する曲率照査の応答曲率がゼロになってしまう不具合を修正しました。
  3. 曲率に関して、従来は抽出キーが絶対値(ABS)のときに、正側最大(MAX)と負側最大(MIN)の絶対値が大きい方を選び、符号をとって常に正の値にしていました(軸力Nのみ符号そのまま)。これは断面形状や配筋状態が対称な場合に適用可能でしたが、非対称な場合には適用できませんでした。そこで、正側最大(MAX)と負側最大(MIN)の絶対値が大きい方を選び、符号をそのまま維持するように変更しました。さらに、曲率に関して、平均荷重ケースの絶対値(ABS)の算出方法を変更しました。従来は、各ランの絶対値(ABS)を合計してラン数で割ることにより算出していました。これも断面が非対称には適用できませんでしたので変更しました。つまり、各ランの正側最大(MAX)の平均値と各ランの負側最大(MIN)の平均値をそれぞれ求め、それらの絶対値が大きい方を選び、符号を維持するようにしました。これらの修正により、非対称な断面では従来の絶対値(ABS)の結果が変わることがあります。この修正はVer 7.2.1(スイート版は4.2.1)で実施されていましたが、改訂履歴に記載されていませんでした。
  4. 作成済みの剛体要素を選択して、リボン「編集|剛体要素編集」を呼び出し、新しく節点をクリックしても追加されない不具合を修正しました。
8.00.01 '19.02.04 ■プログラムの機能追加(Engineer's Studio Ver.8.0.0相当)
  1. 非線形平板要素に対して、土木学会「コンクリート標準示方書(2012, 2017)」の損傷指標である偏差ひずみ第2不変量と正規化累加ひずみエネルギーの算出と各照査に対応しました。
  2. 各種照査でNGとなった要素(フレーム要素、ばね要素)をモデル図内で赤表示する機能を追加しました。対応している照査結果は、断面照査、限界状態照査、曲率照査、塑性率照査、変位照査、残留変位照査、ばね照査です。
  3. 従来は抽出キーの種類が「Max、Min、Abs」の3種類で固定でしたが、「Maxのみ、Minのみ、Absのみ、Max/Min、Max/Min/Abs」の中から選択できるようにしました。ナビゲーション「照査設定|断面照査用荷重定義」、ナビゲーション「限界状態照査|照査用荷重」、ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査用荷重定義」で選択できます。
  4. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン」に「アウトライン要素」を追加しました。アウトラインで入力した全てのアウトラインを一覧表形式で確認・変更ができます。
  5. 近接する複数の節点を検索して表示する機能とそれらを1つの節点に結合する機能を追加しました。
  6. 活荷重の計算(影響線解析)で、ばね要素の結果を算出するようにしました。
  7. 入力画面、結果画面のモデル図をクリップボードにコピーまたは画像ファイルとして保存する機能を追加しました。
  8. 表形式入力画面に「ヘッダ付きでコピー」というボタンを追加しました。右クリックメニューにも追加しました。表内のセルを範囲選択後にこの機能を利用すると数値とヘッダ(タイトル行)がコピーされます。

■プログラムの機能改善(Engineer's Studio Ver.8.0.0相当)
  1. ナビゲーション「モデル特性|解析設定」に非線形平板要素を対象とした収束設定を設けるとともに、非線形平板要素が収束しにくい問題を改善しました。
  2. ナビゲーション「照査設定、限界状態照査、部分係数設計」に「照査用詳細入力リスト」を追加し、各照査用詳細入力を一覧表形式で確認・編集することを可能にしました。
  3. 活荷重の計算(影響線解析)で、指定された節点の変位結果を算出するようにしました。
  4. 活荷重の結果「影響線」では、衝撃係数やT荷重割増を考慮する前の最大最小となる位置を図示していましたが、衝撃係数やT荷重割増を考慮した位置を表示するように変更しました。
  5. アウトラインデータベースから円形を選び、それに対するファイバー断面の設定で、メッシュ割に「円形グリッド」を選択できるようにしました。
  6. 従来は、FEM解析後の計算結果画面の「テーブル表示」はグループの表示/非表示に関係なくモデル全体の数値結果が表示されていましたが、表示する設定にしたグループに含まれる節点や要素のだけが数値表に表示されるように改善しました。
  7. 従来の支点や分布ばねを表す図は、選択された荷重ケースに依存していましたが、それに依存せずに支点ケースや分布ばねケースを指定して描画する設定をナビゲーション「表示設定」に追加しました。
  8. FEM解析後のシーケンス結果「ラン」または「抽出キー」の「テーブル表示」において、モデル図内の節点や要素を選択すると、選択された節点や要素だけの数値表になるようにしました。選択していない場合はモデル内の全ての数値結果が表示されます。
  9. ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰一覧」においてRayleigh減衰のαとβを「モードを選択せずに直接与える」場合に表形式で可能なようにしました。要素別剛性比例型のときは振動数を表形式で直接入力が可能です。
  10. JMA地震波データをインポートするときに、JMAファイルの{NS成分、EW成分、UD成分}を{Xw、Yw、Zw}のいずれかに割り当てることができるようにしました。
  11. 平板要素鉄筋の線幅は従来は自動決定でしたが、自由に線幅を変更できるよう設定を追加しました。
  12. 約900個の節点に5万ステップの波形を多点入力したときにin.xmlを作成できないというエラー(内部的にはメモリ不足)が発生して計算できない問題を改善しました。これを超えるような大規模モデルではメモリ不足が発生する可能性は依然として残ります。
  13. 非線形平板要素の設定をした節点数が約7万の大規模モデルを計算後に変形性能基準の結果を表示させるとメモリ不足が発生していた問題を改善しました。この例ではステップ1だけで約2.3GBを消費していましたので、解析ステップ数が増えるとメモリ不足が発生する可能性は依然としてあります。
  14. たとえば、ばね要素が1万7千個あるケース載荷の大規模モデルをFEM解析した後に、ばね要素を表示させた状態で変位の結果を表示させるとメモリ不足が発生していた問題を対策しました。
  15. ヒステリシス、M−φ特性、ばね特性の内部履歴を確認するためのひずみリスト、曲率リスト、変位(回転角)リストをファイルに保存したり読み込んだりする機能を追加しました。UC-win/FRAME(3D)のリストを読み込むことも可能です。
  16. リボン「照査|結果」内の断面照査タブ内に表示される結果のコメント欄に抽出された断面力のステップを表示するようにしました(シーケンス載荷時)。
  17. 平板要素のCSVエクスポートの書式を変更しました。具体的には全ての行にステップ番号やメッシュ要素名称をつけるようにしました。
  18. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す画面において、小さな断面要素(たとえば鉄筋1本)が多数配置されていると、接続点が多数表示されて断面要素が選択されている状態(ハイライト、選択)が識別困難な場合がありました。接続点を描画する/しないの設定を設けました。
  19. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトラインサムネイル」とナビゲーション「フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出した画面で右クリックメニューからを呼び出した「プロパティ|2D入力グリッド」において、「グリッドの表示、クロスカーソルの表示、現座標の表示」のチェック状態をレジストリに記録するようにしました。これにより、他のアウトラインや断面を呼び出したときに以前の設定状況が反映された状態で呼び出されます。
  20. FEM解析後のシーケンス結果「抽出キー」のカテゴリ「断面力」に曲率の抽出キーを追加し、さらにカテゴリ「曲率」に断面力の抽出キーを追加しました。これにより、曲率が最大最小となるときの軸力の値や、断面力が最大最小となるときの曲率の値を確認することができます。
  21. ナビゲーション「節点と要素|ケーブル要素」の入力で張力に負の値が入力可能でしたが、張力は常に正で入力するので、負の値が入力された場合は赤表示とし、FEM解析実行時はモデルチェックを行って計算できないようにしました。
  22. 入力データの出力「断面」において、材料毎の面積、鉄筋量、鉄筋径、本数の情報を出力するようにしました。
  23. 荷重ケース結果、シーケンス結果、固有値解析結果において材料色をモデルに適用するようにしました。具体的には、ナビゲーション「表示設定|節点・要素」において「断面」の列にチェックを入れてソリッド表示した後に「色」の列にチェックを入れた場合に、材料色表示をモデルの描画に適用するようにしました。
  24. 節点や要素などの表入力画面(テーブル)の「状態」列において、スクロールしながら複数選択すると自動的に上方へスクロースされて操作が不便でしたので自動的にスクロールしないように改善しました。また、「状態」列で一度選択したセルを再度CtrlキーやShiftキーを押しながらクリックすると選択を解除できるように改善しました。
  25. FEM解析後の変形性能基準のモデル図を断面付きで表示(ソリッド表示)させた場合において、表示設定を材料色表示に指定することで、弾性梁要素や線形弾性の平板要素を材料で指定された色を使って描画するように改善しました。
  26. 変位図などをアニメーション録画する時にグリッドを表示させた場合はその状態で録画するようにしました。
  27. H29道示IIIのPC部材に対する詳細レポート出力に、コンクリートのクリープ・乾燥収縮・鉄筋拘束を考慮していないこと、コンクリートの斜引張応力度σIdは鋼材無視した条件で算出していることを明記しました。
  28. モデル図に要素名称を描画するとき、要素名称を四角形で囲むかどうかの設定を追加しました。

■プログラムの機能追加・改善(Engineer's Studio Ver.8.0.1相当)
  1. 平板要素(メッシュ要素)内のプリミティブ座標系を表示する設定を追加しました。
  2. メッシュ要素を構成するプリミティブの座標系をオーバーライドしているときに、結果として確定するプリミティブ座標系は節点の並び順に依存していました。そのため、平板要素断面力、レイヤの順番、要素分布荷重の符号規則に影響していました。このプリミティブ座標系のオーバーライド処理の依存関係を廃止し、第2ベクトルを導入することで、プリミティブ座標の向きを正確に制御するようにしました。これに伴い、理論ノート「PlateCoordinateSystems_JPN.pdf」も更新しました。
  3. テキスト形式の加速度ファイル(*.acc)をインポートすると常に振幅を常に1/100にする処理がありますが、これとは別に多点入力用の荷重や変位の時刻歴のテキスト形式(CSVファイル)を新たに読み込む機能を設けました。そのCSVファイルを読み込む場合は、振幅を1/100せずにそのまま取り込まれます。
  4. モデル内の節点や要素をクリックすると表形式入力画面で自動的にスクロールするかどうかのスイッチをシステムオプションの基本設定に設けました。

■プログラムの不具合修正(Engineer's Studio Ver.8.0.0相当)
  1. 非線形平板要素の鉄筋構成則を正しく更新していなかった不具合を修正しました。具体的には、ひび割れ面と鉄筋軸とがなす角度に応じて、ひび割れ発生後の鉄筋構成則を再設定していませんでした。また、破壊パラメータK0に応じた低減係数wをコンクリート構成則に正しく適用していない不具合および同低減係数wを圧縮側だけでなく引張側にも適用していた不具合を修正しました。
  2. ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」において平板要素(メッシュ要素の単位)の減衰定数を入力できない不具合を修正しました。
  3. ばね要素の照査に関して、平均荷重ケースの絶対値(ABS)の算出方法を修正しました。従来は、各ランの絶対値(ABS)を合計してラン数で割ることにより算出していました。これはばね特性が非対称の場合には適用できませんでしたので、各ランの正側最大(MAX)の平均値と各ランの負側最大(MIN)の平均値をそれぞれ求め、それらの絶対値が大きい方を選び、符号を維持するようにしました(シーケンス結果の抽出ではこのように処理されていました)。これらの変更により、非対称なばね特性では従来の平均の絶対値(ABS)の照査結果が変わることがあります。
  4. 複数の活荷重領域が定義されており、かつ、計算しない活荷重領域が設定されているf3dファイルを読み込むと、計算しない活荷重領域を計算するように変更できない問題を対策しました。具体的には各活荷重領域に計算する/しないの設定を追加しました。
  5. 荷重値の設定が不完全な場合(全体座標系か要素座標系の指定無、荷重の方向ベクトル指定無)にFEM解析するとin.xmlを作成できないというエラーが発生していました。荷重値の設定が不完全な場合を検出して適切なエラーメッセージをだすようにしました。
  6. ナビゲーション「照査設定|橋脚残留変位照査」または「部分係数設計|橋脚残留変位照査」を設定して照査を行い、詳細レポート出力したときの印刷プレビュー画面においてCRが常にゼロと表示される不具合を修正しました。
  7. 変位図有りの変形性能基準をソリッド表示無しで表示させると、M−φ要素の断面の方向が正しく描画されていない不具合を修正しました。
  8. 標準出力のレポート出力において、「曲率照査|M−φ詳細」にチェックを入れて印刷プレビュー画面を呼び出すとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  9. FEM解析後のシーケンス結果「ラン」において、減衰要素の数値結果(変位、力、速度)をレポートリストに追加しても数値が正しく追加されていなかった不具合を修正しました。
  10. 共通ファイル形式(*.ess)でエクスポートされたPFD照査要詳細入力のデータ(材料、アウトライン、断面、PFD照査用詳細入力を含む)を「貼付けデータを維持」(置換)にてインポートすると、アドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  11. 標準出力のレポート出力「ばね要素照査」において、「ばね要素照査」にチェックを入れてレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  12. フレーム要素時刻歴結果「モーメント−曲率」の「骨格」にチェックを入れるとM−φ特性の骨格曲線がグラフ領域を超えて描画される不具合を修正しました。
  13. リボン「照査結果」の「断面照査」において、「ナビゲーション|示方書条項」を切り替えると「整数のオーバーフロー」エラーが発生する不具合を修正しました。
  14. ナビゲーション「部分係数設計」において、H29道示III 6.2.2(RC部材の鋼材耐久性)に関する照査のうち、部材軸方向鉄筋に対する制限値が正しくない不具合を修正しました。断面要素に対してデフォルト値を100N/mm2とし、任意設定で変更できるようにしました。
  15. 断面照査の詳細レポート出力において、プレストレス力及び軸方向力によるコンクリートの応力度が引張縁で0となる曲げモーメント「Mo」の計算式中のyとσceの数値が正しく表示されていない不具合を修正しました。また、Moとσceの計算式中の+と−を修正しました。Moの値自体は正しく計算されていますので、計算結果は変わりません。
  16. 平板要素断面力のコンタ切断図の2次元図の符号が正しくない場合がありましたので修正しました。
  17. 平板要素を作成するときに平板モデルジェネレータ「円盤」を使って四角形1次要素を指定すると、円の中心部分に三角形1次要素が生成されるべきでしたが、三角形2次要素が生成されていた問題を修正しました。
  18. H29道路橋示方書「5.2.7 せん断力を受ける部材の設計(3)」の照査において、コンクリートの平均せん断応力度τmが正しくない不具合を修正しました。
  19. 断面作成時に「簡易形状RC断面」で作成した断面を使用した「詳細用詳細入力」やM−φ特性を自動複製するとエラー「Attempt to access a default object...」が発生していた不具合を修正しました。
  20. ファイバー断面の入力画面でメッシュの分割方法を「円形グリッド」にしたときに、インフォメーション列の書式説明が抜けていた不具合を修正しました。

■プログラムの不具合修正(Engineer's Studio Ver.8.0.1相当)
  1. 平板要素を非線形とし、かつ、面外の応答曲率が大きい場合に、面外の解析結果が正しくない不具合を修正しました。
  2. 平板要素の計算結果「平板要素断面力」を全体座標系やその他の座標系に従って表示させるとき、モデルのコンタ図は正しく表示されていますが、テーブル表示「平板要素 現在情報」は常に「平板要素毎の要素座標を使う」の数値になっていた不具合を修正しました。
  3. FEM解析後に節点や要素を選択して右クリックメニューから時刻歴結果画面を呼び出すときに、1回目の呼び出しは正常ですが、2回目の呼び出しでアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  4. 簡易照査画面を開いた後にEngineer's Studio Section形式(*.esec)でエクスポートしたファイルをEngineer's Studio Sectionで読むとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  5. 簡易照査画面の曲げ応力度分布図において、鉄筋の応力度と鋼板の応力度は同じ程度なのに、各応力の図の大きさが正しく表示されていなかった不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。
  6. ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性サムネイル」において、任意のばね特性を選択し、複製ボタンで複製を作成し、それをダブルクリックして編集しようとすると「行を挿入できません」というエラーが発生していた不具合を修正しました。
  7. .ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰一覧」において、「要素別剛性比例型減衰」と「モードを選択せずに直接与える」を指定したときに、振動数の欄に数値を入力できない不具合を修正しました。また、ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」に直接与えた振動数(デフォルトでは1.0Hz)が、f(Hz)欄に表示されずに0.000と表示される問題も表示されるように修正しました。直接入力以外で固有値解析を実施していない場合は<未計算>と表示されます。
  8. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す画面など、「状態」列がある表形式入力画面の内容を「ヘッダ付きコピー」ボタンによってクリップボードにコピーすると、ヘッダと中身がずれてしまう不具合を修正しました。
  9. せん断応力度照査をレポート出力するとギリシャ文字を使った照査名が正しく表示されない不具合を修正しました。
  10. 非線形の平板要素に破断強度よりも降伏点が大きい鉄筋を割り当てて計算させるとソルバーの計算結果に数値ではないNaNが発生し、収束結果や計算結果がゼロと表示される問題がありましたので、入力データチェックによって検出するようにしました。
9.00.00 '19.04.25 ■プログラムの機能追加
  1. 64bit版に対応しました。メモリを大量に消費する大規模モデルの入力や結果確認およびページ数の多いレポート出力が可能です。
  2. 2つのアウトラインを選択して距離と分割数(または位置)を入力することにより、両者の中間の大きさを持つアウトラインを自動的に作成する機能を追加しました。
  3. オンラインヘルプに対応しました。キーワード検索も可能です。
  4. 英語ヘルプに対応しました。オンラインヘルプ(Web)とpdfファイルで提供されます。
  5. UC-1/RC断面計算 Ver6/7/8 で保存されたファイルの断面形状をインポートできるようにしました。

■プログラムの機能改善
  1. 断面を指定して示方書条項を選択することにより、照査用詳細入力とM−φ特性を迅速に作成する入力画面を追加しました。
  2. 平板要素の結果の数値テーブル「平板要素(Max/Min)」および「平板要素 現在情報」にガウス点番号を表示するようにしました。
  3. FEM解析後の個別結果において、各時刻歴結果グラフに表示される現ステップを意味する赤丸の大きさを変更できるようにしました。変更はシステムオプション「描画オプション」で可能です。
  4. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面」の「断面サムネイル」と断面サムネイルから呼び出す断面編集画面に、材料色で表示するボタンを設けました。ボタンを押すと材料色で指定された色で断面要素が着色されます。
  5. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面」の「断面サムネイル」と断面サムネイルから呼び出す断面編集画面に、主軸座標系zp-ypを表示するボタンを設けました。ボタンを押すと主軸座標系zp-ypが表示されます。
  6. H29道示IIIのせん断補強筋が負担できるせん断力の合計値の特性値Ssを算出するときに、せん断スパンaがd/1.15より小さいときは、Ss式中のd/1.15をせん断スパンに置き換えて算出するようにしました。
  7. H29道示IIIのせん断補強筋に生じる応力度σsを算出するときに、せん断スパンaがd/1.15より小さいときは、σs式中の1.15/dを1/sp(sp:せん断スパン)に置き換えて算出するようにしました。
  8. 入力データのレポート出力「要素|M−φ要素の(M,φ)一覧表とグラフ」のグラフタイトルや縦横の軸目盛の文字サイズを小さくしました。
  9. 入力データのレポート出力に平板要素の照査機能「損傷指標」を出力しない設定を追加しました。

■プログラムの不具合修正
  1. フレーム要素の抽出クエリの設定を行って断面照査を行うと、抽出キーで抽出されたフレーム要素の抽出結果を正しく取得できず、断面照査するときの断面力が間違っている場合がある不具合を修正しました。
  2. H29道路橋示方書V耐震設計編の変位による照査(PFD変位照査)で免震橋の設定をした場合に、変位の制限値に係数αm=2.0を考慮していなかった不具合を修正しました。
  3. 断面に配置されているPC鋼材を削除した後に、プレストレス荷重を削除しても実際には削除されていなかった不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「モデル特性|平板要素の断面|平板断面」の平板レイヤの設定で「Ec算出方法を「材料」または「任意設定」にしているときに、コンクリートの応力ひずみ曲線における最大ひずみの算出が正しくない不具合を修正しました。従来は「Ec算出方法」が常に「COM3」で算出されていました。
  5. 平板断面の設定でレイヤを非線形にした状態で、ナビゲーション「モデル特性|解析設定」で材料特性を線形に変更すると、非線形要素の初期剛性が解析に使用されていましたので、レイヤの設定を弾性に変更した上で解析するようにしました。
  6. ナビゲーション「モデル特性|解析設定」で収束方法を「Engineer's Studio」とした場合に、非線形平板要素の低減係数w(過去の最大引張ひずみに応じたひび割れ平行方向の応力に乗じる係数)を考慮していなかった不具合を修正しました。収束方法を「WCOMD(非線形平板)」とした場合は問題ありません。
  7. リボン「結果|個別結果|ファイバー要素」内でカテゴリを「ひずみ」とした場合において、ひずみコンタ図の凡例の任意設定の最大値と最小値を自動の値より小さく入力すると、コンタ図が正しく描画されない不具合を修正しました。
  8. 許容曲げ応力度の詳細レポート出力において「中立軸から圧縮側縁端までの距離」が不適切な表現でしたので「中立軸から中立軸直交方向正側縁端までの距離」に変更しました。また、引張側鉄筋の「中立軸位置からの距離」の数値の符号が間違っていましたので修正しました。いずれも計算結果には影響しません。
  9. 二軸曲げを受ける許容曲げ応力度の結果で中立軸角度が傾いている場合に、詳細レポート出力において「中立軸から圧縮側縁端までの距離」と「中立軸から引張側縁端までの距離」の数値が正しくない不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
  10. 許容曲げ応力度の詳細レポート出力においてコンクリートや鉄筋などの材料にの位置を表す「中立軸からの距離」の数値は距離なので、符号付きから符号を無視して絶対値としました。
  11. PFD残留変位照査の設定で、δy用の基部要素に指定された要素のM−φ特性にPFD照査用詳細入力がない場合に、PFD残留変位照査の表形式入力画面の列「直接δy」 のチェックをはずした後に許容変位タブをクリックするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  12. FEM解析後に節点や要素を選択して右クリックメニューから時刻歴結果画面を呼び出すときに、1回目は「ファイバー要素 時刻歴結果」、2回目に「節点 時刻歴結果」を呼び出すと、2回目の呼び出しでアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  13. 入力データのレポート出力において「モデル表示」の2D表示が正しく処理されていたなかった不具合を修正しました。
  14. 固有値解析実施後に結果付きで保存しようとすると「データ保存時に予期しないエラーが起きました。」というエラーメッセージが表示されて保存できない場合がある不具合を修正しました。これは一度照査まで行った後に結果付きで保存し、その後結果フォルダを削除するなどした場合に発生していました。
  15. Engineer's Studio本体と各オプションを合わせた15個のライセンス認証を行う処理に時間がかかる問題を修正しました。
  16. 簡易形状RC断面で作成した断面に対する付着応力度の照査を行い、詳細レポート出力をすると周長算定の詳細が出力されていなかった不具合を修正しました。
  17. 簡易照査画面のひずみ平面や応力度分布の3次元図の大きさを調整するボタンのイメージが正しくなかった不具合を修正しました。
  18. 計算するランと計算しないランが混在するf3dファイルを読み込むと断面照査の設定が作成されない不具合を修正しました。
  19. ナビゲーション「荷重|ランの定義」の平均荷重ケースを自動複製できない不具合を修正しました。
  20. 断面照査用詳細入力とそこから呼びだされる簡易照査のデータが不整合な状態になっているファイルを読み込むとファイル読込みの途中でプログラムが強制終了する不具合を修正しました。
  21. 古いバージョンのファイルを読み込み、一旦保存した後に、再度そのファイルを読み込もうとするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  22. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力リスト」の鋼板に関して、許容値のタイプが「自動」のときに表示される鋼板種類が不適切でしたので正しい表示にしました。照査結果には影響しません。
  23. ばね要素の抽出キーの結果画面テーブルのヘッダにおいて、「TFzl」と表示されていた不具合を「Tzl」に修正しました。
9.00.01 '19.06.07 ■プログラムの機能追加
  1. 最新のヘルプファイル(CHM、PDF)をプログラムが自動的に確認し、最新版があればダウロードしてインストール先フォルダのファイルを更新するようにしました。システムオプションに更新確認をするかどうかの設定や確認間隔を変更する設定があります。
  2. ナビゲーション「表示設定|節点・要素」において、フレーム要素の名称を表示させて「断面」の列にチェックを入れたきにソリッド表示の中に埋もれていた名称を常に画面手前に表示するようにしました。
  3. 断面要素の設定画面の鉄筋を配置する「断面要素 鉄筋エディタ|変換」等の入力画面を表形式に変更しました。

■プログラムの不具合修正
  1. ばね値を与えた支点に多点入力(節点荷重、節点加速度、節点強制変位)を行うと解析結果が正しくない不具合を修正しました。この不具合はVer 8.0.0以降の版に内在していました。
  2. 波形を入力した動的解析でシーケンス荷重の設定「継続時間種別」を「選択範囲」とした場合に最終ステップが解析に使用されていない不具合を修正しました。この不具合はVer 7.0.1以降から内在していました。
  3. 連行荷重を用いた活荷重の影響線解析において、複数の集中荷重の位置が起点側から昇順に並んでいない場合に、計算結果が正しくない不具合を修正しました。
  4. H29道示III[5.5.1] の「Mydmin < Md < Mydmax」照査とH29道示III[5.7.1(3)]の「Mudmin < Md < Mudmax」照査を任意設定のレポート出力に追加したときにレポート出力の数値が間違っていた不具合を修正しました。照査結果画面は問題ありません。
  5. ファイバー要素のラン結果「材料ひずみ」のコンタ図が正しく描画されていない不具合を修正しました。
  6. メッシュ要素の座標系を変更してFEM解析を行っても変更されたメッシュ要素の座標系が平板要素断面力等のコンタ図や数値に正しく適用されていない不具合を修正しました。節点変位等の計算自体は正しく処理されていますので、一旦ファイルに保存した場合はこの問題は発生しません。
  7. 64bit版において、モデルを新規作成後に節点や断面がない状態でナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」の「+」ボタンを押すと「0による浮動小数点演算」エラーが発生する不具合を修正しました。
  8. 32bit版において、モデルや断面のDXF/DWGインポート/エクスポート機能が正常に動作していない不具合を修正しました。
  9. 64bit版を4K等の高解像モニターを使用するコンピュータにインストールすると画面レイアウトやフォントサイズが乱れる不具合を修正しました。
  10. 断面照査の詳細な内容を印刷プレビューするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。詳細な内容とは、リボン「レポート|レポート設定|標準出力」中の「断面照査」やリボン「照査結果|総括表、道示照査」が該当します。
9.00.02 '19.08.28 ■プログラムの不具合修正
  1. 計算しないランが存在するときに平均荷重ケースのばね要素の照査結果で応答値がゼロになる不具合を修正しました。
  2. 鉄道の活荷重の設定画面において「異符号区間に載荷されている軸重を考慮」にチェックを入れてもその設定が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  3. 断面から自動生成するばね要素(M−θ)モデルにおいて、平均荷重ケースの許容回転角が間違っていた不具合を修正しました。
  4. フレーム要素時刻歴クエリで保存対象ではないフレーム要素の個別結果で「モーメント-曲率」を表示させるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  5. 64bit版のナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」において、M−φ特性をダブルクリックすると範囲チェックエラーが発生する不具合を修正しました。
  6. 複数の活荷重領域が定義されており、かつ、計算しない活荷重領域が1番目に存在するとき、2番目の計算する活荷重領域に対する影響線結果の活荷重が描画されない不具合を修正しました。
  7. 平板断面の設定でレイヤを追加したときに追加したレイヤに対して平板鉄筋断面が適切に表示されない場合がある不具合を修正しました。
  8. FRPヒステリシスのヤング係数の数値が単位と整合していなかった不具合を修正しました。
  9. 平板要素のDXF/DWGエクスポートで、三角形1次要素がエクスポート対象外となっていた不具合を修正しました。
  10. 任意設定のレポート出力「断面照査(PFD含む)」でモデルの表示をサイドビューにすると画面表示はサイドビューになりますが、印刷プレビュー画面ではデフォルトビューの状態で表示される不具合を修正しました。
  11. システムオプションで作業フォルダを変更してFEM解析を実施した場合や、FEM解析実施後に作業フォルダの場所を変更した場合に、変更前のフォルダが解析に使用されていた不具合を修正しました。
  12. フレーム要素着目点の表形式入力画面において、複数行を選択して上下に移動するボタンを押して移動させようとしても移動できない不具合を修正しました。
9.00.03 '19.11.27 ■プログラムの機能追加・改善
  1. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトラインサムネイル」の「上部構造」で作成したアウトラインを分解するボタンを追加しました。中空ホローを分解すると円形アウトラインが生成されます。多室箱桁を分解すると中空部が直接入力の図形に変換されます。これにより、複雑な形状の上部構造断面の作成が容易になります。また、ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトライン要素|直接入力」に図形の頂点座標を変更できるように拡張しました。
  2. 免震支承を設置した連続橋の動的照査に関するサンプルデータ「BlueBookBridge_Mphi_TypeII_Dosi2017_Isolation.esx」を追加しました。H29道路橋示方書V耐震設計編の変位照査、残留変位照査、せん断耐力照査、ばね要素照査の例となっています。
  3. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面要素」の一覧表形式に「断面定数として考慮」の列を追加しました。
  4. フレーム要素に割り当てている断面とファイバー要素に割り当てているファイバー断面の断面が一致していない場合をモデルチェック処理において検出するようにするとともにメッセージを出して計算できないようにしました。
  5. 入力データのレポート出力で断面に主軸zp-ypを図示するようにしました。
  6. 任意設定のレポート出力で設定したレポートリストの名称をレポート出力のタイトルに表示するようにしました。
  7. 入力データのレポート出力「照査設定、部分係数設計、限界状態設計法」に「設定が無い断面要素詳細出力(照査共通設定)」というオプションを追加しました。チェックオフにすると設定がない断面要素は出力されません。設定がない断面要素が多い場合にページ数を減らすことができます。
  8. ばね要素のM−θ関係を自動算出させる場合に、ばね要素の要素座標系に参照部材が指定されていないとエラーメッセージが表示されますが、そのメッセージ内容をわかりやすくしました。

■プログラムの不具合修正
  1. 2019年10月8日にマイクロソフト社より配信されましたWindows Updateの更新プログラムによる影響で、弊社製品のライセンス認証において「通信エラーです」、「socket error=13」(または「socket error=8」)というメッセージが表示され、ライセンス認証が出来ない場合がありました。これを修正しました。併せて、弊社ホームページQ&AのQ1-45をご確認ください(http://www.forum8.co.jp/faq/webactivqa.htm#q1-45)
  2. 限界状態設計法のせん断耐力算出において、有効高さdの算出を円形とした場合に45度分布の鉄筋面積Awを部材軸方向の引張鉄筋比pwに考慮すべきでしたが、図心より引張側の鉄筋面積としていた不具合を修正しました。
  3. 荷重ケース結果のモデル図に表示される荷重ケース名称が間違っている場合がある不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」の「ラン」タブにおいて、「ランで初期断面力を使用」のチェック状態が固有値解析の初期状態の計算に影響していましたので影響しないように修正しました。
  5. 断面照査用詳細入力において、終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集 FRP」「海洋架橋 H17」「アラミド研 H10」「JH二集」のいずれかに対して、タイプIの「Edesを考慮」をオンにしても、それを考慮したM−φ特性が正しく算出されていない不具合を修正しました。
  6. 照査実施後に任意設定のレポート設定「曲率照査(PFD含む)」の中で新規にレポートリストを追加するとき、右側のナビゲーションの設定(フィルタ、判定、フィルタ対象、ソート設定など)が正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  7. フレーム要素の個別結果画面で「現ステップ」タブに数値が表示されない不具合を修正しました。
  8. 任意設定のレポート出力「曲率照査」で平均荷重ケースに対して「計算の詳細をレポートに含める」にチェックを入れても正しくレポート出力されない不具合を修正しました。
  9. 任意設定のレポート「抽出キー」において、右側のナビゲーション「抽出クエリ|抽出キー」で、レポートリストの選択を切り替えたときに、抽出キーの選択が外れる場合がある不具合を修正しました。
  10. 平均荷重ケースが無いデータに対して任意設定のレポート設定で「平均から」と指定し、FEM解析にレポート設定を削除するとアクセス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  11. 解析設定の活荷重(影響線解析)にチェックが入っている状態でシーケンス載荷の解析を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。解析設定画面で「シーケンス載荷」に変更した場合は解析設定「活荷重(影響線解析)」のチェックをオフにします。「シーケンス載荷」のファイルを読んだときは解析設定「活荷重(影響線解析)」のチェックをオフにします。
  12. Ver 9.0.2で保存したデータを、それよりも古いバージョン(Ver 9.0.0、Ver 9.0.1)で読み込んで保存した場合に、壊れた状態になる問題を対策しました。従来、部分的にデータ構造が拡張された上位版で保存したデータファイルは、旧版で読めないようしておりますが、Ver 9.0.2はデータの一部拡張があるにも関わらずそれ以前のバージョン(Ver 9.0.0、Ver 9.0.1)からは拡張がないと判断されて読むことが出来ていました。本版において、データ構造に拡張があることが下位版にも認識できるように修正しました。
  13. 解析設定の収束方法が「Engineer's Studio」のときにナビゲーション「モデル特性|平板要素の断面|平板断面」の列「弾性」がチェックオンの状態で、かつ、ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」において鉄筋が設定されている場合、解析実行時に「in.xml」が作成できないというエラーが発生する不具合を修正しました。この場合は鉄筋を考慮した剛性で計算されます。
  14. 任意設定のレポート「モデル図、固有値解析、荷重ケース、ラン、抽出キー、影響線、断面照査(PFD含む)、限界照査、塑性率照査、PFD変位照査、曲率照査(PFD含む)、残留変位照査(PFD含む)、ばね要素」において、右側のナビゲーション「カメラ|ユーザーレビュー」で回転や移動をしても正しく反映されていなかった不具合を修正しました。
  15. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトラインサムネイル」から呼び出すアウトライン要素の編集画面で図形の幅や高さなどの入力値を選択状態にしたときに有効数字が不足して表示されていた不具合を修正しました。
  16. 64bit版のナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」において、示方書条項「道示-V H24 [Mu,Ma]」を指定しても、タブ「道示V H24オプション」がまだ入力されていない場合に、鉄筋の応力ひずみ曲線の表示εst2に「NAME+1」という不正な表示がされていた不具合を修正しました。32bit版ではこの問題は発生しません。
  17. 断面を作成する画面に全体座標系という表示がされていましたが、断面作成には無関係なので表示しないようにしました。
  18. モデル内の節点や要素にマウスをかざすとマウス位置に存在する節点や要素の名称が表示される機能がありますが、その名称が正しく表示されない場合がある不具合を修正しました。
9.01.00 '20.04.22 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 作成するモデルの目的に応じてナビゲーションに表示される項目を制御する機能「入力設定」を追加しました。材料特性が線形か非線形か、荷重載荷方法がケース載荷かシーケンス載荷か、フレーム要素を使用するかしないか、平板要素を使用するかしないか、照査をするかしないかの設定に応じて入力が必要な項目が表示され、入力が不要な項目は隠されます。非表示にしてもデータ自体は削除されません。
  2. 複数の節点を直線状や円弧状に並び替える「節点の規則配置」機能を追加しました。
  3. 断面、M−φ特性、ばね特性、平板断面などが、どの要素に使用されているかを表示する「従属要素の表示」機能を追加しました。アウトラインはどの断面に使用されているかが表示されます。
  4. ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」内で表内をクリックするとグラフ内の四角がハイライトされるようにしました。
  5. ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」にあるランに設定されている減衰定数等のデータを他のランにも一斉にコピーする機能を追加しました。
  6. ランをコピーするとランに設定されている減衰定数等のデータもコピーするようにしました。
  7. ばね要素と減衰要素の結果をテキスト形式で保存するCSVエクスポート機能を追加しました。
  8. 示方書条項が「H14道示V、H24道示V、H29道示V、NEXCO二集RC」の場合に設定する横拘束鉄筋の拘束効果を考慮したコンクリートの応力ひずみ曲線に対して、橋軸方向解析時と橋軸直角方向解析時とで有効長dや体積比ρsが異なることを考慮できるように、zp軸回りとyp軸回りの個別入力に対応しました。同様に、示方書条項が「JH二集、NEXCO二集FRP、海洋架橋H17、アラミド研H10」の場合に設定するFRPの拘束効果を考慮したコンクリートの応力ひずみ曲線に対してもFRPの有効長や体積比をzp軸回りとyp軸回りに個別に入力可能としました。また、終局ひずみ発生位置についてもzp軸回りとyp軸回りに個別に入力可能としました。これにより橋軸方向と直角方向とでかぶりが異なる場合を考慮できます。
  9. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」にプレストレス1次力の値と図心から断面上下左右端部までの距離を追加しました。
  10. 断面サムネイルやレポート出力の断面の図に断面幅や断面高さ、鉄筋の配置情報の寸法線を表示するようにしました。断面要素毎に寸法線を表示するかしないかのスイッチもあります。
  11. せん断照査に関する補正係数CeとCNを直接入力できるようにしました。CeはH14/H24道示IV/VとH22土工指針、CNはH14/H24道示IV/Vが対象です。
  12. 計算しないランに対して残留変位照査、塑性率照査、橋脚変位照査が設定されている場合でもFEM解析が実施できるように改善しました。
  13. 全ての組合せ荷重ケースと組合せ対象となっている基本荷重ケースの設定状況を一覧形式で確認したり設定を変更したりできるようにしました。
  14. ナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」から呼び出す断面選択ウィンドウの大きさを変更すると、他のフレーム要素に対して呼び出した時でも前回変更後の大きさで表示されるように改善しました。記憶されるウィンドウサイズはプログラムを起動している間有効です。
  15. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面要素」に削除する機能(ボタン)を追加しました。
  16. モデルをDXF/DWGにエクスポートすると同一座標の2個の節点の節点名称が重なっていたので重ならないように改善しました。
  17. 列にチェックを入れる場合の表形式入力画面で、全行に対してチェックをオン/オフできるようにヘッダにマークをおきました。マークをクリックすると全行のチェック状態をオンまたはオフにできます。
  18. ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査用詳細入力リスト」において道示IIIの部材種類をRCからPCあるいはその逆に変更したときに変更前の設定を破棄するようにしました。
  19. FEM解析後の結果スケール(変位、反力、曲げモーメント、軸力、せん断力、加速度等)の表示を従来のパーセント表示だけでなく、単位付きの実寸(たとえば曲げモーメントの場合、1.234m/kNm)でも表示できるようにしました。
  20. 抽出キーで抽出されたフレーム要素の抽出結果を抽出クエリの単位で個別に表示できる選択スイッチを追加しました。
  21. 入力データのレポート出力において、鉄筋とPC鋼材の「1本配置、直線配置、楕円配置、矩形配置、小判配置」に関する凡例図をまとめて出力するように改善しました。
  22. 入力データのレポート出力で基本荷重ケースの図や組合せ荷重ケースの図は、それらが複数あるときに個別スケールで作図されていましたが、共通スケールで作図させるスイッチを設けました。
  23. 平板要素のCSVエクスポートを「プリミティブ単位で平均する」設定で行うとプリミティブ内のガウス点は全て同じ数値が並んでいました。この場合はガウス点毎ではなく、プリミティブ毎に出力するように改善しました。
  24. ファイバー要素用のコンクリートヒステリシス「Hoshikuma + 堺-川島」のE'c9は解析に使用されていませんので編集不可にしました。また、E'desにゼロを入力できるようにしました。
  25. 曲率照査のレポート出力において許容曲率をφyとした場合の表現を「許容曲率φy」から「降伏曲率φy」へ、「φ<=φy」から等号なしの「φ<φy」に変更しました。
  26. 4節点の平板要素をソリッド表示したときに厚みの絵に余分な線が描画されていましたので取り除きました。

■プログラムの不具合修正
  1. 示方書条項が「道示-IV H14 [5.1.3]」、「道示IV H24 [5.1.3]」、「土工指針 H11 [3.2.2(2)]」、「土工指針 H22 [5.4.3]」のときの許容せん断応力度照査において、「τm≦τa1」のτa1に乗じる補正係数CN(軸方向圧縮力による補正係数)を自動算出するときに曲げモーメントがゼロのときにCN=2となってしまう不具合を修正しました。具体的には軸力がゼロのときは補正しないと考えてCN=1としました。
  2. PC鋼材ヒステリシスの破断ひずみを任意入力してもファイルに保存されない不具合を修正しました。
  3. ナビゲーションから節点座標などの表形式入力画面を表示させた後にリボン「ファイル|閉じる」を実行すると「The CustomListUIProxy not create yet」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  4. 計算結果をCSVエクスポートすると最終ステップの結果が出力されない不具合を修正しました。
  5. FEM解析後に、リボン「結果|レポート設定|任意設定|抽出キー」の表内で設定されている行を削除するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  6. 曲率照査の個数が多いときにメモリ消費量が増大する問題を対策しました。
  7. FEM解析を実行するとポストプロセス終了後にメモリ消費量が増大する不具合を修正しました。32bit版ではメモリ不足エラーとなる場合がありました。64bit版ではメモリ不足には至りませんがメモリ消費量が増大していました。
  8. シーケンス載荷でのステップ数が11万のように大きい場合に「予期せぬエラーが発生してソルバーが強制終了されました」というSolverエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  9. ポストプロセス中にエラー「Memory stream results differ」が発生する場合がある不具合を修正しました。
  10. 解析設定の収束方法が「WCOMD」のとき、かつ、ナビゲーション「モデル特性|平板要素の断面|平板断面」の列「弾性」がチェックオンの場合は計算できないエラーを出して計算できないようにしていましたが、鉄筋が定義されていない場合は、計算できるように変更しました。
  11. 平板要素を削除した後にFEM解析を実行すると平板要素の変形図が正しく描画されないことがある不具合を修正しました。この不具合は描画に関してのみなので、節点や要素の計算結果の数値に不具合はありません。
  12. 直接入力したアウトラインの頂点に対してR付けやハンチを設定すると、設定値によっては図形が成立しない場合がありましたので修正しました。これによりUC-win/FRAME(3D)で図形として成立するアウトラインが正しく処理されるようになりました。
  13. ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査用詳細入力」において鋼製橋脚の板厚を入力データのレポート出力として出力すると単位が間違っていた不具合を修正しました。計算自体は正しく実施されていますので計算結果には影響しません。
  14. UC-win/FRAME(3D)のモデル設定で「許容曲率用の安全係数を直接入力する」がオフでかつ任意設定のM−φ特性のf3dファイルを読むと、M−φ特性の安全係数が正しく取り込まれない不具合を修正しました。
  15. 平板要素を選択して呼び出す設定画面「平板要素 地盤ばね生成」のばね要素の座標系をベクトル指定で定義するとき、負の値を入力しにくい問題を修正しました。
  16. UC-BRIDGEから「ファイル入出力|「RC断面計算 Ver.5」へのエクスポート」によってエクスポートされたRC断面計算Ver.5のデータを本製品がインポートできない不具合を修正しました。
  17. ナビゲーション「節点と要素|ばね要素|ばね要素」において、ばね特性が割り当てられていないときにナビゲーション「固有値解析と減衰|ばね要素剛性低減」の画面を表示させようとするとアクセス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  18. 任意設定のM−φ特性を定義し、塑性率照査の設定画面で「降伏変位」タブや「限界変位」タブをクリックするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  19. H29道路橋示方書V耐震設計編の変位照査を実施した後に詳細レポート出力すると、θy,resの値が正しく出力されていなかった不具合(ラジアンで出力されていた)を修正しました。レポート出力の不具合であり、計算結果には影響しません。
  20. 任意設定のレポート出力で「ランの結果」を追加した時の名称が「時刻歴結果」となっていましたので変更しました。また、「ランの結果」の出力内容にランの名称やステップを追加しました。
9.01.01 '20.05.27 ■プログラムの不具合修正
  1. 断面のzp軸回りとyp軸回りとで横拘束筋の体積比ρsが異なる設定の場合に、断面から生成したM−φ特性の各値(曲率、曲げモーメント)が正しくない不具合を修正しました。具体的には、zp軸回りの正側は正しい数値でしたが、zp軸回りの負側とyp軸回りの正側と負側が正しく算出されていませんでした。
  2. 活荷重の入力データに関するレポート出力において、T荷重の衝撃係数を計算した値は正しいにもかかわらず、計算した算出式の表示が間違っていた不具合を修正しました。
9.01.02 '20.08.03 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 示方書条項が「H14道示V、H24道示V、H29道示V、NEXCO二集RC」の場合に設定する横拘束鉄筋の拘束効果を考慮したコンクリートの応力ひずみ曲線に対して、橋軸方向解析時と橋軸直角方向解析時とで断面補正係数が異なることを考慮できるように、zp軸回りとyp軸回りの個別入力に対応しました。同様に、示方書条項が「JH二集、NEXCO二集FRP、海洋架橋H17、アラミド研H10」の場合に設定するFRPの拘束効果を考慮したコンクリートの応力ひずみ曲線に対しても個別に入力可能としました。
  2. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す画面に骨組み線の位置を表す点を図示するようにしました。ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」で骨組み線の位置(Cz,Cy)を移動していると追随します。
  3. 任意設定のレポート出力で数値を表示させた状態での断面力図が多数ある場合に、複数のレポート出力リストを選択した状態で文字サイズの変更を行うと選択されているリスト全部に反映されるようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. H24道示VのRC断面のzp軸回りとyp軸回りとで横拘束筋の体積比ρsが異なる設定の場合に、断面から生成したM−φ特性の各値(曲率、曲げモーメント)が正しくない不具合を修正しました。具体的には、zp軸回りの正側は正しい数値でしたが、yp軸回りの正側と負側が正しく算出されていませんでした。
  2. 断面を構成する断面要素の順番が、コンクリート、PC鋼材、鉄筋となっている場合に、せん断耐力算出用補正係数Cptを算出するときの鉄筋面積Acptがゼロになる不具合を修正しました。
  3. ばね特性「テトラリニア非対称+緩衝装置」が「簡易入力」の場合に入力された値が正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  4. 断面から自動生成するばね要素(M−θ)モデルにおいて、抽出キーが絶対値ABSの場合に平均荷重ケースの許容回転角が間違っていた不具合を修正しました。
  5. H29道路橋示方書IIIコンクリート橋編のPC部材に対する照査を行って標準レポート出力を行うとRC部材としての照査が部分的に出力されてしまう不具合を修正しました。
  6. ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査用荷重定義」の「作用の種類」に「地震以外」という選択肢がありましたが、表現が不適切でしたので、「i) 永続又は変動No.2-9」に変更しました。これに伴い、他の選択肢を「レベル1(変動)、レベル2-タイプII(偶発)、レベル2-タイプII(偶発)」から「ii) 変動No.10、iii) 偶発No.11タイプI、iii) 偶発No.11タイプII」に変更しました。
  7. 鋼製橋脚の残留変位照査の詳細レポート出力において、表中のMyc、φycの値が間違っていた不具合を修正しました。レポート出力の表示の問題なので計算結果には影響しません。
  8. 照査用詳細入力で入力されたデータのレポート出力において、bW、bF、lの値が間違っていた不具合を修正しました。印字ミスなので計算結果には影響しません。
  9. ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査用詳細入力」において、「鋼製橋脚」の適用範囲を確認するためのパラメータRF等がzp(+)タブだけ正常に動作しており、その他のzp(-)タブ、yp(+)タブ、yp(-)タブに対しては正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  10. 材料データベースのアラミド繊維シート「AT-90」の厚さ0.387mmについて、出典文献「土木学会:コンクリート・ライブラリー101、連続繊維シートを用いたコンクリート構造物の補修補強指針、H12.7」の正誤表に基づき、0.378mmに変更しました。
  11. 任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴」などで複製等により追加された「グラフ形式」を削除できない不具合を修正しました。「未使用のグラフ形式を削除」ボタンによって削除できるようになりました。
  12. 平板要素に鉄筋を配置し、任意設定のレポート出力にて「平板要素鉄筋|平板鉄筋表示」と「X/Y軸で表示」に設定すると、印刷プレビューしたときに平板要素全体が青一色になってしまう不具合を修正しました。
9.01.03 '20.11.09 ■プログラムの機能追加・改善
  1. M−φ特性のzpとypのそれぞれに照査用詳細入力を設定したVer 9.0.3のファイルを読み込むと、zp軸回り用とyp軸回り用の有効長dを設定した新しい照査用詳細入力を作成し、それをM−φ特性に割り当てる処理が正常に動作せず、「無効なクラス型キャスト」エラーが発生する不具合を修正しました。
  2. 照査用詳細入力画面において、横拘束鉄筋の拘束効果を考慮したコンクリートの応力ひずみ曲線の設定で、断面補正係数を「円形」としたVer 9.0.3のファイルを読み込むと「矩形」となってしまう不具合を修正しました。
  3. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」または「部分係数設計|PFD照査用詳細入力」において、断面の指定がされていない空白となっている状態で、断面サムネイルの中で断面を自動複製するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  4. 平板要素断面力のコンタ切断図の3次元コンタをスムージング完全で表示させている状態でガウス点にマウスカーソルを当てると画面下部のステータスバーに表示される数値が正しくない不具合を修正しました。コンタ図自体や数値表では正しい値が表示されています。
  5. 示方書条項が「H14/H24道示-IV [5.1.3]、土工指針 H11 [3.2.2(2)]、土工指針 H22 [5.4.3]」の平均せん断応力度の照査「τm<τa1」をオフ、「τm<τa2、Awreal≧Aw」をオンに設定している場合に、「τm<τa2」 のτmが「計算されませんでした」と表示され、「τm/τa2」の比率が算出されない不具合を修正しました。
  6. 道路橋示方書の残留変位照査、塑性率照査、橋脚変位照査の設定でh1xとh1yのいずれかがゼロの場合にNANという計算結果がでていました。原因はh1の楕円が成立していないために解無しの状態になっていたためです。このような場合はh1をゼロとするようにしました。hBxとhByについても同様です。
  7. 円筒座標系コマンドを使って、複数のプリミティブを内包しているメッシュ要素の要素座標系を自動設定するときに、各プリミティブが同一平面内に存在しているとみなす閾値が厳しすぎる場合がありましたので緩和しました。その結果、各プリミティブの図心位置が共通平面から1mm以内であること、かつ、各プリミティブの法線ベクトルの角度差が5度以内であれば、同一平面内であると判定されます。
  8. ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」にあるボタン「定数チェック」を押すと、Rayleigh減衰のαとβの設定が「デフォルト」の場合でも「任意設定」の値を比較する処理となっていましたので、比較しないように修正しました。
  9. 固有値解析のみを実行して結果付きで保存した後、それを読み込むと結果モードにならない不具合を修正しました。
  10. 平板要素のCSVエクスポートを「レイヤでの応力とひずみ」に関して実施すると、ヘッダの単位が左右にずれていた不具合を修正しました。
  11. 示方書条項が「道示-V H14 [Mu,Ma]」に設定されていた場合に、塑性率照査のエラーメッセージが「道示H29が指定されていますが、道示H24道示を指定してください。」と間違っていた不具合を修正しました。
  12. リボン「モデル|プラグイン|断面ジェネレータ」で断面を作成するときに「ファイバー断面」にチェックを入れてOKボタンを押すとアクセス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  13. i端とj端に異なる断面を割り当てたフレーム要素の変形図をソリッド表示すると正しい描画をしない場合がある不具合を修正しました。描画処理の問題なので計算結果には影響しません。
  14. 任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴」を追加したリストを削除しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  15. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」に表示される断面の図とそこから呼び出す画面での断面の図における主軸座標系zp-ypの位置が正しくなかった不具合を修正しました。描画の問題であり、計算自体は正しく実施されていますので計算結果には影響しません。
  16. 照査設定に関する入力データのレポート出力において、H24道路橋示方書IIIコンクリート橋編のコンクリート応力ひずみ曲線は入力するものがないので「入力データなし」と出力されていましたが、入力データがない鉄筋の応力ひずみ曲線は図示されていますので、コンクリートについても図示するようにしました。
  17. 標準出力レポート「曲率照査」を出力しない設定にしても、節タイトル「曲率照査結果」だけが出力される不具合を修正しました。
10.00.00 '21.04.07 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 軸力変動を考慮したM−φ要素とM−θモデル(ばね要素)に対応しました。この機能を使用するには、「軸力変動オプション」が必要です。また、曲率照査、塑性率照査(H24道示)、残留変位照査、変位照査(H29道示)についても軸力変動を考慮した応答値と照査値が算出されます。
  2. ナビゲーション「性能基準|平板要素」を追加しました。非線形平板要素の基準値となるコンクリートと鉄筋のひずみ値を表示するようにしました。
  3. 固有値解析時の剛性を、断面定数のEI(ヤング係数と断面二次モーメントの積)とフレーム要素やばね要素の剛性低減率を乗じるように変更しました。フレーム要素の剛性低減率は、フレーム要素に割り当てられているM−φ特性の種類(バイリニア、トリリニア等)に関係なく、EIを降伏剛性で除した値となります。断面と連動したばね要素の剛性低減率は、EIや降伏剛性がM−θの関係に変換されて算出されます。従来は、M−φ特性がトリリニアの場合のみ1より小さい剛性低減率が算出され、M−φ特性の第1勾配(バイリニアの第1勾配、トリリニアの第1勾配)に乗じられていました。したがって、たとえば、弾性梁要素やファイバー要素にバイリニアのM−φ特性を割り当てている旧版のデータは固有値解析結果が変わる場合があります。
  4. 軸方向引張鉄筋比に関する補正係数Cptを自動算出している場合の入力レポート出力では、任意設定で入力されたCptの値が表示されていましたので、自動と表示するように変更しました。

■プログラムの不具合修正
  1. H29道示IIIの5.1.5(前提条件)、5.6.1(PCの限界状態1の曲げ軸力)、6.2.2(鉄筋の耐久性)、6.3.2(部材の耐久性)に関する曲げ応力度算出において、負の曲げや軸圧縮を受ける断面力が作用したときに、鉄筋やPC鋼材の引張応力度が最大となる位置で照査が実施されていなかった不具合を修正しました。
  2. 示方書条項が「道示-III H24」の照査用詳細入力を用いたばね特性(M−θモデル用)は塑性ヒンジ長Lpの入力ができないので骨格曲線が成立しないはずですが、誤ってLp=1000mmで算出されていた不具合を修正しました。
  3. 任意に与えた「初降伏ひずみの値と発生位置」を定義した円形鋼製断面の充填なしのM−φ特性は、圧縮降伏点を計算するときは引張降伏を考慮せず、引張降伏点を計算するときは圧縮降伏を考慮しない処理が必要でしたが、そのようになっていなかった不具合を修正しました。
  4. 断面照査用詳細入力において、終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集 FRP」「海洋架橋 H17」「アラミド研 H10」「JH二集」のいずれかのとき、任意設定で入力されたFRPシートの横拘効果のパラメータρfrpを正しく考慮していなかった不具合を修正しました。
  5. 断面から自動生成するばね要素(M−θ)モデルを、断面照査用詳細入力を適用せずにM−φの入力と塑性ヒンジ長の直接入力だけから作成できるはずでしたが、実際はできなかった不具合を修正しました。
  6. 非線形平板要素の鉄筋の性能基準「引張レベル1」を算出するときに、平板断面で入力された鉄筋比を考慮していた不具合を修正しました。有効鉄筋比を考慮するように修正しました。これにより、平板要素の損傷色が変わる場合がありますが、平板要素の結果の数値は変わりません。
  7. 有効プレストレスを与えたPC鋼材を断面に配置したモデルの初期状態の設定を「固有値解析で初期断面力を使用」にチェックを入れて固有値解析だけを実施した場合に「初期断面力は収束しませんでした」というエラーが発生する不具合を修正しました。FEM解析を実施したときの固有値解析は問題ありませんでした。
  8. 断面から生成するM−φ特性をH29道路橋示方書V耐震設計編によって作成したとき、自動算出された曲率の性能基準のうち、Allowable の値が間違っていた不具合を修正しました。修正前は Ultimate の値を1.2で割っていましたので割らないように変更しました。
  9. 示方書条項が「H29道示III」または「H29道示IV」のM−φ特性を割り当てたM−φ要素がある場合を入力データチェックによって検出し、エラーメッセージを出すようにしました。
  10. 平板要素の鉄筋の変形性能基準の判定結果(レベル分け、色分け)が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。計算結果には影響ありません。
  11. フレーム要素に載荷する分布荷重の変化点の荷重値を荷重図に正しく描画していなかった不具合を修正しました。計算自体は正しく処理されています。
  12. メッシュ要素の要素座標系が異なる複数のメッシュ要素に平板面荷重を要素分布で載荷したときの荷重図が正しくなかった不具合を修正しました。最初に選択したメッシュ要素の荷重の方向になっていました。荷重図だけの不具合であり、実際の荷重や荷重合計、解析は正しく実施されています。
  13. 基本荷重ケースが多い場合に、ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」の内容をレポート出力において改ページが正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  14. 残留変位照査の許容値は「(h-h2)/100」と表示されるべきでしたが、「h/100」と表示されていた不具合を修正しました。表示の問題であり、計算結果には影響しません。
  15. 限界状態照査に関する任意設定のレポート出力で「終局曲げ結果一覧」は、軸力のみ、曲げのみ、両方、のいずれかが照査可能ですので「終局曲げ・軸力結果一覧」という表現に変更しました。
  16. ファイバー断面に非構造材料の数値断面が追加されているとき、入力データのレポート出力「ヒステリシス」で「メッシュ分割表示」の内容が出力されない不具合を修正しました。
  17. 平板モデルジェネレータ「円形穴あき円筒」のガイド図に表示されているAlpha1の向きが逆になっていた不具合を修正しました。
10.00.01 '21.05.06 ■プログラムの不具合修正
  1. プリ処理ボタンを押した時や照査を実行したときに正しく実行されずにエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  2. プリ処理中に入力データを変更できてしまい、その結果エラーが発生する不具合を修正しました。
  3. 結果付きで保存したファイルを読み込んで降伏変位を直接入力した残留変位照査をクリックするか、入力データのレポート出力を行うと「Argument out of range error」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  4. 節点数約6万、平板要素プリミティブ数2万、ばね要素1万の大規模平板モデルを読み込むときのメモリ使用量と処理時間を大幅に削減しました。この問題はVer10.0.0で発生していました。
  5. 軸力変動を考慮したM−φ要素の曲率照査において、許容曲率を算出するときの軸力がM−φ特性で与えられた軸力の上限と下限を超えた場合に、許容曲率がゼロになっていました。その場合の応答曲率は軸力の上下限値のM−φ特性で算出されるので許容曲理も同じようにしました。
  6. 選択された荷重ケースを計算して初期断面力を算出する際に、残留変位照査、塑性率照査、PFD変位照査の入力データチェックでエラーになる場合を検出してしまい、初期断面力を算出することができない不具合を修正しました。
  7. 断面照査用詳細入力において終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集 FRP」の「タイプI」場合にコンクリートの断面要素に対して「Edesを考慮」にチェックを入れ、かつ、「FRP横拘束材料」をオフにすると「H14道示V」のタイプIのコンクリート応力ひずみ曲線を使用してM−φ特性を算出していた不具合を修正しました。この場合は「H14道示V」のタイプIIのコンクリート応力ひずみ曲線を使用するようにしました。
  8. ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素詳細|M−φ要素詳細」の「CSVエクスポート」を実行するとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  9. ファイバー要素に割り当てるファイバー断面数が10個以上存在する場合にリボン「結果|照査一覧|ファイバー一覧」を確認しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  10. ファイバー要素の個別結果でセルをクリックして表示されるコンクリートヒステリシスの骨格曲線がグラフ領域をはみ出して表示される不具合を修正しました。
  11. 断面に薄いアウトライン図形を用いた断面要素がある場合にファイバー断面の表示が消えてしまう不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。
10.00.02 '21.07.09 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 節点やフレーム要素の個別結果(時刻歴結果)のデフォルト状態では時刻歴グラフを描画しないようにしました。これにより、総計5万ステップなどのように解析ステップ数が多い場合の画面操作性が向上しました。
  2. 解析ステップ数が6万、ファイバー要素が千個の中規模モデルをFEM解析すると、後半のステップのメインプロセスに速度低下が発生していたので改善しました。
  3. 材料データベースの鉄筋SD295Aを削除してSD295に変更しました。名称の変更のみで降伏点等の物性値は変更前と同じです。
  4. フレーム要素に活荷重(影響線解析)を入力するときは着目点が必要なので、ナビゲショーン「荷重|活荷重の定義|フレーム要素着目点」を追加しました。従来は着目点をナビゲーション「照査設定|フレーム要素着目点」でのみ入力できていました。
  5. レポート出力「入力データ|荷重ケース、ラン、平均」において、「シーケンス荷重」を選択できるようにしました。
  6. 非線形解析の収束結果を確認するボタンを「クイックアクセスツールバー」に登録できるようにしました。最初に登録していればそれ以降は、FEM解析後であっても照査後であっても1回のクリック動作で収束結果画面を呼び出すことができます。
  7. 平板要素の性能基準「ひずみレベル、ひずみ基準」を入力データのレポート出力「平板断面|平板ひずみ基準」に出力するようにしました。
  8. UC-1/RC断面計算 Ver8.0.11 で保存されたファイルの断面形状をインポートできるようにしました。
  9. 断面から生成するばね特性を「H24年7月NEXCO二集」にして「断面から生成」をオフにしたとき、タイプIIの直接入力は不要なので入力できないようにしました。
  10. 入力データのレポート出力「M−φ要素詳細」と「ばね要素詳細」の要素名の並びがランダムになっていましたので、入力されている要素の並びとなるように変更しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 射影長荷重が正常に載荷されない場合がある不具合を修正しました。
  2. M−φ要素の軸力設定を「初期状態より設定」とし、曲率照査を同時性なしとした場合に、許容曲率を算出するときの軸力が「初期状態より設定」になっていなかった不具合を修正しました。
  3. 平板要素断面力を要素座標系や全体座標系で表示するときのコンタ図凡例の最大最小の範囲が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。これは描画上の問題であり、計算結果には影響しません。
  4. 軸力変動を考慮したM−φ特性を設定した場合に、骨格表示をオンにしたM−φ要素の個別結果において、「曲げモーメント-曲率」のグラフが表示されない不具合を修正しました。
  5. 円形のファイバー断面に対して「円形のグリッド」でセル分割した場合の描画が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
  6. 結果付きファイルを読み込むと結果モードにならない場合がある不具合を修正しました。
  7. 入力データのチェック後に断面を削除するなど行い、再度入力データのチェックを行うとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  8. バイリニアやトリリニアのばね特性を「d-F」入力で行うとFEM解析時にエラーが発生して計算できない不具合を修正しました。
  9. モデルチェックやプリ処理実行後にプログラムを終了しようとするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  10. モデルチェックやプリ処理を実行後に断面の名称を変更しようとするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  11. ナビゲーション「モデル特性|解析設定」で材料特性が線形のまま残留変位照査の設定があるとき、FEM解析直後に「ストリームへの書き込みエラー」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  12. ファイバー要素のモデルを計算して結果付きで保存後にそれを読み込み、ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ファイバー断面」を開くとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  13. 断面から作成するばね特性を「H24年7月NEXCO二集」または「H10年1月耐震資料+動的+降伏点の処理[My=Mu]」にしてMとθを直接入力する場合に、γpとL'の計算用にφy0とMy0を入力するように修正しました。従来はγpとL'の計算にφy0とMy0ではなく、入力されたφyとMyを使っていました。
  14. 平板要素の名称に半角アンダーバー「_」が含まれていると平板面荷重のレポート出力が正しく表示されない不具合を修正しました。
  15. 任意設定のレポート出力「影響線」において、「荷重or数値表(活荷重/抽出キー)」内のチェック状態が保存されない不具合を修正しました。
  16. 平板面荷重のレポート出力で分布の向きの座標系は常に全体座標系なのですが、要素座標系と表示される場合がある不具合を修正しました。
  17. ばね特性の入力でF1とF2に同じ値が入力されている場合に、数値計算誤差によって、F1>F2と判断されて「パラメータを見直してください」というエラーメッセージが発生する不具合を修正しました。
  18. 表示設定で要素名称の文字を四角で囲む設定をオフにしてDWG/DXFエクスポートすると四角で囲んだ状態になる不具合を修正しました。
  19. 平板要素を「任意形状メッシュ要素」で作成するときに、既存の節点をクリックしていくと、アドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  20. ばね特性「バイリニア+GapHook型」の第1勾配K1と第2勾配K2を同じ値にしていると、ばね特性のグラフが描画されない不具合を修正しました。描画の問題なので計算結果には影響しません。
  21. 任意設定のレポート出力「ラン」において、ばね要素を含むグループを非表示にし、ばね要素の数値結果を表で出力する設定にしたとき、印刷プレビュー画面で警告メッセージが表示される問題を対策しました。グループの表示設定をオフにしている場合は、数値テーブルを表示しないようにしました。
10.00.03 '21.07.29 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 軸力変動を考慮したM−φ要素の計算処理を改善しました。これにより、せん断力の時刻歴応答にみられるスパイク現象(応答値が急激に大きくなる)を抑制する効果が期待できます。従来は積分時間間隔を細かくする対処方法のみでしたので、モデルによってはそれが不要になります。
  2. ナビゲーション「荷重|質量一覧|動的質量照会」の総和に対する慣性主軸座標系の表現方法を変更してわかりやすくするとともに、節点質量や要素質量に個別の慣性主軸座標系ベクトルを表示するようにしました。
  3. ばね特性サムネイルから呼び出す「ばね特性エディタ」画面のタブ(6成分)のグラフの画質を改善しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 動的解析を行うときの整合質量マトリクスに含まれる回転慣性質量がzp軸回りとyp軸回りを逆にしていた不具合を修正しました。
  2. 残留変位照査、塑性率照査、変位照査の結果画面で「NG」と表示されるべき箇所に「降伏無」と表示される不具合を修正しました。描画の問題なので計算結果には影響しません。
  3. オプションライセンス「土木構造二軸断面計算(旧道示)」が無く、オプションライセンス「部分係数設計(H29道示)」がある場合に、断面から生成するM−φ特性を入力することができない不具合を修正しました。
  4. 鉄筋ヒステリシスの「εstを定義」にチェックを入れてもそのための入力が未完成の場合に、FEM解析を行って結果付きで保存すると、結果付きとして読めない不具合を修正しました。この問題は64bit版で発生していました。32bit版では発生しません。
  5. 残留変位照査、PFD残留変位照査、塑性率照査、PFD変位照査において降伏変位や限界変位を直接入力することができない不具合を修正しました。
  6. 断面照査用詳細入力画面で横拘束鉄筋の降伏点を変更してもM−φ特性の算出にすぐに反映されなかった不具合を修正しました。ファイルに保存するときは正常に処理されていましたのでファイル読み込み後は正しいM−φ特性の値となっていました。
  7. 照査用詳細入力を定義したばね特性「H10年1月耐震資料」を断面から生成しないスイッチにしている場合の旧データ読み込み処理(ケース載荷、シーケンス載荷)に関する不具合を修正しました。従来は断面のEIから線形弾性剛性を作成していました。M−φの第1勾配を使うように修正しました。
  8. 照査用詳細入力画面から呼び出す簡易照査画面で3次元M-N相互作用図や2次元M-N相互作用図を計算するとき、断面内に細長い長方形の鋼板の断面要素があると、「My/Mz入力角度」をクリックしたときに「応答なし」になる場合がある不具合を修正しました。
  9. ナビゲーション「荷重|ランの定義|シーケンス荷重」から呼び出す画面で動的荷重を追加後に「新規挿入」ボタン(新規追加ボタンの右側)をクリックするとList index out of range error が発生する不具合を修正しました。
10.00.04 '21.08.25 ■プログラムの機能追加・改善
  1. H29道路橋示方書V耐震設計編の断面(PFD照査用詳細入力)から連動したばね特性(M−θ特性)を「H24年7月NEXCO二集」の場合に算出するためにM−φの自動算出を行うようにしました。そのときの許容回転角は「H24年7月NEXCO二集」の算出式または直接入力を選択できるようにしました。
  2. 断面、アウトライン、M−φ特性、ばね特性、ヒステリシス、材料を呼び出したときのウィンドウのタイトルにそれぞれの名称を表示するようにしました。
  3. ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ファイバー断面」においてプリ処理を実行すると「メッシュ数」タブに表示されるファイバー断面の順番が順不同に表示されていましたので、入力順となるようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. 断面(照査用詳細入力)から連動したばね特性を直接入力で作成した場合にナビゲーション「性能基準|ばね要素|変位レベル、変位基準」の設定ができない不具合を修正しました。
  2. 直接入力された初期断面力と断面から連動したばね要素の軸力設定が「初期状態より設定」の場合は、ばね要素に設定されている参照部材の軸力を取得すべきでしたが、そうなっていなかった不具合を修正しました。
  3. 変形性能基準の各レベルの色を変更してもFEM解析後の結果画面に反映されない不具合を修正しました。
  4. テトラリニアのばね特性がある場合に結果付きで保存してそれを読み込むと結果モードにならない不具合を修正しました。
  5. 断面と連動したM−φ特性やばね特性の設定画面「係数」タブ内に表示されている安全係数の値が正しく表示されていない不具合を修正しました。表示だけの問題であり、プリ処理や計算実行時は正しい値になっていましたので計算結果は変わりません。
  6. ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ファイバー断面|メッシュ数」に「地震動:タイプIまたはII」という表示は不要なので削除しました。
  7. 入力データのレポート出力「ヒステリシス|メッシュ分割表示」で各断面要素に割り当てているヒステリシスの名称が出力されない不具合を修正しました。
10.00.05 '21.10.25 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 断面を構成する断面要素が多い断面が多数あるような大規模モデルにおいて、断面を削除すると時間がかかる問題を改善しました。
  2. 個別結果のグラフの縦軸と横軸のスケールを各グラフで共通とするか個別とするかの設定を追加しました。従来は共通のみでした。
  3. 断面サムネイルで表示している寸法値を小数点以下の桁数も表示できるように、システムオプションの入出力フォーマットに設定を追加しました。
  4. 断面を構成する断面要素にアウトラインが割り当てられていない場合を検出し、エラーを発生させてFEM解析へ進めないように入力データチェックを強化しました。
  5. 断面要素に材料が割り当てられていない場合は、その断面要素を無視して計算していました。今版より、その状態を検出してエラーとし、計算できないようにしました。
  6. 入力データのレポート出力「荷重ケース、ラン、平均」のシーケンス荷重に地震波形が含まれている場合に、地震波形のグラフや最大最小の数値表を出力するスイッチを新設しました。
  7. 入力データのレポート出力「M−φ特性」にM−φ特性のグラフや数値を出力するスイッチを新設しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 断面と連動したM−φ特性に軸力1個を設定し、M−φ要素の軸力設定を「M−φ特性より設定」にした場合、曲率照査の設定が同時性オンでもオフでも、必ず、許容曲率φaが再算出されていましたが(常に同時性オンの状態)、同時性がオフの場合は許容曲率φaを再算出しないように変更しました。
  2. 断面と連動したM−φ特性を複数個の軸力で定義し(軸力変動考慮)、M−φ要素の軸力設定を「任意設定」にし、曲率照査の同時性を考慮しない場合の許容曲率が間違っていた不具合を修正しました。
  3. 「ばね要素の抽出クエリ」の設定が複数行ある場合で、ばね要素が2個以上のグループに属しており、かつ、抽出キーも重複している場合に、ばね要素の照査結果(平均)に結果が表示されない不具合を修正しました。
  4. 二軸曲げを受けるプレストレス部材に対して曲げ耐力の照査(Mumin < M < Mumax)を実施すると解がみつからない場合がありましたので修正しました。
  5. フレーム要素の個別結果「モーメント−曲率」の「計算結果」タブの数値がM−φ要素の場合に間違っていた不具合を修正しました。具体的にはフレーム要素に分布荷重などが載荷されている場合に荷重を考慮した計算結果が表示されていました。それらを考慮していないソルバーの計算結果を表示するようにしました。この不具合はVer9では問題ありませんでした。
  6. ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査」に着目点が設定されていないPFD照査があると照査を実行したときにアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  7. i端とj端に異なる断面を割り当てたときの結果画面で、断面の形が複雑な場合のソリッド表示が正しく表示されない不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。
  8. 充填コンクリート有りの鋼製橋脚の断面のねじり定数がゼロとして算出される場合がありましたので修正しました。
  9. 解析設定がケース載荷のモデルに材料が割り当てられていない鉄筋ヒステリシスや鋼板ヒステリシスが存在するとエラーが発生して計算できない不具合を修正しました。
  10. 固有値解析実施後に結果モードのまま減衰モデルの設定を変更してから編集モードに戻り、再度固有値解析を行うと「減衰のいくつかのエラー」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  11. 断面に非構造材料がある状態で断面照査を実行するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  12. 節点数や要素数が多い結果付きファイルを読み込むと性能基準(ばね要素の変位、M−φ要素の曲率、ファイバー要素のひずみ)の値が表示されない不具合を修正しました。
  13. 断面照査用詳細入力において、終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集 FRP」「海洋架橋 H17」「アラミド研 H10」「JH二集」のいずれかに対して、コンクリートの応力ひずみ曲線が描画されない不具合を修正しました。描画の不具合ですので、M−φ特性やFEM解析は正常に処理されていました。
  14. ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性表」の骨格タブ内の「バイリニア(非対称)」タブ内で、上下スクロールバーを動かすと、「No such item for count:4.」 というエラーが発生する不具合を修正しました。
  15. ナビゲーション「モデル特性|入力設定」でM−φ要素を使用しない設定にすると、ナビゲーション「節点と要素|剛体要素」の下に「M−φ要素」や「M−φ要素詳細」が表示される不具合を修正しました。
  16. FEM解析後に任意設定のレポート出力「荷重ケース」で生成ボタンを押し、不要な行を削除するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  17. 入力データのレポート出力「M−φ要素詳細」が、全てファイバー要素の場合に出力されていなかった不具合を修正しました。
  18. 断面から自動生成するばね要素(M−θ)モデルにおいて、平均荷重ケースの許容回転角(抽出キーがMax/Minの場合)が間違っていた不具合を修正しました。
  19. ナビゲーション「性能基準|ファイバー要素|ひずみ基準」において、自動算出された値が負であるべき箇所が正の値になる場合がある不具合を修正しました。
  20. ナビゲーション「部分係数設計|橋脚変位照査|PFD変位照査」において、δlimitのタイプを「δyEd、δls2d、δls3d」の中から選択できない不具合を修正しました。
  21. 断面と連動していないばね特性(M−θモデル)を複数個の軸力で定義し(軸力変動考慮、ユーザ定義の複数M−φ)、ばね要素の軸力設定を「任意設定」にした場合に、ばね特性のM−θが正しく算出されていなかった不具合を修正しました。
10.00.06 '21.11.24 ■プログラムの機能追加・改善
  1. ある基本荷重ケースの中で載荷対象となる節点や要素が空の状態になっている荷重値が、他の基本荷重ケースを削除することにより消される挙動になっていましたが、残すように変更しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 断面と連動していないばね特性を割り当てたばね要素の軸力の設定が「M−θ特性より設定」になっているとばね要素の照査で「ばね座標系にフレーム要素が定義されていません。」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  2. 任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴」を作成した後にフレーム要素を削除して、再度レポート出力のリストを編集しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  3. モデル空間で要素を選択した後に断面サムネイルの名称を選択してDeleteキーを押すと、名称の文字だけでなく要素も削除されていました。要素を削除せずに名称の文字のみを削除するようにしました。
  4. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」に表計算ソフトでコピーした内容を貼り付けるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  5. 任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴」を作成した後にカテゴリを「モーメント−曲率」に変更するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  6. ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素|M−φ要素詳細」の「安全係数」の列にゼロが表示される不具合を修正しました。
  7. 結果付きで保存されたファイバー要素用のコンクリートヒステリシス(放物線、JSCE)のデータがあるファイルを入力データのみ保存すると、そのファイルを読み込んでFEM解析できない場合がある不具合を修正しました。
  8. 簡易照査画面で、H14道路橋示方書V耐震設計編のコンクリート充填無し鋼製橋脚の断面の圧縮降伏曲げモーメントMycと引張降伏曲げモーメントMytの値がどちらか一方に一致していた不具合を修正しました。
  9. 簡易照査画面で、H24道路橋示方書V耐震設計編のコンクリート充填無し鋼製橋脚の断面の圧縮降伏曲げモーメントMycは圧縮降伏ひずみで決定されていますが、詳細レポート出力すると引張降伏ひずみの情報が出力されていた不具合を修正しました。
  10. コンクリート充填鋼製橋脚の断面のM−φ特性(バイリニア)を算出するときに、降伏ひずみ発生位置の任意入力がある場合とない場合とで終局曲率の値に約0.1%の微小な違いが発生してしまう不具合を修正しました。
  11. 簡易照査画面の表において、ひび割れ曲げモーメント、降伏曲げモーメント、終局曲げモーメントの曲率の値が正負反転して表示されていた不具合を修正しました。表示の問題であり、計算結果には影響しません。
  12. 結果付きで保存したファイルを読むと、ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素詳細|M−φ要素詳細」の並びがM−φ要素の順番とは異なっている不具合を修正しました。
10.00.07 '22.01.05 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 断面に鉄筋やPC鋼材を「直線配置」で入力するときに1本だけの場合を「幅&本数」と「本数&ピッチ」に対して考慮するようにしました。従来は1本配置に対応していませんでしたので計算には使用されていませんでした。
  2. ナビゲーション「照査設定|曲率照査|曲率照査」の表内で最後の行にある1行を削除すると自動的に最初の行にスクロールされていた挙動をスクロールしないように変更しました。
  3. ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」で入力しているRayhleigh減衰のαとβの値の小数点以下7桁目が変更されたときに、変更されたと認識されなかった問題を対策しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 剛体要素の質量座標系が全体座標系と異なり、かつ、並進の質量成分(Mxml、Myml、Mzml)のうちいずれかがゼロの場合に、固有値解析の結果が正しくなかった不具合を修正しました。
  2. PC鋼材の配置角度を入力した場合のMc、My0、Mu等の算出と断面図心位置の算出が正しくなかった不具合を修正しました。配置角度が数度のように小さい場合は正しい計算結果との差は小さいですが、M−φ特性の原点で不連続となりM−φ特性が作成できないなどの問題を誘発することがありました。
  3. 平板要素の時刻歴結果「ひずみ-ステップ」と「断面力-ステップ」の角度の値(εθ、Nθ)が間違っていた不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「限界状態照査|限界状態 照査用詳細入力」の曲げひび割れ幅に関する入力で、複数の鉄筋(断面要素)のうち、曲げひび割れ幅を計算しない鉄筋がある場合に曲げひび割れ幅が正常に算出されず、ゼロになってしまう不具合を修正しました。
  5. 計算しないランと計算するランが混在して設定されている状態で固有値解析を実施し、入力データのレポート出力「固有値解析」を行うと「このランケースは計算されませんでした」というメッセージが表示されていましたが、表示されないようにしました。
  6. ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」の「基本設定」タブにおいて、初期状態の荷重ケースを「<<任意設定>>」とし、フレーム要素タブやばね要素タブで値を直接入力したとき、座標系(全体座標系、要素座標系、主軸座標系)の種類が正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  7. ファイバー要素に対する鋼製部材のひずみ照査の設定が多数ある場合に、ポストプロセスにかかる時間がかなり遅くなる問題を修正しました。
  8. M−φ要素に対して初期断面力が与えられているときに初期状態の解析をすると「初期断面力は収束しませんでした」というエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。これは断面にPC鋼材が角度を持って配置されているときに発生しやすい傾向がありました。
  9. ナビゲーション「モデル特性|材料」の表からダブルクリックして呼び出す材料設定画面(炭素繊維シート、アラミド繊維シート)において、繊維目付量や繊維シート1層当たりの厚さを変更しても、単位重量の値が更新されない不具合を修正しました。表示の問題であり、プログラム内部では正常に更新されていました。
  10. 断面照査用詳細入力において、円形の鋼製橋脚を設定したとき、レポート出力された「板厚中心位置の半径」の単位が間違っていた不具合を修正しました。また、レポート出力の有効座屈長に単位が明記されていなかった不具合を修正しました。
  11. 限界状態照査用詳細入力をクリップボードにコピーし、他のファイルに貼り付けると、せん断に関する内容がコピーされない不具合を修正しました。
  12. 任意設定のレポート出力「ラン」において、列「3Dの表示」のチェックをオンオフすると「リストのインデックスが範囲を超えています」というエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
10.00.08 '22.02.01 ■プログラムの機能追加・改善
  1. PC鋼材の材料データベースに1.95E+5(N/mm2)のヤング係数を追加しました。従来の2.00E+5(N/mm2)と選ぶことができます。

■プログラムの不具合修正
  1. せん断に関する限界状態照査の設計せん断疲労耐力Vrcdの算出でVpd(応答せん断力)が負のときは絶対値をとって算出すべきでしたが、負のまま計算していた不具合を修正しました。
  2. ファイバー要素のセルの結果(軸ひずみεa、曲率φyp、φzp、ひずみε、応力σ)がステップ1でゼロになるようなモデルの場合に、ステップ1の結果(軸ひずみεa、曲率φyp、φzp、ひずみε、応力σ)とステップ2以降のεとσの値が間違っていた不具合を修正しました。
  3. 簡易形状RC断面で作成した断面に対して断面照査用詳細入力を行うと入力した設定が正しく設定されていない不具合を修正しました。
  4. FEM解析後に任意設定のレポート出力「ラン」において、カテゴリを「変形性能基準」にしてリストを追加しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  5. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す断面要素1個に対する編集画面「断面要素 鉄筋 エディタ|寸法データ」において、直径を変更した直後(1秒未満)に「断面要素 鉄筋 エディタ」を閉じ、さらに「断面エディタ」も閉じるとアクセス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  6. ナビゲーション「荷重|質量一覧|動的質量照会」で表示しているモデル全体に対する回転慣性質量の情報を表示しないように変更しました。節点質量や剛体要素の質量の設定において、3成分が異なる場合に意味のある情報表示ができないためです。表示の問題であり、計算結果には影響しません。
  7. 弊社製品「橋脚の設計・3D配筋(旧基準)」がエクスポートしたf3dファイル(UC-win/FRAME(3D) のデータファイル)を読み込みと、せん断に関する照査用詳細入力の設定のうち、斜引張鉄筋の実配置面積Awrealや間隔aがゼロになる問題を修正しました。
  8. FEM解析後の状態で、システムオプションのカラー設定で変形性能基準の「結果なし」の色を変更すると3次元モデルの損傷色は変更されますが、凡例の色が更新されなかった不具合を修正しました。
  9. ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素|M−φ要素詳細」にM−φ特性が割り当てられていないファイバー要素が表示される不具合を修正しました。
  10. UC-1/FRAME(面内)のファイル「*.fmd」を読み込んだ場合やそれを読み込んだ後に保存したファイルを読んだ場合に、フレーム要素の要素座標系に「固定Z軸」と表示される不具合を修正しました。内部的にはデフォルトの「Y軸」として処理されていますので、計算結果には影響しません。
  11. 数値断面の矢印Zの色は、システムオプションのカラー設定で矢印X軸の色で変更可能でしたので、矢印Z軸の色で変更するように修正しました。
  12. 節点を非表示にした状態だと支点が立体的な図(影付きの3次元表示)にならない不具合を修正しました。
  13. 平板要素断面力のコンタ切断図を「プリミティブの境界線有り」という設定でエクスポートすると、出力された画像に境界線が描画されない場合がある不具合を修正しました。
10.01.00 '22.04.06 ■プログラムの機能追加・改善
  1. ばね要素の回転角照査を行うときの許容回転角θaをFEM解析前に決定したばね特性の骨格曲線から求めるスイッチを追加しました。ナビゲーション「照査設定|ばね要素照査|ばね照査用荷重」に「同時性」という列を追加し、チェックオンの場合に解析後に発生した軸力を用いて許容回転角を再算出し、チェックオフのときはFEM解析前に決定したばね特性の骨格曲線より求めた許容回転角となります。デフォルトはチェックオンです。
  2. ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」、ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性サムネイル(断面から生成)」、ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ヒステリシスサムネイル」から呼び出す画面にあった「プリ処理」ボタンを廃止し、自動で各グラフが算出されるようにしました。
  3. ナビゲーション「支点|支点」から呼び出す「支点条件」ウィンドウに支点ケースや節点を設定できるように改善しました。
  4. リボン「シーケンス結果|固有値解析結果」から減衰モデル画面(固有値解析の結果一覧表や振動数とモード減衰定数の図など)を呼び出すボタンを配置しました。
  5. ナビゲーション「荷重|質量一覧|動的質量照会」で表示しているモデル全体に対する質量中心座標と回転慣性質量を表示するようにしました。計算結果には影響しません。
  6. フレーム要素時刻歴クエリの変位「δx、δy、δz」のいずれかをオンにしたら残りの2成分をオンにするように変更しました。同様に、「θx、θy、θz」のいずれかをオンにしたら残りの2成分をオンにするように変更しました。
  7. せん断に関する断面照査用詳細入力プロパティ画面で、「Mzp(yp)」は「Mzp あるいは Myp」を意味していましたが、わかりやすいように、「Mzp 又は Myp」という表現に変更しました。断面照査用詳細入力リストでは、Mzp と Myp のいずれかにしました。部分係数設計のPFD照査用詳細入力に関しても同様にしました。
  8. フレーム要素を選択して複数のフレーム要素に分割するコマンドに比率で分割するか長さで分割するかを指定できるように改善しました。
  9. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」、ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」、ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性サムネイル」、ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ヒステリシスサムネイル」において、選択された状態のサムネイルをEnterキーで設定ウィンドウを開くように改善しました。
  10. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」に鉄筋本数とPC鋼材本数を表示するようにしました。
  11. 新規にモデルを作成すると同時にフレーム要素抽出クエリとばね要素抽出クエリを抽出キーを設定した状態で作成するように改善しました。
  12. 組合せ荷重ケースはツリー構造となっており、折りたたんだ状態や展開した状態が混在します。その状態に応じたクリップボードへのコピーやクリップボードからの貼り付けに対応しました。
  13. 「近接節点検索・結合」の機能によって近接する複数の節点を1つの節点に結合するとき、削除する対象をナビゲーション「節点と要素|節点座標」の上位側に並んでいる節点としました。
  14. FEM解析後の荷重ケースの結果、シーケンス結果「ラン」、シーケンス結果「抽出キー」の結果でカテゴリを「曲率」にしたときの「テーブル表示」に「テーブル表示設定」(i端、j端、集中荷重、分布荷重、着目点、分割点、ガウス点)を指定できるようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. 収束しにくいモデルの非線形解析において、メインプロセスの途中で計算が止まってしまう場合がある問題を対策しました。
  2. 結果付きで保存したファイルを開いた状態で、新たに本製品を起動し、そのファイルを読み込むとアドレス違反エラーが起きる不具合を修正しました。
  3. 支点の支点座標系が全体座標系と一致していない場合にナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」で表示される有効質量比と累積有効質量比の値が間違っていた不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
  4. 断面照査に関する詳細なレポート出力(標準出力または任意設定の詳細レポート出力)でMy0max、My0min の詳細内容がゼロと出力される不具合を修正しました。
  5. 活荷重(影響線解析)支点反力のレポート出力で、もともと支点だった節点の支点の設定が支点ではない状態に変更された後にレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  6. 断面と連動しないばね特性(通常のばね特性)を割り当てたばね要素に対しては「軸力N'設定」が不要なので変更できないように制御しました。
  7. 断面照査用詳細入力において、鋼製橋脚を設定したとき、レポート出力された「鋼橋編4.2.4で定義する補剛板(フランジ)の板厚tf」がゼロと表示されていた不具合を修正しました。計算には影響しません。
  8. FEM解析後に任意設定のレポート出力「ラン」において、カテゴリを「変形性能基準」にして基準が空の状態でリストを追加した後に印刷プレビューや図の表示を行う処理でアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  9. スムージングIDが異なる平板要素の結果の数値テーブル「平板要素(Max/Min)」および「平板要素 現在情報」に各グループで最大最小を表示するとき、グループに含まれたグループの場合が考慮されていない不具合と、レイヤ毎の結果にグループを考慮していなかった(常にモデル全体から抽出していた)不具合を修正しました。
  10. 入力データ「ばね特性」の印刷プレビュー画面において、空白ページが出力される場合がある不具合を修正しました。
  11. ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査」に不整合なPFD詳細用詳細入力が設定されている状態(赤表示)若しくは、ナビゲーション「部分係数設計|PFD詳細用詳細入力」に断面が指定されていない「PFD照査用詳細入力1」があり、それをナビゲーション「部分係数設計|PFD照査」で設定している状態で照査を行い、照査結果をみようとするとプログラムが強制終了する不具合を修正しました。
  12. FEM解析を実施する前に任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴」の表の列「位置X」を変更しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  13. ナビゲーション「モデル特性|解析設定」の「質量と自動荷重用の係数|死荷重,固有値解析,動解用」に1より大きい値を入力していると、ナビゲーション「荷重|質量一覧|動的質量照会」の「質量係数を考慮」をクリックする度にモデル全体や節点質量および要素質量の値が増加していた不具合を修正しました。描画上の問題であり、計算結果には影響しません。
  14. 固有値解析の結果から各モードにおけるモード減衰定数を算出するときに、ケーブル要素の応答が支配的なモードのモード減衰定数が正しく算出されていなかった不具合を修正しました。
  15. コンクリートヒステリシス「Mander」の原点付近のグラフが切れていた不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。
  16. 断面と連動した場合のばね要素(M−θモデル)の許容回転角の平均の値は平均した軸力で算出していますので、詳細レポート出力では、そのことがわかるような書式にしました。
  17. .鋼製橋脚のコンクリート充填無し円形断面に対してトリリニアのM−φ特性を設定した場合にM−φ特性が成立しないエラーが発生する場合がありましたので修正しました。
  18. 任意設定のレポート出力「断面照査(PFD含む)」にあるリストを削除するとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  19. 非構造材料を割り当てたフレーム要素を剛体要素にしたときの剛体要素の回転慣性質量の算出が間違っていました。この不具合はVer 10.0.7で発生していましたが Ver 10.0.8 では修正されています(※改定履歴に漏れていたので掲載)。
  20. 簡易形状RC断面で作成した断面を複製したりクリップボードにコピーして貼り付けるとエラーが発生する不具合を修正しました。
  21. 活荷重が設定されているデータをシーケンス載荷で解析し、ばね要素の個別結果を表示するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
10.01.01 '22.06.08 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 道路橋示方書V編のせん断耐力Psを算出する際の有効高さdをコンクリートが負担するせん断耐力Sc用と繊維シートが負担するせん断耐力Sfrp用とでそれぞれ個別に入力できるようにしました。
  2. 曲率照査の全ての結果をCSVファイルにエクスポートする機能を追加しました。応答曲率、降伏曲率、許容曲率、比率、発生ステップ、許容曲率を算出した時の軸力とその時のM−φ特性の諸数値(φ1、φ2、φ3、φa、M1、M2、M3、Ma)が一覧表で出力されます。
  3. 軸力変動を考慮したM−φ要素に対して初期断面力の計算をするときに収束しにくい場合がありましたので改善しました。
  4. 従来は、結果モードでリボン「ホーム」タブの「エクスポート|CAD交換フォーマット」を実行すると、モデル図ではなく結果の断面力図がDXF/DWGファイルとしてエクスポートされていましたが、モデル図をエクスポートするように改善しました。
  5. 節点座標などの表形式入力において「ヘッダ付きでコピー」をしたときにヘッダのない空の列や「状態」の列の内容(空白)をクリップボードにコピーしないようにしました。
  6. Web認証の安定性を改善しました。

■プログラムの不具合修正
  1. M−φ要素の変形性能基準でyp軸回りの応答曲率を判定するときに、判定用の基準値を正負逆にしていた不具合を修正しました。
  2. M−φ特性が割り当てられていないフレーム要素に対して、ナビゲーション「固有値解析と減衰|フレーム剛性低減」の任意設定の低減係数が考慮されていなかった不具合を修正しました。
  3. 1次モードの固有振動数が20Hzを超えるような高振動構造物の固有値解析の結果が正しく算出されない場合がある不具合を修正しました。
  4. フレーム要素集中荷重の載荷位置がi端(j端)から10mm以内の場合は、数値計算が不安定になることを回避する目的で、載荷位置をi端(j端)位置とする特別な処理があり、その結果、曲げモーメント図や影響線結果が不連続になる問題がありました。特別な処理を行う閾値を10mm若しくは要素長の1%に変更しました。フレーム要素分布荷重の開始(終了)位置がi端(j端)から10mm以内の場合も同様です。
  5. 複数のランの節点時刻歴結果をレポート出力(任意設定)すると、最初のランの数値が他のランの数値として表示される不具合を修正しました。平板断面力の時刻歴結果(平板断面)にも同じ問題があり修正しました。
  6. 限界状態設計の詳細レポート出力でβnの計算方法が「Md=実際の値」の場合に、[Mudを算出する方向]という不要な出力がされていた不具合および断面力Mzpがゼロと表示される不具合を修正しました。
  7. ナビゲーション「モデル特性|ファイバー断面」から呼び出した画面内で左側の表内の断面要素を選択状態しても右側の図に選択された様子が反映されない不具合を修正しました。
  8. モデルをDXF/DWGにエクスポートすると全体Z軸方向に載荷した荷重図の矢印が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  9. ファイバー要素の時刻歴結果でのカテゴリ「ひずみ」または平板要素の「材料ひずみ」からコンタ図凡例設定を呼び出し、コンタ図の凡例の数値を取り込むボタンを押した場合に、正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  10. ナビゲーション「限界状態照査|限界状態 照査用詳細入力リスト」で示方書条項にチェックを入れると、他の示方書条項の内容が残っている場合があり、その場合は正常に入力できない不具合を修正しました。
  11. ナビゲーション「支点|支点」の座標系の列に不正な文字列を貼り付けた場合に赤表示になりますが、正常にするために、座標系ウィンドウを呼び出して設定しても反映されない不具合を修正しました。
  12. PFD照査用詳細入力の設定が壊れているファイルを読み込むとプログラムが強制終了する不具合を修正しました。
  13. アウトラインの再利用で作成されたアウトラインを含むアウトラインを自動複製したときに、再利用していたアウトラインも複製される場合がある不具合を修正しました。
10.01.02 '22.08.02 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 剛体要素の質量座標系は並進と回転の2種類ありますが、モデルやナビゲーション「荷重|質量一覧|剛体要素質量」に表示していたのは並進でしたので、回転も表示するようにしました。
  2. M−φ要素が2万8千個あるような大規模モデルの場合に、ナビゲーション「性能基準|M−φ要素|曲率レベル」の名称を変更しようとすると変更が確定するまでに時間がかかっていた(一時的に応答なしの状態になる)問題を改善しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 鉄筋コンクリート橋脚の非線形性をM−θ関係でモデル化したデータにおいて、断面から生成したばね特性を割り当てたばね要素の要素座標系がフレーム要素を参照していない場合は、計算結果が正しくない事が多いので警告メッセージを出すようにしました。
  2. ケーブル要素に割り当てるケーブル材料の単位長さ質量(kg/m)が小さいとき、固有値解析でエラーが発生して計算できない場合がある不具合を修正しました。
  3. 「プリ処理」ボタンを押した後に、ナビゲーション「照査設定|橋脚塑性率照査|塑性率照査」の降伏変位や限界変位、ナビゲーション「部分係数設計|橋脚変位照査|PFD変位照査」の変位制限値、残留変位照査の降伏変位がゼロと表示される不具合を修正しました。表示の問題であり、計算は正しく実施されていました。
  4. 弾性梁要素に対して残留変位照査、PFD残留変位照査、塑性率照査、PFD変位照査を設定した状態で照査を実行すると「ストリームへの書き込みエラー」が発生していた不具合を修正しました。
  5. 曲率照査の詳細レポート出力で、「許容曲率を求めるときのM−φ特性」の出力内容に正しくない数値が表示される場合がありましたので修正しました。計算結果には影響しません。
  6. FEM解析を実行後にナビゲーション「照査設定|曲率照査|曲率照査」を設定できなかった不具合を修正しました。
  7. ナビゲーション「部分係数設計|橋脚変位照査|PFD変位照査」の「基本」タブで免震にチェックが入っている場合に「δyEd>δls2d/αm」が成立すると、変位制限値の数字にアスタリスク「*」が付く処理が正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  8. H14道路橋示方書V耐震設計編のときは、許容曲率は「φa = φy+(φu-φy)/α」と表現すべきでしたが、M−φ特性サムネイルやM−φ特性表では一部「φy+(φls2-φy)/α」と表示されていましたので修正しました。
  9. 橋脚塑性率照査や残留変位照査の対象となるフレーム要素が弾性梁要素でかつ、M−φ特性を割り当てられていない場合に、FEM解析を実行すると適切なエラーメッセージが表示されない不具合を修正しました。
10.01.03 '22.08.22 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 未使用データを検出して削除する「整理」コマンドを便利に改良しました。実行後に設定画面が閉じないようにするとともに、検出したデータを一度に削除する「繰り返し検索して削除する」機能を追加しました。

■プログラムの不具合修正
  1. バックアップファイルを作成する設定のときに、M−φ特性、ばね特性、ヒステリシスのいずれかの設定を変更し、ファイルに保存しようすると「データ保存時に予期しないエラーが起きました」というエラーが発生してバックファイルのみが生成され、元のファイルが消える場合がある不具合を修正しました。
  2. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|ヒステリシス サムネイル」から呼び出すヒステリシスの内容を変更してファイルに保存しようとすると「データ保存時に予期しないエラーが起きました」というエラーが発生して保存に失敗する場合がある不具合を修正しました。
  3. M−φ特性を割り当てたファイバー要素に対して、M−φ特性の変形性能基準による判定結果が表示されていなかった不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性サムネイル」の1つをクリップボードにコピーし、ペーストすると「List index out of range error」というエラーが発生する場合がある不具合を修正しました
  5. データによっては、FEM解析を実行しても計算が開始されない場合がある不具合を修正しました。
  6. 要素別剛性比例型減衰を指定し、モード選択方法を「モードを選択せずに直接与える」にしたときは、固有値解析は実行されないので、支点の減衰定数を固有値解析結果から設定することはできません。したがって、支点の減衰定数を「最大時」と設定している場合はエラーメッセージを出して計算できないようにしました。
  7. 大規模モデル(節点が5万個、支点が2万個、ばね要素が2万個、平板要素プリミティブが1万個)のファイルを読み込む時間がVer.10以降では数時間かかっていた問題を修正しました。
10.01.04 '22.10.05 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 断面サムネイル、M−φ特性サムネイルのいずれかに約2万個のデータがあると、サムネイルが表示されるまでの時間がかかるという問題を改善しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 鋼製橋脚の降伏曲げモーメント照査において、コンクリート充填無しの詳細レポート出力が間違っていた不具合を修正しました。
10.01.05 '22.12.09 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 未使用データを検出して削除する「整理」コマンドを実行したときに、どの要素にも接続していない宙に浮いた節点も検出するように拡張しました。また、節点がどの要素に使用されているかを表示する「従属要素の表示」機能を追加しました。
  2. 例えば4000個のメッシュ要素を選択して平板面荷重を載荷しようとすると、その処理時間がかなり長くかかっていた問題を対策しました。
  3. 平板要素(プリミティブ)を同一節点2回で定義していると「支点が不安定です」というエラーメッセージがでて計算できない問題を対策しました。たとえば、四角形1次要素を「節点A、節点A、節点B、節点C」と設定されている場合は、その状態を検出して適切なエラーメッセージを出すように改善しました。
  4. システムオプションで背景色を黒か白のいずれかを選択できるようにしました。インストールする時も背景色を選択できます。

■プログラムの不具合修正
  1. 巻立てによって配置した断面要素の外側にアウトラインを配置すると、巻き立てた部分がM−φ特性の自動算出に考慮されていなかった不具合を修正しました。
  2. 活荷重の種類が分布荷重ではない場合(T荷重、連行荷重)に、影響線の影響値がゼロとなる区間があり、かつ、その区間に活荷重が載荷されていると、活荷重の結果が正しく処理されない場合がある不具合を修正しました。一例を挙げると、全体X軸方向の支点反力が最大となる場合の全体Y軸方向の反力結果(X Max時のY)が、全体Y軸方向の支点反力が最大となる場合の全体Y軸方向の反力結果(Y Max時のY)よりも大きくなる不具合がありました。
  3. 照査用詳細入力画面から呼び出す簡易照査画面において、軸力が降伏曲げモーメントの3次元M-N相互作用図や2次元M-N相互作用図の範囲外となっているとき、3次元M-N相互作用図や2次元M-N相互作用図が表示されなかった不具合を修正しました。
  4. 限界状態照査「2012コン示」の設計斜め圧縮破壊耐力Vwcdの照査では、fwcdの上限値が9.8N/mm2ですが、詳細レポート出力には上限値が7.8N/mm2と表記されていた不具合を修正しました。計算自体は正しく実施されていますので計算結果は変わりません。
  5. アウトラインを作成するときに、アウトラインの再利用をすると「Argument out of range error」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  6. フレーム要素数が3000個、組合せ荷重ケースが100個ある場合にFEM解析を実行すると、モデルチェック処理に時間がかかっていた問題を対策しました。
  7. 断面(照査用詳細入力)から連動したばね特性やファイバー要素用のヒステリシスに関連した性能基準がある状態で、Engineer's Studio Section形式へのエクスポートを行うと、そのファイルがEngineer's Studio Section で読み込むことができなかった不具合を修正しました。
10.01.06 '23.01.27 ■プログラムの不具合修正
  1. シーケンス載荷の抽出キーで抽出されたフレーム要素の分布ばね反力を抽出クエリの単位で表示しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  2. ナビゲーション「限界状態照査|限界状態 照査用詳細入力」の帯鉄筋の断面積Awの数値をやや違う数値に変更しても変更後の数値が正しく反映されない不具合を修正しました。
  3. 断面作成時に作成済みのアウトラインを選択している状態にもかかわらず、実際はアウトラインが選択されていなかった不具合を修正しました。この不具合はVer 10.1.5のみで発生していました。
  4. 大規模モデル(節点が34万個、平板要素プリミティブが34万個)をFEM解析すると予期しないエラーが発生して計算できない問題と、34万個のプリミティブを含む平板要素に対して平板面荷重を載荷しようとすると「スタックオーバーフロー」というエラーが発生する不具合を修正しました。
10.01.07 '23.03.24 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 複数の要素を選択するときの方法に、数珠つなぎに接続している要素を検索してすべて選択するコマンド「接続要素を全て選択」を右クリックメニューに追加しました。対象となる要素の種類は、フレーム要素、平板要素、ばね要素、剛体要素、減衰要素、ケーブル要素です。それらが混在していても接続している要素として選択対象になります。
  2. ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|横拘束材料」に割り当てられている材料の従属要素表示が無しになっており、かつ、未使用データを検出して削除する「整理」コマンドを実行するとどこにも使用されていないリストとして表示されていました。ナビゲーション「モデル特性|材料」で従属要素表示を有りにし、「整理」コマンドでは削除対象とならないように対応しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 整合質量マトリクスを用いた固有値解析した場合に、有効質量比や累積有効質量比の値が正しくない場合がありました。集中質量マトリクスのときは問題ありませんでした。有効質量比を算出するときは有効並進質量の総和が使用されますが、整合質量マトリクスのように回転慣性質量を考慮する場合は、有効質量に回転成分も含まれます。その結果、フレーム要素の長さが短く、断面幅や断面高さの大きな高振動構造物の場合に累積有効質量比が100%を超える場合がありました。留意点は、刺激係数と有効質量の値は、この問題の影響を受けていないことです。影響を受けたのは、有効質量比と累積有効質量比だけです。したがって、刺激係数の大きいモードを自動選択する処理の結果には影響がありません。
  2. フレーム要素時刻歴結果において、ファイバー要素「ファイバー(オリジナル)」のガウス番号2の「断面力-ステップ」グラフが正しく描画されていない不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。
  3. 計算しないランが任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴画面」の対象と指定されているとき、アクセス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「モデル特性|平板要素の断面|平板断面」において、従属要素の表示をさせたときに、従属しているメッシュ要素の名称が正しく表示されていなかった問題を対策しました。従来は、メッシュ要素内のプリミティブに対して平板断面を一度でもov(オーバーライド)して平板断面を割り当てたことがあれば、その情報が残っており、ov(オーバーライド)をオフにしても従属先としてメッシュ要素名称が表示されていましたので、表示しないように変更しました。
  5. 平板要素をドラッグで移動したり、移動コマンドや回転コマンドおよびミラーコマンドを実施したりした後で、その平板要素を削除してからアンドゥすると3次元空間でのモデル表示が異常な状態となっていた不具合を修正しました。
  6. 鉄筋や鋼板、繊維シートのヒステリシスの入力データレポートにおいて、ヤング係数の数値が間違って出力されていた不具合を修正しました。計算自体は正しく処理されています。
10.01.08 '23.04.26 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平板地盤変位の描画は正しく処理されていましたが、平板地盤変位の自動算出が正しく処理されていない不具合を修正しました。
  2. ばね特性「トリリニア非対称」の「弾性」の設定が「正側の第1勾配がゼロで負側に正の勾配がある」のとき、そのばね要素に対する初期断面力に負の値が設定されていると初期断面力を発生させることができずに「Solverエラー : 初期断面力: ばねと剛性は両立しません。」が発生していました。このような場合でも初期断面力を考慮した収束計算を正しく計算できるように修正しました。
  3. コンクリートヒステリシス「Hoshikuma + 堺-川島」を割り当てたファイバー要素に大きすぎる初期断面力を与えてFEM解析を実行すると、メインプロセスが永久に収束計算を実行する場合がある不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素|M−φ要素」の「タイプI/タイプIIを決めるための照査用荷重定義」が「照査用荷重定義1」に指定されているとき、H29道路橋示方書V耐震設計編の変位照査の入力データレポート出力が間違っていた不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
  5. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|組合せ荷重ケース」の組合せ荷重ケースに対する全体割増係数がナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」に表示される組合せ荷重ケースの合計値に正しく反映されていなかった不具合を修正しました。この不具合は表示だけの問題であり、計算自体は正しく実施されていました。
  6. 任意設定のレポート出力「ファイバー一覧」において、既往のリストを複製しても同じ設定になっていなかった不具合を修正しました。
10.01.09 '23.05.18 ■プログラムの不具合修正
  1. 限界状態設計「安全性-疲労破壊-曲げ」のコンクリートの圧縮応力度照査8.2(1)の式は「γi*σcrd/(fcrd/γb)」ですが、「γi*σcrd/fcrd/γb」として算出していた不具合を修正しました。同様に、鉄筋の引張応力度照査8.2(1)の式は「γi*σsrd/(fsrd/γb)」ですが、「γi*σsrd/fsrd/γb」として算出していた不具合を修正しました。また照査結果画面に表示していた「fcrd/γb」の値が「fcrd*γb」となっていた不具合を修正しました。
  2. ケーブル要素がある場合のモード減衰定数の算出処理が正しくなかった不具合を修正しました。
  3. ケーブル要素の減衰定数は常に固定値で処理していました。減衰定数の入力画面にケーブル要素を追加して、入力や変更、確認ができるようにしました。
11.00.00 '23.08.02 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平板要素のリメッシュに対応しました。平板要素のリメッシュは、平板要素の要素分割を何度でもやり直すことが可能な機能です。従来は、一旦破棄してから再度メッシュ要素を配置する必要がありました。最初に、CAD的な線分をモデル空間に配置し、次に平板要素の面を定義します。最後に分割サイズや形の種類を指定して自動分割させます。一旦分割した後でも各線分を延長したり、プリミティブの形を四角形から三角形に変更したりできます。その場合は、再度メッシュ分割が実施されます。モデル空間に配置されたCAD的な線分や面の定義はファイルに保存されますので再利用可能です。
  2. 固有値解析を行う「固有値モデル」とRayleigh減衰等の粘性減衰を設定する「減衰モデル」を新設し、ランには減衰モデルを設定するようにしました。道路橋の動的解析では、レベル2地震動のタイプIとタイプII、橋軸方向と橋軸直角方向、地盤種別毎の地震波3波形の組合せを考慮すると合計12回の固有値解析を実施する場合があり、これを2回に減らすことができます。従来版よりも解析全体の計算時間短縮とレポート出力枚数低減が可能です。
  3. 固有値解析の高次モードの計算精度を向上しました。モデルによっては高次モードの固有値が少し変わる可能性はありますが、フレーム計算結果(動的解析)に与える影響は限定的となる場合もあります。
  4. 引張軸力が大きく、曲げモーメントが小さい場合の曲げ応力度計算の繰り返し計算処理を改善しました。従来は収束せずに結果が算出されなかった計算箇所は、この改善により計算結果が得られる場合があります。
  5. 選択したフレーム要素をi(j)端側へ延長するコマンドを追加しました。
  6. フレーム要素のi端とj端に互換性のある断面を割り当てた場合にソリッド表示が正しく描画されない不具合を修正しました。従来は、i端とj端の頂点を決定する場合に、各断面要素に割り当てられている材料パラメータ「ヤング係数、ポアソン比、線膨張係数、単位体積重量」が一致するかどうかを判定していました。今回より各断面要素に割り当てられている材料名称が一致するかどうかで判定するようにしました。
  7. ばね特性の画面のK1をクリックしたときは単位の「kN/m」がボールドに、δ1をクリックしたときは単位の「mm」がボールドになるように表示を改善しました。
  8. FEM解析後の結果テーブル(数値表)や照査結果の結果テーブル(数値表)では、マウスホイールによって現在行(反転表示されているセル)が移動していましたが、入力のテーブル(数値表)と同じ挙動にしました。つまり、マウスホイールすると現在行(反転表示されているセル)は移動せずに数値表がスクロールするようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. 限界状態設計法の設計せん断耐力Vyd、設計斜め圧縮破壊耐力Vwcd、設計せん断圧縮破壊耐力Vddがゼロの場合、照査結果でOKと表示されていた不具合をNGと表示するように修正しました。
  2. 道示III 4.3.4「Asreal>As、Afrpreal>Afrp」の照査結果(計算されている状態)をレポートリストに追加すると、レポートの内容が「計算されませんでした」と表示される不具合を修正しました。
  3. FEM解析後に、ばね要素の変形性能基準を「線形」にしても、バイリニアのばね要素の結果が表示される場合がある不具合を修正しました。
  4. ケース載荷時の抽出荷重ケースの結果が正しく処理されない場合がある不具合を修正しました。
  5. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」画面の「Cz、Cy」を設定することによってフレーム要素の骨組み線の位置を移動した場合に、限界状態照査の曲げ疲労破壊において応力の算出が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  6. ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査用詳細入力」で「道示-V H29」の限界状態を「限界状態3」に変更しても、ナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性サムネイル」の表示が(φls2?Mls2)のままでしたので、(φls3?Mls3)となるように修正しました。算出される値は問題ありませんでした。またナビゲーション「モデル特性|M−φ特性|M−φ特性表」の列タイトルを(φls2?Mls2)で固定されていたので、(φ1、φ2、M1、M2)のように変更しました。
  7. 活荷重の設定で、L荷重、T荷重、連行荷重を全て考慮しない設定にしてファイルに保存すると、そのファイルを読むときに「Can not do live load calculations? no load combinations selected」というエラーがでて読み込むことができない不具合を修正しました。
  8. 任意設定のレポート出力「ラン」において、ランの指定がない状態(空白)のレポート出力設定があると、印刷プレビューしたときにアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  9. ナビゲーション「性能基準|M−φ要素|任意曲率基準」の表入力画面を表示させた状態で、リボンのファイルメニュー内にある「閉じる」を実行するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  10. 連行荷重が定義された活荷重モデルを計算後に、影響線をCADデータ(DXF/DWGファイル)にエクスポートするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  11. 軸力変動を考慮したM−φ要素の残留変位照査、PFD残留変位照査、塑性率照査、PFD変位照査において、降伏変位や限界変位を応答軸力によって処理する部分に不具合がありましたので修正しました。降伏変位や限界変位の楕円は、応答軸力によって補間した楕円を使用すべきでしたが、既往の軸力の楕円を使っていました。軸力変動を考慮しない場合は問題ありません。
  12. ファイバー要素の時刻歴結果(セルの結果)でステップの情報がファイルに保存されない不具合を修正しました。結果付きで保存したファイルを読み込み後はステップが1になっていました。
11.00.01 '23.08.23 ■プログラムの不具合修正
  1. 大変位解析時のポスト処理方法が大変位で、部材変位の座標系が全体座標系または要素座標系の場合、フレーム要素の変位の結果が正しくない不具合を修正しました。
  2. 剛体要素の中にある平板要素の死荷重が正しく算出されていない不具合を修正しました。
  3. 鉄道の活荷重(影響線解析)の設定画面において衝撃係数が入力されていても計算に使用されていなかった不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」の「基本設定」タブにおいて、初期状態の荷重ケースを「<<任意設定>>」とした場合のケーブル要素が解析に考慮されていなかった不具合を修正しました。
  5. 影響線のレポート設定で自動複製を行うと複製先の影響線(着目点/支点/ばね要素)のチェックが外れる不具合を修正しました。
  6. 剛体要素に含まれた平板要素があるとき、剛体要素の名称を変更するなどした後に正しくFEM解析が実施されない場合がある不具合を修正しました。
  7. 平板断面に材料が割り当てられていないメッシュ要素があると内部的にエラーが発生しており、その結果平板面荷重の表示がされなかったり、計算できなかったりする不具合を修正しました。
  8. フレーム要素やばね要素の時刻歴結果「ステップー変位」のグラフで、「個別スケール」を正しく考慮していなかった不具合を修正しました。グラフ描画の問題なので結果の数値には影響しません。
  9. ファイバー要素時刻歴結果の断面図と判例が重なる不具合を修正しました。また、ファイバー要素時刻歴結果のレポート出力に詳細テーブルを出すかどうかの設定を追加しました。
11.00.02 '23.09.12 ■プログラムの不具合修正
  1. 結果付きファイルを保存すると絶対パスの情報も保存されているために、その入力ファイルと結果付きフォルダを別の場所に移動すると、入力データのみを読み込む(結果モードにならない)不具合を修正しました。
  2. FEM解析後に結果付きで保存し、さらに別名で同じドライブに結果付きで保存すると、最初に保存したファイルが結果付きにならない不具合を修正しました。
  3. シーケンス載荷モデルを結果付きで保存し、それをファイルのダブルクリックで起動させると、照査結果は表示されますが、シーケンス結果(ランの結果、時刻歴結果)が読み込まれない不具合を修正しました。
  4. 充填コンクリート有りの鋼製橋脚の断面のねじり定数が異常な値として算出される場合がありましたので修正しました。
  5. 平板要素CSVエクスポートでグループを選んで出力しても全てのグループの結果が出力される不具合を修正しました。
  6. 平板要素の変形性能基準「損傷基準(平板コンクリート)」をテーブル表示にして任意設定のレポート出力リストに追加し、プレビューを行うと応答なしの状態になる場合がある不具合を修正しました。
  7. 平板要素モデルに対してプリ処理を実施してもナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」に数値が表示されない不具合を修正しました。
  8. 平板要素をリメッシュ要素でモデル化したデータをCalculation tool(複数ファイル計算実行ツール)で実行すると結果付きで保存されない不具合を修正しました。
  9. ばね要素の変位性能基準が正しくない場合に、それを修正してFEM解析を実行してもエラーとなり計算できない場合がある不具合を修正しました。
  10. 任意設定のレポート出力「ラン」において、「断面力(モデル全体)」や「材料応力(モデル全体)」などのリストを複製ボタンによって複製すると、ランが空白になったり、カテゴリが空白になったりする場合がある不具合を修正しました。
  11. 任意設定のレポート出力「ラン」において、「断面力(モデル全体)」や「材料応力(モデル全体)」などのリストを複製ボタンによって複製した後に、複数のリストに対してグループの表示をオン、オフするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  12. 入力データのレポート出力の設定に表示されていない「損傷指標、照査設定、部分係数設計」などが出力されてしまう不具合を修正しました。
  13. 静的荷重を細かく分割してステップ数が多くなるモデルを計算し、リボン「シーケンス結果|グループ結果|ラン」のカテゴリ「断面力」をテーブル表示したときに、数値が表示されるまでに時間がかかる不具合を修正しました。
  14. 複数の減衰モデルがある場合に、計算されていない減衰モデルを表示させようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
11.00.03 '23.10.16 ■プログラムの機能追加・改善
  1. ファイバー要素に用いる各ヒステリシスを一覧形式で確認と修正ができる表形式入力に対応しました。
  2. ナビゲーション「節点と要素|M−φ要素|M−φ要素」の「タイプI/タイプIIを決めるための照査用荷重定義」が「なし」と設定されている場合は、ナビゲーション「固有値解析と減衰|フレーム要素剛性低減/ばね要素剛性低減」の「任意設定」時の入力をタイプIの列のみとし、タイプIIの列をグレーにして入力不可とするようにしました。
  3. ナビゲーション「照査設定|橋脚塑性率照査|塑性率照査」の「δy、δls2用の基部要素」に、H24道路橋示方書以外のM−φ特性を設定した要素が入力されている場合は、その要素名を赤く表示するようにしました。

■プログラムの不具合修正
  1. 収束していないステップが存在するとき、ファイバー要素の結果とファイバー要素のひずみ照査一覧の結果が正しく算出されていなかった不具合を修正しました。
  2. フレーム要素の減衰に関するパラメータ(Rayleigh減衰のα、β)を任意設定にした状態で、フレーム要素の複製を行うと、フレーム要素の減衰に関するデータが正しく処理されない不具合を修正しました。この不具合が原因で、ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」にある「定数コピー」ボタンを押して、あるランの減衰定数を他のランにコピーしようとするとアドレス違反エラーが発生する場合がありました。もし正しく処理されていないデータファイルを読んだ場合はプログラムがそれを検出して修復するとともに減衰に関するパラメータを再確認するメッセージが表示されます。
  3. ナビゲーション「モデル特性|解析設定」の収束方法「WCOMD(非線形 平板)」を指定したときのFEM解析で、設定された最大反復回数を超えて無限に反復する場合がある不具合を修正しました。
  4. ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」の「節点」タブでタイプを「任意設定」に設定しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  5. .ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」の列「粘性減衰設定方法」を「任意設定」に変更したときに、Rayleigh減衰のαとβを入力できない不具合を修正しました。
  6. Ver 11でにおいて平板要素のリメッシュ機能を追加したことによって、モデル図の描画処理に大きな変更があり、3dsエクスポート機能も改良が必要でしたので対応しました。3dsエクスポートとは、モデル(3次元立体図)を3DStudio ファイル形式でエクスポートする機能です。
  7. ファイバー要素に用いる鉄筋ヒステリシス「COM3」のグラフ内に表示しているεsyの表示が間違っていた不具合(単位ミス)を修正しました。数値自体はあっていますので計算結果に影響はありません。
  8. ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」において、プリミティブを構成する節点がモデルに存在しない場合は、メッシュ要素として成立していないので荷重図が表示されないなどの問題が発生します。プリミティブが成立していないことを検出するエラーメッセージを表示するようにしました。
11.00.04 '23.12.20 ■プログラムの機能追加・改善
  1. ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ヒステリシス表」に骨格曲線の色を設定できる列を追加しました。

■プログラムの不具合修正
  1. ばね特性「名古屋高速ゴム支承」のデータベースを開いて異なるリストを選択した後に「照査」ボタンを押すとアクセス違反エラーが発生し、その後ファイルを保存すると「データ保存時に予期しないエラーが起きました」というエラーが発生してバックファイルのみが生成され、元のファイルが消える不具合を修正しました。
  2. Ver.11.0.0以降のM−φ要素の計算が正確に処理されない場合があり、個別結果とランの結果とで異なる表示になったり、M−φ履歴応答のグラフがはみ出したりする場合がありましたので修正しました。
  3. 解析設定で「内力によるフレーム要素断面力算出」を「1次力+2次力」に設定しているモデルのM−φ要素のフレーム要素結果と照査結果(コンクリートの許容斜引張応力度σI)の値が間違っていた不具合を修正しました。
  4. 限界状態設計法において、円環断面のねじり係数Ktの算出処理が間違っていた不具合を修正しました。
  5. ゼロ度ではない水平震度荷重を入力しているVer 11.0.0以降のデータでは、水平震度荷重が解析に考慮されていなかった不具合を修正しました。
  6. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」の列「Xo、Yo、Zo、ΣMX、ΣMY、ΣMZ」の数値が正しく表示されない不具合を修正しました。
  7. 平板要素に対して任意入力の平板体積力を与えた場合に、自動算出される荷重値が間違っており、解析結果が正しくない不具合を修正しました。
  8. 任意設定のレポート出力「抽出キー」において、右側のパネル「ナビゲーション」内の「抽出クエリ|タイプ」に選択肢として「節点」が表示されなかった不具合を修正しました。
  9. ある固有値モデルに対して固有値解析を行い、任意設定のレポート出力「固有値解析」において、いくつかレポートを作成した後で、元の固有値モデルを削除すると、レポート出力が不正な状態となり、アドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  10. 平板要素モデルのFEM解析結果で組合せ荷重ケースに対する平板要素断面力、平板要素ひずみ、材料応力の結果が数値テーブルに表示されない不具合を修正しました。
  11. 平板要素モデルに対して、ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値|平板体積力、平板面荷重」に数値と荷重図が描画されず、入力データのレポート出力に荷重図が出力されない不具合を修正しました。
  12. 平板要素モデル内のプリミティブに対して節点が定義されていない空白の状態でFEM解析を行うとエラーメッセージが表示されない問題を修正しました。
  13. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」の列「荷重」に基本荷重ケースが指定されていない空白の行がある状態でFEM解析を実行するとエラーメッセージが表示されずに計算状況ウィンドウが停止した状態になる不具合を修正しました。
  14. コンピュータのディスプレイアダプタ(グラフィック)がNVIDIA Quadroの場合に、荷重図を表示させて荷重を選択すると平板要素が描画されなくなる不具合を修正しました。
  15. フレーム要素の色がFEM解析前と後では正しいですが、FEM解析中は正しく表示されない不具合を修正しました。
  16. 任意設定のレポート出力「モデル図」に、平板要素のリメッシュ要素がメッシュ分割された図が出力されない不具合を修正しました。
  17. 任意設定のレポート出力「モデル図」に、平板要素「リメッシュ要素」のプリミティブ番号が出力されない不具合を修正しました。
  18. メッシュ要素に平板断面が割り当てられていない場合にエラーメッセージ「リメッシュ要素にプリミティブが定義されていません」が表示されていました。「平板要素にプリミティブが定義されていません」が正しい表現ですので修正しました。
  19. ヒステリシスやばね特性の骨格曲線の色がサムネイル表示した図に正しく反映されていなかった不具合を修正しました。
  20. PFD変位照査の詳細レポート出力において、不要な表現「地震動:タイプI」が出力されていましたので削除しました。
  21. 結果付きで保存されたデータを読み込んで結果を破棄し、再度計算した後に結果画面でグループに属す節点を非表示にしても表示されてしまう不具合を修正しました。
11.00.05 '24.01.09 ■プログラムの機能追加・改善
  1. M−φ特性が「線形」の曲率照査は許容曲率φaがゼロなので、曲率照査結果ではφ/φaの値が無限大のNGと表示されていました。これを「計算されませんでした」と表示してOK/NGの判定をしないように改善しました。
  2. 固有値解析やランの結果でアニメーション再生中に結果付き保存を実行すると時間ががかる問題を改善しました。

■プログラムの不具合修正
  1. ナビゲーション「性能基準|M−φ要素|任意曲率基準」を入力しても、ナビゲーション「性能基準|M−φ要素|曲率基準」に正しく反映されていなかった不具合を修正しました。この不具合は、Ver 11.0.0からVer 11.0.4で新規に作成して保存したデータに内在しています。なお、Ver 10までのデータをVer 11.0.0以降に読み込んで保存した場合はこの問題が発生しません。そのため、Ver 11.0.0からVer 11.0.4で保存したデータファイルを読み込んだ場合は、ファイル読込時に正しい状態に変換するかどうかの確認画面がでてきます。
  2. 「プリ処理」ボタンを押した後に、ナビゲーション「部分係数設計|曲率照査|PFD曲率照査」の制限値がゼロと表示される場合がある不具合を修正しました。表示の問題であり、計算は正しく実施されていました。
11.01.00 '24.04.05 ■プログラムの機能追加・改善
  1. フレーム要素の材端ピン結合(xpピン、ypピン、zpピン)の設定状況を図化して表示する機能に対応しました。
  2. 初期断面力に支点反力を追加しました。全体座標系で入力できます。荷重ケースを指定して弾性線形解析した結果から支点反力を初期状態とする機能にも対応しました。
  3. 高性能な新しい平板要素の面内モデル「ロング」を追加しました。対象は三角形一次要素と四角形一次要素です。これにより、平板要素の解析精度向上を期待できます。従来の面内モデルは「アイソパラメトリック」と表示されます。
  4. 平板要素の座標系設定に円筒座標系を追加しました。これを利用するとメッシュ要素内のプリミティブの座標系が円板構造中心方向と円周方向に設定されます。
  5. 平板要素のコンタ切断図に各メッシュ要素の要素座標系で結果を表示する機能を追加しました。
  6. 画面解像度が3840x2160ピクセル等の高解像度ディスプレイに対応しました。
  7. 平板要素に関して、メッシュ要素内のプリミティブ座標系をオーバーライドする機能を廃止しました。これに伴い、旧バージョンでプリミティブ座標系をオーバーライドしたメッシュ要素があるファイルを読み込んだ場合は、オーバーライドしたプリミティブ座標系を維持するために、1メッシュ1プリミティブに変換し、メッシュ要素の座標系を設定するようにしました。基本的に計算結果が変わりませんが、コンタ図の表示が変わる可能性はあります。
  8. 固有値解析後のモード図において、元のモデルの色と揺れているモデル図の色を分けて表示するようにしました。
  9. エラーメッセージ「ランと固有値モデルとで異なる地震動タイプが設定されています」をわかりやすい内容に改善しました。つまり、固有値モデルで指定されているレベル2地震動のタイプI/IIと照査用荷重定義で指定されているタイプI/IIの設定を表示して、両者が一致するように設定を促す内容にしました。
  10. 着目点(要素)を削除すると関連する断面照査、限界状態照査、PFD照査を削除するようにしました。フレーム要素を削除すると関連する曲率照査、橋脚塑性率照査、橋脚残留変位照査、PFD橋脚変位照査、PFD橋脚残留変位照査を削除するようにしました。ばね要素を削除すると関連するばね要素の照査を削除するようにしました。
  11. ケーブル要素CSVエクスポートにセグメントで分割された自動節点の変位を出力するようにしました。
  12. 影響線の結果スケール(影響線の変位、力、活荷重)を従来に比率だけでなく単位付きのスケールを選択できるようにしました。
  13. 結果付きで保存したときに作成される結果フォルダ内のファイル名を短くするようにしました。これにより、深い階層フォルダにあるファイル名の長いデータを結果付きで保存したときに結果付きで読めない問題を回避できる場合があります。
  14. 入力データのレポート出力「ばね特性」と「ばね要素詳細」の出力内容を整理して改善しました。ばね要素の損傷規準を新しい入力データのレポート出力項目として新設しました。
  15. 入力データのレポート出力「M−φ特性」と「M−φ要素詳細」の出力内容を整理して改善しました。M−φ要素の損傷規準を新しい入力データのレポート出力項目として新設しました。
  16. フレーム要素結果や平板要素結果のCSVエクスポートに、全てのランを対象とするスイッチを追加しました。
  17. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトライン要素」の列「再利用アウトライン名」をコピー・ペースト可能にしました。
  18. 任意設定のレポート出力「荷重ケース」の生成ボタンを押して全ての計算結果を出力リストに生成させると場合に、基本荷重ケースのみか、組合せ荷重ケースのみか、抽出荷重ケースのみか、あるいはそれらの組合せかを指定できるスイッチを設けました。
  19. 入力データのレポート出力「荷重ケース、ラン、平均」のシーケンス荷重において、積分時間間隔を0.002sとした地震波形のグラフを出力すると出力する波形データ量が多くなりグラフの描画処理が重たくなる問題を対策しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 平板面荷重を載荷している荷重ケースに対して「荷重を質量へ変換」し、固有値解析や動的解析を行い、結果付きで保存したファイルを読み込んで結果を破棄して再度固有値解析を行うと、変換されるはずの質量が解析に考慮されていない不具合を修正しました。その不正な状態の結果付きファイルを読み込んだ場合は、結果を破棄して「荷重を質量へ変換」をオフにして再度オンにすると正しい固有値解析になります。
  2. 解析設定で「内力によるフレーム要素断面力算出」を「1次力+2次力」に設定しているモデルのファイバー要素に対する断面照査結果の値が間違っていた不具合を修正しました。
  3. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」の示方書条項を「道示-III H24 [4.2.3]」にして許容値を任意入力に設定すると、道路橋示方書IIIコンクリート橋編には水中部材の許容曲げ応力度がないので、その値は内部でゼロになっていました。変更可能なように水中部材の許容曲げ応力度を表示するようにしました。
  4. 鉄筋コンクリート橋脚の非線形性をM−θ関係でモデル化したばね特性が複数の軸力に対して定義されており、かつ、断面から生成したばね特性のTyl(部材軸方向)に固定が指定されている場合は正しい軸力のM−θ関係を解析に使用していなかった不具合を修正しました。
  5. 任意設定のレポート出力「抽出キー」で節点に関する結果が正しく動作していなかった不具合を修正しました。
  6. 照査用詳細入力画面から呼び出す簡易照査画面のMypとMzpにゼロでない値を入力した後に、レベル2の種類をタイプIからタイプII(またはその逆)に切り替えると、終局曲げモーメントの値がわずかにが変化していたので変化しないように改善しました(例えば、Muの有効数字6桁目の数値が変化、変化の差は約0.0003パーセント)。
  7. ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」の「ばね要素」タブ内において、名古屋高速ゴム支承を割り当てているばね要素に与える初期状態の力が負の値になっていると「初期断面力は収束しませんでした」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  8. 限界状態設計法の設計せん断耐力Vyd、設計斜め圧縮破壊耐力Vwcd、設計せん断圧縮破壊耐力Vddがゼロの場合、照査結果でNGと表示されていてもモデル図内で赤表示されない不具合を修正しました。また、安全率が無限大となるようにして厳しい結果として抽出されるようにしました。
  9. ケース載荷モデルの断面力図を任意設定のレポート出力に追加しても図が出力されない場合がある不具合を修正しました。
  10. 「フレーム要素-集中荷重」をj端からゼロメートルの位置に載荷する設定にしたときに、警告「荷重を質量へ変換する機能により負の質量が生成されています。」が発生していた不具合を修正しました。
  11. 「フレーム要素-集中荷重」を設定しているフレーム要素を分割すると、分割後のフレーム要素に対して集中荷重の位置が間違っていた不具合を修正しました。
  12. 計算しないランがある状態で、任意設定のレポート出力「抽出キー」を実行すると、アドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  13. 任意設定のレポート出力「抽出キー」の数値表の内容がナビゲーション「グループ」の表示設定に応じて正しく更新されていなかった不具合を修正しました。
  14. 任意設定のレポート出力「抽出キー」の数値表「節点」の内容がナビゲーション「グループ」の「未登録要素表示」のオンオフに応じて正しく更新されていなかった不具合を修正しました。
  15. FEM解析後の結果モードでナビゲーション「照査設定|断面照査用荷重定義」の列「レベル2の種類」を変更すると印刷プレビューが表示されない不具合を修正しました。断面照査用荷重定義がM−φ特性に関係している場合は列「レベル2の種類」を変更できないようにしました。
  16. ナビゲーション「荷重|質量一覧|フレーム要素質量、平板要素質量」の列「死荷重On/Off」にしてプリ処理後にナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」を確認すると数値が更新されていなかった不具合を修正しました。表示の問題であり、計算自体は正しく実施されていました。
  17. ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」でαβを任意設定で入力してFEM解析を実行すると、ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」でαβの値がゼロと表示される不具合を修正しました。表示の問題であり、FEM解析自体は任意入力されたαβが考慮されています。
  18. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」の「平板面荷重」タブ内で、荷重をクリックしても荷重図がピンク色にハイライトされない不具合を修正しました。
11.01.01 '24.06.07 ■プログラムの機能追加・改善
  1. ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトライン要素」の「直接入力」において、たたまれて表示されている複数のアウトラインをまとめて「開く/閉じる」ができるボタンを追加しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 過去のバージョンで保存したデータの中に、任意設定のレポート出力「モデル図」の設定が壊れているものがあり、そのファイルを読み込むとアドレス違反エラーが発生してファイル自体を読めない不具合を修正しました。
  2. ケース載荷の抽出荷重ケースを節点反力に関して設定しても、その結果が表示されない不具合を修正しました。
  3. 軸力変動M−φ要素のM−φ履歴応答グラフ(時刻歴結果、個別結果)の描画が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  4. 断面に貼り付けた繊維シート(FRP)の積層数がゼロのときに、断面照査用詳細入力の入力データをレポート出力して、印刷プレビュー画面から印刷を実行すると途中で「Failed to Figure render for PPF."DrawToPPFCanvas" in SectionDesignCurveGraphPPFRenerClass.」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  5. 高解像モニタで起動した場合に、ファイバー要素の時刻歴結果「パフォーマンス(変形性能基準)」でヒステリシスを選ぶことができない不具合を修正しました。
  6. FEM解析後に「DXF/DWGモデルエクスポート」すると、平板要素の三角形一次要素がエクスポート対象になっていなかった不具合を修正しました。
  7. 入力データのレポート出力「部分係数設計」において、示方書条項が「道示-IV H29」のときの「5.2.7せん断」、「6.2腐食耐久性」、「6.3疲労耐久性」の出力内容が間違っていた不具合を修正しました。
  8. シーケンス載荷の抽出キーで抽出されたばね要素の結果(力、変位)を特定のグループだけ指定して任意設定のレポートリストに追加しても、出力されたレポートには全てのグループの結果が表示されていた不具合を修正しました。
  9. ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」において、タイプIIのコンクリート応力ひずみ曲線が入力不足によって定義されていない状態でプリ処理を行うとエラーが発生します。その後入力不足を解消してプリ処理を行っても、曲率基準に関するエラーが表示される不具合を修正しました。
  10. 平板要素のコンタ切断図において、ナビゲーション「断面力」にチェックボックス「境界線を表示する」、チェックボックス「結果の方向を表示する」、ボタン「スムージング対象範囲の設定」が表示されていなかった不具合を修正しました。
  11. 平板要素のコンタ切断図において、ナビゲーション「断面力」の「座標系x',y'の指定方法」を「全体共通の座標軸とする」とした後でボタン「現在設定を新規保存」を押しても、テーブルには「平板要素毎の要素座標を使う」が保存されていた不具合を修正しました。
  12. 断面照査用詳細入力において、終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集 FRP」「海洋架橋 H17」「アラミド研 H10」「JH二集」のいずれかのとき、繊維シートの横拘効果を表す体積比ρfrpがレポート出力に印字されていなかった不具合を修正しました。
  13. リボンに「VR|3dsエクスポート」ボタンが消えていた不具合を修正しました。
  14. 許容せん断応力度の照査用詳細入力画面に文字の重なり等の表示乱れがある不具合を修正しました。
11.01.02 '24.11.05 ■プログラムの機能追加・改善
  1. 平板面荷重を表す荷重図を表示するために、従来はプリ処理ボタンをその都度押す必要がありましたが、それを不要にしました。平板面荷重の設定を変更した場合でも、自動的に荷重図を再作成するように改善しました。大きなモデルでは、自動的に荷重図を再作成する処理に時間がかかるため、システムオプションに自動処理をオフにする設定も追加しました。
  2. せん断に関する断面照査用詳細入力画面「有効高さと有効幅」に「コンクリートのみを考慮した主軸の算出」という情報を表示するようにしました。断面の形や鉄筋配置が非対称な場合に、コンクリートのみを考慮した主軸の方向と鉄筋を考慮した主軸の方向が異なるかどうかを比較して情報表示する機能です。
  3. ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」の「基本荷重」には従来プログラムが自動で生成する荷重値とユーザ入力の荷重値が混在していたため、表計算ソフトとのコピー・ペーストが操作しにくい状態でした。プログラムが自動で生成する荷重値のタブとユーザ入力の荷重値タブを分けて表示するようにして改善しました。
  4. 入力モードのモデルをプリ処理した後の節点、支点、平板要素のプリミティブ(名称を含む)をDXF/DWGへエクスポートする機能に対応しました。
  5. モデル空間内にリメッシュ要素をどのように配置してもデフォルトの要素座標系xl軸が全体座標系X軸と同じ向きになるので、プリ処理後にエラーとなる場合がありました。例えば全体YZ平面に配置したリメッシュ要素のxl軸は全体X軸軸と同じになるのでプリ処理後にエラーになります。デフォルトの要素座標系xl軸の向きをリメッシュ要素の面内に向けるように改善しました。
  6. 断面照査用詳細入力画面の「終局ひずみ発生位置」をチェックオンにして圧縮縁からの距離として、zp(yp)軸回りにゼロでない数値を、yp(zp)軸回りにゼロを与えた場合、斜めの方向、すなわち、二軸曲げ方向の終局ひずみ発生位置が定まらないので、結果的にzp軸回りとyp軸回りの両方ともゼロを入力した場合と同じ計算をしていました。意図しない計算結果を得ないように、エラーを出して計算しないように改善しました。
  7. 大規模モデル(節点が約8万個、フレーム要素が約5万個、ばね要素が約3万個、平板要素プリミティブが約5万個)のファイルを読み込むと時間がかかる問題(例えば約30分)を改善しました。また、このモデルのナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」をクリックするとテーブルが表示されるまでに時間がかかっていた問題を改善しました。
  8. 繊維シート(FRP、炭素繊維、アラミド繊維)の材料データにある単位体積重量は、繊維目付量と厚さから自動算出されますが、直接入力が可能なようにしました。
  9. ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」から呼び出す断面の作成画面において、鋼断面などのように薄い図形(断面要素)で構成される場合の寸法表示に数字の重なりが生じてみにくくなる問題を対策しました。

■プログラムの不具合修正
  1. 鉄筋コンクリート部材をファイバー要素でモデル化した結果付きファイルを結果付きとして読み込み、一旦結果を破棄してから再度固有値解析やFEM解析を行うと結果に差異が生じる不具合を修正しました。結果付きで読み込むときに、結果を読み込まず(入力データだけを読み込む)、その後固有値解析やFEM解析を行うと正しい結果になりますので、元の結果付きファイルが正しいかどうかは、その結果と一致しているかどうかで確認できます。
  2. ナビゲーション「モデル特性|解析設定」の幾何学的非線形を「大変位」に設定し、かつ、断面定数の大きな数値断面を剛体要素の従節点に接続しているときのモード減衰定数の算定が間違っていましたので修正しました(振動数、固有周期、有効質量、刺激係数は正しい状態でした)。
  3. ナビゲーション「モデル特性|解析設定」の「質量と自動荷重用の係数|水平震度荷重用」に入力された値が平板要素とケーブル要素に考慮されていなかった不具合を修正しました。フレーム要素に対しては、正常に考慮され、正しく解析されていましたが、ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」の表示が間違っていましたので、正しい表示にしました。
  4. M−φ要素の設定「タイプI/タイプIIを決めるための照査用荷重定義」が「なし」になっているデータを計算させると、問題のない場合であっても、「ランと固有値モデルとで異なる地震動タイプが設定されています。」というエラーメッセージがでて計算できない不具合を修正しました。
  5. ナビゲーション「支点|分布ばね」に負の値を与えると、モジュール「F8AnalysisUtils64.dll」のアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  6. アウトラインの入力に不備がある場合、「Geoemtrical object input error|レイヤ数 は 1 以上の値を指定してください」というエラーが発生しますが、どのアウトラインのことなのか不明でしたので、エラー対象ととなるアウトライン名称を明示するようにしました。
  7. 入力データのレポート出力に、温度荷重の荷重図と数値表が出力されない不具合を修正しました。
  8. ナビゲーションから同じテーブル(例えば、解析設定や材料、節点座標などのいずれか1種類)を何度もクリックして呼び出していると(例えば200回以上)、整数のオーバーフローというエラーが発生する不具合を修正しました。
  9. 平板要素(メッシュ要素、リメッシュ要素)のモデルのナビゲーション「荷重|荷重の定義|基本荷重ケース」において、プログラムが自動生成する死荷重や水平震度荷重を複製したときに荷重値が複製されない不具合を修正しました。
  10. せん断耐力の照査に関する詳細なレポート出力において、繊維シート(FRP)の有効高さdがゼロと表示される場合がある不具合を修正しました。計算自体は正しく実施されていました。
  11. 「ES 11.1.0 Calculation ツール(x64)」(複数ファイルの計算実行ツール)において、「フォルダーをアーカイブ可能にする」にチェックが入っているフォルダ内部のesxファイルを認識しない不具合を修正しました。
  12. 変位後の支点が描画されていなかった不具合を修正しました。


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