今回のバージョンアップでは、主に下記の対応を行いました。
- 擁壁工指針(平成24年7月)対応
- 道路橋示方書(平成24年3月)対応
- 浮力の安定照査毎指定
以下に、これらの拡張機能の概要を紹介いたします。
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■図1 初期入力画面 |
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擁壁工指針(平成24年7月)について、主に下記に対応しました。
- せん断応力度照査の拡張
- 試行くさび法による土圧算出の拡張
- 地震規模表記の変更
- 安定照査(滑動、支持)拡張
- 最大鉄筋量照査対応
せん断応力度照査については、道路橋示方書IVと同じ計算方法に変更し、新たにせん断補強鉄筋比の照査を追加しました。
試行くさび法による土圧算出については、仮想のり面角度βの算出方法および切土土圧算出式の変更を行いました。いずれも旧基準での計算も可能としています。
地震規模の表記については、従来「中規模」「大規模」としていたものを、「レベル1」「レベル2」とするようにしました。
安定照査については、滑動照査において、付着力を考慮する範囲が底面積→有効載荷面積に変更となり、支持力照査において、静力学公式による許容支持力度との比較に用いる地盤反力度の算出方法が変更になっています。
今回新たに追加した最大鉄筋量の照査については、軸方向引張鉄筋量が釣合鉄筋量以下となることを照査します。 |
道路橋示方書(平成24年3月)については、杭基礎計算において、主に下記の対応を行いました。
許容支持力計算では、打ち込み工法以外の支持杭で、杭先端から杭径分の周面摩擦力を控除するようにし、周面摩擦力推定方法の拡張も行いました。
杭頭接合部照査では、仮想鉄筋コンクリート断面の直径の初期化方法を変更し、杭頭部に作用する押込み力、引抜き力、水平力およびモーメントに対しての照査を省略する機能を追加しました。
その他、自動杭配置時の最小縁端距離の変更なども行っています。 |
通常、浮力は擁壁に最も不利となるように考慮する必要があります。例えば、転倒や滑動に対する照査では考慮し、支持力に対する照査では無視する方法が考えられます。Ver.3では、この考え方に対応し、浮力の有無を直接基礎の安定照査毎に指定できるようにし、更に、この指定が安定照査上最も不利となる組合せを自動決定する機能に対応しました。
部材設計につきましては、各照査位置毎に断面力が大きくなる状態で設計を行います。計算書出力時には浮力あり・浮力なしの両方を出力するか、危険な方のみを出力するかを選択することができます。
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■図2 部材設計画面
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■図3 杭頭接合部画面 |
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■図4 水位画面 |
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