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●はじめに
●断面計算機能
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Ver1.05.00 では、主に道路橋示方書に準拠したRC断面に対する許容曲げ応力度照査、曲げ耐力照査、平均せん断応力度照査等、せん断耐力照査、最小鉄筋量の照査を行います。既往製品UC-win/FRAME(3D)、UC-win/Sectionの断面計算と機能的には同等ですが、入出力部分を大幅に見直しました。既往製品ではセットになっていた照査項目を細かい単位に分割して、個別に照査を行うかどうかを指定できるので、必要最低限の入力だけですむようになりました(図1)。 |
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▲図1 断面計算の入力画面 |
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結果画面では、許容値に対する応答値の比率を全面的に採用して一覧表示します。その比率が1.0を超えたらNGとして赤く表示されます。全ての照査項目に比率が表示されますので、余裕のある設計となっているか、限界値ギリギリの設計になっているかが一目瞭然です。比率が厳しい順にソートする機能も搭載しています(図2)。
また、既往製品UC-win/FRAME(3D)、UC-win/Sectionでは対応していない、グループ毎に厳しい結果を表示する機能や断面計算の結果を保存する機能に対応しています。
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▲図2 断面計算結果一覧画面 |
●平板要素への面分布荷重載荷
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平板要素へ荷重を載荷するときは、節点への集中荷重で載荷するだけでしたが、今回、面的に分布する面分布荷重載荷に対応しました。面分布荷重には、全体座標系に沿った方向で載荷するパターン、フレーム要素の射影長荷重に相当するパターン(図3右側)、要素座標系に沿って載荷するパターン(図3左側)の3つの種類を用意しました。 |
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▲図3 平板要素への面分布荷重載荷 |
●64bitソルバー対応
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64bit版OSに対応したソルバーを用意しました(図4)。これにより、節点数の多い大規模モデルが計算できるようになります。ただし、入力画面、出力画面、プレ処理、ポスト処理は32bitで処理しています。計算時間の短縮よりもメモリ不足の問題を解消する効果があります。 |
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▲図4 64bit ソルバーを使用する設定 |
●さいごに
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土木学会「コンクリート標準示方書」等の限界状態設計、断面形状や配筋からM−φ特性やばね要素のM−θ特性を自動算出する機能、道路橋の残留変位照査機能は今回含まれていません。これらへの対応は年末に予定しています。開発の遅れを深く、お詫び申し上げます。
前述の「平板要素への面分布荷重載荷」、「64bit対応ソルバー」については、Ver.1.05.00に先駆けてVer.1.04.00として提供しております。ぜひご活用ください。 |
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■Engineer'sStudioTM Ver.1.05 リリース予定日:2010年 9月 |
(Up&Coming '10 秋の号掲載) |
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