鋼橋における床版コンクリートのブロック割り、打設順序および打設間隔の計画検討支援プログラム

床版打設時の計算(部分係数法・H29年道示対応)

初版リリース:2018.06.29

¥312,400(税抜¥284,000)

床版打設時の計算(旧基準)

初版リリース:2013.10.08

¥218,680(税抜¥198,800)

プログラム概要

公益社団法人 日本道路協会より平成29年11月に発刊された道路橋示方書・同解説に対応しています。
平成29年道路橋示方書・同解説では、部分係数法による照査が新たに導入されました。

▲メイン画面

▲打設ブロックの設定

関連情報

◆新製品紹介
床版打設時の計算(部分係数法・H29道示対応)(Up&Comming '18 盛夏号掲載)

プログラムの機能と特長

主な機能

本製品は、「Engineer's Studio®」の計算部を用いた面外解析を行うプログラムです。



  1. 断面はI桁と箱桁の2種類に対応
  2. 若材齢時におけるヤング係数の考慮が可能
  3. ジャッキアップ・ダウンの考慮が可能
  4. 架設ステップ毎の 解析結果確認、および報告書形式の出力帳票

▲メイン画面

打設区間や養生期間はトライアルを行うことで決定が出来るようになっております。

H29部分係数に対応

部分係数には、作用力に乗じる「荷重・組合せ係数」と、耐力に乗じる「抵抗係数」があります。本製品では、[基準値]メニューに設定画面を用意しています。

本製品で考慮する作用の種別は、死荷重データ(D)、および、支点沈下(SD)の2種類が対象となります。これら以外の作用の種別データは本製品では入力表示を省略しています。

荷重値に対する部分係数の基本的処理は、以下のとおりです。


荷重値=入力荷重値×荷重係数γq×荷重組合せ係数γp

▲荷重係数、組合せ係数

コンクリートの応力度の制限値

架設途中にある床版コンクリートの応力度の制限値は、コンクリート打設後の材齢を考慮して求めるものとします。

材齢を考慮したコンクリートの応力度の制限値 手順
  1. 各架設ステップの応力照査位置において、コンクリートの材齢を考慮したヤング係数Ecを計算します。このヤング係数Ecは、28日強度のEcに対して材齢t(日)に対する係数を掛けることで得られます。

  2. 設計基準強度とヤング係数の表(グラフ関係)をもとに、材齢を考慮したヤング係数Ecからコンクリートの強度σckを求めます。

  3. コンクリートの圧縮応力度の制限値σcaは、コンクリートの強度σckから以下で算出します。

  4. 道路橋示方書(H29)鋼橋編(Ⅱ)、p396、表14.6.1

    コンクリートの設計基準強度σck (N/mm2) 27 30
    1) 床版としての作用 10.0 10.8

    これ以外のσckに対するσcaは2点を直線補間して求める(図1)


  5. コンクリートの引張応力度の制限値σtaは、コンクリートの強度σckから以下で算出します。

  6. 道路橋示方書(H29)鋼橋編(Ⅱ)、p396、表14.6.1

    コンクリートの設計基準強度σck (N/mm2) 27 30
    床版の上縁、下縁 2.0 2.2

    これ以外のσckに対するσtaは2点を直線補間して求める(図2)

▲図1

▲図2

床版コンクリートの打ち込み順序を効率よく検討

鋼橋の床版コンクリートは、一般にブロック割り打ち込み工法により施工されます。ブロック割りを計画する際は、打ち込み箇所、打ち込み順序を考慮して、既に打ち込み済みの硬化した床版コンクリートに悪影響を与えないように施工時の注意が必要となります。

特に連続桁の場合は、先行して打ち込んだコンクリートに、引張応力が生じるケースがあるので、適切なブロック割りと打ち込み順序の検討を行い、発生する引張応力度を小さくするよう計画・検討を行う必要があります。また、打ち込み日の間隔をあけ(すなわち、養生期間を長くとること)、コンクリート応力度の制限値を高めることも有効となります。これらの検討をソフトウェア上で効率よく確認できるのが、本製品の特長となります。

各ステップで複数ブロックを指定し、
同時打設に対応
ブロックの組合せを試行することで、
最適な打設順序を得る
 

結果判定

下記では、架設ステップ4(最終打設日=40日)時点の、曲げモーメント図、および、それまでの架設ステップ(1~3)から硬化した床版コンクリートの引張応力度の判定結果を画面上で確認します。これを繰り返すことで、適切なブロック割りと打ち込み順序の検討を行い、発生する引張応力度を小さくするよう計画・検討を行うことが可能です。

適用基準及び参考文献

適用基準
道路橋示方書 「道路橋示方書・同解説 I 共通編」  平成29年11月 (公社)日本道路協会
「道路橋示方書・同解説 II 鋼橋・鋼部材編」  平成29年11月 (公社)日本道路協会
コンクリート標準示方書 「2012年制定 コンクリート標準示方書 設計編」(公社)土木学会

参考文献

•「鋼道路橋施工便覧」昭和60年2月 (公社)日本道路協会

•「鋼構造架設設計施工指針[2012年版]」 (公社)土木学会

•「設計要領第二集」 平成2年7月 日本道路公団

•「コンクリート構造物の応力と変形」 技報堂

プログラム概要

鋼連続桁橋において、既に打設された床版が鋼桁と一体となった合成桁として作用するものとし、その後打設される床版荷重によって引張を受け、床版に有害なひび割れが生じるか否かを判断するための指標として、コンクリート床版の応力度を算定するものです。

▲メイン画面

▲箱桁断面の入力画面

▲解析結果確認画面

プログラムの機能と特長

機能および特長

本製品は、「Engineer's Studio®」の計算部を用いた面外解析を行うプログラムです。



  1. 断面はI桁と箱桁の2種類に対応
  2. 若材齢時におけるヤング係数の考慮が可能
  3. ジャッキアップ・ダウンの考慮が可能
  4. 架設ステップ毎の 解析結果確認、および報告書形式の出力帳票

▲メイン画面


本製品は、打設区間や養生期間はトライアルを行うことで決定が出来るようになっております。


▲箱桁断面の入力画面

▲架設ステップ:断面力等の結果確認

▲解析結果確認画面

▲計算書

照査方法等について

若材齢時におけるヤング係数については、JH基準あるいはCEB-FIP Model Code 1990(MC-90)に準拠することが可能です。また、考慮しないとすることも可能となっております。JH基準に準拠する場合は、次式にて考慮します。

Ec(t)=Ke・Ec(28)

ここに
Ec(t):材齢t(日)におけるコンクリートのヤング係数(N/mm2)
Ke:下図参照
Ec(28):材齢28日におけるヤング係数(N/mm2)

▲材齢t(日)における係数Ke

引張(圧縮)強度とヤング係数について

床版コンクリートの引張(圧縮)強度と材齢の関係については、道示およびコンクリート標準示方書記載の関係が若材齢時も適用できるものとし、コンクリート標準示方書準拠の場合、次式にて算定します。

σca(t)=1/3・σck(t)
σct(t)=0.23・σck2/3

ここに
σca(t):材齢t(日)における圧縮強度(N/mm2)
σct(t):材齢t(日)における引張強度(N/mm2)
σck(t):材齢t(日)におけるコンクリートの設計基準強度(N/mm2)

適用範囲

項目  単位 最小値 最大値
支間数 --- 1 9
全支間長 m 1,000 999,999
主桁本数 2 9
格間数 --- 1 99
打設ブロック数 --- 2 99
打設日 0 999

適用基準及び参考文献

適用基準
道路橋示方書 「道路橋示方書・同解説 I 共通編」  平成24年3月 (公社)日本道路協会
「道路橋示方書・同解説 II 鋼橋編」  平成24年3月 (公社)日本道路協会
コンクリート標準示方書 「2012年制定 コンクリート標準示方書 設計編」(公社)土木学会

参考文献

•「鋼道路橋施工便覧」昭和60年2月 (公社)日本道路協会

•「鋼構造架設設計施工指針[2012年版]」 (公社)土木学会

•「設計要領第二集」 平成2年7月 日本道路公団

•「コンクリート構造物の応力と変形」 技報堂

※ 2021年4月からの消費税総額表示義務化に伴い、価格表記を「税抜」から「税込」へ移行いたします。

製品価格

本体価格

価格は税込表示です

■本体価格

製品名

価格

床版打設時の計算(部分係数法・H29年道示対応) ¥312,400(税抜 ¥284,000)
床版打設時の計算(旧基準) ¥218,680(税抜 ¥198,800)

■フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能となります。

製品名

価格

床版打設時の計算(部分係数法・H29年道示対応) ¥124,960(税抜 ¥113,600)
床版打設時の計算(旧基準) ¥87,472(税抜 ¥79,520)

>>ライセンス形態についての詳細はこちら

サブスクリプションサービス 契約価格


サブスクリプションサービス 契約価格

■サポート内容
・バージョンアップ無償提供  ・電話問合せテクニカルサポート
・問合せサポート(電子メール、FAX)  ・ダウンロードサービス  ・保守情報配信サービス  

※ライセンス管理コスト削減、製品ご利用形態ニーズ多様化への対応を充実させることを目的として、従来の保守・サポート形態からより便利な、「サブスクリプションサービス」へ順次移行いたします(2016年4月1日~)。

価格は税込表示です

対象製品 初年度 1年
サブスクリプション(床版打設時の計算(部分係数法・H29年道示対応)) 無償 ¥124,960(税抜 ¥113,600)
サブスクリプション(床版打設時の計算(旧基準)) ¥87,472(税抜 ¥79,520)
サブスクリプション(床版打設時の計算(部分係数法・H29年道示対応) フローティング) ¥174,944(税抜 ¥159,040)
サブスクリプション(床版打設時の計算(旧基準) フローティング) ¥122,460(税抜 ¥111,328)

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス価格


■レンタルライセンス:短期間での利用により、低廉な価格でのライセンス利用が可能

■レンタルフローティングライセンス:ライセンスの認証をWeb経由で受ければ、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能

■レンタルアクセス:既に購入済みの製品の利用ライセンス数を増やす事が可能です。事前契約により、レンタルライセンス期間(1ヵ月~3ヵ月)の単位で自動的にライセンスが付与されます。利用実績に応じて後日請求いたします。事前申込価格として、レンタルライセンス価格の15%引きとなります。ユーザ情報ページにてお申込みいただけます。

※サービス強化、利便性向上を図る目的で「レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス」を2007年9月3日より提供を開始しました。

※レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス開始後の期間変更は出来ません。期間延長の場合は再申込となります。

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス

価格は税込表示です

■レンタルライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
床版打設時の計算(部分係数法・H29年道示対応) ¥140,580 ¥165,572 ¥203,060
床版打設時の計算(旧基準) ¥98,406 ¥115,900 ¥142,142

■レンタルフローティングライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
床版打設時の計算(部分係数法・H29年道示対応) ¥234,300 ¥278,036 ¥343,640
床版打設時の計算(旧基準) ¥164,010 ¥194,625 ¥240,548
      

アカデミー価格


教育関係者、研究者、学生などの教育目的のご利用に向けて、アカデミーライセンスを提供しています。

アカデミー価格

価格は税込表示です

製品名 アカデミー価格
床版打設時の計算(部分係数法・H29年道示対応) ¥249,920(税抜 ¥227,200)
床版打設時の計算(旧基準) ¥174,944(税抜 ¥159.040)

バージョンアップ開発履歴


バージョンアップ開発履歴

■バージョンアップ、リビジョンアップ(無償保守)の主な内容を一覧にしています。
旧版改訂、リバイバル版リリース時などの場合にご参考ください。

 床版打設時の計算(部分係数法・H29年道示対応)
バージョン リリース日 バージョンアップ内容
1.0.0 18/06/28
  1. 1.平成29年11月 道路橋示方書・同解説対応
  2. ・部分係数法に対応
    ・コンクリートの応力度の制限値に対応

 床版打設時の計算(旧基準)
バージョン リリース日 バージョンアップ内容
1.01.00 15/04/28
  1. 1.各施工ステップの複数ブロック同時打設に対応
1.00.00 13/10/08
  1. 1.新規リリース

動作環境


動作環境

OS Windows 10 / 11
CPU OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境
必要メモリ(OSも含む) OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境
必要ディスク容量 製品構成、使用する機能によって1~数GB以上必要(インストール時及び実行時含む)
ディスプレイ(画面解像度) 1024×768以上
入力データ
拡張子
部分係数法・H29道示対応 PFL
旧基準版 F5E
ファイル出力 HTML
F8出力編集ツール対応:TXT、HTM、 PPF、DOC、 DOCX、PDF、 JTD、JTDC

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画面サンプル

▲メイン画面

▲基本条件

桁かかり長

▲縁端拡幅

▲落橋防止壁

▲鋼製アングル

▲PCケーブル連結

▲繊維ロープ

▲横変位制限構造

▲計算書作成

▲表示項目の設定

 

1.適用範囲

製品の特長は?

本製品は、鋼橋における床版コンクリートのブロック割り、打設順序および打設間隔の計画検討支援プログラムです。鋼連続桁橋において既に打設された床版が鋼桁と一体となった合成桁として機能するものとし、その後打設される床版荷重によって引張を受け床版に有害なひび割れが生じるか否かを判断するための指標としてコンクリート床版の応力度を算定するものです。

主な機能は?

Engineer's Studio®」の計算部を用いた面外解析を行っており、主な機能は以下に示した通りとなります。

  1. 断面は I 桁と箱桁の2種類に対応
  2. 若材齢時におけるヤング係数の考慮が可能
  3. ジャッキアップ・ダウンの考慮が可能
  4. 架設ステップ毎の解析結果確認、および報告書形式の出力帳票
照査内容は?

施工過程を考慮した構造モデルと荷重状態に対応し、構造解析結果から得られた部材力を用いて安定計算、部材断面照査を行います。また、翼壁の設計、床版張出し部の断面照査、固有周期の算出が可能です。

適用基準は?

以下の適用基準及び参考文献等の基準類を参考に開発しています

【旧基準】

  1. 道路橋示方書・同解説I共通編 平成24年3月 (社)日本道路協会
  2. 道路橋示方書・同解説II鋼橋編 平成24年3月 (社)日本道路協会
  3. 鋼道路橋施工便覧,昭和60年2月 (社)日本道路協会
  4. 鋼構造架設設計施工指針[2012年版] (社)土木学会
  5. 2012年制定 コンクリート標準示方書 設計編 (社)土木学会
  6. 設計要領第二集 平成2年7月 日本道路公団
  7. コンクリート構造物の応力と変形 技報堂


【部分係数法・H29年道示対応】

  1. 道路橋示方書・同解説 I 共通編 平成29年11月 (社)日本道路協会
  2. 道路橋示方書・同解説 II 鋼橋・鋼部材編 平成29年11月 (社)日本道路協会
  3. 2012年制定 コンクリート標準示方書 設計編 (社)土木学会

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