AllplanはドイツNemetshek社により開発されているオブジェクト指向の3D統合BIM(Building
Information Modeling)ソフトウェアです。Allplan は従来の2次元図面作成から属性をもった3次元モデル作成に対応しており、数量計算が可能です。意匠設計、構造設計、インテリア、景観計画、都市計画など幅広い分野をカバーしたツールを有しています。
日本での販売権はフォーラムエイトが有しており、意匠設計用のAllplan Architectureと構造設計用のAllplan
Engineeringを提供しています。現在提供しているAllplan2009に続き、Allplan2012の日本語化作業を進めており、近日リリースいたします。
ここでは、Allplan2009から更新されたAllplan2012での新機能と主要な機能を紹介します。
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“SmartParts"はAllplan2012の新機能です。この"SmartParts"は、パラメトリックAllplanCADオブジェクトの強力な3Dモデリング機能を使用し、インテリジェントに動作するロジックパラメータを持っているオブジェクトを作成することができる機能です。
このオブジェクトは独立したパラメータ値を持っています。
ドラッグ&ドロップで描画領域にオブジェクトを配置することができ、配置したオブジェクトはハンドルをドラッグしたり、ダイアログボックスでパラメータを自由に変更することができます。
椅子やカウンター、駐車場などプリセットされたオブジェクトをすぐに使用できます。また、設計の初期段階で使用できる、面や円柱、ボックスなどの基本的な幾何学図形を扱う3Dフリーフォームのソリッドもあります。
また、目的のオブジェクトがない場合、簡単に習得できるプログラミング言語であるSmartPart
Scriptによって2D/3DのSmartPartを短時間に作成することもできます。このSmartPart
はパスワードで保護することができ、第三者の使用を制限することができます。
“SmartParts" はAllplanCONNECTでもダウンロードができます。
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■図1 SmartPartsの例 |
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■図2 SmartPartsのパレット |
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Allplan2012は、DWG/DXF 2010/2011/2012およびDGN V8などの50以上のCADファイルフォーマットをサポートしています。テンプレートプロジェクトは、共通のデータ交換の状況の取り扱いを簡単にします。さらに、BIM
の共通ファイル形式であるIFCフォーマットやPDFは設計のパートナーや顧客との間のコミュニケーションを促進します。
PDFファイルのインポートとエクスポートの場合は、AllplanはオリジナルのAdobeライブラリを使用しており、PDFファイルはドラッグ&ドロップを使用してインポートができます。
CADシステムの種類に関係なく、縮尺やレイヤーは保持されます。さらに、3DのPDFファイルもエクスポートおよびインポートでき、完全な建物のモデルまたは詳細が非常に明確で分かりやすいモデルを提供することができます。すべての設計パートナーやクライアント側で必要なのは無償でダウンロードできるAdobe
Readerのみです。長期的な保管のためにISOの国際標準であるPDF/Aもサポートしています。
CINEMA 4D, Google SketchUp,Rhino, VRMLのインターフェイスも統合されており、さらに3Dプリント対応のSTL形式、Google
SketchUpや Google Earthに転送できるSKP形式もサポートしています。
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Allplanは総合的なソリューションを提供しています。さまざまなタスクのために、グラフィカルにリデザインと標準化されたテンプレートがあります。今回新たに追加されたツールは非常に新しいデザインのレポートビューアです。
このツールは、レポートの正確な印刷プレビューを提供します。印刷またはAllplanのプロジェクトに挿入される他にも、ExcelまたはPDF形式でレポートをエクスポートすることができます。
レイアウトエディタを使用すると、フォント、色、ボーダー、行の高さと列の幅などの設定を変更したり、会社のロゴなどのビットマップを組み込むことができます。
Allplan2012ではレポート内のズーム機能も改善されています。レポート内の特定のオブジェクトをクリックすると、すべてのビューでそれぞれのコンポーネント上でアクティブにズームインすることが可能です。この機能により、レポートの表示と編集がよりわかりやすくなりました。
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■ 図3 新しいレポート機能 |
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Allplan2012では、ユーザーは、CADオブジェクト、テクスチャとSmartPartsなどのプレミアムコンテンツへの簡単にアクセスできるようになります。
高品質で、品質の保証された大量のデータは、AllplanCONNECTでダウンロードすることができます。使用できるオブジェクトライブラリやトレーニングの機会を提供する、この新たなグローバルサービスポータルは絶えず拡大されています。
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■ 図4 Allplan CONNECT |
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この他、グラフィックスエンジンの改善による描画精度・速度の向上やオプションダイアログのインターフェイスの改善などが行われています。ここまでで紹介した機能はすべて、Allplan
ArchitectureとAllplan Engineeringに共通するものです。
さらに、個別のパッケージでの更新としては、Allplan Architectureではファサード機能のインターフェイスの改善、Allplan
Engineering ではデジタル地形モデル(DEM)への航空写真の正確な投影や、気配筋機能のダイアログやワークフローが改善され、より効率的な入力ができるようになっています。
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■ 図 5 ファサード機能 |
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■ 図 6 配筋機能の改善 |
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