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   ホーム > セミナーフェア > セミナーレポート > 第18回 3D&バーチャルリアリティ展
 第18回 3D&バーチャルリアリティ展

●日時 : 2011年1月28日開催
CPD 認定の有償セミナーはこちらでご確認いただけます。http://www.forum8.co.jp/fair/fair03.htm(Up&Coming 2011年3月号)
●VRを活用した新しい道路設計
 このセミナーでは、3次元バーチャルリアリティ(3DVR)を従来の道路設計プロセスに取り入れた手法を学ぶことができます。これまでは図面や静止画で行って来た計画の評価および検討作業を、3DVRシミュレーションを活用して効果的に行う方法を体験していただけます。セミナー全体の流れとしては、3DVR適用の有効性とその範囲について説明した上で、道路構造設計、交通流シミュレーション検討、内・外部景観検討などに関しての事例データを作成・体験しながら学習を進めていただきました。

●実習の流れと事例紹介
 まず最初に、「3DVR を使用した3次元道路景観検討」についての項目では、ベースとなる「道路構造令の解説と運用、日本道路協会」や景観3法の概要について解説を行いました。続いて、「線形設計におけるVRの利用実習」では、道路構造令に明記されている線形設計で問題のある設計事例について、作成済みのVRデータで走行シミュレーションを行うことで、線形による内部・外部景観の動的なイメージを体験いただきました。また、VRを用いた交通解析事例の紹介では、昨年11月に開催された3DVRシミュレーションコンテスト受賞作品のムービーの紹介も行っています。 
 なお、本セミナーは、社団法人 土木学会CPDプログラムに認定されておりますので、受講者の方はCPD認定単位として6.3ポイントを取得することができます。
 今後は、道路構造令の説明に絡めて実際の実務事例も豊富に紹介するなど、よりいっそう業務に即した分かりやすいセミナーにしていくことを考えております。まだ体験されていない方や興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご参加ください。

項目 実習内容
道路定義 区画選定・地形読込み/航空写真貼付/地形データ読込み
各種機能 平面線形、縦断線形、横断の設定/交差点作成、交差点テクスチャ編集/交通流設定/信号機配置・信号制御設定/ランプ接続用断面作成、ランプ道路定義/交通接続(コネクタ)
シミュレーション モデル配置、道路付属物配置/湖沼の定義/景観のモデル表示切替/3D樹木作成配置/MD3キャラクタ設定/モデル可動設定/コンテキスト
各種デモ シナリオ設定/小段ラウンディング/炎と煙の設定/ECOドライブ/UC-win/Roadデータ変換ツール活用デモ

▲VRを用いた外部景観の評価 ▲VR上で行う交通流シミュレーション
(Up&Coming 2010年9月号)
 2010年6月23〜25日の3日間、「第18回3D&バーチャルリアリティ展」が東京ビッグサイトで開催されました。昨年までは「産業用バーチャルリアルティ展」としての開催でしたが、最近話題の3D映画や3Dテレビの影響もあり、3Dをテーマとする出展社が増えたことで名称が変更されました。出展社数は1,596社、3日間の来場者数は昨年から大幅に増加して84,353名という大盛況ぶりでした。
 フォーラムエイトは、7つのVRソリューションの提供をテーマに大々的な出展を行い、ご来場いただいた1,206名のお客様に最新のVR技術を体感していただくことができました。また、Youtubeと弊社ホームページにて、フォーラムエイトブースをバーチャルリアリティで再現した紹介ビデオの事前公開を行い、まさに「3D&バーチャルリアリティ展」の名にふさわしい応用事例として、集客と先進性のアピールという相乗効果が得られました。
  Youtube : http://www.youtube.com/watch?v=hU5qkzun9bM
  フォーラムエイトHP : http://www.forum8.co.jp/product/ucwin/road/road-eventVR.htm

▲展示ブース(VR) ▲展示ブース(実写)

1. クラウドVRコーナー
 「3D・VRをクラウドで」をテーマに、最新技術UC-win/Road for SaaSによる、3次元バーチャルリアリティのブロードキャスト・インタラクティブVRシステムをデモ展示しました。東京・中目黒のフォーラムエイト本社サーバに会場からアクセスし、操作を体感していただくことで、大きな可能性を感じ取っていただけました。9/30までの体験申し込み受付中です!

▲UC-win/Road for SaaS

2. ドライビングシミュレータコーナー
 先進の6軸モーションドライビングシミュレータを用いた「ハイウェイドライビングシミュレータ」と「船舶シミュレータ」が体験できる人気コーナーです。前者では、高速道路における19の危険事象を体験できるシナリオが好評で、3日間で177名ものお客さまにご体験いただき高い評価をいただきました。
▲ドライビングシミュレータコーナー

3. 3D・VRエンジニアリングコーナー
 新たに開始した3Dプリンティングサービスの実例として、大橋ジャンクションの断面模型などを展示したほか、3Dレーザスキャナによる点群の計測とモデリングを動画デモで紹介しました。また、BIMソフトAllplanの活用やUC-win/Roadとの連携など活発な商談も行われ、新サービスとして多くのお客様に強い関心を持っていただきました。
▲3D-VRエンジニアリングコーナー

4. 3DステレオVRコーナー
 アクティブ方式とパッシブ方式の2方式による立体視のデモを行い、多くの来場者の注目を集めました。アクティブ方式による3Dステレオドライビングでは、3月末に開通した大橋ジャンクションを試乗体験していただきました。
▲3DステレオVR-ナー

5. 3Dデジタルシティコーナー
 大規模な都市空間まで再現可能で、マルチユーザ対応のラージスケール・マルチVR、 VR-Studio(R)をご紹介。また、避難解析ソフトBuilding EXODUS で行ったビル火災の避難シミュレーション結果をUC-win/Roadのアニメーションで再現し、防災への活用事例としての提案を行いました。
▲3Dデジタルシティコーナー

6. MR/ARコーナー
 カーロボティックスとVRを融合した、UC-win/Road for RoboCar(R)では、会場に設置した模型コースを走行する1/10スケールのRoboCar(R)を、実際にUC-win/Roadに接続したハンドル/アクセル/ブレーキで操作し、VR空間と実空間の融合をご体験いただきました。
 「大阪都市模型とVR連携システム」では大阪大学福田知弘准教授のご協力の下、模型上でのレーザポインタによるポインティングとVR空間の連携デモを行いました。また、「渋谷交差点群集モデルとインタラクティブデバイス」では、ハーバード大学の楢原太郎氏のご協力により、特殊センサをUC-win/Roadに接続したデモを行い、リアルタイムのインタラクティブシステムとしての新たな可能性を提案しました。
 「フェースマウントディスプレイFMDによるドライビングシミュレータ」では、フェースマウントディスプレイにより演出される臨場感をご体験いただきました。
▲MR/AR 「UC-win/Road for RoboCar(R)」 ▲MR/AR 「大阪都市模型とVR連携システム」

7. 体験プレゼント、開発新製品プレゼンテーションコーナー
 体験プレゼントコーナーではUC-win/Roadを実際に操作して、道路の作成、炎や煙の表現、歩行者のシミュレーション、自動車の運転走行などをご体験いただきました。開発新製品プレゼンテーションコーナーでは、UC-win/Road Ver.5の新機能を中心に紹介しました。どちらも毎回ほぼ満席で、新製品への期待の声も多く聞かれました。UC-win/Road Ver.5は、大幅な機能拡張と数多くのプラグイン・オプションの提供を予定しており、近日リリースいたします。

 この3日間の会期中には、各社の最新VRソリューションが展示され、大変な賑わいを見せましたが、とりわけ注目を集めることができたと思います。VRソフトウェア、システムは、依然開発要求事項が多くあり、まだまだ開発途上のソリューションも多いのが現状です。今後もご期待にそえるよう鋭意開発を進めてまいります。各種各地の展示会では、今後も新機能の活用や各種システムの提案を発表してまいりますので、ぜひとも足をお運び下さい。
▲IVR展示会場の模様 ▲フォーラムエイトブース対応スタッフ
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