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Q&A落差工の設計計算 Q&A ('23.12.14)

NEW! 更新内容

Q2−22.補助構造物の抗力係数Cdはどのような値を入力したらよいか。('23.12.14)

目  次
 1.適用範囲、制約条件

Q1−1.本体形状の横断面がU型となる形式は可能か?

Q1−2.多段落差工に対応しているか

Q1−3.土地改良事業「水路工」の跳水型落差工に対応しているか

Q1−4.材料・基準値の初期値の出典を教えてほしい。
 2.入力

Q2−1.形状と配筋の自動決定機能を使うにはどうすればよいか

Q2−2.河床断面の項目を入力することができない

Q2−3.河床断面を上流・中流・下流など個別に入力可能か

Q2−4.河床断面をCAD横断図などから取り込むことは可能か

Q2−5.標高の基準点はどの位置か

Q2−6.メイン画面の側面図や計算書で本体寸法が見づらいため護床工の表示を省略したい

Q2−7.メイン画面のツリーで各入力・結果画面をシングルクリックで開きたい

Q2−8.鉄筋に丸鋼を使用したい

Q2−9.「護床工の検討」の入力を行うことができない

Q2−10.「河床断面」で河床標高と最低標高が一致しない場合に警告がでるが計算時はどのように扱われるか

Q2−11.揚圧力を無視した検討ケースの設定方法を教えてほしい

Q2−12.「材料・基準値」画面の材質が設定できない

Q2−13.河床勾配を水平に近い条件としたい。

Q2−14.「検討条件」画面の「護床工の検討方法」が選択できない。

Q2−15.しゃ水工に水抜き穴(ウィープホール)を設けることは可能か。

Q2−16.「荷重」画面で水位を直接指定しているがメイン画面の描画に反映されない。

Q2−17.「河床断面」画面の下流部はどの位置の断面を入力すればよいか。

Q2−18.「水理計算」結果画面で表示される寸法の「決定値」はどのように算定されているのか。

Q2−19.「検討条件」画面の「下流部等流水深h2」を直接指定する場合はどのようなケースを想定しているのか

Q2−20.検討項目ごとに設計流量を変えることは可能か。

Q2−21.しゃ水工のコンクリート形状を入力して安定計算等に考慮することは可能か。

Q2−22.補助構造物の抗力係数Cdはどのような値を入力したらよいか。
 3.水理計算

Q3−1.護床工A区間が(-)になり計算ができなくなる理由は?

Q3−2.実流量を用いた場合の護床工の検討において、跳水開始水深(h1b)計算時のフルード数が手計算と一致しない 
 

Q3−3.緩傾斜上の粗度係数は本体の粗度係数と側壁を考慮した合成粗度係数のどちらを用いるのか

Q3−4.土地改良事業計画設計基準・設計「頭首工」の護床工の検討は可能か

Q3−5.護床工ブロック重量の算定において、割引き係数βを1.0として計算したい

Q3−6.護床工の区間長が「10m〜14m」と算定されており、採用値を「15m」と設定すると判定ボタンが黄色となるのはなぜか

Q3−7.護床工のブロック重量が0.0となる

Q3−8.「土地改良事業計画設計基準及び運用・解説 設計「頭首工」(平成20年3月)」の護床工の検討で突起高kを0.0(m)とすることは可能か

Q3−9.限界水深の計算方法を教えてほしい

Q3−10.補助構造物としてバッフルピアを設置することは可能か

Q3−11.水叩き厚を鉄筋量を増やすことで薄くできないか

Q3−12.上流部や下流部が射流となる場合に対応しているか

Q3−13.護床工A区間のブロック重量が2区間算定されているのはなぜか

Q3−14.ブライの式による水叩き長の算定は可能か。

Q3−15.「下流部水深h2」を「直接指定する」とした場合に本体下流端水深h1aが変化しない

Q3−16.河床断面を台形として実流量で計算した場合と単位幅流量で計算した場合の結果が異なるのはなぜか

Q3−17.「検討条件|下流部水深h2」画面の「マニング式(河川幅大)」と「マニング式(河川幅小)」の使い分けを教えてほしい。

Q3−18.緩傾斜型で水理計算を実流量とした場合と単位幅流量とした場合で結果が大きく異なるのはなぜか。

Q3−19.護床工Aのブロック重量が護床工Bの式で計算されているのはなぜか。

Q3−20.上流部の等流水深h0と流速V0の算出方法を教えてほしい。

Q3−21.「指定した流量に対する水位を断面範囲内で検索できませんでした。」の対処法を教えてほしい。

Q3−22.護床工のブロック重量について、A区間とB区間の計算式が同じとなるのはなぜか。

Q3−23.各断面位置の水位は断面高以下となっているが「水位高が断面高を超えました。」のエラーとなる。

 4.安定計算

Q4−1. 「床止めの構造設計手引き(財)国土技術研究センター編」(P.43)の安全率の記述では、地震時は慣性力と水圧を同時に考慮しないとされている。

上記に従うと地震時の水圧と揚圧力は無視して照査を行なうべきか?
※揚圧力が大きいため部材厚が非常に大きくなってしまう。

Q4−2.水理計算時(計画高水位)の水位を用いて安定計算を行う場合の手順は?

Q4−3.サンプルデータ「Sample1.F9W」で安定計算結果がNGとなるのはなぜか

Q4−4.形状自動決定に失敗するのはなぜか

Q4−5.緩傾斜型落差工の傾斜部底面に作用する揚圧力について、水平成分は考慮するべきか

Q4−6.緩傾斜型落差工の底面傾斜部に作用する土圧を考慮することは可能か

Q4−7.断面計算を実行したが水叩き部の計算が行われていない

Q4−8.作用鉛直力が負となってしまう

Q4−9.粘性土地盤のため粘着力を考慮した滑動照査を行いたい

Q4−10.滑動照査時の摩擦係数を変更したい

Q4−11.落差工本体に衝突する流木等の荷重を考慮したい。

Q4−12.地震時の検討を省略することは可能か。

Q4−13.現在の「計画水位/揚圧力なし」以外にもう1ケース水位ケースを検討したい。
 5.断面計算

Q5−1.直壁型落差工で断面計算を行うことができない  

Q5−2.本体及び水叩き部の曲げ応力度を複鉄筋(圧縮側の鉄筋を考慮)として計算することは可能か

Q5−3.許容応力度法の照査に用いるヤング係数比を実比率とすることは可能か

Q5−4.配筋自動決定で主鉄筋量が同じ配置が複数見つかった場合どのように決定されるのか

Q5−5.斜引張鉄筋を無視してせん断照査を行いたい

Q5−6.直壁型の本体前面の鉄筋を無視した設計を行いたい
 6.その他

Q6−1.結果確認画面の一覧表をMicrosoft Excelで編集したい 

Q6−2.設計調書を作成することは可能か

Q6−3.データファイルが破損し読み込めなくなった場合の対処法はあるか

Q6−4.メイン画面より3Dモデルを保存したい。



 1.適用範囲、制約条件

Q1−1.

本体形状の横断面がU型となる形式は可能か?
A1−1. 現行バージョンでは、横断面がU型となる形式には対応しておりません。
対応している形式は、「床止めの構造設計手引き(財)国土技術研究センター編」に記載されている下記の2つで横断面は常に矩形となります。
・直壁型
・緩傾斜型
 

Q1−2.

多段落差工に対応しているか
A1−2. 申し訳ございませんが、多段落差工には対応しておりません。
 

Q1−3.

土地改良事業「水路工」の跳水型落差工に対応しているか
A1−3. 「水路工」の跳水型落差工には対応しておりません。
恐れ入りますが、別途ご検討下さい。
 

Q1−4.

材料・基準値の初期値の出典を教えてほしい。
A1−4. 初期値は「建設省河川砂防技術基準(案)同解説 設計編[I]」を参考にSI単位系に変換した値を設定しています。
最終的に用いる値は設計者の判断となります。

 2.入力

Q2−1.

形状と配筋の自動決定機能を使うにはどうすればよいか
A2−1. 自動決定機能の操作手順及び自動決定ルールにつきましては、製品ヘルプの下記の項目をご覧ください。
・「計算理論及び照査の方法|自動決定|形状自動」
・「計算理論及び照査の方法|自動決定|配筋自動」
※「検討条件」画面ヘルプの【自動決定】項目のリンクからも参照可能です。
併せて、サンプルデータの「Sample3.F9W」を参考にしてください。
 

Q2−2.

河床断面の項目を入力することができない
A2−2. 「河床断面」の入力項目は、「検討条件」画面の「水理計算」を「実流量(Q)」としている場合に設定が必要となります。
「単位幅流量(q=Q/B)」としている場合は計算に使用しないため、設定不要としています。
 

Q2−3.

河床断面を上流・中流・下流など個別に入力可能か
A2−3. 個別に入力可能です。
「検討条件」画面の「水理計算」を「実流量(Q)」とし、「河床断面」画面で設定してください。
 

Q2−4.

河床断面をCAD横断図などから取り込むことは可能か
A2−4. 大変申し訳ございませんが、現在は常に直接指定としており、お考えの機能は有しておりません。
本件につきましては、今後の懸案事項とさせていただきたいと存じます。
 

Q2−5.

標高の基準点はどの位置か
A2−5. 「検討条件」画面の「落差高|上流河床標高Z1」となります。
 

Q2−6.

メイン画面の側面図や計算書で本体寸法が見づらいため護床工の表示を省略したい
A2−6. 以下の手順でご対応ください。
1.メイン画面の「オプション」メニューより「表示項目の設定」画面を開きます。
2.「形状図」の項目で「護床工A」や「護床工B」を非表示としてください。
 

Q2−7.

メイン画面のツリーで各入力・結果画面をシングルクリックで開きたい
A2−7. 以下の手順で設定を変更してください。
1.メインメニューより「オプション|動作環境の設定」画面を開きます。
2.「入力モード時のマウスによる項目選択方法」を「シングルクリック」へ変更してください。
 

Q2−8.

鉄筋に丸鋼を使用したい
A2−8. 「材料・基準値」画面の鉄筋表において、丸鋼の名称と断面積を追加してください。
 

Q2−9.

「護床工の検討」の入力を行うことができない
A2−9. 「検討条件」画面の「自動決定|本体・水叩き部形状」がチェック(レ)されていないかをご確認ください。
この場合、形状の自動決定が完了するまでは、護床工に関する設定を行うことができません。
 

Q2−10.

「河床断面」で河床標高と最低標高が一致しない場合に警告がでるが計算時はどのように扱われるか。
A2−10. 警告は、座標の入力ミスがないかを注意喚起するためのものです。
計算時は座標で形成される断面形状をそのまま使用します。
 

Q2−11.

揚圧力を無視した検討ケースの設定方法を教えてほしい
A2−11. 下記の手順で設定を行って下さい。
 1.「荷重」画面の「水位ケース数」を一つ増やします。
 2.追加された水位ケースの「揚圧力無しとして検討する」をチェックして下さい。
 

Q2−12.

「材料・基準値」画面の材質が設定できない
A2−12. 直壁型(一体式構造)の場合のみ設定可能です。
上記以外では、断面計算に対応していないため設定不可としています。
 

Q2−13.

「河床勾配を水平に近い条件としたい。
A2−13. 計算理論上、水平とすることはできないため、計算可能な範囲で微小な勾配を設定して下さい。
但し、勾配が小さい場合は河床断面に対して水位が大きくなりエラーとなる傾向があります。
 

Q2−14.

「検討条件」画面の「護床工の検討方法」が選択できない。
A2−14. 下記に該当する場合は、「土地改良事業計画設計基準「頭首工」」のサポート範囲外のため選択を制限しています。
・強制跳水(補助構造物)を導入する場合
・実流量で計算を行う場合
 

Q2−15.

しゃ水工に水抜き穴(ウィープホール)を設けることは可能か。
A2−15. 下記の項目で、設定可能です。
水抜き穴を設置した場合、下流側のしゃ水工を浸透路長に考慮しません。
・「本体形状」画面の「しゃ水工|下流側に水抜き穴を設置する」
 

Q2−16.

「荷重」画面で水位を直接指定しているがメイン画面の描画に反映されない。
A2−16. メイン画面の水位は、水理計算より求められた水位ラインを表示しています。
「荷重」画面の水位は、安定・断面計算に用いており、同画面の水位描画に反映されます。
 

Q2−17.

「河床断面」画面の下流部はどの位置の断面を入力すればよいか。
A2−17. 特に理由がなければ、「検討条件」の「D3」上側位置と一致するように入力して下さい。
 

Q2−18.

「水理計算」結果画面で表示される寸法の「決定値」はどのように算定されているのか。
A2−18. 「本体形状」画面の入力値となります。
上記画面の「参考」の必要長・必要厚より、最終的に設計者の判断で決定して下さい。
 

Q2−19.

「検討条件」画面の「下流部等流水深h2」を直接指定する場合はどのようなケースを想定しているのか
A2−19. 本体下流部で他の河川と合流しているようなケースを想定し、直接指定したh2で護床工の検討を行う場合を想定しています。
通常の場合は直接指定する必要はございません。
 

Q2−20.

検討項目ごとに設計流量を変えることは可能か。
A2−20. 下記の3項目について個別に指定可能です。
(1)「基本条件|計画流量」(上流側護床工、下流側護床工B区間の算定)
(2)「本体形状|設計流量」(水叩き形状、しゃ水工長の算定)
(3)「護床工の検討|設計流量」(下流側護床工A区間の算定)
 

Q2−21.

しゃ水工のコンクリート形状を入力して安定計算等に考慮することは可能か。
A2−21. 申し訳ございませんが、しゃ水工を荷重として考慮することはできません。
※「床止めの構造設計手引き(財)国土技術研究センター 編」(P.56〜)2-4-4 しゃ水工の計算方法に準じています。
 

Q2−22.

補助構造物の抗力係数Cdはどのような値を入力したらよいか。
A2−22. 「床止めの構造設計手引き(財)国土技術研究センター 編」の下記を参考に設定して下さい。
・抗力係数Cd:(P.67〜)(ア),(イ)
・補正係数η:(P.69)※初期値の「1.0」でよいと考えます。

 3.水理計算

Q3−1.

護床工A区間が(-)になり計算ができなくなる理由は?
A3−1. 本製品の入力データ「検討条件」画面における河道条件が厳しい(流量が大きく、勾配が急)ため、「跳水開始水深h1b>限界水深hc」と算出されていないかを確認して下さい。
このような条件下では、護床工A区間長の算定式を適用した際、L1(落下後から跳水発生までの射流で流下する区間)が大きな負値となり、結果として区間長が負となる場合があります。
従いまして、まずは上記の河道条件をご確認いただき、問題ない場合は、落差工本体形状の見直しや強制跳水(補助構造物)の設置等をご検討いただくことになるかと思われます。
 

Q3−2.

実流量を用いた場合の護床工の検討において、跳水開始水深(h1b)計算時のフルード数が手計算と一致しない
A3−2. 本製品では、実流量による計算を行う場合、フルード数算定時の水深として水理学的水深(流水断面積A/水面幅B)を用いています。
流水断面積A,水面幅Bにつきましては、計算書の「結果詳細|水理計算|水叩き長の計算|流量条件」の下流部水深h2の項目をご覧ください。
 

Q3−3.

緩傾斜上の粗度係数は本体の粗度係数と側壁を考慮した合成粗度係数のどちらを用いるのか
A3−3. 一般には本体上の粗度係数でよいと思われますが、最終的に設計者の判断となります。
 

Q3−4.

土地改良事業計画設計基準・設計「頭首工」の護床工の検討は可能か
A3−4. Ver.3.0.0(Suite2.0.0)で対応しました。
「検討条件」画面の「護床工の検討方法」で準拠基準を選択してください。
※「頭首工」に準じる場合、常に単位幅流量での計算となります。
※「頭首工」に準じる場合、補助構造物を設置することはできません。
 

Q3−5.

護床工ブロック重量の算定において、割引き係数βを1.0として計算したい
A3−5. 「護床工のブロック重量」画面において、「割り引き係数β」の項目で値を直接変更してください。
 

Q3−6.

護床工の区間長が「10m〜14m」と算定されており、採用値を「15m」と設定すると判定ボタンが黄色となるのはなぜか
A3−6. 他の判定がOKの状態で、護床工長の決定値のみが計算された範囲外の値となっている場合に黄色表示としています。
確認を促す意味で表示色を変えておりますが、決定した護床工長が意図したものであれば問題ありません。
 

Q3−7.

護床工のブロック重量が0.0となる
A3−7. 設計流速が0.0となっていると考えられます。
「係数等初期値セット」ボタンで流速を設定するか直接入力してください。
 

Q3−8.

「土地改良事業計画設計基準及び運用・解説 設計「頭首工」(平成20年3月)」の護床工の検討で突起高kを0.0(m)とすることは可能か
A3−8. 上記文献では、突起の配列の計算において「k>0.0(m)」であることが前提となっています。
従いまして0.0(m)とすることはできません。
 

Q3−9.

限界水深の計算方法を教えてほしい
A3−9. 「検討条件」画面の「水理計算」の選択に従います。
・単位幅流量
 「床止めの構造設計手引き(財)国土開発技術研究センター編」(P.124)の方法で計算しています。
・実流量
 設定された河床断面,流水断面積,流速等よりフルード数が1となる水深を収束計算で求めています。
 

Q3−10.

補助構造物としてバッフルピアを設置することは可能か
A3−10. 現在は計算上の取り扱いが不明なため対応しておりません。
本件につきまして、計算例等をご紹介いただければ幸いです。
 

Q3−11.

水叩き厚を鉄筋量を増やすことで薄くできないか
A3−11. 水叩きの必要厚さは、鉄筋量に依存せず、水理条件のみで決定されます。
従いまして、鉄筋量を増やしても厚さを薄くすることはできません。
 

Q3−12.

上流部や下流部が射流となる場合に対応しているか
A3−12. 本製品では、落差工天端で限界水位が発生し、跳水発生後の下流部は常流となるケースのみを想定しています。
従いまして、お問い合わせのようなケースはサポート外となります。
 

Q3−13.

護床工A区間のブロック重量が2区間算定されているのはなぜか
A3−13. L1区間(本体直下流〜跳数発生区間前半)とL2区間(跳水発生区間後半)では、流速が異なるため個別に計算を行っています。
 

Q3−14.

ブライの式による水叩き長の算定は可能か。
A3−14. Ver.3.4.0(Suite2.4.0)より対応しています。
「検討条件」画面の「必要水叩き長の計算方法」で「ブライの式」を選択して下さい。
 

Q3−15.

「下流部水深h2」を「直接指定する」とした場合に本体下流端水深h1aが変化しない
A3−15. 上記のスイッチは、実流量による計算において、落差工本体の下流部で他の河川と合流しているようなケースを想定し、直接指定したh2で護床工の検討を行います。
この場合、下流部のフルード数も含め、水深が入力値「h2=1.85(m)」となるように以降の流量・流速・流水断面積等を再計算し計算を続行しています。
※上記の方法で計算を行いたいというご要望により追加した機能であり、通常は直接指定する必要はありません。
 

Q3−16.

河床断面を台形として実流量で計算した場合と単位幅流量で計算した場合の結果が異なるのはなぜか
A3−16. 単位幅流量の場合の等流水深h2は、「床止めの構造設計手引き(財)国土技術研究センター 編」(P.124)の算定式を用いています。

上記の式は、川幅が大きく「h2≒径深R」となるような条件下に適用することができますが、川幅が小さい場合は実流量との結果に比較的大きな相違が発生する場合があります。
 

Q3−17.

「検討条件|下流部水深h2」画面の「マニング式(河川幅大)」と「マニング式(河川幅小)」の使い分けを教えてほしい。
A3−17. ・マニング式(河川幅大)
河川幅が大きく、潤辺長に対して河岸の影響が小さい(径深R≒h2と見なせる)場合に選択します。
この場合、「床止めの構造設計手引き」(P.124)のh2算定式を用います。

・マニング式(河川幅小)
河川幅が小さく、潤辺長に対して河岸の影響が大きい場合に選択します。
この場合、「床止めの構造設計手引き」(P.124)のh2算定式中の「h2」に代わり「径深R」を用います。
 

Q3−18.

緩傾斜型で水理計算を実流量とした場合と単位幅流量とした場合で結果が大きく異なるのはなぜか。
A3−18. 実流量かつ平均流速公式が「レベル1a単断面)」の場合、「河床断面」画面の「本体工下流端」で設定されている粗度係数を用いて本体下流端の計算を行います。
上記の粗度係数が緩傾斜上の本体の粗度係数となっているかをご確認下さい。
 

Q3−19.

護床工Aのブロック重量が護床工Bの式で計算されているのはなぜか。
A3−19. 現在は「床止めの構造設計の手引き」の下記を参考に、安全側となるBの式を適用しております。
・(P.70)の下から6行目以降の解説
・(P.72)の下から8行目以降の解説
・(P.132)の計算例 (a) (i) (ii)
 

Q3−20.

上流部の等流水深h0と流速V0の算出方法を教えてほしい。
A3−20. h0,V0は、製品ヘルプの下記項目に従い等流計算により求めています。
・「計算理論及び照査の方法|水理計算|平均流速公式」
 

Q3−21.

「指定した流量に対する水位を断面範囲内で検索できませんでした。」の対処法を教えてほしい。
A3−21. 設計流量に対して河床断面が小さい状態です。
設計流量を少なくするか、河床断面が大きくなるように変更して下さい。
 

Q3−22.

護床工のブロック重量について、A区間とB区間の計算式が同じとなるのはなぜか。
A3−22. 現在は「床止めの構造設計の手引き」の下記を参考に、安全側となるBの式を適用しております。
・(P.70)の下から6行目以降の解説
・(P.72)の下から8行目以降の解説
・(P.132)の計算例 (a) (i)(ii)
 

Q3−23.

各断面位置の水位は断面高以下となっているが「水位高が断面高を超えました。」のエラーとなる。
A3−23. 「床止めの構造設計手引き(財)国土技術研究センター 編」(P.63)の跳水開始水深「h1b」が河床断面高を超えている状態と考えられます。
この場合、中流部と下流部の断面高を「h1b」より大きくすることでエラーを解消することができます。

 4.安定計算

Q4−1.

「床止めの構造設計手引き(財)国土技術研究センター編」(P.43)の安全率の記述では、地震時は慣性力と水圧を同時に考慮しないとされている。

上記に従うと地震時の水圧と揚圧力は無視して照査を行なうべきか?
※揚圧力が大きいため部材厚が非常に大きくなってしまう。
A4−1. 直壁型の設計例(手引きのP.130)では、地震時のケースについても、水圧と揚圧力を両方考慮し検討しています。
本件について、手引きの記述と設計例の整合性及び適用の判断を弊社で行うことはできないため、設計者の判断により荷重条件を設定してください。
 

Q4−2.

水理計算時(計画高水位)の水位を用いて安定計算を行う場合の手順は?
A4−2. 下記の手順で設定を行ってください。
1.入力ツリーの「荷重」項目を開きます。
2.該当する荷重ケースにおいて、「安定・断面計算時の水位」を「水理計算の結果」としてください。
 

Q4−3.

サンプルデータ「Sample1.F9W」で安定計算結果がNGとなるのはなぜか
A4−3. 「Sample1.F9W」は、「床止めの構造設計手引き(財)国土技術研究センター 編」(P.123〜)を参考に作成しています。
上記の計算例では、複数の計算の誤りが確認されており、本製品の計算結果と相違が発生します。
詳しくは、製品ヘルプ「サンプルデータ」の「■Sample1.F9W」をご覧ください。
 

Q4−4.

形状自動決定に失敗するのはなぜか
A4−4. 自動決定機能は、与えられた条件下でトライアル計算を行います。
従いまして、全てのパターンで照査を満足しない場合、自動決定に失敗します。
この場合、トライアルの範囲を広げるか設計条件を見直していただくことになります。
 

Q4−5.

緩傾斜型落差工の傾斜部底面に作用する揚圧力について、水平成分は考慮するべきか
A4−5. 揚圧力は水圧と同じ圧力であるため、面に対して垂直に作用します。
従いまして、底面に傾斜がある場合は水平成分が発生すると考えられます。
なお、現在はこの水平成分を無視することはできません。ご了承ください。
 

Q4−6.

緩傾斜型落差工の底面傾斜部に作用する土圧を考慮することは可能か
A4−6. 現在は、緩傾斜側落差工の底面へ作用する土圧を想定しておらず、計算上も考慮しておりません。
本件につきまして、何らかの情報をお持ちでしたらご紹介いただければ幸いです。
 

Q4−7.

断面計算を実行したが水叩き部の計算が行われていない
A4−7. 水叩き部の断面計算を行うには安定計算が完了している必要があります。
安定計算を実行後に再度断面計算を実行してください。
 

Q4−8.

作用鉛直力が負となってしまう
A4−8. 緩傾斜型で自重が小さく、揚圧力が非常に大きくなると作用鉛直力が負になる場合があります。
このような場合、本体形状の見直しが必要となります。

※Ver.3.1.1より、作用鉛直力が負となる場合は、エラーかつ地盤支持力度をNGとするようにしています。
 

Q4−9.

粘性土地盤のため粘着力を考慮した滑動照査を行いたい
A4−9. 「床止めの構造設計手引き(財)国土開発技術研究センター編」の滑動照査は、地盤の種類ごとに規定される摩擦係数を用いて「摩擦係数×作用鉛直力/作用水平力」で評価しています。
申し訳ございませんが、粘着力を考慮することはできません。
 

Q4−10.

滑動照査時の摩擦係数を変更したい
A4−10. 「材料・基準値」画面の「基礎地盤」で「基礎地盤の種類を変更」するか「摩擦係数」を直接指定して下さい。
 

Q4−11.

落差工本体に衝突する流木等の荷重を考慮したい。
A4−11. 「荷重」画面の「水平方向任意荷重」をご利用下さい。
 

Q4−12.

地震時の検討を省略することは可能か。
A4−12. 「床止めの構造設計手引き」では、地震時の検討が必須とされているため省略することはできません。
お手数ですが、下記の何れかの方法で計算書を編集する等の対応をご検討下さい。
・Microsoft Wordへ出力し編集する
・プレビュー画面の「ソース」より編集する
 

Q4−13.

現在の「計画水位/揚圧力なし」以外にもう1ケース水位ケースを検討したい。
A4−13. 「荷重」画面の「水位ケース数」を「3」に変更し3ケース目の水位設定を行って下さい。

 5.断面計算

Q5−1.

直壁型落差工で断面計算を行うことができない
A5−1. 「検討条件」画面の「落差工の形式」において、以下の設定をご確認ください。
・「本体・水叩き構造形式」が「一体式構造」となっているか。
・「コンクリート材質」が「鉄筋コンクリート」となっているか。
上記以外の形式の場合は断面計算を行うことはできません。
 

Q5−2.

本体及び水叩き部の曲げ応力度を複鉄筋(圧縮側の鉄筋を考慮)として計算することは可能か
A5−2. 可能です。
「部材」画面の「共通|曲げ応力度照査時の計算方法」で「複鉄筋」を選択してください。
 

Q5−3.

許容応力度法の照査に用いるヤング係数比を実比率とすることは可能か
A5−3. 可能です。
「部材」画面の「共通|ヤング係数比の考え方」を「実比率を用いる」としてください。
 

Q5−4.

配筋自動決定で主鉄筋量が同じ配置が複数見つかった場合どのように決定されるのか
A5−4. 斜引張鉄筋の単位幅当りの鉄筋比(鉄筋量/部材軸方向の間隔)が最も小さくなる配筋を採用します。
上記も同値となる場合は、安全率(応力度/許容応力度)の小さい配筋を採用します。
 

Q5−5.

斜引張鉄筋を無視してせん断照査を行いたい
A5−5. 「部材」画面の「斜引張鉄筋|鉄筋量Aw」を「0.00」として下さい。
 

Q5−6.

直壁型の本体前面の鉄筋を無視した設計を行いたい
A5−6. 前面側に入力されている主鉄筋を「Delete」キーで削除するか、曲げ応力度照査時の計算方法を「単鉄筋」として下さい。

 6.その他

Q6−1.

結果確認画面の一覧表をMicrosoft Excelで編集したい
A6−1. 各結果確認画面では、HTML形式によるファイル保存に対応しています。
画面上で「右クリック→HTMLファイル出力」または画面下の「印刷」を「保存」に変更しボタンを押下してください。
上記で保存したHTMLファイルをMicrosoft Excelで読み込み、編集等を行ってください。
 

Q6−2.

設計調書を作成することは可能か
A6−2. 現在は対応しておりません。
ご了承ください。
 

Q6−3.

データファイルが破損し読み込めなくなった場合の対処法はあるか
A6−3. 初期設定では、設計データファイルと同一フォルダにバックアップファイル(拡張子F9W~)を作成しています。
上記ファイルの拡張子を「F9W」へ変更しご利用ください。
※バックアップファイルは1世代(最後に上書き保存を行う直前の状態)のみ作成します。
 

Q6−4.

メイン画面より3Dモデルを保存したい。
A6−4. ファイル形式に応じて、下記手順で出力してください。
■DXFファイル,DWGファイル、PDFファイル
メイン画面の3D画面を右クリックし、「3D出力」より出力形式を選択してください。

■bmpファイル、wrlファイル、3dsファイル
1.メイン画面の3D画面を右クリックし、「出力」をクリックします。
2.「ファイルへ出力」にチェックし、「OK」ボタンで画面を閉じます。
3.「名前を付けて保存」画面が表示されるので、「ファイル種類」より出力形式を選択し保存を行ってください。






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