|
|
|
●はじめに
- 「耐震性貯水槽の計算」は、水工シリーズの新製品といたしまして、「耐震性貯水槽の設計手引き及び管理マニュアル（平成17年6月）」に準じて、貯水槽の常時および地震時の計算を行うプログラムです。以下に、本製品の概要を紹介させていただきます。
●機能概要
1．適用基準・参考文献
- 「耐震性貯水槽の設計手引き及び管理マニュアル（平成17年6月）」 （財）日本消防設備安全センター，耐震性貯水槽等に関する技術検討委員会
- 「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説−許容応力度設計法」 （社）日本建 築学会
- 「鉄筋コンクリート構造計算用資料集」 （社）日本建築学会
2．計算内容
- 現場打ち鉄筋コンクリート製水槽（角型一層式，自由水面式）を対象として、常時および地震時（震度法）の断面力計算，許容応力度法による応力度照査を行います。
また、浮力に対する検討を行い、浮上りに対する安全率が許容値以上であることを照査します。
3．計算条件
- 部材の結合条件は、以下の３種類から選択可能です。
(1) タイプＡ ： 各部材端がすべて剛結合
(2) タイプＢ ： 底版の部材端がヒンジ結合
(3) タイプＢ ： 底版および頂版の部材端がヒンジ結合
 ：剛結合 ○：ヒンジ結合
- 計算で考慮する荷重は次のとおりです。
| 常時 |
鉛直荷重 |
載荷重、自動車荷重、土かぶり荷重及び頂版重量、側版自重、底版反力 |
| 水平荷重 |
土圧＋水圧、内水圧 |
| 地震時 |
鉛直荷重 |
載荷重、土かぶり荷重及び頂版重量、側版自重、底版反力 |
| 水平荷重 |
土圧＋水圧、内水圧、内水の動水圧
内水の動水圧による抵抗土圧、側版自重の水平慣性力
側版自重の水平慣性力による抵抗土圧
土かぶり土の水平慣性力、 頂版自重の水平慣性力
底版自重の水平慣性力
土かぶり土の水平慣性力・頂版自重の水平慣性力・底版自重の水平慣性力による抵抗土圧
|
4．計算モデル
- タイプＢの計算モデル
水平断面ボックスラーメンにより側版の断面照査を行います。頂版・底版は、結合条件に応じて四辺固定支持スラブまたは四辺単純支持スラブとして計算し、また、部材端の結合条件を半固定と考える場合に対して、端部を四辺固定支持，支間中央を四辺単純支持として断面力を算出することができます。
- タイプＡの計算モデル
 |
Ho:鉛直方向
Bo:短辺方向
Lo:長辺方向 |
Bo／Lo≦0.4 且つ Ho／Lo≦0.4の場合
鉛直断面（短辺方向）のボックスラーメンの計算と、これに係わらない端部側版（Bo×Ho）を四辺固定支持スラブとして計算します。
Bo/Lo＞0.4 又は Ho/Lo＞0.4の場合
下表のように、鉛直断面（短辺方向）ボックスラーメンの計算を必須として、もう一つの計算モデルを、鉛直断面（長辺方向）ボックスラーメン，水平断面ボックスラーメン，端部側版（Bo×Ho）四辺固定支持スラブから指定できるようにしています。
| タイプA |
Bo/Lo≦0.4 且つ Ho/Lo≦0.4 |
鉛直断面（短辺方向）ボックスラーメン
端部側版（Bo×Ho）の四辺固定支持スラブ |
|
Bo/Lo＞0.4 又は Ho/Lo＞0.4 |
鉛直断面（短辺方向）ボックスラーメン
以下から一つを選択
・鉛直断面（長辺方向）ボックスラーメン
・水平断面ボックスラーメン
・端部側版の四辺固定支持スラブ |
| タイプB |
- |
水平断面ボックスラーメン
| 頂版 |
： |
剛結合 |
四辺固定支持スラブ |
|
： |
ヒンジ結合 |
四辺自由支持スラブ |
| 底版 |
： |
ヒンジ結合 |
四辺自由支持スラブ |
|
▲計算モデル
 |
|
 |
| ▲荷重入力画面 |
|
▲配筋入力画面 |
●おわりに
- 以上、本製品の概要をご紹介いたしました。
今後もユーザの皆様からのご要望を取り入れ、改良・改善に努めてまいります。どうぞご期待ください。
|
下水道体験セミナー
●日時 ： 2010年 8月 6日（金） 13:30〜16:30 ●参加費 ： 無料
●本会場 ：
フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム TV会議システムにて
東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催 |
|
■耐震性貯水槽の計算 Ver.1.00.00 リリース日：2010年 6月 |
| （Up&Coming '10 盛夏の号掲載） |
 |
|
>> 製品総合カタログ
>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート
|
