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新バージョンのxpswmm2010(英語バージョン)が6月に、日本語ローカライズ版が8月にリリースされました。
最新のxpswmm2010で可能となる世界最先端の流出解析、氾濫解析にぜひご期待ください。 |
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今回の改訂で、1D解析ではコンパイラの変更に伴って約60%の解析時間短縮となり、2D解析では、最新のTUFLOWエンジン(2009-07-AE-iSP)の搭載により約10%の解析時間の短縮が確認されています。以下に、xpswmm2010の改訂機能から1D解析と2D解析それぞれの主要機能について紹介します。
●1D解析の主な改訂内容
横断アニメーションとXPテーブルの統合
- 縦断アニメーション表示および縦横断アニメーション表示に定型のXPテーブルの表示を追加しました。
ここでのXPテーブルは、リンクテーブルとノードテーブルの2種類であり、ノードやリンクの入力条件の変更も可能です。
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▲XPテーブルと統合された横断アニメーション画面 |
マルチリンクの縦断アニメーション表示
- 二重管路の表示に対応しました。縦断アニメーションは、1次元ネットワークの流下方向の側面からの表示であり、旧バージョンでは一つのリンクに対して、水路の表示は一つの断面のみの表示に限定されました。つまり、下水管の管路流れと人孔からの溢水の路面での開水路流れなどの、複数の水路の流れは、マルチリンクダイアログでの「plot」ラジオボタンで選択された水路のみの表示でした。新バージョンにおいては、これらのマルチリンクにおける複数の水路の流れの表示に対応しました。
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▲マルチリンク(二重管路)に対応した縦断アニメーション表示 |
ポンプ曲線の入力制限の拡張
- 旧バージョンでは、ポンプ曲線の入力制限値は30でしたが、新バージョンではポンプ曲線の制限の拡張に対応しました。新バージョンでは解析パラメータ"PUMP_CURVE_POINT=X"(X>30)を設定することで、ポンプ曲線データの入力制限値がXまで拡張されます。これによって、より詳細なポンプ能力の設定が可能になりました。
●2D解析の主な改訂内容
天端高の時刻歴変化による堤防決壊などのシミュレーション
- ポリゴンあるいはポリライン範囲に対して、DTMから成る現況地形と統合させた堤防天端の設定に対応しました(天端形状機能)。さらに、天端高に対して、決壊開始時刻や所定箇所における水位、あるいは所定2地点の水位差などの条件を与えて、堤防が決壊するシナリオを作成することができます(変動天端形状機能)。
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▲決壊シミュレーション |
2Dシナリオマネージャー
- 2D解析におけるシナリオマネージャー機能に対応しました。
これにより、新バージョンからは、2D解析属性に対してさまざまなシナリオを設定したシミュレーションが可能になりました。
複数解析結果の比較表示
- 浸水深結果のアニメーション表示において、複数のシミュレーション結果の同時描画に対応しました。
これにより、決壊箇所の相違等の複数の浸水シナリオに対する浸水域を比較検証に利用できます。
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▲複数のシミュレーション結果を同時描画 |
ポリゴン領域の任意初期水位の設定
- 3D地形上で貯留池の範囲をポリゴンで指定することにより、対象とする貯留池の初期湛水深を設定できます。
これにより、湛水深に応じた遊水効果のシミュレートが可能になります。
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▲2D貯留池における初期水位の設定 |
3D地形描画における等高線の標高表示
- 3D地形描画において、等高線の標高が数値で表示されるように対応しました。
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▲等高線の数値ラベル表示 |
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展示会出展情報 「Waterexpo China 2010」
●日時 : 2010年 11月 17日(水)〜19日(金)
●場所 : 中国北京市 国際会議中心(National Convention Center)
●主催 : Chinese Hydraulic Engineering Society、Messe Frankfurt Co Ltd |
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■xpswmm2010(日本語版) リリース日:2010年8月 |
(Up&Coming '10 秋の号掲載) |
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