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Legion連携プラグイン
歩行者(群集)シミュレータ「LEGION STUDIO」の解析結果を可視化するプラグイン

最新版製品価格 ●リリース 2012年3月8日
UC-win シミュレーション

 Legionとの連携
Legion連携プラグインは、英Legion社で開発された歩行者(群集)シミュレータ「LEGION STUDIO」の解析結果を可視化するためのプラグインです。Legionは、実際の空間の歩行者(エンティティ)の動きを正確にシミュレートし、避難時間の解析やリスク評価、緊急時の危険度マップの作成などを行います。さまざまな特性を持つ歩行者・個々の行動を扱うマルチ・エージェント型の群集シミュレータです。各エンティティは、他のエンティティの干渉を受けながら、さまざまな解析条件を考慮したシミュレーションを行います。主な用途を以下に示します。
  • 地下鉄や鉄道、空港などのターミナルの混雑緩和
  • 緊急時の避難計画
  • スタジアムやコンサート会場の観客誘導の評価、検証、代替案の提案
  • 高層ビルの緊急避難時間のシミュレーションと対応策の検討など
 マイクロシミュレーションプレーヤー
マイクロシミュレーションプレーヤーは、3Dモデルの移動で表現されるさまざまなタイプのシミュレーションを再生します。Legion連携プラグインは、本プレーヤー機能の一部として動作します。具体的には、次の手順により可視化を行います。

まず、マイクロシミュレーションプレーヤーを起動し、図1の「Legion XML file...」よりシミュレーション結果をインポートし、座標系を合わせるための移動量の設定を行います。

次に、キャラクタのタイプごとにモデルを割り当てます。複数のモデルを一つのプロファイルとしてまとめることで、ランダムにモデルを選択できます。以上の設定により再生することができます。

なお、フォーラムエイトでは、本プラグインのフォーマット普及を図る目的で、下記の専用サイトを公開しています。

URL:http://openmicrosim.org/

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図1 Legionファイルの読み込み ■図2 プロファイルとタイプの設定
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。   画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図3 駅構内の群集シミュレーションの
可視化の例 
   ■図4 群集解析結果を
マイクロシミュレーションプレイヤーに連携

 駅構内のシミュレーション
例として、駅構内のシミュレーション結果を示します。本例は、通勤通学のピーク時における混雑状況をシミュレートしたもので、駅の入り口からホームまでの数百人をモデル化しています。構内の人の導線や群集が密集するボトルネック箇所(主に改札機)などを視覚的に確認できます。
 Legion XML file
シミュレーション結果をLegion XMLファイルに出力し、マイクロシミュレーションプレーヤーに読込むことが可能です。Legion 2D/3Dともに対応可能ですが、UC-win/Roadと連携する場合はLegion 3Dを推奨します。Legion XMLには各歩行者が歩いた軌跡情報(時刻と位置の組み合わせ)と歩行者の活動が記録されています。歩行者の向きは、UC-win/Roadで軌跡情報から算出し、歩く方向に設定します。

歩行者の活動とは主に歩行者の進み方で、歩き、並び、待機、階段のぼりなどの詳細な情報があります。活動情報は次の改訂時にUC-win/Roadで表現する予定です。
 仮想空間について
仮想空間は基本的にUC-win/Road側でモデリングしますが、Legion 3Dで使用している3DモデルをUC-win/Roadにインポートすることでシミュレーションが正確に表現できます。

Legionで使用している座標系とUC-win/Roadの座標系が異なる場合がありますが、歩行者と仮想空間の位置合わせはマイクロシミュレーションプレーヤーにて行えます。またLegion 2Dのデータをインポートする場合は地形と路面の高さを自動的に認識し、高さ情報がない歩行者の軌跡でも3D仮想空間で表現できます。
(Up&Coming '12 春の号掲載)
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