「圧密沈下の計算」は、各種設計指針に準じた圧縮変形計算〜Terzaghiの圧密理論に基づく自然圧密時間の計算、せん断変形(即時沈下・側方変位)の計算、各種対策工法をサポートした総合的圧密解析システムです。圧密解析は「道路土工軟弱地盤対策工指針」や「設計要領第一集」、「鉄道基準」、「港湾基準」、「泥炭性軟弱地盤対策工マニュアル」などに、せん断変形は「柔構造樋門設計」に準じ、対策工法としては、圧密促進工法、予圧密工法、緩速載荷工法、地下水位低下工法による検討が行えます。
弊社では、多くのユーザのみなさまからいただいた問い合わせおよびご要望をふまえ、以下の機能を追加したVer.7をリリースいたします。
- 双曲線法対応-沈下管理に際する実測値に基づく沈下の推定計算
- CADファイルからのインポート機能
- 盛土形状の座標入力について
- その他要望事項に対応
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双曲線法は、沈下の平均速度が双曲線的に減少するという仮定に立って経験的に導かれたものです。
図2は時間〜沈下曲線を模式的に示したものであり、載荷から任意時間tにおける沈下量Stは次のように表現します。
ここに、So:初期沈下量(t=0)
t : 経過時間
α、β : 実測値から求められる係数
双曲線法を用いる場合は実測して沈下量に基づき予測値を逐次修正していくか、時間の関数として沈下量を計算するlogt法による長期予測が現場の実態に合うという報告もあります。
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■図1 3Dモデル表示控え杭間隔を
任意に設定した図面例 |
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■図2 双曲線法 |
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CADファイルをインポートし、モデル作成用の2次元図面に取り込みます。これによりモデル作成の大幅な省力化とUC-1シリーズおよび地盤解析シリーズの解析モデルとの整合性を図ることができます(図3、4)。
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■図3 CADファイル(DXFファイル) |
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■図4 圧密沈下の計算 モデル作成画面 |
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盛土形状を地表面形状の入力と同様に、座標入力に対応するようにします。これにより、任意の盛土形状を設計モデルから座標値で設定することができます。CADファイルのインポート機能と合わせ、設計計算との連動性が強化されます(図5)。
■図5 盛土形状の座標入力
「圧密沈下の計算」は、UC-1シリーズの他の製品と連携して総合的な計算システムの一環を担うべく、CADファイルのインポートなど一連のシステムの構築とともに、必要に応じて地盤解析シリーズへのデータエクスポートを可能とする機能が盛り込まれています。
ユーザのみなさまの便宜を計るべく、引き続き要望等に対応して参りたいと考えております。 |
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